住信SBIネット銀行の住宅ローンが選ばれる理由
住信SBIネット銀行は、SBIホールディングスと三井住友信託銀行が共同出資するネット銀行で、2024年度国内行住宅ローン新規実行額No.1を達成した業界トップクラスの銀行です。
業界最低水準の変動金利、無料で充実した団体信用生命保険(スゴ団信)、1円から可能な繰上返済など、多くのメリットがあり、価格.comで4.03点/5点(91件のレビュー)と高評価を得ています。
本記事では、住信SBIネット銀行の住宅ローンの金利、手数料、審査基準、メリット・デメリットを、公式情報と第三者評価をもとに詳しく解説します。
この記事のポイント
- 住信SBIネット銀行は2024年度国内行住宅ローン新規実行額No.1の業界トップクラス
- 業界最低水準の変動金利で、au じぶん銀行と並んで「低金利2トップ」
- 50歳以下なら「スゴ団信」で3大疾病50%保障と全疾病保障が金利上乗せなしで無料付帯
- 一部繰上返済は1円から手数料無料で可能
- デメリットは事務手数料が借入金額の2.2%と高額、つなぎ融資なし、審査が厳しめ
金利・手数料・団信の詳細
(1) 業界最低水準の変動金利と固定金利
住信SBIネット銀行は、業界最低水準の変動金利を提供しており、au じぶん銀行と並んで「低金利2トップ」と呼ばれています。
金利は毎月見直しされるため、申込時と借入実行時で金利が異なる可能性があります。最新情報は公式サイトで確認してください。
金利タイプ:
- 変動金利: 市場金利の変動に応じて半年ごとに金利が見直される
- 固定金利: 10年・20年・35年固定を提供
(2) 物件価格比率による金利上乗せ
変動金利の場合、物件価格に対する借入金額の比率により金利が上乗せされます。
| 借入金額/物件価格 | 金利上乗せ |
|---|---|
| 80%以下 | なし |
| 80%超~100%以下 | +0.09% |
| 100%超 | +0.160% |
自己資金を多く用意できる場合は、金利を抑えることができます。
(3) 事務手数料と諸費用
住宅ローン借入時には、以下の費用がかかります。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 事務手数料 | 借入金額の2.2%(税込) |
| 保証料 | 無料 |
| 一部繰上返済手数料 | 無料 |
| 全額繰上返済手数料 | 無料 |
事務手数料が借入金額の2.2%と高額なのはデメリットですが、他行では定額の場合もあるため、総コストで比較する必要があります。
(4) スゴ団信の保障内容(3大疾病・全疾病保障)
「スゴ団信」は住信SBIネット銀行の団体信用生命保険で、50歳以下なら3大疾病50%保障と全疾病保障が金利上乗せなしで無料付帯します。2024年11月に年齢制限が40歳以下から50歳以下に緩和されました。
保障内容:
- 3大疾病50%保障: がん・脳卒中・急性心筋梗塞で所定の状態になった場合、住宅ローン残高の50%が保険金で支払われる
- 全疾病保障: 8大疾病(3大疾病+高血圧症・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変・慢性膵炎)および、その他の病気やケガによる就業不能状態をカバー
他行では金利上乗せ(+0.2-0.3%)が一般的なため、これは大きなメリットです。
WEB申込コースと対面相談コースの違い
(1) WEB申込コースの特徴とメリット
WEB申込コースは、仮審査から契約まで全てオンラインで完結できる住宅ローンコースです。
メリット:
- オンラインで完結: 店舗に行く必要がない
- 低金利: 対面相談コースより金利が低い
- 24時間申込可能: いつでも申込・進捗確認ができる
(2) 対面相談コース(SBIマネープラザ)の特徴
対面相談コースは、SBIマネープラザの店舗で対面相談できる住宅ローンコースです。WEB申込コースと金利が異なる点に注意してください。
特徴:
- 対面でのサポート: 専門スタッフに相談できる
- 金利: WEB申込コースより高い
- 店舗数: 限定的(全国主要都市のみ)
(3) LINE完結サービスの活用方法
2024年10月、LINE上で住宅ローン手続きが完結できるLINE公式アカウントが開設されました(国内銀行初)。
利用方法:
- 住信SBIネット銀行のLINE公式アカウントを友だち追加
- LINE上で仮審査申込
- 審査結果通知をLINEで受け取り
- 契約手続きもLINEで完結
スマートフォンだけで手続きが完了するため、忙しい方に便利です。
審査基準と審査の流れ
(1) 仮審査と正式審査の流れ
住信SBIネット銀行の住宅ローン審査は以下の流れで進みます。
