住友不動産二番町ファーストビルの特徴とテナント情報|東京オフィスビル選びのポイント

著者: Room Match編集部公開日: 2025/11/20

住友不動産二番町ファーストビルを検討する人が知っておくべきこと

(1) なぜ千代田区二番町エリアが注目されるのか

千代田区二番町は、東京都心の中でも静かなビジネス街として知られています。大使館や歴史ある邸宅が多く、高級住宅地としての側面も持ちながら、オフィスビルが集積するエリアです。

麹町駅から徒歩1分の好立地で、四ツ谷駅・市ヶ谷駅・半蔵門駅の4駅が利用可能なため、従業員の通勤利便性や顧客・取引先へのアクセスが優れています。

(2) この記事で分かること

この記事では、住友不動産二番町ファーストビルについて、以下の内容を解説します。

  • 住友不動産二番町ファーストビルの概要と特徴
  • 立地とアクセスの利便性
  • オフィス設備と環境の詳細
  • オフィスビル選びの重要ポイント(セキュリティ、床荷重、総費用等)

情報源には、住友不動産公式サイト、不動産調査会社のオフィス市場レポート、業界統計を使用し、客観的なデータに基づいて説明します。

この記事のポイント

  • 住友不動産二番町ファーストビルは麹町駅徒歩1分の好立地で、4駅利用可能
  • 2016年竣工の免震構造オフィスビルで、完全個別空調(41ゾーン/フロア)、床荷重500kg/㎡(一部1,000kg/㎡)、バックアップ電源(ガス発電・重油発電)を装備
  • 住友不動産は東京都心で230棟超のオフィスビルを展開しており、自社管理・運営による安定したサービスを提供
  • オフィスビル選びではセキュリティと衛生環境が最重要(コロナ後はコロナ前の2倍重視)
  • 床荷重(標準300kg/㎡、大型書架は500-600kg/㎡推奨)、契約面積の計算方法(グロス契約とネット契約)、総費用(賃料・共益費・管理費・敷金)を事前に確認することが重要

住友不動産二番町ファーストビルの概要と特徴

(1) ビル概要(所在地・竣工年・規模)

住友不動産二番町ファーストビルの基本情報は以下の通りです。

項目 内容
所在地 東京都千代田区二番町4-5
竣工年 2016年
規模 地上7階・地下1階
構造 免震構造
アクセス 麹町駅5番出口から徒歩1分

(出典: 住友不動産公式サイト

(2) 免震構造と安全性

住友不動産二番町ファーストビルは免震構造を採用しており、地震の揺れを建物に伝えにくくする設計となっています。地震時の安全性を高め、オフィス内の設備や従業員の安全を守ります。

(3) 完全個別空調(41ゾーン/フロア)

オフィスフロアは完全個別空調(41ゾーン/フロア)を装備しており、エリアごとに温度調整が可能です。季節や部屋の位置に応じて快適な環境を維持できます。

(4) 床荷重(500kg/㎡、一部1,000kg/㎡)

床荷重は500kg/㎡(一部フロアは1,000kg/㎡)で、標準的なオフィスビル(300kg/㎡)と比較して大型書架や重量設備の設置が可能です。

床荷重の目安:

用途 推奨床荷重
一般オフィス 300kg/㎡
大型書架 500-600kg/㎡
サーバールーム 600kg/㎡以上

(5) バックアップ電源(二回線受電、ガス発電・重油発電)

住友不動産二番町ファーストビルは以下のバックアップ電源を装備しています。

  • 二回線受電: 停電時のリスクを軽減
  • ガス発電: 10日以上の発電が可能
  • 重油発電: 72時間分の発電が可能

災害時でも電力供給を継続でき、事業継続性(BCP)に優れています。

立地とアクセスの利便性

(1) 麹町駅から徒歩1分の好立地

住友不動産二番町ファーストビルは、麹町駅5番出口から徒歩1分の好立地にあります。雨天時でも通勤が容易で、従業員の利便性が高いです。

(2) 4駅利用可能(麹町・四ツ谷・市ヶ谷・半蔵門)

以下の4駅が利用可能で、都心へのアクセスが非常に便利です。

路線 徒歩時間
麹町駅 東京メトロ有楽町線 1分
四ツ谷駅 JR中央線・総武線、東京メトロ丸ノ内線・南北線 6分
市ヶ谷駅 JR中央線・総武線、東京メトロ有楽町線・南北線・都営新宿線 6分
半蔵門駅 東京メトロ半蔵門線 7分

