住友不動産新宿ガーデンタワーの特徴と周辺環境ガイド

著者: Room Match編集部公開日: 2025/11/20

住友不動産新宿ガーデンタワーとは:高田馬場の大規模複合ビル

新宿区内でオフィスビルを探している企業にとって、立地・設備・BCP対応性能は重要な選定基準です。

この記事では、住友不動産公式サイトや業界団体の情報を元に、住友不動産新宿ガーデンタワーの基本情報、設備仕様、アクセス、周辺環境を解説します。

オフィス移転を検討している担当者の方が、ビルの特徴を正確に把握できるようになります。

この記事のポイント

  • 地上37階・地下2階、2016年3月竣工の築浅複合ビル
  • 1フロア800坪超の大規模無柱空間で、レイアウトの自由度が高い
  • 基礎免震構造+72時間無停電対応でBCP対策が万全
  • 高田馬場駅徒歩5分、東西線で大手町など都心へダイレクトアクセス
  • IT・システム系企業を中心に、竣工後まもなく全フロア内定の実績

ビルの概要と基本情報

住友不動産新宿ガーデンタワーは、新宿区西早稲田3-20-3に所在する地上37階・地下2階の複合ビルです。2016年3月に竣工し、新宿ガーデン再開発地区の一翼を担っています。

フロア構成(2-22階オフィス、24-37階マンション)

ビルのフロア構成は以下の通りです。

フロア 用途
2階-22階 オフィスフロア
23階 構造フロア(オフィス・住宅分離)
24階-37階 賃貸マンション「ラ・トゥール新宿ガーデン」
地下2階 イベントホール「ベルサール高田馬場」

(出典: 住友不動産公式サイト

オフィスフロアと居住フロアは23階の構造フロアで物理的に分離されており、セキュリティ・動線の独立性が確保されています。

1フロア800坪超の大規模無柱空間

オフィスフロアは1フロア800坪超の大規模無柱空間を実現しています。

無柱空間とは、柱のない広々としたオフィススペースのことで、以下のメリットがあります。

  • レイアウトの自由度が高く、企業の成長に合わせた柔軟な設計が可能
  • 執務スペース・会議室・休憩エリアを効率的に配置できる
  • オープンなコミュニケーション環境を構築しやすい

大規模なフロアを必要とする企業や、将来的な拡張を見込んでいる企業にとって、有力な選択肢となります。

23階の構造フロアでオフィス・住宅を分離

複合ビルの場合、オフィス利用者とマンション居住者の動線が重なる懸念がありますが、住友不動産新宿ガーデンタワーでは23階の構造フロアで明確に分離しています。

これにより、オフィステナントはセキュリティ・プライバシーを確保しながら、快適にビルを利用できます。

オフィス設備とBCP対応性能

住友不動産新宿ガーデンタワーは、高度なBCP(事業継続計画)対応性能を備えており、災害時でも企業の重要業務を継続できる設計となっています。

**BCP(事業継続計画)**とは、Business Continuity Planの略で、災害時でも重要業務を継続できるよう事前に策定する計画のことです。

基礎免震構造による高い耐震性能

住友不動産新宿ガーデンタワーは基礎免震構造を採用しています。

基礎免震構造とは、建物の基礎部分に免震装置を設置し、地震の揺れを建物に伝えにくくする構造です。通常の耐震構造と比較して、以下のメリットがあります。

  • 地震時の建物の揺れを大幅に低減
  • オフィス内の什器・OA機器の転倒・破損リスクを抑える
  • 従業員の安全性を高める

大規模地震発生時でも、業務への影響を最小限に抑えることができます。

72時間無停電対応のBCP機能

住友不動産新宿ガーデンタワーは、72時間無停電対応を装備しています。

災害時に電力供給が停止した場合でも、以下の設備が稼働を継続します。

  • エレベーター(一部)
  • 共用部の照明
  • セキュリティシステム
  • 通信設備(具体的な範囲は要確認)

