住宅ローンの選び方|金利・審査・団信を徹底比較【2025年版】

著者: Room Match編集部公開日: 2025/11/18

住信SBIネット銀行の住宅ローンが選ばれる理由

住信SBIネット銀行は、SBIホールディングスと三井住友信託銀行が共同出資するネット銀行で、2024年度国内行住宅ローン新規実行額No.1を達成した業界トップクラスの銀行です。

業界最低水準の変動金利、無料で充実した団体信用生命保険(スゴ団信)、1円から可能な繰上返済など、多くのメリットがあり、価格.comで4.03点/5点(91件のレビュー)と高評価を得ています。

本記事では、住信SBIネット銀行の住宅ローンの金利、手数料、審査基準、メリット・デメリットを、公式情報と第三者評価をもとに詳しく解説します。

この記事のポイント

  • 住信SBIネット銀行は2024年度国内行住宅ローン新規実行額No.1の業界トップクラス
  • 業界最低水準の変動金利で、au じぶん銀行と並んで「低金利2トップ」
  • 50歳以下なら「スゴ団信」で3大疾病50%保障と全疾病保障が金利上乗せなしで無料付帯
  • 一部繰上返済は1円から手数料無料で可能
  • デメリットは事務手数料が借入金額の2.2%と高額、つなぎ融資なし、審査が厳しめ

金利・手数料・団信の詳細

(1) 業界最低水準の変動金利と固定金利

住信SBIネット銀行は、業界最低水準の変動金利を提供しており、au じぶん銀行と並んで「低金利2トップ」と呼ばれています。

金利は毎月見直しされるため、申込時と借入実行時で金利が異なる可能性があります。最新情報は公式サイトで確認してください。

金利タイプ:

  • 変動金利: 市場金利の変動に応じて半年ごとに金利が見直される
  • 固定金利: 10年・20年・35年固定を提供

(2) 物件価格比率による金利上乗せ

変動金利の場合、物件価格に対する借入金額の比率により金利が上乗せされます。

借入金額/物件価格 金利上乗せ
80%以下 なし
80%超~100%以下 +0.09%
100%超 +0.160%

自己資金を多く用意できる場合は、金利を抑えることができます。

(3) 事務手数料と諸費用

住宅ローン借入時には、以下の費用がかかります。

項目 金額
事務手数料 借入金額の2.2%(税込)
保証料 無料
一部繰上返済手数料 無料
全額繰上返済手数料 無料

事務手数料が借入金額の2.2%と高額なのはデメリットですが、他行では定額の場合もあるため、総コストで比較する必要があります。

(4) スゴ団信の保障内容(3大疾病・全疾病保障)

「スゴ団信」は住信SBIネット銀行の団体信用生命保険で、50歳以下なら3大疾病50%保障と全疾病保障が金利上乗せなしで無料付帯します。2024年11月に年齢制限が40歳以下から50歳以下に緩和されました。

保障内容:

  • 3大疾病50%保障: がん・脳卒中・急性心筋梗塞で所定の状態になった場合、住宅ローン残高の50%が保険金で支払われる
  • 全疾病保障: 8大疾病(3大疾病+高血圧症・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変・慢性膵炎)および、その他の病気やケガによる就業不能状態をカバー

他行では金利上乗せ(+0.2-0.3%)が一般的なため、これは大きなメリットです。

WEB申込コースと対面相談コースの違い

(1) WEB申込コースの特徴とメリット

WEB申込コースは、仮審査から契約まで全てオンラインで完結できる住宅ローンコースです。

メリット:

  • オンラインで完結: 店舗に行く必要がない
  • 低金利: 対面相談コースより金利が低い
  • 24時間申込可能: いつでも申込・進捗確認ができる

(2) 対面相談コース(SBIマネープラザ)の特徴

対面相談コースは、SBIマネープラザの店舗で対面相談できる住宅ローンコースです。WEB申込コースと金利が異なる点に注意してください。

特徴:

