不動産大手企業の比較完全ガイド|業者選びのポイントと各社の特徴

著者: Room Match編集部公開日: 2026/1/3

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不動産大手企業を選ぶ理由:信頼性と実績の重要性

(1) 不動産取引における業者選びの重要性

不動産取引は人生で最も大きな買い物・売り物になることが多く、信頼できる不動産会社選びは成功の鍵となります。大手不動産会社は長年の実績とブランド力により、豊富な取引ノウハウと顧客データベースを持っています。

この記事では、大手不動産会社の実績比較、各社の特徴、業者選びのポイントを、国土交通省不動産流通推進センターの公式情報を元に解説します。

この記事のポイント

  • 三井不動産リアルティ(三井のリハウス)は39年連続で売買仲介実績No.1
  • トップ4社(東急リバブル、三井不動産、住友不動産ステップ、野村不動産ソリューションズ)は取扱高1兆円超
  • 大手のメリット:豊富な物件数、高い広告力、全国規模の顧客データベース、充実したアフターサービス
  • 業者選びは取引目的(売却・購入・賃貸)により最適解が異なる
  • 複数社に相談して比較検討することが成功のポイント

(2) 大手不動産会社と地域密着型の違い

不動産会社には大きく分けて「大手」と「地域密着型」の2種類があります。

大手不動産会社の特徴

  • 全国に店舗展開(数百〜1,000店舗超)
  • 豊富な物件情報と顧客データベース
  • 高い広告力とブランド力
  • 充実したアフターサービス

地域密着型の特徴

  • 特定エリアに特化(地域の詳細情報に強い)
  • 柔軟な対応と丁寧なサービス
  • 仲介手数料の値引き交渉の余地
  • 地元ならではの物件情報

どちらが良いかは取引目的と物件の所在地により異なります。本記事では大手不動産会社に焦点を当てて解説します。

不動産大手企業の一覧と特徴:主要企業を徹底比較

(1) 仲介実績ランキングトップ10(2025年版)

2025年の大手不動産会社の仲介実績ランキングは以下の通りです。

順位 企業名 仲介件数 特徴
1位 三井不動産リアルティ(三井のリハウス) 約36,000件 39年連続No.1、全国286店舗
2位 東急リバブル 約27,000件 東急沿線に強い、全国190店舗
3位 住友不動産販売 約38,000件 全国268店舗、首都圏・関西圏に強い
4位 野村不動産ソリューションズ 約9,000件 高級物件に強い、全国92店舗

(出典: イクラ不動産「大手不動産会社ランキングTOP10」2025年版

トップ4社は取扱高1兆円を超え、5位以下と大きな差をつけています。

(2) 三井不動産リアルティ(三井のリハウス)の特徴

実績

  • 1986年から39年連続で売買仲介実績No.1
  • 全国286店舗展開
  • 年間仲介件数約36,000件

強み

  • 豊富な顧客データベース
  • 高い広告力とブランド力
  • 全国規模のネットワーク

適している取引

  • 売却(特に高値で売りたい場合)
  • 全国の物件を幅広く探したい購入者

(3) 住友不動産販売の特徴

実績

  • 全国268店舗展開
  • 年間仲介件数約38,000件(件数ではNo.1)

強み

  • 首都圏・関西圏に強い
  • 店舗数が多く、相談しやすい
  • 賃貸から売買まで幅広く対応

適している取引

  • 首都圏・関西圏の売却・購入
  • 賃貸から売買まで一貫して相談したい場合

(4) 東急リバブルの特徴

実績

  • 全国190店舗展開
  • 年間仲介件数約27,000件

強み

  • 東急沿線(東京・横浜)の物件に強い
  • リフォーム・リノベーション提案に強み
  • 東急グループのネットワーク

適している取引

  • 東急沿線の売却・購入
  • リフォーム・リノベーションと合わせて検討したい場合

(5) 野村不動産ソリューションズの特徴

実績

  • 全国92店舗展開
  • 年間仲介件数約9,000件

強み

  • 高級物件(1億円以上)に強い
  • 富裕層向けのサービスが充実
  • プラウドシリーズ(野村不動産の分譲マンション)に強い

適している取引

  • 高級物件の売却・購入
  • プラウドシリーズのマンション

(6) 売上高・時価総額ランキング

不動産業界全体の売上高ランキング(2024年)は以下の通りです。

順位 企業名 売上高 時価総額
1位 三井不動産 2.63兆円 4.99兆円
2位 三菱地所 1.58兆円 4.72兆円
3位 飯田グループHD 1.46兆円 -
4位 オープンハウスグループ 1.30兆円 -
5位 東急不動産HD 1.15兆円 -