この機能により、従業員の避難・帰宅対応をスムーズに行えるほか、重要データのバックアップ・保全作業を安全に実施できます。

IT・システム系企業を中心に、この72時間無停電対応が高く評価され、入居テナントの選定理由となっています。(出典: 週刊不動産経営

DBJ Green Building認証取得

住友不動産新宿ガーデンタワーは、DBJ Green Building認証を取得しています。

DBJ Green Building認証とは、日本政策投資銀行が環境・社会への配慮がなされた不動産を認証する制度です。

認証取得により、以下の点が客観的に評価されています。

  • 省エネルギー性能
  • 環境負荷の低減
  • テナント従業員の快適性・健康性

ESG(環境・社会・ガバナンス)を重視する企業にとって、認証取得ビルへの入居は企業価値向上につながります。

災害時の帰宅困難者一時避難場所指定

住友不動産新宿ガーデンタワーは、災害時の帰宅困難者一時避難場所に指定されています。(出典: Wikipedia

大規模災害時、従業員が無理に帰宅しようとすると二次災害のリスクが高まります。一時避難場所として指定されているビルでは、従業員を安全に保護できる体制が整っています。

アクセスと周辺環境

住友不動産新宿ガーデンタワーは、高田馬場駅から徒歩5分の好立地で、都心の主要ビジネスエリアへのアクセスに優れています。

JR・西武新宿線「高田馬場」駅徒歩5分

最寄駅はJR山手線・東西線・西武新宿線が乗り入れる「高田馬場」駅で、徒歩5分の距離です。

山手線を利用すれば、新宿・池袋・渋谷などの主要ターミナル駅へ短時間で移動できます。

東西線「高田馬場」駅徒歩6分、副都心線「西早稲田」駅徒歩7分

東西線「高田馬場」駅からも徒歩6分、副都心線「西早稲田」駅からは徒歩7分と、複数路線を利用できます。

主な所要時間は以下の通りです。

目的地 路線 所要時間
大手町 東西線 約15分(乗り換えなし)
日本橋 東西線 約17分(乗り換えなし)
新宿 JR山手線 約5分
池袋 JR山手線 約5分

(出典: NAVITIME

東西線で大手町など都心へダイレクトアクセス

東西線を利用すれば、大手町・日本橋・茅場町などの都心のビジネスエリアへ乗り換えなしでアクセスできます。

クライアント企業が都心に集中している業種(金融・コンサルティング・IT等)にとって、移動効率の高い立地です。

高田馬場エリアの特徴と周辺施設

高田馬場エリアは、早稲田大学のキャンパスが近く、学生街としての側面を持つ一方で、オフィスビルも多数立地しています。

周辺には以下の施設があります。

  • 飲食店(ランチ・ディナー対応の店舗多数)
  • コンビニエンスストア(徒歩圏内に複数)
  • 郵便局・銀行
  • 区役所出張所

新宿駅周辺と比較すると商業施設はやや少ないものの、日常的なオフィスワークに必要な環境は整っています。

テナント情報と複合施設構成

住友不動産新宿ガーデンタワーは、竣工後まもなく全フロア内定となり、高い稼働率を維持しています。

IT・システム系企業が中心の入居テナント

入居テナントの多くはIT・システム系企業です。(出典: 週刊不動産経営

選定理由として、以下の点が評価されています。

  • 高度なBCP対応性能(72時間無停電、免震構造)
  • 大規模無柱空間によるレイアウトの自由度
  • 都心へのアクセスの良さ

IT・システム系企業は、サーバー機器の保護やデータバックアップの観点からBCP性能を重視する傾向があり、住友不動産新宿ガーデンタワーのスペックは高く評価されています。