  • 対面でのサポート: 専門スタッフに相談できる
  • 金利: WEB申込コースより高い
  • 店舗数: 限定的(全国主要都市のみ)

(3) LINE完結サービスの活用方法

2024年10月、LINE上で住宅ローン手続きが完結できるLINE公式アカウントが開設されました(国内銀行初)。

利用方法:

  1. 住信SBIネット銀行のLINE公式アカウントを友だち追加
  2. LINE上で仮審査申込
  3. 審査結果通知をLINEで受け取り
  4. 契約手続きもLINEで完結

スマートフォンだけで手続きが完了するため、忙しい方に便利です。

審査基準と審査の流れ

(1) 仮審査と正式審査の流れ

住信SBIネット銀行の住宅ローン審査は以下の流れで進みます。

  1. 仮審査申込: 必要事項を入力し、書類をアップロード
  2. 仮審査結果通知: 申込当日から3営業日以内に結果通知
  3. 正式審査申込: 仮審査通過後、追加書類を提出
  4. 正式審査結果通知: 1週間~10日程度で結果通知
  5. 契約手続き: 正式審査通過後、契約締結

(2) 審査期間の目安

審査段階 期間
仮審査 申込当日~3営業日以内
正式審査 1週間~10日程度
合計 約2週間~2週間半

ネット銀行のため、審査スピードは比較的速いです。

(3) 審査に通るためのポイント

審査では以下の項目が重視されます。

  • 年収: 安定した収入があること
  • 勤務形態: 正社員が有利(契約社員・派遣社員は不利)
  • 勤続年数: 3年以上が目安
  • 返済比率: 年収に対する住宅ローン返済額の比率(30-35%以下が目安)
  • 信用情報: クレジットカードやローンの延滞歴がないこと

(4) 審査が厳しいと言われる理由

業界最低水準の金利のため、審査基準は厳しめです。第三者評価によると、「融通を利かせてもらえる可能性はほとんどない」とされています。

年収・勤務形態・勤続年数などの条件を満たさない場合は、審査落ちの可能性が高いため、事前に条件を確認しておくことを推奨します。

メリット・デメリット徹底比較

(1) メリット:低金利・無料団信・繰上返済1円から無料

メリット一覧:

メリット 内容
業界最低水準の金利 au じぶん銀行と並んで「低金利2トップ」
無料団信 50歳以下なら3大疾病50%保障と全疾病保障が無料付帯
繰上返済1円から無料 一部繰上返済は1円から手数料無料
オンライン完結 WEB申込コース・LINE完結サービスで24時間申込可能
実績 2024年度国内行住宅ローン新規実行額No.1

(2) デメリット:事務手数料が高額・つなぎ融資なし

デメリット一覧:

デメリット 内容
事務手数料が高額 借入金額の2.2%と高額で、一括払いが必要
つなぎ融資なし 注文住宅など分割払いが必要な場合は不向き
審査が厳しい 低金利のため審査基準は厳しめ
対面サポート限定的 ネット銀行のため、手厚いサポートを期待する人には不向き
変動金利リスク 将来の金利上昇リスクがある(2024年4月に短期プライムレートが0.1%上昇)

(3) 他のネット銀行との比較

項目 住信SBIネット銀行 au じぶん銀行
変動金利 業界最低水準 業界最低水準
団信 3大疾病50%保障+全疾病保障(50歳以下無料) がん50%保障+全疾病保障(無料)
事務手数料 借入金額の2.2% 借入金額の2.2%
繰上返済 1円から無料 1円から無料

どちらも業界トップクラスのネット銀行です。団信の内容や金利を比較して選びましょう。

(4) 地方銀行との比較

項目 住信SBIネット銀行 地方銀行(横浜銀行、肥後銀行等)
金利 業界最低水準 ネット銀行より高め
対面サポート 限定的 充実
審査 厳しめ 融通が利く場合がある
つなぎ融資 なし あり

