住友不動産新横浜ビルの概要と新横浜エリアのオフィス選びのポイント

著者: Room Match編集部公開日: 2025/11/18

新横浜エリアのビジネス拠点としての魅力

新横浜エリアでオフィス移転や賃貸オフィス探しを検討する際、「どのビルが適しているのか」「アクセスや周辺環境はどうか」と悩む企業経営者や総務担当者は多いのではないでしょうか。

この記事では、新横浜エリアのオフィス市場の特徴、主要オフィスビル(住友不動産新横浜ビル、野村不動産新横浜ビルなど)の概要、オフィス選びのチェックポイントを、不動産情報サイトや横浜市の統計データを元に解説します。

オフィス移転を検討する企業担当者が、自社に合ったオフィスを選ぶための判断基準を得られます。

この記事のポイント

  • 新横浜は5路線(JR東海道新幹線、JR横浜線、横浜市営地下鉄ブルーライン、東急新横浜線、相鉄新横浜線)が利用可能で、全国・都内・横浜市内へのアクセスが良好
  • 住友不動産新横浜ビルは1992年竣工で新横浜駅から徒歩2-6分、野村不動産新横浜ビルは2009年竣工で大手企業が入居
  • 新横浜は大手企業の本社・支社が集まるビジネス拠点として発展
  • オフィス選びでは立地・賃料・設備・BCP対策を総合的に判断することが重要
  • 2024-2025年にかけて新築オフィスビルや商業施設のリニューアルが進行中

(1) 5路線利用可能な交通利便性(新幹線・JR・地下鉄・私鉄)

新横浜駅は、以下の5路線が利用可能な交通の要衝です。

路線 主な行先
JR東海道新幹線 名古屋、大阪、博多(全国主要都市へ直通)
JR横浜線 横浜、東京(八王子方面)
横浜市営地下鉄ブルーライン 横浜、湘南台
東急新横浜線(2022年開業) 渋谷、目黒方面
相鉄新横浜線(2023年開業) 海老名、湘南台方面

新幹線停車駅のため、全国主要都市への出張が多い企業に適しています。また、東急新横浜線・相鉄新横浜線の開業により、都内・神奈川県西部へのアクセスがさらに向上しました。

(2) 大手企業の本社・支社が集まる立地

新横浜エリアは、IT、製造、医療関連企業など大手企業の本社・支社が多く集まるビジネス拠点です。

主な進出企業:

  • 富士通グループ(野村不動産新横浜ビル)
  • 富士フイルム(野村不動産新横浜ビル)
  • 旭化成グループ(2024年6月に技術開発拠点「AKM Co-creation & Technology Center」をオープン)

これらの企業が集積することで、ビジネス交流や取引先との打ち合わせにも便利なエリアとなっています。

(3) 横浜アリーナ・日産スタジアム等のランドマーク

新横浜エリアには、以下のランドマークがあります。

  • 横浜アリーナ: 国内最大級のアリーナ(収容人数約17,000人)、コンサート・スポーツイベント開催
  • 日産スタジアム: 2002年サッカーワールドカップ決勝会場(収容人数約72,000人)
  • 新横浜プリンスホテル: 国際的なビジネスホテル

これらの施設により、新横浜はビジネスだけでなく、イベント・宿泊・娯楽の拠点としても機能しています。

住友不動産新横浜ビルと野村不動産新横浜ビルの概要

新横浜エリアの主要オフィスビルとして、住友不動産新横浜ビルと野村不動産新横浜ビルがあります。ここでは、両ビルの概要を解説します。

(1) 住友不動産新横浜ビルの基本情報(1992年竣工、地上12階、基準階約280坪)

住友不動産新横浜ビルは、1992年6月竣工の賃貸オフィスビルです。

基本情報:

  • 所在地: 横浜市港北区新横浜2-5-5
  • 竣工: 1992年6月
  • 規模: 地上12階、地下1階
  • アクセス:
    • 新横浜駅(市営地下鉄)8番出口から徒歩2分
    • 新横浜駅(JR)北口から徒歩6分
  • 基準階面積: 約280坪(920.01㎡)
  • 天井高: 2,500mm(OAフロア100mm含む)
  • 駐車場: 54台

(出典: 住友不動産公式サイト、2024年時点)

駅からのアクセスが良く、基準階面積も広めで、中規模企業のオフィスに適しています。

(2) 野村不動産新横浜ビルの基本情報(2009年竣工、満室稼働、大手企業入居)

野村不動産新横浜ビルは、2009年10月竣工の賃貸オフィスビルです。

基本情報:

  • 所在地: 横浜市港北区新横浜2-10-23
  • 竣工: 2009年10月
  • アクセス: 新横浜駅から約675m、徒歩約9分
  • 駐車場: 89台
  • テナント: 富士通マイクロエレクトロニクス、富士フイルム等で満室稼働
  • 1階: セブンイレブン