竣工後まもなく全フロア内定の高稼働率

住友不動産新宿ガーデンタワーは、2016年3月の竣工後まもなく全フロア内定となりました。

この実績は、以下の要因によるものと考えられます。

  • 築浅ビルとしての設備・デザイン性
  • BCP対応性能の高さ
  • 高田馬場エリアの利便性
  • 住友不動産ブランドの信頼性

オフィス移転を検討する際、稼働率の高いビルは「企業から選ばれているビル」として参考になります。

賃貸マンション「ラ・トゥール新宿ガーデン」

24階から37階には、高級賃貸マンション「ラ・トゥール新宿ガーデン」が入居しています。

複合ビル形態により、以下のメリットがあります。

  • ビル全体の管理・セキュリティ体制が充実
  • 共用施設(エントランス、エレベーター等)の品質が高い
  • 複数用途の収益源により、ビルの安定運営が期待できる

オフィスフロアと住宅フロアは23階の構造フロアで分離されているため、業務への影響はありません。

地下2階「ベルサール高田馬場」イベントホール

地下2階には、イベントホール・会議室「ベルサール高田馬場」があります。

ベルサールは、全国でイベントホール・会議室を運営する施設ブランドです。

テナント企業は、以下の用途でベルサールを利用できます。

  • 自社セミナー・研修の開催
  • 社内イベント・表彰式
  • クライアント向け説明会

ビル内に会議施設があることで、外部会場を手配する手間・コストを削減できます。

まとめ:高田馬場エリアのプレミアムオフィスビル

住友不動産新宿ガーデンタワーは、地上37階・地下2階、2016年3月竣工の築浅複合ビルです。1フロア800坪超の大規模無柱空間、基礎免震構造+72時間無停電対応のBCP機能、高田馬場駅徒歩5分の好立地が特徴です。

IT・システム系企業を中心に高く評価され、竣工後まもなく全フロア内定となった実績があります。

オフィス移転を検討している担当者の方は、住友不動産公式サイトで最新の空室状況・賃料情報を確認し、宅地建物取引士に賃貸借契約の詳細(保証金、更新料、原状回復義務等)を相談することをお勧めします。

よくある質問

Q1住友不動産新宿ガーデンタワーの所在地は?

A1東京都新宿区西早稲田3-20-3です。最寄駅はJR山手線・東西線・西武新宿線「高田馬場」駅で、徒歩5分の距離です。副都心線「西早稲田」駅からも徒歩7分で、複数路線を利用できる好立地です。詳細は住友不動産公式サイトでご確認ください。

Q2オフィスフロアの特徴は?

A22階から22階がオフィスフロアで、1フロア800坪超の大規模無柱空間を実現しています。柱がないため、レイアウトの自由度が高く、企業の成長に合わせた柔軟な設計が可能です。23階の構造フロアで住宅部分と明確に分離されており、セキュリティ・プライバシーが確保されています。

Q3BCP対応はどうなっていますか?

A3基礎免震構造と72時間無停電対応を装備しており、災害時でも企業の重要業務を継続できる設計です。DBJ Green Building認証も取得しており、環境性能・BCP性能が客観的に評価されています。また、災害時の帰宅困難者一時避難場所にも指定されており、従業員を安全に保護できる体制が整っています。

Q4どんなテナントが入っていますか?

A4IT・システム系企業が中心に入居しています。高度なBCP対応性能(72時間無停電、免震構造)や大規模無柱空間によるレイアウトの自由度が評価され、竣工後まもなく全フロア内定となった実績があります。IT・システム系企業は、サーバー機器の保護やデータバックアップの観点からBCP性能を重視する傾向があります。

Q5賃料情報はどこで確認できますか?

A5賃料情報は市場変動により変わるため、最新情報は住友不動産公式サイトまたは仲介業者にご確認ください。オフィス移転時は、賃料だけでなく、賃貸借契約の詳細(保証金、更新料、原状回復義務等)も重要です。宅地建物取引士に相談し、契約内容を十分に確認することを推奨します。

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Room Match編集部

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