住友不動産原宿ビルの特徴とアクセス|周辺エリアのオフィス環境を解説

著者: Room Match編集部公開日: 2025/11/22

住友不動産原宿ビルとは?原宿エリアのオフィス需要

原宿エリアでオフィス移転を検討する際、「どのビルが自社に合うか」「賃料相場はどのくらいか」と情報収集される方は多いでしょう。

この記事では、住友不動産原宿ビルの基本情報、アクセス方法、設備スペック、原宿エリアの賃料相場を、住友不動産公式サイト等の情報を元に解説します。

オフィス選びの際に確認すべきポイントも含め、初めて原宿エリアで物件を探す方でも必要な情報を正確に把握できます。

(1) 原宿エリアの立地的特徴

原宿は東京都渋谷区に位置し、JR山手線・東京メトロ副都心線・千代田線が乗り入れる交通利便性の高いエリアです。表参道や青山といったビジネス街にも近く、新宿・渋谷・六本木へのアクセスも良好です。

明治神宮と代々木公園に隣接し、都心にありながら緑豊かな環境が特徴です。周辺には商業施設や飲食店も充実しており、オフィスワーカーにとって利便性の高い立地といえます。

(2) アパレル・ファッション関連企業の集積

原宿はファッションと文化の発信地として知られ、アパレル・デザイン関連企業が多く集積しています。officeeによると、原宿駅周辺はアパレル関連企業を中心に需要が多く、人気エリアのため賃料相場が高めに設定されています。

このため、ファッション・クリエイティブ業界の企業だけでなく、IT・メディア系企業にとっても、ブランドイメージを高める立地として選ばれています。

住友不動産原宿ビルの基本情報とスペック

(1) 竣工年・階数・延床面積

住友不動産原宿ビルは、住友不動産株式会社が所有・管理するオフィスビルです。竣工年は2007年6月で、地上20階建てです。

基準階面積は200.01坪(661.20㎡)~201.64坪(666.57㎡)と、中規模オフィスに適した広さを確保しています。

(2) 基準階面積と無柱空間の特徴

住友不動産原宿ビルの大きな特徴は、基準階200坪超の整形・無柱空間です。柱がないため、レイアウトの自由度が高く、デスク配置や会議室の設計を柔軟に行えます。

OAフロア10cmを備えており、配線を床下に収納できるため、オフィス内の見た目もすっきりと保てます。床荷重は500kg/㎡で、書庫やサーバーの設置にも対応可能です。

(3) 設備(個別空調・制振構造・防災設備)

住友不動産原宿ビルは、快適性と災害対応力を両立した設備を備えています。

設備項目 詳細
空調 完全個別空調(17ゾーン/フロア)
天井高 2.8m(1階のみ3.5m)
耐震性 制振構造(地震の揺れを制御)
電源 高圧6.6kV二回線受電
非常用電源 重油発電(72時間分)
駐車場 機械式・平面併用で最大54台

(出典: 住友不動産公式サイト

**個別空調(17ゾーン/フロア)**により、フロア内の場所ごとに細やかな温度管理が可能です。これにより、窓際と内側で異なる温度設定ができ、快適なオフィス環境を実現できます。

制振構造は耐震構造よりも揺れが少なく抑えられるため、地震時の安全性が高まります。また、重油発電(72時間分)を備えているため、災害時でも電力供給が継続できる点は、BCP(事業継続計画)の観点でも重要です。

アクセス方法と周辺環境

(1) 最寄り駅と徒歩時間(原宿駅・北参道駅・明治神宮前駅)

住友不動産原宿ビルは、複数駅から徒歩圏内でアクセス可能です。

路線 駅名 徒歩時間
JR山手線 原宿駅 徒歩7分
東京メトロ副都心線 北参道駅 徒歩6分
東京メトロ千代田線 明治神宮前駅 徒歩9分

(出典: 住友不動産公式サイト

複数路線が利用できるため、取引先や社員の居住エリアに応じて最適なルートを選べます。

(2) 周辺の商業施設と飲食店

原宿エリアは表参道や竹下通りに近く、商業施設・飲食店が充実しています。ランチタイムやアフターワークの選択肢が豊富で、オフィスワーカーの利便性が高い環境です。

明治通り沿いには多様なレストラン・カフェが立ち並び、クライアントとの会食や社内ミーティングにも対応できます。

(3) 明治神宮と代々木公園の立地環境

住友不動産原宿ビルは、明治神宮と代々木公園を望む開放的なロケーションに位置しています。都心にありながら緑豊かな環境で、リフレッシュしやすいオフィス環境を求める企業に適しています。

昼休みの散歩やリフレッシュスペースとして、周辺の公園を活用できる点は、社員の健康管理やワークライフバランスの観点でもメリットといえます。

原宿エリアのオフィス賃料相場と入居条件

(1) 規模別の坪単価(20-30坪/200坪以上)

原宿エリアのオフィス賃料相場は、規模により異なります。officeeによると、原宿駅周辺の賃料相場は以下の通りです。

規模 坪単価(円/坪)
20坪〜30坪 約28,392円〜29,822円
30坪〜60坪 約31,310円〜31,736円
60坪〜100坪 約26,323円〜30,000円
200坪以上 約53,167円