複数路線が利用できるため、通勤経路の選択肢が広く、従業員の利便性が高いです。

(3) 千代田区二番町エリアの特徴(静かなビジネス街、大使館・高級住宅地)

千代田区二番町エリアは以下の特徴があります。

  • 静かなビジネス街: 大使館や歴史ある邸宅が多く、落ち着いた雰囲気
  • 高級住宅地: 賃貸相場はワンルーム12万円、1LDK 20万円、2LDK 28万円、3LDK 33万円以上(アットホームのデータより)
  • 賃貸88件掲載: オフィス・住宅ともに選択肢が豊富

オフィス設備と環境の詳細

(1) 会議室・空調・照明設備

住友不動産二番町ファーストビルは、以下の設備を装備しています。

  • 会議室: オフィスフロアに設置可能(フロアプランによる)
  • 完全個別空調: 41ゾーン/フロアでエリアごとに温度調整
  • 照明: LED照明を採用し、省エネルギー化を実現

(2) セキュリティ(24時間警備、ICカード入館)

セキュリティ対策は以下の通りです。

  • 24時間警備: 常駐警備員による巡回
  • ICカード入館システム: 不正侵入を防止

コロナ後のオフィスビル選びではセキュリティがコロナ前の2倍重視されており、住友不動産二番町ファーストビルは最新のセキュリティ対策を実施しています。

(3) 駐車場と来客対応

ビル内に駐車場が設置されており、来客時の利便性が高いです(空き状況は要確認)。

(4) 住友不動産のオフィスビル事業(230棟超、自社管理・運営)

住友不動産は東京都心7区を中心に230棟超のオフィスビルを展開しており、保有棟数・保有面積ともに東京でトップクラスです。

住友不動産の特徴:

  • 自社による直接管理・運営: 安定したサービスを提供
  • 全国ネットワーク: 東京都心を中心に展開
  • 最新ニュース: 2024年4月に「住友不動産新宿南口ビル」が竣工

オフィスビル選びの重要ポイント

(1) 立地(従業員の通勤利便性、顧客・取引先へのアクセス)

オフィスビル選びでは、立地が最も重要なポイントの一つです。

確認すべき項目:

  • 従業員の通勤利便性: 最寄り駅からの距離、利用可能な路線数
  • 顧客・取引先へのアクセス: 主要駅・空港へのアクセス時間
  • 周辺環境: 飲食店・コンビニ・銀行等の生活施設

(2) セキュリティと衛生環境(コロナ後の最重要ポイント)

コロナ後のオフィスビル選びでは、セキュリティと衛生環境がコロナ前の2倍重視されています(JLL調査より)。

確認すべき項目:

  • 24時間警備: 常駐警備員による巡回
  • ICカード入館システム: 不正侵入防止
  • 換気システム: 新鮮な空気の取り込み
  • ウイルス対策: 消毒設備・手洗い場の充実

(3) 設備と床荷重の確認(大型書架は500-600kg/㎡推奨)

オフィスビルの床荷重は標準300kg/㎡ですが、大型書架や重量設備を設置する場合は500-600kg/㎡が推奨されます。

床荷重の重要性:

事前に確認しないと、設備導入後に床荷重不足で問題が発生する可能性があります。専門家(建築士、不動産鑑定士等)への相談を推奨します。

(4) 契約面積の計算方法(グロス契約とネット契約)

オフィスビルの契約面積には、グロス契約ネット契約の2種類があります。

契約方法 含まれる範囲 実際に使える面積
グロス契約 エレベーターホール、トイレ、廊下を含む 少ない
ネット契約 執務スペースのみ 多い

契約前に計算方法を明確に確認しないと、実際に使える面積が予想より少なくなる可能性があります。

(5) 総費用の把握(賃料・共益費・管理費・契約期間・敷金)

オフィスビルの総費用には、以下の項目が含まれます。

費用項目 内容
賃料 月額賃料(㎡単価×契約面積)
共益費 共用部分の維持管理費
管理費 ビル管理会社への支払い
契約期間 通常2-3年
敷金 賃料の6-12ヶ月分が目安

事前に全ての費用を把握し、複数のビルで比較することを推奨します。

(6) サステナビリティ対応(LEED、CASBEE、GRESB等)

コロナ後のオフィスビル選びでは、サステナビリティ対応が企業ブランディングに重要です。

国際基準:

