西武不動産の売却・購入サービスとは?特徴と評判を解説

著者: Room Match編集部公開日: 2025/11/21

西武不動産とは?西武グループの不動産事業の中核

「西武不動産のサービスについて知りたい」「西武グループの不動産事業の特徴は?」という方にとって、不動産会社の企業概要や事業内容を理解することは重要です。

この記事では、西武不動産の会社概要、事業内容、主要開発物件、分譲マンション事業の歴史、2025年の組織再編について、公式情報をもとに解説します。

西武グループの不動産事業に関心のある方が、最新情報を把握し、複数業者との比較検討ができる内容となっています。

(1) 会社概要:2025年4月1日に社名変更(旧:西武リアルティソリューションズ)

株式会社西武不動産は、2025年4月1日に株式会社西武リアルティソリューションズから社名変更し、西武グループの不動産事業の中核企業として新体制でスタートしました。

2024年11月に西武ホールディングスが不動産事業の組織再編を発表し、2025年4月1日に新体制に移行しました。

(2) 西武ホールディングス傘下の100%子会社

西武不動産は、西武ホールディングス(東証上場)の100%子会社です。西武鉄道、西武プリンスホテルズワールドワイドと並ぶ、西武グループの中核企業として位置づけられています。

(3) 西武不動産グループ4社体制(デベロッパー、AM、PM、BM)

2025年4月の組織再編により、西武不動産グループは4社体制で不動産事業を展開しています。

会社名 役割
株式会社西武不動産 デベロッパー(不動産開発)
株式会社西武不動産投資顧問 アセットマネジメント(資産運用・管理)
株式会社西武不動産プロパティマネジメント プロパティマネジメント(運営管理業務)
株式会社西武不動産ビルマネジメント ビルマネジメント(設備管理・清掃・警備)

(出典: 株式会社西武不動産「会社概要・沿革」

この4社体制により、開発から運用・管理まで一貫したサービスを提供する体制が整っています。

この記事のポイント

  • 西武不動産は2025年4月1日に社名変更(旧:西武リアルティソリューションズ)し、新体制でスタート
  • 西武ホールディングス傘下の100%子会社で、4社体制(デベロッパー、AM、PM、BM)で事業展開
  • 主要物件:東京ガーデンテラス紀尾井町、ダイヤゲート池袋、グランエミオ所沢、軽井沢・プリンスショッピングプラザ等
  • 過去の分譲マンション実績:新所沢団地(331戸)、西武狭山台ハイツ(640戸)、プリンスハイツシリーズ等
  • 2024年5月発表の「西武グループ長期戦略2035」で不動産事業を成長戦略の中核に位置づけ、資本リサイクル戦略を加速

西武不動産の事業内容と主要開発物件

(1) 不動産開発事業(大型複合施設、商業施設)

西武不動産の主な事業内容は、大型複合施設や商業施設の開発です。オフィスビル、商業施設、ホテル、レジデンスを組み合わせた複合施設の開発実績があります。

(2) 主要物件:東京ガーデンテラス紀尾井町、ダイヤゲート池袋、グランエミオ所沢

西武不動産が手掛けた主要物件は以下の通りです。

  • 東京ガーデンテラス紀尾井町: 東京都千代田区にある複合施設(オフィス、商業、ホテル)。2024年度に約4,000億円で資産化され、資本リサイクル戦略の一環として注目されています。
  • ダイヤゲート池袋: 東京都豊島区にある複合施設(オフィス、商業)
  • グランエミオ所沢: 埼玉県所沢市にある駅直結の商業施設

(出典: M&Aニュース「西武HD、不動産事業の組織再編進捗などを発表」

これらの物件は、西武グループの不動産事業の中核を担う大型開発プロジェクトです。

(3) 商業施設運営:軽井沢・プリンスショッピングプラザ、ペペシリーズ

西武不動産は、商業施設の運営も手掛けています。

  • 軽井沢・プリンスショッピングプラザ: 長野県軽井沢町にあるアウトレットモール。西武グループの代表的な商業施設の一つ
  • ペペシリーズ: 東京都・埼玉県の西武鉄道沿線に展開するショッピングセンター

