神奈川県小田原市の土地購入を検討する魅力
神奈川県小田原市で土地購入を検討する際、「どのエリアが人気なのか」「土地相場はいくらか」「東京への通勤は現実的か」といった疑問を持つ方は少なくありません。
この記事では、小田原市の土地価格相場、エリア別の特徴、交通アクセス、購入時のポイントを、神奈川県の公示地価データや小田原市の公式情報を元に解説します。
初めて土地購入を検討する方でも、小田原市の魅力と注意点を正確に把握できるようになります。
この記事のポイント
- 小田原市の土地価格は住宅地で約33万円/坪、商業地で約73万円/坪(2024年公示地価)
- 東京へは新幹線で約35分、在来線で約1時間半とアクセス良好
- 小田原駅周辺・鴨宮エリアは商業施設が充実し、生活利便性が高い
- エリアによって坪単価11万円〜67万円と大きな価格差がある
- 海沿いエリアは景観が良い一方、津波リスクの確認が必要
(1) 海(相模湾)と山(箱根)に囲まれた自然環境
小田原市は、南に相模湾、北に箱根の山々という恵まれた自然環境にあります。海と山の両方を楽しめる立地は、ファミリー層やセカンドライフを検討する方に人気です。
休日には海沿いで散策したり、箱根方面でハイキングを楽しんだりと、都市部では得られない豊かなライフスタイルが実現できます。
(2) 東京へのアクセス|新幹線で約35分
小田原駅は東海道新幹線の停車駅で、東京駅まで約35分でアクセス可能です。在来線のJR東海道線でも約1時間半で東京へ通勤できます。
新幹線通勤の場合は定期代が高額になるため、会社の通勤手当制度を事前に確認することをおすすめします。リモートワークと併用すれば、週2〜3日の出社でも快適に暮らせます。
(3) 都心部より手頃な不動産価格
小田原市の土地価格は、東京都心や横浜市と比較すると手頃です。住宅地の公示地価は平均約9万9843円/㎡(約33万円/坪)で、都心の半分以下の価格帯も多く見られます。
同じ予算で広い土地を取得できるため、ゆとりある住宅や庭付きの戸建てを建築したい方に適しています。
小田原市の土地価格相場|2024年最新データ
(1) 公示地価平均13万1345円/㎡
神奈川県の令和6年地価公示によると、小田原市の公示地価平均は13万1345円/㎡(約43万円/坪)です。
このデータは国土交通省が毎年1月1日時点で調査・公表する標準価格で、土地取引の目安として広く利用されています。
(2) 住宅地9万9843円/㎡|商業地22万2333円/㎡
用途別に見ると、以下のように分かれます。
| 用途 | 公示地価平均 | 坪単価目安 |
|---|---|---|
| 住宅地 | 9万9843円/㎡ | 約33万円/坪 |
| 商業地 | 22万2333円/㎡ | 約73万円/坪 |
(出典: 神奈川県令和6年地価公示)
住宅地は商業地の約半分の価格で、戸建て建築用の土地を探す場合は住宅地エリアを中心に検討すると良いでしょう。
(3) 2024年は住宅地が下落から上昇に転じ回復の兆候
2024年の公示地価では、小田原市の住宅地が下落傾向から上昇に転じ、不動産市場の回復の兆候が見られます。
新幹線通勤圏としての利便性や自然環境の豊かさが再評価されている可能性があります。
(4) 坪単価11万円〜67万円|エリアによる大きな価格差
小田原市内でも、エリアによって坪単価11万円〜67万円と大きな価格差があります。
- 駅近エリア: 坪単価50万円〜67万円(商業地・利便性重視)
- 住宅地エリア: 坪単価30万円前後(ファミリー層に人気)
- 郊外・内陸エリア: 坪単価11万円〜20万円(自然環境重視)
立地・利便性・環境のバランスを考慮して、予算に合ったエリアを選ぶことが重要です。
(5) 公示地価と実際の取引価格の違い
公示地価はあくまで標準的な価格であり、実際の取引価格は以下の要因で変動します。
- 土地の形状・接道状況
- 用途地域・建ぺい率・容積率
- 周辺環境(騒音・日当たり等)
- 売主の事情(早期売却希望等)
実際の購入価格は、公示地価の±10〜20%程度の範囲で変動することが一般的です。
小田原市のエリア別特徴と土地価格
(1) 小田原駅周辺|商業施設充実、利便性が高い
小田原駅周辺は、新幹線と在来線が利用でき、商業施設・飲食店・公共施設が充実しています。
土地価格は市内で最も高く、坪単価50万円〜67万円が目安です。通勤・通学の利便性を最優先する方に適しています。
(2) 鴨宮エリア|大型商業施設あり、生活利便性良好
鴨宮駅周辺は、大型商業施設(ショッピングモール等)があり、生活利便性が高いエリアです。
小田原駅より若干価格が手頃で、坪単価30万円〜40万円程度です。ファミリー層に人気があります。