(出典: officee

アパレル関連企業を中心に需要が多く、人気エリアのため賃料相場は高めに設定されています。

(2) 住友不動産原宿ビルの想定成約賃料(青山・表参道エリア)

CBREによると、2025年10月時点での青山・表参道エリアの想定成約賃料は**30,400円/坪(共益費含)**です。

住友不動産原宿ビルの賃料は相談制のため、具体的な金額は不動産仲介会社に直接問い合わせる必要があります。賃料は市場動向や空室状況により変動するため、最新情報の確認を推奨します。

(3) 空室状況と入居時期の確認方法

2025年10月時点で、住友不動産原宿ビルは17階のみ募集中(201.64坪、入居時期2026年7月)です。空室状況は流動的で、募集中の区画は限定的です。

入居を検討する場合は、住友不動産の公式サイトまたは不動産仲介会社に問い合わせ、最新の空室状況・入居条件を確認してください。

オフィス選びのチェックポイントと入居企業事例

(1) レイアウトの自由度と設備の確認

オフィスを選ぶ際は、以下の点を確認することが重要です。

  • 基準階面積: 自社の社員数・レイアウトに適した広さか
  • 無柱空間の有無: デスク配置や会議室設計の自由度
  • OAフロア: 配線の取り回しやすさ
  • 個別空調: フロア内の温度管理の細やかさ
  • 防災設備: BCP(事業継続計画)への対応力

住友不動産原宿ビルは、200坪超の無柱空間、個別空調(17ゾーン/フロア)、重油発電(72時間分)を備えており、レイアウトの自由度と災害対応力の両面で優れています。

(2) 過去の入居企業事例(三菱FBRシステムズ・ミクシィ等)

日経不動産マーケット情報によると、住友不動産原宿ビルには過去に以下の企業が入居していました。

  • 三菱FBRシステムズ: 14階~15階の約400坪を賃借(2007年7月~)
  • ミクシィ: 16階~20階に入居(2011年4月に移転)

IT企業や製造業関連企業の入居実績があり、アパレル以外の業種にも対応できるオフィス環境といえます。

(3) イベントホール(ベルサール原宿)の併設

住友不動産原宿ビルの1階には、イベントホール「ベルサール原宿」が併設されており、企業イベントやセミナー開催に活用されています。

社内イベントや取引先向けセミナーを自社ビル内で開催できる点は、移動コストや会場手配の手間を削減できるメリットといえます。

まとめ:住友不動産原宿ビルの特徴と活用法

住友不動産原宿ビルは、原宿駅徒歩7分、複数駅利用可能な好立地のオフィスビルです。基準階200坪超の無柱空間、個別空調(17ゾーン/フロア)、制振構造、72時間分の重油発電により、快適性と災害対応力を両立しています。

原宿エリアの賃料相場は20-30坪で約28,000-30,000円/坪、青山・表参道エリア全体では30,400円/坪(共益費含)が目安です。アパレル・ファッション関連企業を中心に需要が高いエリアですが、IT企業の入居実績もあり、幅広い業種に対応できる環境です。

オフィス移転を検討する際は、レイアウトの自由度、設備、防災対応力、賃料相場を総合的に確認し、信頼できる不動産仲介会社に相談しながら、自社に最適な物件を選びましょう。

よくある質問

Q1住友不動産原宿ビルの最寄り駅は?

A1JR山手線原宿駅から徒歩7分、東京メトロ副都心線北参道駅から徒歩6分、千代田線明治神宮前駅から徒歩9分と、複数駅から徒歩圏内でアクセス可能です。複数路線が利用できるため、取引先や社員の居住エリアに応じて最適なルートを選べます。詳細は住友不動産公式サイトでご確認ください。

Q2原宿エリアのオフィス賃料相場はどれくらい?

A2原宿駅周辺の賃料相場は、規模により異なります。20-30坪で約28,000-30,000円/坪、200坪以上で約53,000円/坪が目安です。青山・表参道エリアの想定成約賃料は30,400円/坪(共益費含、2025年10月時点)です。アパレル関連企業を中心に需要が多く、人気エリアのため賃料相場は高めに設定されています。最新の賃料は不動産仲介会社にご確認ください。

Q3住友不動産原宿ビルの設備の特徴は?

A3基準階200坪超の無柱空間で、レイアウトの自由度が高いことが特徴です。個別空調(17ゾーン/フロア)により細やかな温度管理が可能で、制振構造により地震の揺れを抑えます。また、重油発電(72時間分)を備えており、災害時でも電力供給が継続できるため、BCP(事業継続計画)の観点でも優れています。OAフロア10cm、床荷重500kg/㎡にも対応しています。

R

Room Match編集部

Room Matchは、不動産の購入・売却・賃貸に関する実践的な情報を提供するメディアです。住宅ローン、物件選び、不動産会社の選び方など、実務担当者に役立つ情報を分かりやすく解説しています。

関連記事