(出典: 不動産情報サイト、2024年時点)

大手企業が入居しており、安定した稼働率を誇るビルです。駅からやや距離がありますが、駐車場台数が多いため、車での通勤を考えている企業に適しています。

(3) 両ビルのアクセスと設備の違い

住友不動産新横浜ビルと野村不動産新横浜ビルの主な違いは以下の通りです。

項目 住友不動産新横浜ビル 野村不動産新横浜ビル
竣工年 1992年 2009年
駅徒歩距離 市営地下鉄8番出口から徒歩2分 徒歩約9分
基準階面積 約280坪 情報未公開
駐車場 54台 89台
テナント 情報未公開 富士通グループ、富士フイルム等

駅からの距離を重視する場合は住友不動産新横浜ビル、駐車場台数を重視する場合は野村不動産新横浜ビルが候補となります。

新横浜のオフィス市場の特徴と主要ビル

新横浜エリアには、住友不動産新横浜ビル・野村不動産新横浜ビル以外にも複数の大型オフィスビルがあります。ここでは、オフィス市場の特徴と主要ビルを解説します。

(1) 新横浜中央ビル(2008年竣工、19階建て、駅直結)

新横浜中央ビルは、2008年竣工の19階建て大型オフィスビルです。

基本情報:

  • 竣工: 2008年
  • 規模: 19階建て
  • 基準階面積: 約480坪
  • アクセス: 新横浜駅直結(雨に濡れずに移動可能)

駅直結の利便性が高く、基準階面積も広いため、大規模企業のオフィスに適しています。

(2) IT・製造・医療関連企業が多いエリア特性

新横浜エリアには、IT、製造、医療関連企業が多く集積しています。

エリア特性の理由:

  • 新幹線停車駅のため、全国の拠点とのアクセスが良好
  • 横浜市内・都内へのアクセスも便利
  • 大規模オフィスビルが複数あり、企業の成長に合わせた拡張が可能

これらの業種の企業は、取引先や顧客との打ち合わせが多いため、交通利便性の高い新横浜を選ぶ傾向があります。

(3) 賃料相場と周辺環境

新横浜エリアのオフィス賃料相場は、ビルや階数により異なります。

賃料に影響する要因:

  • 駅からの距離: 徒歩5分以内は高め、10分以上は抑えられる
  • 築年数: 築浅のビルは高め、築30年以上は抑えられる
  • 基準階面積: 広いフロアは坪単価が抑えられることがある
  • 設備仕様: OAフロア、天井高、空調システム等

最新の賃料相場や空室状況は、不動産業者に確認してください。

周辺環境:

  • 商業施設: キュービックプラザ新横浜(駅ビル、2024年12月リニューアル完了)
  • 飲食店: 駅周辺に多数の飲食店・カフェ
  • 宿泊施設: 新横浜プリンスホテル、新横浜国際ホテル等

周辺環境が充実しており、社員の利便性が高いエリアです。

オフィスビル選びの重要なチェックポイント

オフィス移転を成功させるには、立地だけでなく、賃料、設備、BCP対策を総合的に判断することが重要です。ここでは、オフィスビル選びの重要なチェックポイントを解説します。

(1) 立地とアクセス性(駅徒歩距離、駐車場台数)

オフィスの立地とアクセス性は、社員の通勤や顧客訪問に大きく影響します。

チェックポイント:

  • 駅からの徒歩距離: 一般的には徒歩5分以内が理想的
  • 複数路線の利用可否: 交通障害時のリスク分散
  • 駐車場台数: 車での通勤・来客が多い場合は十分な台数を確保
  • 周辺の商業施設: 飲食店、コンビニ、銀行等の有無

新横浜エリアの場合、住友不動産新横浜ビルは市営地下鉄8番出口から徒歩2分と近く、野村不動産新横浜ビルは徒歩約9分ですが駐車場台数が多いという特徴があります。

(2) 賃料相場と費用対効果

オフィスの賃料は、企業の固定費の大部分を占めるため、費用対効果を慎重に判断する必要があります。

チェックポイント:

  • 坪単価: エリア・ビルの相場と比較
  • 共益費: 管理費・光熱費が別途発生する場合がある
  • 敷金・礼金: 初期費用を確認
  • 契約期間: 短期契約か長期契約か

賃料だけでなく、交通利便性や周辺環境も考慮し、社員の生産性向上につながるかを総合的に判断してください。

(3) 設備仕様(基準階面積、天井高、OAフロア)

オフィスの設備仕様は、働きやすさやレイアウトの自由度に影響します。

チェックポイント:

  • 基準階面積: 社員数に合った広さを確保
  • 天井高: 2,500mm以上が一般的、開放感がある
  • OAフロア: 配線を床下に収納し、レイアウト変更が容易
  • 空調システム: 個別空調か集中空調か
  • インターネット回線: 光回線の引き込みが可能か