(3) 国府津エリア|海沿い、相模湾を望む環境
国府津駅周辺は相模湾に近く、海を望む環境が魅力です。
ただし、海沿いエリアは津波リスクがあるため、小田原市のハザードマップで事前に確認することが重要です。坪単価は30万円前後が目安です。
(4) 内陸エリア|箱根に近く、自然豊かな環境
小田原市の内陸部は箱根に近く、山や森林に囲まれた自然豊かな環境です。
駅から離れるため、坪単価11万円〜20万円と市内で最も手頃です。車での移動が中心となるため、駐車場付きの広い土地を確保しやすいメリットがあります。
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小田原市の交通アクセスと生活環境
(1) 東京へのアクセス|新幹線で約35分、在来線で約1時間半
小田原駅から東京駅まで、新幹線で約35分、在来線で約1時間半です。
| 路線 | 所要時間 | 特徴 |
|---|---|---|
| 東海道新幹線 | 約35分 | 定期代高額、速達性重視 |
| JR東海道線 | 約1時間半 | 定期代手頃、座席確保しやすい |
新幹線通勤は快適ですが、定期代が月10万円以上かかる場合もあるため、会社の通勤手当制度を確認しましょう。
(2) 横浜へのアクセス|JR東海道線で約50分
小田原駅から横浜駅まで、JR東海道線で約50分です。横浜方面への通勤・通学も十分現実的です。
(3) 商業施設の充実|駅周辺の利便性
小田原駅周辺には、スーパー・ドラッグストア・飲食店・銀行・郵便局等が揃っています。鴨宮駅周辺には大型ショッピングモールもあり、日常生活で困ることはありません。
(4) 教育環境|公立学校・私立学校の状況
小田原市には公立小学校・中学校が充実しており、私立学校も複数あります。教育熱心なファミリー層も安心して暮らせる環境です。
(5) 歴史的な街並みと観光資源
小田原城をはじめとする歴史的な街並みや、箱根・湯河原といった観光地が近く、休日の楽しみ方が豊富です。
小田原市で土地を購入する際のポイント
(1) 建築条件付き土地と建築条件なし土地の違い
土地には「建築条件付き」と「建築条件なし」があります。
- 建築条件付き土地: 指定の建設会社で一定期間内に建築する条件がついた土地。価格は手頃だが、設計の自由度は低い。
- 建築条件なし土地: 自由に設計・施工会社を選べる。価格は高めだが、理想の住宅を実現しやすい。
自由設計を希望する場合は、建築条件なし土地を選びましょう。
(2) 用途地域・建ぺい率・容積率の確認
土地購入時は、以下を必ず確認してください。
- 用途地域: 建築できる建物の種類・規模が制限される
- 建ぺい率: 土地面積に対する建築面積の割合
- 容積率: 土地面積に対する延床面積の割合
これらは、小田原市の都市計画課や宅地建物取引士に確認できます。
(3) 固定資産税・都市計画税の試算|税率1.4%、住宅用地軽減措置あり
小田原市の固定資産税・都市計画税は、以下の通りです。
| 項目 | 税率 | 軽減措置 |
|---|---|---|
| 固定資産税 | 1.4% | 住宅用地は最大1/6 |
| 都市計画税 | 0.3% | 住宅用地は最大1/3 |
固定資産税評価額は公示地価の約7割で算定されます。例えば、公示地価3000万円の土地の場合、評価額は約2100万円、固定資産税は年間約5万円(軽減措置適用後)が目安です。
(4) 海沿いエリアはハザードマップで津波・地盤リスクを確認
国府津等の海沿いエリアは、津波リスクや地盤の確認が重要です。
小田原市のハザードマップで、津波浸水想定区域・土砂災害警戒区域を事前に確認しましょう。
(5) 不動産業者・宅建士への相談を推奨
土地購入は専門知識が必要です。信頼できる不動産業者や宅地建物取引士に相談し、契約内容・重要事項説明を十分に理解した上で判断しましょう。
まとめ|小田原市の土地購入で押さえておくべきこと
神奈川県小田原市の土地価格は、住宅地で約33万円/坪、商業地で約73万円/坪が目安です(2024年公示地価)。東京へは新幹線で約35分とアクセス良好で、海と山に囲まれた自然豊かな環境が魅力です。
小田原駅周辺・鴨宮エリアは商業施設が充実し、生活利便性が高い一方、内陸エリアは手頃な価格で広い土地を確保できます。
エリアによって坪単価11万円〜67万円と大きな差があるため、立地・利便性・環境のバランスを考慮して選びましょう。用途地域・建ぺい率・容積率の確認、固定資産税の試算、海沿いエリアではハザードマップの確認も忘れずに行ってください。
信頼できる不動産業者や宅地建物取引士に相談しながら、無理のない資金計画を立てることをおすすめします。
