仲介手数料の交渉が断られた理由とは?
不動産賃貸で仲介手数料の値引き交渉をしたが断られた経験をお持ちの方は少なくありません。「なぜ交渉が断られたのか」「どうすればよかったのか」といった疑問を持つ方も多いでしょう。
この記事では、仲介手数料の交渉が断られた理由、仲介手数料の仕組みと法定上限、交渉が成功するコツ、断られた場合の代替案を、SUUMO等の情報を元に解説します。
初めて不動産を借りる方でも、仲介手数料の交渉方法を正確に把握し、次回の交渉に活かせるようになります。
この記事のポイント
- 仲介手数料の法定上限は家賃の1ヶ月分+消費税だが、交渉は合法で業者にも拒否する権利がある
- 交渉が断られる主な理由は繁忙期(2-4月、9-10月)、高圧的な態度、専任物件、過度な値引き要求
- 閑散期(5-8月)に「この金額なら即契約する」と即決の意思を示すと交渉が成功しやすい
- AD(広告料)付き物件を選ぶと、不動産会社は大家から収入があるため交渉に応じやすい
- 断られた場合は他の初期費用(家賃・敷金・礼金)を交渉するか、仲介手数料無料の会社を探す
(1) 仲介手数料の交渉は合法だが、業者にも拒否する権利がある
仲介手数料の交渉は合法です。借主には値引きを求める権利があります。ただし、不動産会社にも交渉を拒否する権利があるため、必ずしも値引きに応じるとは限りません。
交渉が断られたからといって、不動産会社が不当な対応をしているわけではありません。
(2) 断られた場合の感情と冷静な対処の重要性
交渉が断られた場合、感情的にならず冷静に対処することが重要です。高圧的な態度で再交渉を求めると、契約自体を断られる可能性があります。
断られた理由を理解し、次の対処法(後述)を検討しましょう。
仲介手数料の仕組みと法定上限
(1) 法定上限(賃貸:家賃の1ヶ月分+消費税)
賃貸の仲介手数料の法定上限は、家賃の1ヶ月分+消費税です。これを超える請求は宅地建物取引業法違反となります。
例えば、家賃10万円の物件の場合、仲介手数料の上限は11万円(10万円+消費税1万円)です。
(2) 仲介手数料の内訳と業者の利益構造
仲介手数料は、物件紹介、内見案内、契約手続き等の対価として不動産会社が受け取る収入です。不動産会社の主な収入源であり、これが削られると利益が減少します。
AD(広告料)がある物件の場合、不動産会社は大家からも収入を得られるため、仲介手数料の値引きに応じやすくなります。
(3) 交渉可能な範囲と限界
仲介手数料は法定上限以下であれば交渉可能ですが、不動産会社の利益を過度に侵害する値引き要求(例:半額以下)は断られる可能性が高くなります。
一般的には、家賃の0.5ヶ月分程度が交渉の目安です。
交渉が断られる主な理由|繁忙期・態度・物件特性
(1) 繁忙期(2-4月、9-10月)は交渉が難しい
繁忙期(2-4月、9-10月)は不動産取引が活発になる時期で、顧客が多く値引きしなくても契約が決まります。そのため、交渉はほぼ断られます。
繁忙期の交渉は避け、閑散期(5-8月)を狙うことを推奨します。
(2) 高圧的な態度や過度な値引き要求
高圧的な態度(「値引きは当然」「他社は応じた」等の主張)や過度な値引き要求(半額以下等)は、不動産会社との関係を悪化させ、契約を断られる可能性があります。
丁寧な態度で、妥当な範囲の値引きを求めることが重要です。
(3) 専任物件やADなし物件は交渉困難
専任物件(特定の不動産会社のみが扱える物件)やAD(広告料)なし物件は、不動産会社の収入が仲介手数料のみのため、交渉が困難です。
AD付き物件を選ぶと、交渉の成功率が上がります。
(4) 人気物件は値引きしなくても契約が決まる
人気物件は、値引きしなくても他の顧客が契約する可能性が高いため、交渉が断られやすくなります。
人気物件の場合は、値引きよりも契約のスピードを優先することを検討しましょう。
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交渉を成功させるコツとタイミング
(1) 閑散期(5-8月)に交渉する
スムーズによると、閑散期(5-8月)は不動産取引が少ないため、不動産会社は契約を取りたいと考え、交渉に応じやすくなります。
繁忙期を避け、閑散期に交渉することを推奨します。
(2) 「この金額なら即契約する」と即決の意思を明確に
「この金額なら即契約する」と即決の意思を明確に伝えると、不動産会社は契約確度が高いと判断し、交渉に応じやすくなります。
即決の意思を示さずに値引きだけを求めると、断られる可能性が高まります。
(3) AD(広告料)が100%以上の物件を選ぶ
AD(広告料)が100%以上(家賃の1ヶ月分以上)の物件は、不動産会社が大家から十分な収入を得られるため、仲介手数料の値引きに応じやすくなります。
物件検索の際にADの有無を確認することを推奨します。
(4) 丁寧な態度で交渉する(高圧的な態度はNG)
丁寧な態度で「可能であれば値引きしていただけますか?」と柔らかく交渉すると、不動産会社も前向きに検討しやすくなります。
高圧的な態度や「値引きは当然」という要求は、関係を悪化させるため避けましょう。
断られた場合の代替案と対処法
(1) 他の初期費用(家賃・敷金・礼金)を交渉する
仲介手数料の値引きが断られた場合、他の初期費用(家賃・敷金・礼金)の値引きを交渉する方法があります。
大家との交渉になるため、不動産会社が仲介してくれる可能性があります。
(2) 仲介手数料無料・半額の不動産会社を探す
2025年現在、仲介手数料無料・半額の不動産会社が増加しています。交渉せずとも初期費用を抑えられるため、こうした会社を探すのも選択肢です。
ただし、サービス内容や対応エリアが限定される場合があるため、事前に確認しましょう。
(3) 閑散期に再度チャレンジする
繁忙期に断られた場合、閑散期(5-8月)に再度チャレンジする方法もあります。
時期を変えることで、交渉の成功率が上がる可能性があります。
(4) 他社への切り替えも検討する
同じ会社で無理に交渉を続けるより、他社への切り替えを検討する方が良い場合もあります。
複数の不動産会社を比較し、柔軟に対応してくれる会社を選ぶことを推奨します。
まとめ:仲介手数料交渉で知っておくべきポイント
仲介手数料の交渉は合法ですが、業者にも拒否する権利があります。交渉が断られる主な理由は、繁忙期(2-4月、9-10月)、高圧的な態度、専任物件、過度な値引き要求です。
交渉を成功させるコツは、閑散期(5-8月)に「この金額なら即契約する」と即決の意思を明確に示し、AD(広告料)付き物件を選ぶことです。丁寧な態度で交渉することも重要です。
断られた場合は、他の初期費用(家賃・敷金・礼金)を交渉するか、仲介手数料無料の会社を探すことを検討しましょう。無理に同じ会社で交渉を続けるより、他社への切り替えも選択肢です。
不動産会社や宅建士に相談しながら、無理のない初期費用で契約を進めてください。
