レーサム不動産とは
不動産投資を検討している方の中には、「レーサム不動産はどんな会社なのか」「サービス内容や評判はどうか」「利用する際の注意点は何か」と気になる方もいるでしょう。
この記事では、レーサムの企業概要、ビジネスモデル、ヒューリックによる買収の経緯、社員の評判や口コミを、公式サイトや信頼できる情報源を元に解説します。
不動産会社選びの際に重要なポイントと、複数社比較検討の必要性も併せてお伝えします。
この記事のポイント
- レーサムは1992年創業、富裕層向け収益不動産に特化した不動産会社
- 2024年9月にヒューリックが総額約1,735億円で買収、2025年3月に完全子会社化
- 総合評価は4.3点(133人回答)と高評価だが、成果主義で離職率が高いという口コミもある
- RAYEX(レイエックス)は不動産信託受益権の小口商品で、レバレッジを活用した投資が可能
- 不動産会社選びは複数社比較が重要、専門家(不動産鑑定士・税理士)への相談を推奨
レーサムとは:不動産投資に特化した企業の概要
企業概要:1992年創業、2001年JASDAQ上場
株式会社レーサム公式サイトによると、レーサムは1992年5月に新宿で創業し、2001年にJASDAQに上場した不動産会社です。
本社は東京都千代田区に位置し、2025年3月にヒューリックの完全子会社となりました。
事業内容:商業施設・住宅・オフィスの開発と販売
株式会社レーサム公式サイトによると、レーサムは以下の事業を展開しています。
- 商業施設: 商業ビルの取得・開発・改修・販売
- 住宅: マンション・戸建ての取得・リノベーション・販売
- オフィス: オフィスビルの取得・コンバーション(用途変更)・販売
不動産の真の価値を見極め、リノベーションやコンバーションなどの手法で価値を最大化してから提供する独自のビジネスモデルを採用しています。
富裕層向け収益不動産に特化
エン カイシャの評判によると、レーサムは富裕層を対象とした収益不動産投資、資産運用、相続対策といった付加価値のある提案を提供しています。
一般的な不動産仲介とは異なり、投資家向けのサービスに特化している点が特徴です。
レーサムのビジネスモデルとサービス内容
独自のビジネスモデル:価値を最大化して提供
株式会社レーサム公式サイトによると、レーサムは以下のステップで不動産価値を最大化します。
- 物件取得: 市場価格よりも割安な物件を見極めて取得
- 価値向上: リノベーション・コンバーションで物件の価値を向上
- 販売: 価値を最大化した状態で投資家に販売
- 管理: 販売後も物件管理を行い、長期的な関係を構築
このワンストップサービスにより、顧客との長期的な関係を構築している点が強みです。
RAYEX(レイエックス):不動産信託受益権小口商品
RAYEX公式サイトによると、RAYEXは不動産信託受益権を小口化した商品で、以下の特徴があります。
- 最長12年のレバレッジ: 責任財産限定でレバレッジが組み込まれている
- 意思決定がスムーズ: 小口化により投資家の意思決定が容易
- 流動性の高さ: 信託受益権のため、比較的流動性が高い
富裕層向けの投資商品として、資産運用や相続対策に活用されています。
ワンストップサービス:販売後の物件管理も対応
株式会社レーサム公式サイトによると、レーサムは販売後も物件管理を行うワンストップサービスを提供しています。
購入後の管理まで一貫してサポートすることで、投資家の負担を軽減し、長期的な資産運用を支援しています。
ヒューリックによる買収と今後の展開(2024〜2025年)
2024年9月の買収発表:総額約1,735億円
日本経済新聞によると、2024年9月13日にヒューリックがレーサムの買収を発表しました。
買収の詳細は以下の通りです。
- 買収額: 総額約1,735億円
- 買収方法: TOB(株式公開買付)と香港特別目的会社の株式取得
- 位置付け: ヒューリック史上最大のM&A
ヒューリックはレーサムの富裕層向け不動産事業を強化し、グループ全体の事業拡大を目指しています。
2025年3月の完全子会社化と上場廃止
日本取引所グループによると、2025年3月6日に株式併合によりレーサムはヒューリックの完全子会社となりました。
- 上場廃止日: 2025年3月4日
- 取引所: 東京証券取引所スタンダード市場
- 今後: ヒューリックグループの一員として事業継続