金利を最優先するならネット銀行、対面サポートやつなぎ融資が必要なら地方銀行が向いています。

まとめ:住信SBIネット銀行が向いている人・向いていない人

住信SBIネット銀行の住宅ローンは、業界最低水準の変動金利、50歳以下なら無料の「スゴ団信」、1円から可能な繰上返済など、多くのメリットがあります。2024年度国内行住宅ローン新規実行額No.1の実績も信頼性の証です。

向いている人:

  • 金利を最優先: 業界最低水準の金利を求める
  • オンライン完結希望: WEB申込コース・LINE完結サービスを活用したい
  • 無料団信重視: 3大疾病50%保障と全疾病保障を無料で付けたい
  • 繰上返済予定: 1円から手数料無料で繰上返済したい

向いていない人:

  • つなぎ融資が必要: 注文住宅など分割払いが必要な場合
  • 手厚い対面サポート希望: ネット銀行のため対面サポートは限定的
  • 審査が不安: 年収・勤務形態・勤続年数の条件が厳しい
  • 初期費用を抑えたい: 事務手数料が借入金額の2.2%と高額

金利情報は毎月見直しされるため、最新情報は住信SBIネット銀行公式サイトで確認してください。専門家(ファイナンシャルプランナー、銀行担当者)への相談も推奨します。

よくある質問

Q1住信SBIネット銀行の住宅ローン審査は厳しいのか?

A1業界最低水準の金利のため、審査基準は厳しめです。年収、勤務形態(正社員が有利)、勤続年数(3年以上が目安)、返済比率(30-35%以下)、信用情報などが重視されます。第三者評価によると「融通を利かせてもらえる可能性はほとんどない」とされており、条件を満たさない場合は審査落ちの可能性が高いです。事前に条件を確認し、専門家(ファイナンシャルプランナー等)への相談を推奨します。

Q2住信SBIネット銀行の金利は他行と比べてどのくらい低いのか?

A2業界最低水準の変動金利を提供しており、au じぶん銀行と並んで「低金利2トップ」と呼ばれています。ただし、物件価格に対する借入金額の比率により金利が上乗せされます(80%超で+0.09%、100%超で+0.160%)。金利は毎月見直しされるため、申込時と借入実行時で異なる可能性があります。最新情報は公式サイトで確認してください。

Q3スゴ団信とは何か、どんな保障が含まれるのか?

A3住信SBIネット銀行の団体信用生命保険で、50歳以下なら3大疾病50%保障と全疾病保障が金利上乗せなしで無料付帯します。3大疾病50%保障はがん・脳卒中・急性心筋梗塞で所定の状態になった場合、住宅ローン残高の50%が保険金で支払われます。全疾病保障は8大疾病(3大疾病+高血圧症・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変・慢性膵炎)および、その他の病気やケガによる就業不能状態をカバーします。2024年11月に年齢制限が40歳以下から50歳以下に緩和されました。

Q4住信SBIネット銀行の住宅ローンのデメリットは何か?

A4主なデメリットは3つです。1つ目は事務手数料が借入金額の2.2%と高額で、一括払いが必要な点。2つ目はつなぎ融資の取り扱いがないため、注文住宅など分割払いが必要な場合は不向きな点。3つ目はネット銀行のため対面サポートが限定的で、手厚いサポートを期待する人には不向きな点です。また、変動金利の場合、将来の金利上昇リスクがあります(2024年4月に短期プライムレートが0.1%上昇)。

Q5繰上返済の手数料や最低金額はいくらか?

A5一部繰上返済は1円から可能で、繰上返済手数料が無料です。全額繰上返済も手数料無料です。他行では最低金額が1万円や10万円に設定されていたり、手数料がかかる場合があるため、これは住信SBIネット銀行の大きなメリットです。繰上返済により元金を減らすことで、総返済額を抑えることができます。ただし、繰上返済しすぎると手元資金が不足するリスクもあるため、計画的に行うことを推奨します。

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Room Match編集部

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