西武鉄道沿線に特化した商業施設の運営により、地域密着型のサービスを提供しています。

(4) 環境保全の取り組み「西武の森」プロジェクト

西武不動産は、環境保全の取り組みとして「西武の森」プロジェクトを展開しています。事業地の30%を環境保全ゾーンとして維持することを掲げており、持続可能な開発を目指しています。

分譲マンション事業の歴史と実績

(1) 過去の主要分譲実績(1971年: 新所沢団地331戸、1975年: 西武狭山台ハイツ640戸)

西武不動産(旧社含む)は、過去に多数の分譲マンション開発実績があります。

  • 1971年: 新所沢団地(埼玉県所沢市、331戸)
  • 1975年: 西武狭山台ハイツ(埼玉県狭山市、640戸)
  • 1990年代: 複数の分譲マンション開発

(出典: Wikipedia「西武不動産」

(2) プリンスハイツシリーズの展開(港南台、鳴尾北、飯田橋等)

西武不動産が手掛けた分譲マンション「プリンスハイツ」シリーズは、複数のエリアで展開されました。

  • 港南台プリンスハイツ: 神奈川県横浜市
  • 鳴尾北プリンスハイツ: 兵庫県西宮市
  • 飯田橋プリンスハイツ: 東京都新宿区

(出典: マンションレビュー「港南台プリンスハイツを徹底評価」

これらの物件は、現在は中古マンションとして流通している物件もあります。

(3) 現在の事業方針(商業不動産・複合施設開発が主軸)

過去には多数の分譲マンション開発実績がある一方、現在の西武不動産は商業不動産・複合施設開発が主軸となっています。新規分譲マンション開発の情報は限定的であり、最新の販売物件情報は公式サイトや不動産ポータルサイトでご確認ください。

2025年の組織再編と新体制のポイント

(1) 2024年11月発表の組織再編、2025年4月1日に新体制スタート

2024年11月に西武ホールディングスが不動産事業の組織再編を発表し、2025年4月1日に新体制に移行しました。株式会社西武リアルティソリューションズから株式会社西武不動産に商号変更し、4社体制で不動産事業を展開しています。

(出典: PR TIMES「2025年4月1日、株式会社西武リアルティソリューションズは『株式会社西武不動産』へ」

(2) 西武グループ長期戦略2035と不動産事業の位置づけ

2024年5月に西武ホールディングスが「西武グループ長期戦略2035」を発表し、不動産事業を成長戦略の中核に位置づけました。

西武ホールディングス「不動産事業」によると、資産保有と資本リサイクルを組み合わせたビジネスモデルを加速する方針です。

(3) 資本リサイクル戦略(東京ガーデンテラス紀尾井町の約4,000億円資産化)

資本リサイクルとは、保有不動産を売却して現金化し、その資金を新規投資に回すことで資本効率を高める戦略です。

2024年度には、東京ガーデンテラス紀尾井町を約4,000億円で資産化し、大規模な資本リサイクルを実施しました。

(出典: M&Aニュース「西武HD、不動産事業の組織再編進捗などを発表」

(4) 資産保有と資本リサイクルを組み合わせたビジネスモデル

西武グループの長期戦略では、資産保有(長期的に保有する収益不動産)と資本リサイクル(売却して新規投資に回す)を組み合わせたビジネスモデルを推進しています。

この戦略により、保有物件の変動が継続的に行われる可能性があるため、テナント契約や不動産投資を検討する際は最新情報の確認が重要です。

西武不動産の利用時の確認ポイント

(1) 新体制での事業展開(最新情報の確認が重要)

2025年4月に社名変更・組織再編を実施したばかりであり、新体制での事業展開はこれからの段階です。最新情報は公式サイトでご確認ください。

(2) 分譲マンションの新規物件情報は限定的(公式サイト・ポータルサイトで確認)

過去には多数の分譲マンション開発実績がありますが、現在の新規物件情報は限定的です。分譲マンション購入を検討している方は、公式サイトやLIFULL HOME'S「西武不動産の会社情報」などの不動産ポータルサイトで最新情報をご確認ください。