住友不動産新横浜ビルの場合、天井高2,500mm(OAフロア100mm含む)で、OAフロアが整備されています。

(4) BCP対策と防災設備

地震・火災・停電等の災害時に事業を継続できるよう、BCP対策を確認することが重要です。

チェックポイント:

  • 耐震性能: 新耐震基準(1981年6月以降)に適合しているか
  • 非常用発電機: 停電時の電力確保
  • 防災備蓄: 飲料水・食料の備蓄スペース
  • 避難経路: 複数の避難経路が確保されているか

BCP対策が充実しているビルは、災害時のリスクを軽減できます。

新横浜エリアの最新開発動向と将来性

新横浜エリアは、2024-2025年にかけて新築オフィスビルや商業施設のリニューアルが進行中です。ここでは、最新の開発動向と将来性を解説します。

(1) スイテ新横浜(2025年9月竣工予定)

スイテ新横浜は、国際ホテル南館(マナーハウス)跡地に建設中の14階建てオフィスビルです。

基本情報:

  • 竣工予定: 2025年9月
  • 規模: 14階建て
  • アクセス: 新横浜駅から徒歩約5分

(出典: 新横浜新聞、2024年5月)

新築ビルのため、最新の設備仕様とBCP対策が期待されます。

(2) 旭化成グループの技術開発拠点(2024年6月オープン)

旭化成エレクトロニクスは、2024年6月に技術開発拠点「AKM Co-creation & Technology Center」を新横浜2丁目の9階建て新築ビルにオープンしました。

(出典: 新横浜新聞、2024年5月)

この進出により、新横浜エリアの技術開発・イノベーションの拠点としての地位がさらに強化されています。

(3) キュービックプラザ新横浜のリニューアル(2024年12月完了)

キュービックプラザ新横浜(駅ビル)は、2024年12月にリニューアルが完了し、著名スイーツ店を3階に集約した「ぐるめの森」がオープンしました。

(出典: 新横浜新聞、2024年11月)

駅周辺の商業施設が充実することで、社員の利便性がさらに向上します。

まとめ:自社に合ったオフィス選びの判断基準

新横浜エリアは、5路線が利用可能で全国・都内・横浜市内へのアクセスが良好なビジネス拠点です。

住友不動産新横浜ビル(1992年竣工、駅徒歩2-6分、基準階約280坪)、野村不動産新横浜ビル(2009年竣工、駐車場89台、大手企業入居)など、複数の主要オフィスビルがあります。

自社に合ったオフィスを選ぶためには、以下のステップを実践してください。

  1. 立地とアクセス性を確認(駅徒歩距離、駐車場台数、周辺の商業施設)
  2. 賃料相場と費用対効果を判断(坪単価、共益費、初期費用)
  3. 設備仕様をチェック(基準階面積、天井高、OAフロア、空調システム)
  4. BCP対策と防災設備を確認(耐震性能、非常用発電機、避難経路)
  5. 最新の空室状況を不動産業者に確認
  6. 実際に内見して現地の雰囲気を確認

信頼できる不動産業者に相談しながら、社員の働きやすさと事業継続性を両立できるオフィスを選びましょう。

よくある質問

Q1新横浜エリアのオフィス賃料相場はどのくらい?

A1新横浜エリアのオフィス賃料相場は、ビルの築年数、駅からの距離、階数、設備仕様により大きく異なります。一般的に、駅徒歩5分以内の築浅ビルは坪単価が高め、駅徒歩10分以上の築30年以上のビルは抑えられる傾向があります。最新の賃料相場や空室状況は時期により変動するため、不動産業者に確認してください。見積もりを取る際は、共益費や敷金・礼金も含めた総額を確認することを推奨します。

Q2新横浜駅から徒歩何分が理想的?

A2一般的には、駅徒歩5分以内が理想的とされます。新横浜エリアの主要ビルでは、住友不動産新横浜ビルが市営地下鉄8番出口から徒歩2分、野村不動産新横浜ビルが徒歩約9分です。駅からの距離が近いほど社員の通勤や顧客訪問に便利ですが、駐車場台数が多いビルは車での通勤を考えている企業に適しています。複数の候補ビルを実際に内見し、自社のニーズに合った立地を選んでください。

Q3新横浜のオフィスビルの特徴は?

A3新横浜エリアのオフィスビルは、JR東海道新幹線停車駅のため全国へのアクセスが良好で、出張の多い企業に適しています。また、東急新横浜線・相鉄新横浜線の開業により、横浜市内・都内へのアクセスもさらに向上しました。IT、製造、医療関連企業など大手企業の本社・支社が多く集まるビジネス拠点で、ビジネス交流や取引先との打ち合わせにも便利です。駅周辺に商業施設や宿泊施設が充実しており、社員の利便性が高いエリアです。

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Room Match編集部

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