住友不動産千代田ファーストビル南館とは
東京都千代田区でオフィス移転や賃貸を検討している企業担当者にとって、「住友不動産千代田ファーストビル南館は、どのような特徴・設備を持つビルなのか」という疑問は重要です。
この記事では、千代田ファーストビル南館の建物概要、設備、立地条件、東館との比較、テナント情報、賃料相場について、住友不動産公式サイト等の公式情報を元に解説します。
オフィス移転や就職・転職先の企業がこのビルにある方でも、周辺環境や交通アクセスを正確に把握できるようになります。
この記事のポイント
- 千代田ファーストビルは東館(1998年)・西館(2004年)・南館(2007年)の3棟から構成される大規模複合施設
- 南館は地上14階・地下1階、制振構造を採用し、貸室扉ICカード対応のセキュリティを完備
- 4駅8路線が利用可能なマルチアクセスで、九段下駅から徒歩3~4分、神保町駅から徒歩4~5分
- 基準階貸室面積は222.01坪、天井高2.8m、OAフロア10cm、完全個別空調(17ゾーン/フロア)を備える
- 賃料相場は公開されておらず、不動産仲介会社への直接問い合わせが必要
千代田ファーストビルの全体構成:東館・西館・南館の3棟構成
千代田ファーストビルは、東京都千代田区西神田に位置する大規模複合施設です。Wikipediaによると、西神田3丁目北西地区第一種市街地再開発事業により建設され、東館・西館・南館の3棟から構成されています。
東館(地上17階、1998年竣工)
東館は1998年10月に竣工した地上17階・地下2階のビルです。住友不動産公式サイトによると、延床面積は11,717坪で、1フロア480坪超の無柱空間が特徴です。九段下駅から徒歩5分、神保町駅から徒歩4分の立地にあります。
西館(地上32階、2004年竣工)
西館は2004年に竣工した地上32階建ての高層ビルです。Wikipediaによると、西館と東館には住友不動産の賃貸レジデンス「ラ・トゥール千代田」「千代田ファーストハイツ」が併設されており、オフィスと住宅が共存する複合施設となっています。
南館(地上14階、2007年竣工)
南館は2007年10月に竣工した最新の棟です。住友不動産公式サイトによると、地上14階・地下1階で、敷地面積530.57坪、延床面積3,962.29坪です。制振構造を採用し、最新設備を備えたオフィスビルとして設計されています。
西神田3丁目北西地区第一種市街地再開発事業
千代田ファーストビルは、都市機能の更新と土地の合理的利用を目的とした市街地再開発事業により建設されました。市街地再開発事業とは、既存市街地を再構築し、公共施設・建築物を整備する事業です。千代田ファーストビルは、この事業により段階的に3棟が建設され、2025年時点で全棟が稼働中です。
住友不動産千代田ファーストビル南館の建物概要と設備
建物概要(竣工年・階数・面積)
住友不動産公式サイトによると、南館の建物概要は以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 竣工年 | 2007年10月 |
| 階数 | 地上14階・地下1階 |
| 敷地面積 | 530.57坪(1,753.48㎡) |
| 延床面積 | 3,962.29坪(13,099.18㎡) |
| 構造 | 制振構造 |
(出典: 住友不動産公式サイト)
設備・特徴(制振構造・ICカード対応・貸会議室)
南館は最新設備を備えたオフィスビルです。CBREによると、以下の設備が整っています。
- 制振構造: 地震の揺れを吸収・軽減する構造技術。建物の損傷を抑え、室内の安全性を高めます。
- 貸室扉ICカード対応: 非接触ICカードで扉の施錠・解錠を行うセキュリティシステム。入退室管理が容易で、セキュリティ性が高いです。
- ビル内貸会議室: ビル内に貸会議室が併設されており、社外会議や研修にも利用できます。
基準階貸室面積と天井高・OAフロア
住友不動産公式サイトによると、基準階貸室面積は222.01坪(733.91㎡)です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 天井高 | 2.8m |
| OAフロア | 10cm |
| 駐車場 | 平置4台・機械式36台 |
(出典: 住友不動産公式サイト)