- 仮審査申込: 必要事項を入力し、書類をアップロード
- 仮審査結果通知: 申込当日から3営業日以内に結果通知
- 正式審査申込: 仮審査通過後、追加書類を提出
- 正式審査結果通知: 1週間~10日程度で結果通知
- 契約手続き: 正式審査通過後、契約締結
(2) 審査期間の目安
| 審査段階 | 期間 |
|---|---|
| 仮審査 | 申込当日~3営業日以内 |
| 正式審査 | 1週間~10日程度 |
| 合計 | 約2週間~2週間半 |
ネット銀行のため、審査スピードは比較的速いです。
(3) 審査に通るためのポイント
審査では以下の項目が重視されます。
- 年収: 安定した収入があること
- 勤務形態: 正社員が有利(契約社員・派遣社員は不利)
- 勤続年数: 3年以上が目安
- 返済比率: 年収に対する住宅ローン返済額の比率(30-35%以下が目安)
- 信用情報: クレジットカードやローンの延滞歴がないこと
(4) 審査が厳しいと言われる理由
業界最低水準の金利のため、審査基準は厳しめです。第三者評価によると、「融通を利かせてもらえる可能性はほとんどない」とされています。
年収・勤務形態・勤続年数などの条件を満たさない場合は、審査落ちの可能性が高いため、事前に条件を確認しておくことを推奨します。
メリット・デメリット徹底比較
(1) メリット:低金利・無料団信・繰上返済1円から無料
メリット一覧:
| メリット | 内容 |
|---|---|
| 業界最低水準の金利 | au じぶん銀行と並んで「低金利2トップ」 |
| 無料団信 | 50歳以下なら3大疾病50%保障と全疾病保障が無料付帯 |
| 繰上返済1円から無料 | 一部繰上返済は1円から手数料無料 |
| オンライン完結 | WEB申込コース・LINE完結サービスで24時間申込可能 |
| 実績 | 2024年度国内行住宅ローン新規実行額No.1 |
(2) デメリット:事務手数料が高額・つなぎ融資なし
デメリット一覧:
| デメリット | 内容 |
|---|---|
| 事務手数料が高額 | 借入金額の2.2%と高額で、一括払いが必要 |
| つなぎ融資なし | 注文住宅など分割払いが必要な場合は不向き |
| 審査が厳しい | 低金利のため審査基準は厳しめ |
| 対面サポート限定的 | ネット銀行のため、手厚いサポートを期待する人には不向き |
| 変動金利リスク | 将来の金利上昇リスクがある(2024年4月に短期プライムレートが0.1%上昇) |
(3) 他のネット銀行との比較
| 項目 | 住信SBIネット銀行 | au じぶん銀行 |
|---|---|---|
| 変動金利 | 業界最低水準 | 業界最低水準 |
| 団信 | 3大疾病50%保障+全疾病保障(50歳以下無料) | がん50%保障+全疾病保障(無料) |
| 事務手数料 | 借入金額の2.2% | 借入金額の2.2% |
| 繰上返済 | 1円から無料 | 1円から無料 |
どちらも業界トップクラスのネット銀行です。団信の内容や金利を比較して選びましょう。
(4) 地方銀行との比較
| 項目 | 住信SBIネット銀行 | 地方銀行(横浜銀行、肥後銀行等) |
|---|---|---|
| 金利 | 業界最低水準 | ネット銀行より高め |
| 対面サポート | 限定的 | 充実 |
| 審査 | 厳しめ | 融通が利く場合がある |
| つなぎ融資 | なし | あり |
金利を最優先するならネット銀行、対面サポートやつなぎ融資が必要なら地方銀行が向いています。
まとめ:住信SBIネット銀行が向いている人・向いていない人
住信SBIネット銀行の住宅ローンは、業界最低水準の変動金利、50歳以下なら無料の「スゴ団信」、1円から可能な繰上返済など、多くのメリットがあります。2024年度国内行住宅ローン新規実行額No.1の実績も信頼性の証です。
向いている人:
- 金利を最優先: 業界最低水準の金利を求める
- オンライン完結希望: WEB申込コース・LINE完結サービスを活用したい
- 無料団信重視: 3大疾病50%保障と全疾病保障を無料で付けたい
- 繰上返済予定: 1円から手数料無料で繰上返済したい
向いていない人:
- つなぎ融資が必要: 注文住宅など分割払いが必要な場合
- 手厚い対面サポート希望: ネット銀行のため対面サポートは限定的
- 審査が不安: 年収・勤務形態・勤続年数の条件が厳しい
- 初期費用を抑えたい: 事務手数料が借入金額の2.2%と高額
金利情報は毎月見直しされるため、最新情報は住信SBIネット銀行公式サイトで確認してください。専門家(ファイナンシャルプランナー、銀行担当者)への相談も推奨します。