(3) 資本リサイクルによる保有物件の変動の可能性

西武グループは資本リサイクル戦略を推進しているため、保有物件の売却・組み入れが継続的に行われる可能性があります。テナント契約や不動産投資を検討する際は、物件の長期的な保有方針を確認することを推奨します。

(4) 専門家(不動産仲介業者、テナント仲介専門家、弁護士)への相談の重要性

不動産投資やテナント契約にあたっては、個別の事業ニーズと物件の適合性、契約条件などを専門家に相談することを推奨します。

  • 不動産仲介業者:物件選定、契約条件の交渉
  • テナント仲介専門家:オフィス・店舗の賃貸契約のサポート
  • 弁護士:契約書の確認、法的リスクの評価

まとめ:最新情報の確認と複数業者との比較検討

西武不動産は、2025年4月1日に株式会社西武リアルティソリューションズから商号変更し、西武グループの不動産事業の中核企業として新体制でスタートしました。西武ホールディングス傘下の100%子会社で、4社体制(デベロッパー、AM、PM、BM)で事業展開しています。

主要物件として東京ガーデンテラス紀尾井町、ダイヤゲート池袋、グランエミオ所沢、軽井沢・プリンスショッピングプラザなどがあり、大型複合施設や商業施設の開発・運営が主軸です。

過去には新所沢団地(331戸)、西武狭山台ハイツ(640戸)、プリンスハイツシリーズなど多数の分譲マンション開発実績がありますが、現在は商業不動産・複合施設開発が中心です。

2024年5月発表の「西武グループ長期戦略2035」では、不動産事業を成長戦略の中核に位置づけ、資産保有と資本リサイクルを組み合わせたビジネスモデルを加速しています。2024年度には東京ガーデンテラス紀尾井町を約4,000億円で資産化するなど、大規模な資本リサイクルを実施しました。

2025年4月の組織再編により新体制がスタートしたばかりであり、最新情報は公式サイトでの確認を推奨します。不動産投資やテナント契約を検討する際は、専門家(不動産仲介業者、テナント仲介専門家、弁護士)への相談をお勧めします。

よくある質問

Q1西武不動産の主な事業内容は?

A1不動産開発(大型複合施設、商業施設)、商業施設運営(軽井沢・プリンスショッピングプラザ、ペペ)、不動産投資・管理が主軸です。主要物件として東京ガーデンテラス紀尾井町、ダイヤゲート池袋、グランエミオ所沢などがあります。過去には分譲マンション開発も多数実績がありますが、現在は商業不動産・複合施設開発が中心です。

Q22025年4月の社名変更の背景は?

A22024年11月に西武ホールディングスが不動産事業の組織再編を発表し、2025年4月1日に株式会社西武リアルティソリューションズから株式会社西武不動産に商号変更しました。4社体制(デベロッパー、アセットマネジメント、プロパティマネジメント、ビルマネジメント)で新たにスタートし、開発から運用・管理まで一貫したサービスを提供する体制が整っています。

Q3分譲マンションは現在も手掛けているか?

A3過去には多数の実績(1971年の新所沢団地331戸、1975年の西武狭山台ハイツ640戸、プリンスハイツシリーズなど)がありますが、現在は商業不動産・複合施設開発が主軸です。新規分譲マンション開発の情報は限定的であり、最新情報は公式サイトや不動産ポータルサイトでの確認を推奨します。

Q4西武グループの長期戦略2035とは?

A42024年5月に発表された西武グループの長期戦略です。不動産事業を成長戦略の中核に位置づけ、資産保有と資本リサイクルを組み合わせたビジネスモデルを加速する方針です。2024年度には東京ガーデンテラス紀尾井町を約4,000億円で資産化するなど、大規模な資本リサイクルを実施しています。

Q5「西武の森」プロジェクトとは?

A5事業地の30%を環境保全ゾーンとして維持する西武不動産の環境保全の取り組みです。持続可能な開発を目指しており、西武グループの環境への配慮を示す取り組みの一つです。

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Room Match編集部

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