  • LEED: 米国の環境性能評価システム
  • CASBEE: 日本の建築環境総合性能評価システム
  • GRESB: 不動産のサステナビリティ評価

これらの認証を取得しているオフィスビルは、環境配慮型企業としてのブランドイメージ向上に貢献します。

まとめ:住友不動産二番町ファーストビルで事務所を選ぶ際の次のステップ

(1) 住友不動産二番町ファーストビルの要点整理

住友不動産二番町ファーストビルの特徴は、以下の通りです。

  • 立地: 麹町駅徒歩1分、4駅利用可能で都心へのアクセスが優れている
  • 設備: 2016年竣工、免震構造、完全個別空調(41ゾーン/フロア)、床荷重500kg/㎡(一部1,000kg/㎡)、バックアップ電源(ガス発電・重油発電)
  • セキュリティ: 24時間警備、ICカード入館システム
  • 事業者: 住友不動産は東京都心で230棟超を展開し、自社管理・運営による安定したサービスを提供

(2) 状況別の選び方と推奨アクション

住友不動産二番町ファーストビルで事務所を選ぶ際は、以下のステップで進めることを推奨します。

  1. 目的の明確化: オフィス移転の目的(拡張・縮小・立地変更)を明確にする
  2. 立地の確認: 従業員の通勤利便性、顧客・取引先へのアクセスを確認
  3. 設備の確認: 床荷重(500kg/㎡、一部1,000kg/㎡)、会議室、空調、照明、駐車場を確認
  4. セキュリティと衛生環境: 24時間警備、ICカード入館、換気システム、ウイルス対策を確認
  5. 契約面積の計算方法: グロス契約とネット契約の違いを確認し、実際に使える執務スペースを把握
  6. 総費用の把握: 賃料・共益費・管理費・契約期間・敷金を含めた総費用を計算
  7. 複数ビルで比較: 千代田区・番町エリアの他オフィスビルと比較検討
  8. 現地確認: 最終候補は必ず現地を訪問し、周辺環境・交通アクセス・ビル環境(既存テナント、1階飲食店等)を確認
  9. 専門家への相談: 契約前に不動産鑑定士や建築士に相談し、床荷重・契約内容・リスクを確認

住友不動産二番町ファーストビルは、麹町駅徒歩1分の好立地と充実した設備を備えたオフィスビルです。複数のビルを比較検討しながら、最適なオフィス環境を選びましょう。

空室状況や賃料など最新情報は、住友不動産公式サイトで確認することを推奨します。

よくある質問

Q1住友不動産二番町ファーストビルのアクセスは?

A1麹町駅5番出口から徒歩1分の好立地です。四ツ谷駅(6分)、市ヶ谷駅(6分)、半蔵門駅(7分)の4駅が利用可能で、都心へのアクセスが非常に便利です。千代田区二番町は静かなビジネス街で、大使館や歴史ある邸宅が多い高級住宅地として知られています。複数路線が利用できるため、通勤経路の選択肢が広く、従業員の利便性が高いです。

Q2住友不動産二番町ファーストビルの設備の特徴は?

A22016年竣工の地上7階・地下1階のオフィスビルで、免震構造、完全個別空調(41ゾーン/フロア)、床荷重500kg/㎡(一部1,000kg/㎡)、二回線受電、ガス発電(10日以上)と重油発電(72時間分)のバックアップシステムを装備しています。セキュリティは24時間警備とICカード入館システムで対応しており、災害時でも電力供給を継続できるため、事業継続性(BCP)に優れています。

Q3オフィスビル選びで重視すべきポイントは何ですか?

A3コロナ後はセキュリティと衛生環境が最重要(コロナ前の2倍重視)です(JLL調査より)。その他、立地(従業員の通勤利便性、顧客・取引先へのアクセス)、設備(会議室、空調、照明)、床荷重(標準300kg/㎡、大型書架は500-600kg/㎡推奨)、駐車場、総費用(賃料・共益費・管理費・契約期間・敷金)を確認しましょう。契約面積の計算方法(グロス契約とネット契約)も重要で、実際に使える執務スペースが大きく異なります。サステナビリティ対応(LEED、CASBEE、GRESB等)も企業ブランディングに重要です。

Q4住友不動産のオフィスビル事業の規模は?

A4東京都心7区を中心に230棟超を展開しており、保有棟数・保有面積ともに東京でトップクラスです。自社による直接管理・運営を実施しており、安定したサービスを提供しています。住友不動産二番町ファーストビルもこのネットワークの一部で、2024年4月には「住友不動産新宿南口ビル」が竣工するなど、都心でオフィスビル事業を拡大中です。

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Room Match編集部

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