(出典: BUFFETT CODE「不動産業業界 売上高ランキング」

サービス内容と強みの比較:売却・購入・賃貸別の特徴

(1) 売却サービスの比較:広告力と顧客データベース

大手不動産会社の売却サービスの強みは、広告力と顧客データベースです。

三井不動産リアルティの強み

  • 全国286店舗のネットワーク
  • 39年連続No.1の実績による信頼性
  • 豊富な購入希望者データベース

住友不動産販売の強み

  • 全国268店舗の幅広いカバレッジ
  • 首都圏・関西圏に特に強い
  • 賃貸と売買の両方に対応

売却を依頼する場合、複数社に査定を依頼し、提示価格と販売戦略を比較することを推奨します。

(2) 購入サービスの比較:物件数と情報提供

レインズ(REINS: 不動産流通標準情報システム)は宅建業免許保有者なら誰でも閲覧可能なため、どの不動産会社も持つ物件情報量は基本的に同じです。

差がつくポイント

  • 未公開物件の保有数
  • 営業担当者の提案力とヒアリング力
  • レスポンスの早さ

購入を検討する場合、複数社に相談し、営業担当者の対応を比較することが重要です。

(3) 賃貸サービスの比較:店舗数とエリアカバレッジ

賃貸サービスは店舗数とエリアカバレッジが重要です。

住友不動産販売

  • 全国268店舗で賃貸から売買まで一貫対応
  • 首都圏・関西圏に強い

東急リバブル

  • 東急沿線に特化した賃貸物件
  • リフォーム・リノベーション済み物件も豊富

(4) 仲介手数料と値引き交渉の可否

仲介手数料の上限は宅地建物取引業法で以下のように定められています。

仲介手数料の上限

物件価格400万円超の場合:物件価格 × 3% + 6万円 + 消費税

  • 物件価格3,000万円の場合
  • 仲介手数料 = 3,000万円 × 3% + 6万円 + 消費税 = 105.6万円

大手不動産会社の傾向

  • 仲介手数料の値引き交渉は難しい傾向
  • サービス品質とブランド力で上限額を設定

地域密着型の傾向

  • 値引き交渉の余地がある場合が多い
  • 半額〜2割引等のケースもあり

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業者選びのポイント:自分に合った不動産会社の見つけ方

(1) レスポンスの早さで判断する(2〜3時間以内が目安)

良い不動産会社を見分けるポイントの一つは、問い合わせへのレスポンスの早さです。

目安

  • メール・電話での問い合わせから2〜3時間以内の返信
  • 遅くとも当日中の対応

レスポンスが遅い会社は、契約後のサポートも遅れる可能性があります。

(2) 丁寧なヒアリングと提案力を確認する

優れた不動産会社は、以下のような対応をします。

  • 予算、希望エリア、間取り等を丁寧にヒアリング
  • 複数の選択肢を提示し、メリット・デメリットを説明
  • 無理に契約を急がせない

逆に、強引な営業や即断即決を求める会社は避けることを推奨します。

(3) おとり物件の有無をチェックする

おとり物件とは、実際には契約できない物件を広告に掲載し、集客する悪質な手法です(宅建業法違反)。

確認方法

  • 気になる物件を問い合わせた際、「その物件は既に決まりました」と別の物件を勧められる場合は要注意
  • 複数の物件を問い合わせて対応を確認

大手不動産会社ではおとり物件は少ないですが、念のため確認してください。

(4) 営業担当者のスキルと経験を見極める

大手不動産会社でも、営業担当者のスキル・経験にはばらつきがあります。

確認ポイント

  • 宅地建物取引士の資格保有
  • 不動産取引の実績年数
  • エリアの詳細情報を把握しているか

担当者との相性も重要です。変更を依頼することも可能です。

(5) 複数社への依頼で比較検討する

媒介契約には以下の3種類があります。

種類 複数社への依頼 自己発見取引 特徴
専属専任 ❌ 不可 ❌ 不可 1社専属、レインズ登録義務あり
専任 ❌ 不可 ✅ 可能 1社専属、レインズ登録義務あり
一般 ✅ 可能 ✅ 可能 複数社同時依頼可能

