清和マンション・東和マンション・共和マンションとは?同名物件が多数存在する理由
「清和マンション」で物件を検索すると、名古屋や京都など複数のエリアで同名のマンションが見つかり、どの物件を選べばよいか迷うことがあります。
この記事では、「清和マンション」「東和マンション」「共和マンション」など、同名のマンションが全国に複数存在する実態を踏まえ、物件検索時の絞り込み方法、中古マンション購入時の確認ポイント、築年数・耐震基準・管理状態の見極め方を、LIFULL HOME'S、イエシルコラム、ひかリノベなどの信頼できる情報源をもとに解説します。
初めて中古マンションを購入する方でも、後悔しない物件選びができるようになります。
この記事のポイント
- 清和マンション・東和マンション・共和マンションは全国の複数都市に同名の物件が存在し、所在地・築年数・構造の確認が必須
- 中古マンション購入時は、築年数(耐震基準)、管理費・修繕積立金の推移、災害リスク(ハザードマップ)、周辺環境の確認が重要
- 築20~30年のマンションは価格が底値に達し安定する時期で、購入のタイミングとして適切
- 1981年6月以降の新耐震基準を満たす建物を選ぶことで、地震リスクを抑えられる
同名のマンションが全国に複数存在する実態
「清和マンション」「東和マンション」「共和マンション」は、日本全国の複数都市に存在する一般的なマンション名称です。不動産情報サイトで検索すると、所在地も築年数も異なる複数の物件がヒットします。
例えば、清和マンションは名古屋市中村区(1970年竣工)、京都市中京区(1989年竣工)など、東和マンションは千葉県市川市(1979年築)など、共和マンションは東京都渋谷区(1973年竣工)など、複数のエリアに分布しています。
物件検索時に注意すべきポイント:所在地・築年数・構造の確認
同名のマンションを検索する際は、以下の情報を正確に確認する必要があります。
- 所在地(都道府県・市区町村・丁目まで)
- 築年数(竣工年月)
- 構造(鉄筋コンクリート造、鉄骨造など)
- 最寄り駅とアクセス(徒歩何分か)
これらの情報を明確にすることで、目的の物件を正確に特定できます。
清和マンションの物件検索:エリア別の特徴
全国の清和マンション、東和マンション、共和マンションの分布状況と、物件検索時の絞り込み方法を解説します。
名古屋エリア:清和マンション(中村区豊国通、1970年竣工)
ニッショーによると、名古屋市中村区豊国通1-26-2に所在する清和マンションは、1970年3月竣工の鉄筋コンクリート造4階建てです。中村公園駅から徒歩1分と、アクセスが良好です。
築50年を超える物件のため、旧耐震基準(1981年5月以前)に該当します。購入時は耐震診断の実施を検討する必要があります。
京都エリア:清和マンション(中京区壬生坊城町、1989年竣工)
いい部屋ネットによると、京都市中京区壬生坊城町に所在する清和マンションは、1989年3月竣工の4階建てです。阪急京都線大宮駅から徒歩7分です。
1989年竣工のため、新耐震基準(1981年6月以降)に適合しています。築30年超のマンションは、ひかリノベによると、価格変動が少なく将来売却時も資産価値が安定しています。
その他のエリア:東和マンション・共和マンションの分布
東和マンション
スマイティによると、千葉県市川市八幡4丁目に所在する東和マンションは、1979年築の鉄筋コンクリート造です。京成八幡駅から徒歩圏内です。
1979年築のため旧耐震基準に該当します。購入時は耐震性の確認が必要です。
共和マンション
三井のリハウスによると、東京都渋谷区上原3丁目に所在する共和マンションは、1973年8月竣工の鉄筋コンクリート造3階建てです。代々木上原駅から徒歩5分と、立地が優れています。
1973年竣工のため旧耐震基準に該当します。代々木上原駅周辺は人気エリアですが、耐震性の確認は必須です。
不動産情報サイトでの絞り込み方法
不動産情報サイトで「清和マンション」を検索する際は、以下の条件を追加して絞り込むことで、目的の物件を効率的に見つけられます。
- エリア指定(都道府県・市区町村)
- 最寄り駅指定
- 築年数範囲指定(例:築20~30年)
- 新耐震基準適合物件のみ表示
中古マンション購入時の確認ポイント
中古マンション購入時は、価格だけでなく、予算の妥当性、災害リスク、諸費用、周辺環境など、多面的な確認が必要です。
予算の目安:年収の35%以内、年収倍率6倍以下が理想
イエシルコラムによると、年間住宅費用が年収の35%以内、年収倍率6倍以下が理想です。
計算例:年収600万円の場合
- 年間住宅費用の上限:600万円 × 35% = 210万円
- 月間住宅費用の上限:210万円 ÷ 12ヶ月 = 17.5万円
- 物件価格の上限:600万円 × 6倍 = 3,600万円
住宅費用には住宅ローンの返済だけでなく、管理費・修繕積立金・固定資産税も含まれます。現在の家賃を参考にしすぎると、これらの追加費用を見落とす可能性があるため注意が必要です。
災害リスクの確認:ハザードマップで浸水リスクを確認
