なぜオフィス選びが重要か
東京都内で事務所物件を探す際、「アクセスの良さ」「設備の充実度」「周辺環境」「賃料」を総合的に判断することが重要です。
この記事では、住友不動産飯田橋ビル5号館の所在地、アクセス、建物スペック、設備、飯田橋エリアの賃料相場について解説します。
住友不動産公式サイトやofficeeの賃料相場データを元に、オフィス選定時の判断材料を提供します。
この記事のポイント
- 住友不動産飯田橋ビル5号館は飯田橋駅から徒歩1-3分、JR・東京メトロ・都営の6路線が利用可能
- 基準階面積約251坪の整形無柱空間で、中小規模企業のオフィス展開に適している
- 1993年竣工の新耐震基準適合ビルで、OAフロア・個別空調等の現代的設備を完備
- 飯田橋エリアの賃料相場は50坪未満が約15,000円/坪、50-100坪が約20,000円/坪と、都心の中では比較的リーズナブル
- 2024年には住友不動産が飯田橋にスタートアップ向けインキュベーションオフィスを開設
住友不動産飯田橋ビル5号館の基本情報
建物概要(築年数・規模・構造)
住友不動産飯田橋ビル5号館は、東京都文京区後楽2-5-1に所在する賃貸オフィスビルです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 竣工年 | 1993年 |
| 規模 | 地上7階・地下1階 |
| 基準階面積 | 約251坪 |
| 新耐震基準 | 適合(1981年6月以降の基準) |
| エレベーター | 2基 |
(出典: 住友不動産、ケン・コーポレーション)
新耐震基準とは、1981年6月以降に建築確認を受けた建物に適用される地震に対する安全基準です。住友不動産飯田橋ビル5号館は1993年竣工のため、この基準に適合しており、耐震性が確保されています。
基準階面積約251坪の整形無柱空間
住友不動産飯田橋ビル5号館の基準階面積は**約251坪(約830平方メートル)**です。
整形無柱空間とは、室内に柱がなく、自由にレイアウトできる空間設計を指します。デスク配置やパーティション設置の自由度が高く、企業の成長や組織変更に柔軟に対応できます。
中小規模企業のオフィス展開に適した面積であり、部署の配置や会議室の設置など、柔軟な空間利用が可能です。
アクセスと立地(飯田橋駅徒歩1-3分、6路線利用)
最寄駅と徒歩時間
住友不動産飯田橋ビル5号館は、飯田橋駅から徒歩1-3分という好立地にあります。
| 路線 | 最寄駅 | 徒歩時間 |
|---|---|---|
| 都営大江戸線 | 飯田橋駅(C2出口) | 徒歩1分 |
| JR中央線・総武線 | 飯田橋駅 | 徒歩3分 |
| 東京メトロ有楽町線 | 飯田橋駅 | 徒歩3分 |
| 東京メトロ南北線 | 飯田橋駅 | 徒歩3分 |
| 東京メトロ東西線 | 飯田橋駅 | 徒歩3分 |
(出典: 住友不動産)
特に、都営大江戸線C2出口から徒歩1分という近さは、雨天時の通勤や取引先との打ち合わせにも便利です。
6路線利用可能(JR・東京メトロ・都営)
飯田橋駅は、JR中央線・総武線、東京メトロ有楽町線・南北線・東西線、都営大江戸線の6路線が利用可能な主要ターミナル駅です。
主要駅へのアクセス:
- 新宿駅: JR中央線で約5分
- 東京駅: JR中央線で約10分
- 渋谷駅: 東京メトロ副都心線で約15分
- 池袋駅: 東京メトロ有楽町線で約10分
従業員の通勤利便性が高く、都内各地からのアクセスが良好です。取引先との打ち合わせや営業活動にも有利な立地です。
飯田橋エリアのビジネス環境
飯田橋エリアは、出版・印刷業の拠点として歴史があり、近年は交通利便性の良さから多様な業種の企業が本社・支社を設置する人気ビジネス街です。
飯田橋エリアの特徴:
- 歴史的背景: 出版・印刷業の集積地
- 交通利便性: 6路線利用可能な主要ターミナル駅
- 企業の多様性: IT、コンサルティング、金融、広告等の幅広い業種
- 周辺環境: 神楽坂・後楽園エリアに近く、飲食店・商業施設が充実
(出典: 東京事務所探しプラス)
ビジネスの拠点として、取引先へのアクセスや従業員の通勤利便性が高く、オフィス選定において有利な立地です。
設備とセキュリティ(OAフロア・個別空調)
新耐震基準適合と耐震性
前述の通り、住友不動産飯田橋ビル5号館は1993年竣工の新耐震基準適合ビルです。
新耐震基準は、震度6強~7程度の地震でも倒壊しないことを目標とした基準であり、耐震性は確保されています。
ただし、1993年竣工の築30年超のビルであるため、設備の更新状況や建物の維持管理状況については、契約前に確認することを推奨します。
オフィス機能(OAフロア・個別空調)
住友不動産飯田橋ビル5号館は、現代のオフィスニーズに対応した設備を備えています。
| 設備 | 仕様 |
|---|---|
| OAフロア | 対応 |
| 空調 | 個別空調 |