一般媒介契約なら複数社に同時依頼でき、比較検討できます。

利用時の注意点:大手ならではのメリット・デメリット

(1) 大手のメリット:豊富な物件数・高い広告力・充実したアフターサービス

大手不動産会社のメリットは以下の通りです。

豊富な物件数

  • 全国規模のネットワーク
  • 未公開物件の保有

高い広告力

  • テレビCM、Web広告等で広く集客
  • 購入希望者の母数が大きい

全国規模の顧客データベース

  • 過去の取引実績から相場を正確に把握
  • 購入希望者とのマッチング精度が高い

充実したアフターサービス

  • 契約後のトラブル対応
  • リフォーム・リノベーションの提案
  • 住宅ローンの相談

(2) 大手のデメリット:営業担当のばらつき・柔軟性の欠如

大手不動産会社のデメリットは以下の通りです。

営業担当者のスキルばらつき

  • 経験豊富なベテランから新人までいる
  • 担当者により対応の質が異なる

柔軟性の欠如

  • 会社のマニュアルに沿った対応
  • 個別の要望に応えにくい場合がある

仲介手数料の値引き交渉の難しさ

  • 上限額での設定が一般的
  • 値引き交渉の余地が少ない

(3) 2025年の不動産市場動向と影響

2025年の不動産市場は以下のような動向があります。

国内不動産投資の増加

  • 2025年前半の国内投資額は3.19兆円(前年比22%増)
  • 東京が世界都市別投資額ランキング1位

政策金利の引き上げ

  • 日銀が政策金利を0.5%に引き上げ
  • 住宅ローン金利も上昇傾向

省エネ基準適合義務化

  • 2025年4月に新築住宅の省エネ基準適合が義務化
  • 省エネ性能の低い中古物件の価値が相対的に下がる可能性

2025年問題

  • 団塊世代全員が75歳以上になり、空き家増加・相続物件増加で価格下落圧力の可能性

執筆時点(2025年)の情報に基づいています。最新の市場動向はJLL「2025年の不動産業界を取り巻く6つの論点」で確認してください。

まとめ:取引目的別のおすすめの選び方

(1) 売却を依頼する場合の選び方

売却を依頼する場合のポイントは以下の通りです。

  • 複数社に査定を依頼:一般媒介契約で3社以上に依頼し、提示価格と販売戦略を比較
  • 広告力の高い大手を選ぶ:特に高値で売りたい場合は三井不動産リアルティ、住友不動産販売等の大手がおすすめ
  • エリアに強い会社を選ぶ:東急沿線なら東急リバブル、高級物件なら野村不動産ソリューションズ

(2) 購入を相談する場合の選び方

購入を相談する場合のポイントは以下の通りです。

  • 複数社に相談:レインズで共有されている物件情報は基本的に同じなため、営業担当者の対応を比較
  • レスポンスの早い会社を選ぶ:問い合わせから2〜3時間以内に返信がある会社
  • 丁寧なヒアリングをする会社を選ぶ:予算・希望を丁寧に聞き取り、複数の選択肢を提示してくれる会社

(3) 賃貸を探す場合の選び方

賃貸を探す場合のポイントは以下の通りです。

  • エリアに強い会社を選ぶ:店舗数が多く、希望エリアに特化した会社
  • おとり物件の有無を確認:複数の物件を問い合わせて対応を確認
  • 仲介手数料を確認:賃貸の仲介手数料は家賃1ヶ月分+消費税が上限だが、値引きできる場合もあり

不動産取引は複数の選択肢を比較し、宅地建物取引士に相談しながら進めることを推奨します。

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よくある質問

Q1大手不動産会社と地域密着型の不動産会社、どちらを選ぶべきですか?

A1大手は豊富な物件数・高い広告力・全国規模の顧客データベースが強みです。地域密着型は柔軟な対応・地域特有の情報・手数料交渉の余地がメリットです。取引目的(売却・購入・賃貸)と物件の所在地により最適解が異なるため、複数社に相談して比較検討することを推奨します。

Q2仲介手数料は会社によって異なりますか?値引き交渉は可能ですか?

A2仲介手数料の上限は宅地建物取引業法で「物件価格の3%+6万円+消費税」と定められており、会社による差は少ないです。大手は値引き交渉が難しい傾向がありますが、地域密着型や一部の不動産会社では交渉の余地があります。契約前に必ず確認してください。

Q3不動産会社のランキングはどのような基準で決まっていますか?

A3売買仲介実績ランキングは「年間の仲介件数」または「仲介取扱高(金額)」で順位付けされます。三井不動産リアルティは1986年から39年連続でNo.1を維持しています。ランキングは参考にしつつ、自分の取引目的に合った会社を選ぶことが重要です。

Q4複数の不動産会社に同時に依頼することは可能ですか?

A4可能です。媒介契約には「専属専任」「専任」「一般」の3種類があり、一般媒介契約なら複数社に同時依頼できます。売却の場合は複数社で査定を取ることで適正価格を把握でき、1〜2百万円高く売れる可能性もあります。購入の場合も複数社に相談して営業担当者の対応を比較することを推奨します。

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