イエシルコラムによると、災害リスクは見落としがちなポイントです。国土交通省が提供するハザードマップポータルサイトで、浸水リスク、土砂災害リスクを確認してください。
特に河川や海に近い物件は、浸水想定区域に該当する可能性があります。
諸費用の目安:物件価格の5~10%(登記費用・税金・仲介手数料等)
ひかリノベによると、中古マンション購入関連費用は物件価格の5~8%、引越費用・税金を含めて10%程度が目安です。
例えば3,000万円の物件の場合、150~300万円の諸費用が必要です。諸費用の内訳は、仲介手数料、登記費用、印紙税、不動産取得税、住宅ローン保証料、火災保険料などです。
周辺環境の確認:異なる時間帯・曜日に訪問
LIFULL HOME'Sによると、周辺環境の確認は重要です。平日・休日、昼・夜など異なる時間帯・曜日に訪問することで、騒音、治安、交通量などを確認できます。
築年数と耐震基準の見極め方
中古マンション購入時は、築年数と耐震基準の確認が重要です。特に1981年6月を境に、耐震基準が大きく変わっています。
新耐震基準と旧耐震基準の違い:1981年6月が分岐点
LIFULL HOME'Sによると、1981年6月以降に建築確認を受けた建物が新耐震基準に適合し、現行の地震リスクに対応しています。
旧耐震基準の建物は、震度5強程度の地震で倒壊しない基準でしたが、新耐震基準では震度6強~7程度の地震で倒壊しない基準となっています。
| 基準 | 建築確認時期 | 耐震性能 |
|---|---|---|
| 旧耐震基準 | 1981年5月以前 | 震度5強程度で倒壊しない |
| 新耐震基準 | 1981年6月以降 | 震度6強~7程度で倒壊しない |
築年数別の価格推移:築20~30年は価格が底値に達し安定
ひかリノベによると、築20年前後で価格が底値に達し、価格の下落が安定します。築20~30年のマンションは、購入のタイミングとして適切です。
築30年超のマンション:価格変動が少なく資産価値が安定
築30年超のマンションは、価格変動が少なく、将来売却時も資産価値が安定しています。ただし、旧耐震基準の建物が多いため、耐震診断の実施を検討する必要があります。
旧耐震基準の建物を購入する際の注意点
旧耐震基準の建物を購入する際は、以下の確認が必要です。
- 耐震診断の実施(自治体の補助制度を活用できる場合がある)
- 耐震改修の有無(実施済みの場合は安心)
- 耐震改修の費用(未実施の場合、数百万円かかる可能性がある)
管理状態・修繕計画のチェック方法
中古マンション購入時は、管理費・修繕積立金の推移と、長期修繕計画の確認が重要です。
管理費・修繕積立金の確認:金額推移と長期修繕計画
イエシルコラムによると、管理費・修繕積立金の金額推移と長期修繕計画の確認が重要です。
管理費・修繕積立金が安すぎる場合、将来的に大幅値上げや修繕不足のリスクがあります。過去10年の推移を確認し、急激に値上げされていないかチェックしてください。
管理組合の財政状況:修繕積立金が不足していないか
LIFULL HOME'Sによると、管理組合の財政状況の確認が必要です。修繕積立金が不足している場合、将来的に一時金の徴収や大幅値上げが発生する可能性があります。
重要事項調査報告書で、修繕積立金の残高と長期修繕計画の実施状況を確認してください。
長期修繕計画の確認:25~30年程度の計画があるか
長期修繕計画は、マンションの大規模修繕の時期・内容・費用を定めた計画です。25~30年程度の計画があるか、計画通りに修繕が実施されているかを確認してください。
計画が古い場合や、計画通りに修繕が実施されていない場合は、将来的な修繕費用の負担が大きくなる可能性があります。
ホームインスペクションの活用:専門家による建物診断
さくら事務所によると、ホームインスペクション(住宅診断)を活用することで、建物の劣化状況や欠陥の有無を専門家に診断してもらえます。
費用は5~10万円程度ですが、購入後のトラブルを未然に防ぐことができます。
まとめ:後悔しないマンション選びのステップ
「清和マンション」「東和マンション」「共和マンション」など、同名のマンションが全国に複数存在する場合、所在地・築年数・構造を正確に確認することが重要です。
同名マンションの検索:所在地・築年数・構造で絞り込み
不動産情報サイトで検索する際は、エリア、最寄り駅、築年数範囲、新耐震基準適合物件などの条件を追加して絞り込むことで、効率的に目的の物件を見つけられます。
2024年の市場動向:金利上昇傾向と中古マンションへの注目
ウィローズによると、2024年に日本銀行が約17年ぶりにマイナス金利政策を解除し、住宅ローン金利が上昇傾向にあります。
2024年の東京都の新築マンション価格は1億円を超え、中古マンション市場への注目が高まっています。
専門家への相談:宅建士・ホームインスペクター・ファイナンシャルプランナー
中古マンション購入時は、宅地建物取引士、ホームインスペクター、ファイナンシャルプランナーなどの専門家への相談を推奨します。
特に、築年数、耐震基準、管理費・修繕積立金の妥当性、災害リスクなど、専門知識が必要な項目については、専門家の意見を聞くことで、後悔しない物件選びができます。(執筆時点:2025年)