レーサムは上場企業ではなくなりましたが、ヒューリックの資金調達力を活用することで、より安定的な事業拡大が期待されます。
ヒューリックグループとしての事業拡大
株基礎.comによると、ヒューリックはレーサムの買収により以下を目指しています。
- 資金調達力の活用: ヒューリックの資金調達力でレーサムの事業を拡大
- 富裕層向け事業の強化: レーサムのノウハウを活用して富裕層向け不動産事業を強化
- グループシナジー: ヒューリックの既存事業とレーサムの事業を統合
今後はヒューリックグループとして、より幅広いサービス展開が見込まれます。
レーサムの評判:社員の口コミと顧客評価
総合評価:4.3点(133人回答)と高評価
エン カイシャの評判によると、レーサムの総合評価は4.3点(133人の正社員回答)です。
高評価の理由として、以下が挙げられています。
- 資産運用や相続対策の提案: 付加価値のある提案ができる点が強み
- コミュニケーション: 社内のコミュニケーションが取りやすい
一方で、OpenWorkでは3.11点(40人回答)と評価が分かれており、職種や立場により評価が異なる可能性があります。
強み:資産運用・相続対策の付加価値提案
エン カイシャの評判によると、レーサムの強みは以下の通りです。
- 富裕層向けの専門性: 資産運用・相続対策に特化した提案力
- ワンストップサービス: 物件取得から管理まで一貫対応
- ヒューリックの資金力: 2025年3月以降はヒューリックの資金調達力を活用
これらの強みにより、富裕層の顧客から高い評価を得ています。
弱み:成果主義で離職率が高いとの口コミ
転職会議によると、レーサムの弱みとして以下が挙げられています。
- 成果主義: 営業職は成果主義で厳しい面がある
- 離職率が高い: 「毎月毎月人が辞めていく」という口コミ
- 従業員への配慮不足: 「従業員のことを大切にしていない」という意見
営業職は高い成果が求められるため、向き不向きが分かれる可能性があります。
過去の不祥事:創業者の逮捕
Wikipediaによると、レーサムの創業者である田中剛元会長が覚醒剤所持で逮捕されるという不祥事がありました。
この不祥事は企業イメージに影響を与えましたが、現在はヒューリックグループの一員として企業統治が強化されています。
不動産会社選びのポイント:レーサム以外の選択肢も比較検討
複数社の比較検討が重要
不動産会社を選ぶ際は、レーサムだけでなく複数社を比較検討することが重要です。
比較すべきポイント:
- 取り扱い物件の種類: 商業施設・住宅・オフィス等の得意分野
- サービス内容: 販売のみか、管理まで対応するか
- 手数料: 仲介手数料、管理費用の比較
- 実績: 過去の取引実績、顧客評価
複数社の提案を比較することで、自分の投資目的に最適な会社を選べます。
自分の投資目的に合った会社選び
不動産投資の目的は人それぞれ異なります。
投資目的別の選び方:
- 資産運用重視: 収益性の高い物件を扱う会社
- 相続対策重視: 相続税対策に強い会社
- 安定収入重視: 長期的な賃料収入が見込める物件を扱う会社
自分の投資目的を明確にした上で、それに強みを持つ会社を選びましょう。
専門家(不動産鑑定士・税理士)への相談
不動産投資にはリスクが伴うため、専門家への相談を推奨します。
相談すべき専門家:
- 不動産鑑定士: 物件の適正価格、資産価値の評価
- 税理士: 不動産取得税、譲渡所得税、相続税の計算
- ファイナンシャルプランナー: 資産運用全体のバランス
専門家のアドバイスを受けることで、リスクを抑えた投資判断ができます。
まとめ:レーサムを利用する際の注意点
レーサムは1992年創業、富裕層向け収益不動産に特化した不動産会社で、2024年9月にヒューリックが総額約1,735億円で買収し、2025年3月に完全子会社化しました。
総合評価は4.3点(133人回答)と高評価ですが、成果主義で離職率が高いという口コミもあり、評価は分かれます。RAYEX(レイエックス)は不動産信託受益権の小口商品で、レバレッジを活用した投資が可能です。
不動産会社選びは複数社比較が重要で、自分の投資目的(資産運用・相続対策・安定収入)に合った会社を選びましょう。不動産投資にはリスクが伴うため、専門家(不動産鑑定士・税理士・ファイナンシャルプランナー)への相談を推奨します。
レーサムは現在ヒューリックグループの一員として、より安定的な事業運営が期待されます。信頼できる専門家に相談しながら、無理のない投資計画を立てましょう。