| トイレ | 男女別 |
| エレベーター | 2基 |
(出典: ケン・コーポレーション)
OAフロアとは、床下に配線スペースを設けた二重床構造です。オフィス機器の配線がしやすく、レイアウト変更が容易であるため、企業の成長や組織変更に柔軟に対応できます。
個別空調とは、各フロア・各部屋ごとに空調を調整できるシステムです。快適性が高く、省エネにも寄与します。
セキュリティと快適性
住友不動産のオフィスビルは、IDカードセキュリティシステムを採用しています。
住友不動産オフィスビルの設備特徴:
- IDカードセキュリティ: 入退館時の本人確認、セキュリティ性向上
- 停電対策設備: 自家発電設備等のBCP対策
- 快適なトイレ設備: ウォシュレット等の設置
- ガラス壁と高い天井: 開放的で明るいオフィス空間
(出典: すみともキッズ)
**BCP(事業継続計画)**とは、災害時にも事業を継続するための計画です。停電対策設備により、大規模停電時にも最低限の業務を継続できる体制が整っています。
エレベーター2基とトイレ設備
住友不動産飯田橋ビル5号館は、エレベーター2基を完備しています。
地上7階建てのビルで2基のエレベーターは、朝の混雑時やランチタイムの移動もスムーズです。
また、男女別トイレを完備しており、従業員の快適性に配慮した設計となっています。
飯田橋エリアのオフィス市場と賃料相場
飯田橋エリアの特徴(出版・印刷業の拠点)
飯田橋エリアは、出版・印刷業の拠点として歴史があります。
歴史的背景:
- 印刷・出版業の集積地として発展
- 近年は交通利便性の良さから多様な業種の企業が進出
- IT、コンサルティング、金融、広告等の幅広い業種が本社・支社を設置
(出典: 東京事務所探しプラス)
飯田橋エリアは、神楽坂や後楽園に近く、飲食店・商業施設が充実しているため、従業員の働きやすさも高いエリアです。
賃料相場(50坪未満15,000円/坪~)
飯田橋エリアのオフィス賃料相場は、以下の通りです。
| 規模 | 賃料相場(坪単価) |
|---|---|
| 50坪未満 | 約15,000円/坪 |
| 50-100坪 | 約20,000円/坪 |
| 100坪以上 | 約21,700円/坪 |
(出典: officee)
都心の主要ビジネス街と比較すると、飯田橋エリアの賃料は比較的リーズナブルです。6路線利用可能な交通利便性を考慮すると、コストパフォーマンスが高いエリアと言えます。
住友不動産の飯田橋エリア展開
住友不動産は、飯田橋エリアに複数のオフィスビルを展開しています。
飯田橋エリアの住友不動産オフィスビル例:
- 住友不動産飯田橋ビル5号館: 1993年竣工、基準階面積約251坪
- 住友不動産飯田橋ビル: 免震オフィスビル、基準階面積約203坪、飯田橋駅から徒歩3分
(出典: 住友不動産)
住友不動産は、東京都心に230棟超のオフィスビルを展開する「ビルの総合デパート」として、大・中・小規模の幅広い価格帯の物件を保有しています。
(出典: 住友不動産)
企業の規模やニーズに応じた物件選択が可能です。
2024年の最新動向(スタートアップ支援)
2024年6月、住友不動産は飯田橋にスタートアップ向けインキュベーションオフィス「グロース文京飯田橋」を開設しました。
グロース文京飯田橋の特徴:
- 入居企業: 14社(ディープテック企業が中心)
- 目的: スタートアップ企業の育成・支援
- 連携: 文京区とパートナーシップ協定を締結し、地域活性化と新産業創出を推進
(出典: 日本経済新聞)
インキュベーションオフィスとは、スタートアップ企業を支援するための施設です。低価格で入居でき、経営支援サービスを受けられます。
ディープテックとは、AI、バイオテクノロジー、量子コンピューター等の先端技術を活用したスタートアップ企業を指します。
飯田橋エリアは、従来の出版・印刷業に加えて、先端技術を活用するスタートアップ企業の拠点としても注目されています。
まとめ:オフィス選定のポイント
住友不動産飯田橋ビル5号館は、飯田橋駅から徒歩1-3分の好立地に位置し、JR・東京メトロ・都営の6路線が利用可能な賃貸オフィスビルです。
基準階面積約251坪の整形無柱空間を提供し、1993年竣工の新耐震基準適合ビルで、OAフロア・個別空調等の現代的設備を完備しています。
飯田橋エリアの賃料相場は50坪未満が約15,000円/坪、50-100坪が約20,000円/坪と、都心の中では比較的リーズナブルです。交通利便性とコストパフォーマンスを両立したエリアと言えます。
ただし、築30年超のビルであるため、設備の更新状況や賃料、空室状況、契約条件については、最新情報を住友不動産または不動産仲介会社に確認することを推奨します。
オフィス選定では、アクセス・設備・賃料・契約条件を総合的に判断し、複数物件を比較検討することが重要です。専門家(不動産仲介会社)に相談しながら、自社に最適なオフィスを見つけましょう。