OAフロアとは、オフィスオートメーションフロアの略で、床下に配線スペースを設け、配線を自由にレイアウトできる構造です。天井高2.8mは標準的なオフィスビルの高さで、開放感があります。
完全個別空調(17ゾーン/フロア)
南館は完全個別空調を採用しており、フロア内を17ゾーンに分け、各ゾーンごとに空調を個別制御できるシステムです。エネルギー効率が高く、テナントごとの利用状況に応じた柔軟な空調管理が可能です。
千代田ファーストビル東館の特徴:南館との比較
東館の建物概要(竣工年・階数・面積)
住友不動産公式サイトによると、東館の建物概要は以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 竣工年 | 1998年10月 |
| 階数 | 地上17階・地下2階 |
| 延床面積 | 11,717坪(38,743.80㎡) |
| 基準階貸室面積 | 480坪超 |
(出典: 住友不動産公式サイト)
南館と比較すると、東館は竣工年が約9年早く、延床面積は南館の約3倍です。基準階貸室面積も東館の方が約2倍広く、大規模オフィスを必要とする企業に適しています。
1フロア480坪超の無柱空間
東館の特徴は、1フロア480坪超の無柱空間です。無柱空間とは、柱がないため、レイアウトの自由度が高く、大人数のオープンオフィスやコワーキングスペースに適した構造です。南館の基準階貸室面積は222.01坪のため、東館の方が約2倍広い空間を確保できます。
千代田ファーストビルの住宅部分:千代田ファーストハイツ
住友不動産公式サイトによると、東館には賃貸レジデンス「千代田ファーストハイツ」が併設されています。オフィスと住宅が共存する複合施設のため、職住近接を希望する従業員にとっても魅力的な立地です。
立地条件とアクセス:4駅8路線利用可能なマルチアクセス
最寄り駅・所要時間(九段下駅・神保町駅)
住友不動産公式サイトによると、千代田ファーストビル南館の最寄り駅は以下の通りです。
| 最寄り駅 | 路線 | 所要時間 |
|---|---|---|
| 九段下駅 | 東京メトロ東西線・半蔵門線、都営新宿線 | 徒歩3~4分 |
| 神保町駅 | 東京メトロ半蔵門線・三田線、都営新宿線 | 徒歩4~5分 |
(出典: 住友不動産公式サイト)
4駅8路線利用可能な交通利便性
BB-Building.netによると、千代田ファーストビルは4駅8路線が利用可能なマルチアクセスです。具体的には、九段下駅・神保町駅・竹橋駅・水道橋駅の4駅から徒歩圏内にあり、東京メトロ東西線・半蔵門線・三田線、都営新宿線など複数路線を利用できます。
この立地条件は、従業員の通勤利便性が高く、取引先や顧客の訪問にも適しています。
駐車場(平置4台・機械式36台)
南館には駐車場が完備されており、平置4台・機械式36台が利用可能です。来客対応や社用車の駐車に対応できます。
テナント情報と賃料相場:オフィス賃貸の特徴
テナント企業の例
BB-Building.netによると、中央電気工業本社など複数企業がテナントとして入居しています。ただし、全テナントのリストは非公開の可能性があります。詳細は不動産仲介会社への問い合わせを推奨します。
賃料・坪単価(非公開のため、不動産会社への問い合わせが必要)
Take-Officeによると、賃料相場は公開されておらず、不動産仲介会社への直接問い合わせが必要です。築年数・面積・周辺相場などから想定坪単価を算出できますが、目安に留まります。
2025年時点で、千代田区内のオフィスビルの坪単価は、築年数・立地条件により大きく変動します。詳細は不動産会社にご相談ください。
まとめ:千代田ファーストビルの選び方と注意点
住友不動産千代田ファーストビル南館は、2007年竣工の最新設備を備えたオフィスビルです。制振構造、完全個別空調(17ゾーン/フロア)、貸室扉ICカード対応のセキュリティなど、安全性と快適性を兼ね備えています。
東館と比較すると、南館は基準階貸室面積が約半分(222.01坪 vs 480坪超)ですが、最新設備を採用しており、中小企業や部門単位のオフィスに適しています。
4駅8路線が利用可能なマルチアクセスで、従業員の通勤利便性が高く、取引先や顧客の訪問にも適した立地です。賃料相場は非公開のため、不動産仲介会社への直接問い合わせを推奨します。
