OCN不動産とACN不動産の違いは?不動産サービスの選び方

著者: Room Match編集部公開日: 2025/11/21

OCN不動産とACN不動産の違いとは?

「OCN不動産とACN不動産は何が違うのか?」「OCNはインターネットプロバイダだけど不動産サービスもあるの?」という疑問を持つ方は少なくありません。

この記事では、OCN不動産とACN不動産の違い、OCN不動産の基本情報とサービス内容、不動産ポータルサイト・査定サービスの選び方について、公式情報と第三者メディアの情報をもとに解説します。

名称の類似性からくる誤解を解消し、信頼できる不動産サービスを見分けるための情報を得られる内容となっています。

(1) OCN不動産:NTTドコモ運営の情報ポータルサイト

OCN不動産は、NTTドコモが運営する不動産情報ポータルサイトです。SUUMO・at home・アパマンショップなど6大ポータルサイトの物件情報を集約し、賃貸・売買・収益物件・貸店舗など幅広い物件種別に対応しています。

(2) ACN不動産:ACNグループの不動産販売企業(投資用不動産に特化)

一方、ACN不動産は、ACNグループの不動産販売企業です。投資用不動産の売買・管理に特化したサービスを提供しており、入口から出口までワンストップサービスを展開しています。

OCN不動産が「情報ポータルサイト」であるのに対し、ACN不動産は「不動産販売会社」であり、全く別の企業・サービスです。

(3) 名称の類似性と混同を避ける必要性

OCN不動産とACN不動産は、名称が似ているため混同されることがあります。しかし、以下の通り明確な違いがあります。

項目 OCN不動産 ACN不動産
運営会社 NTTドコモ ACNグループ
サービス形態 情報ポータルサイト 不動産販売会社
主な事業 物件情報の集約、査定サービス 投資用不動産の売買・管理

不動産サービスを利用する際は、運営会社とサービス内容を確認し、混同を避けることが重要です。

この記事のポイント

  • OCN不動産はNTTドコモ運営の不動産情報ポータルサイト、ACN不動産はACNグループの不動産販売会社(全く別の企業・サービス)
  • OCN不動産は6大ポータルサイトの物件情報を集約し、約800万件前後の物件を網羅
  • 査定サービスは全国約2,500社登録、最大6社一括査定が可能(野村不動産ソリューションズや大成有楽不動産販売など大手企業も参加)
  • 収益物件検索は表面利回り・築年数・駅距離など10種類の条件で詳細検索可能
  • 競合のLIFULL HOME'Sは約4,500社登録で最大10社一括査定。複数サービスの比較検討を推奨

OCN不動産の基本情報とサービス内容

(1) NTTドコモが運営する不動産情報ポータルサイト

OCN不動産は、NTTドコモが運営する不動産情報ポータルサイトです。インターネットプロバイダ「OCN」のブランド名を冠していますが、不動産情報の集約と査定サービスに特化したサービスです。

(2) 6大ポータルサイトの物件情報を集約(SUUMO、at home、アパマンショップ等)

OCN不動産・賃貸の口コミ評判とは | ウチコミ!タイムズによると、OCN不動産はSUUMO・at home・アパマンショップなど6大ポータルサイトの物件情報を集約しており、約800万件前後の物件を網羅しています。

各ポータルサイトを個別に検索する手間を省き、一括で検索できる利便性があります。

(3) 対応物件種別:賃貸・売買・収益物件・貸店舗

OCN不動産では、以下の物件種別に対応しています。

物件種別 内容
賃貸 マンション、アパート、戸建て
売買 新築・中古マンション、新築・中古戸建て
収益物件 投資用マンション、アパート、ビル、ホテル等
貸店舗 店舗、事務所などの事業用不動産

賃貸・売買だけでなく、収益物件や貸店舗の検索にも対応しており、不動産投資家にとっても利用価値があります。

(4) 査定サービス:全国約2,500社登録、最大6社一括査定可能

OCN不動産の評判・口コミは?不動産売却査定のメリット・デメリットを解説 - 不動産プラザによると、OCN不動産の査定サービスは全国約2,500社の不動産会社と提携しており、最大6社に一括査定依頼が可能です。

査定サービスには、野村不動産ソリューションズや大成有楽不動産販売など大手企業も参加しており、信頼性の高い査定を受けられる可能性があります。

ただし、査定サービスの登録会社数(約900社)は競合のLIFULL HOME'S(約4,500社)に比べて少ないため、地域によっては選択肢が限られる可能性があります。

OCN不動産の特徴と利用時のポイント

(1) 物件検索の利便性:800万件前後の物件情報を網羅

OCN不動産の最大の特徴は、6大ポータルサイトの物件情報を一括検索できる利便性です。約800万件前後の物件情報を網羅しており、各ポータルサイトを個別に検索する手間を省けます。

(2) 収益物件検索の詳細条件(表面利回り・築年数・駅距離等10種類)

ホテル投資物件も多数掲載するOCN不動産の特徴や評判によると、収益物件検索では、都道府県・物件種別・価格帯・表面利回り・築年数・最寄駅からの距離など10種類の条件で詳細検索が可能です。

投資物件約110,000件、売買物件約700,000件を掲載しており(2020年10月時点)、不動産投資家にとって有用な検索機能を提供しています。

(3) 投資家向け教育コンテンツ(「シリーズ どっちがおトク?」等)

OCN不動産では、「シリーズ どっちがおトク?」「こんな街で暮らしたい。口コミ・評判情報」など、不動産投資家向けの教育コンテンツも充実しています。

初心者にもわかりやすいコンテンツが評価されており、不動産投資の基礎知識を学びながら物件を探せる仕組みです。

(4) メリット:検索のしやすさ、情報量の豊富さ

利用者の口コミでは、以下のメリットが評価されています。

  • 検索のしやすさ: 6大ポータルサイトの物件を一括検索できる利便性
  • 情報量の豊富さ: 約800万件前後の物件情報を網羅
  • 写真の豊富さ: 物件の写真が多く、イメージしやすい
  • 投資家向けコンテンツ: 教育コンテンツが充実しており、初心者にも分かりやすい

(5) デメリット:登録会社数が競合より少ない(約900社 vs LIFULL HOME'S約4,500社)

一方で、以下のデメリットもあります。

  • 査定サービスの登録会社数が競合より少ない: OCN不動産は約900社、LIFULL HOME'Sは約4,500社(2025年4月時点)
  • 一括査定の依頼社数が少ない: OCN不動産は最大6社、LIFULL HOME'Sは最大10社
  • 物件情報の最新性: 提携サイトからの集約のため、最新情報は各ポータルサイトで再確認が必要

(出典: OCN不動産の評判・口コミは?メリット・デメリットも比較 - ホームズのよくわかる!不動産売却

ACN不動産との違いと混同を避けるための注意点

(1) ACN不動産の事業内容:投資用不動産の売買・管理に特化

株式会社ACN不動産は、ACNグループの不動産販売企業です。投資用不動産の売買・管理に特化したサービスを提供しており、入口(物件購入)から出口(売却)までワンストップサービスを展開しています。

(2) サービス形態の違い:OCNは情報集約サイト、ACNは販売会社

OCN不動産とACN不動産の最大の違いは、サービス形態です。

  • OCN不動産: 情報ポータルサイト(物件情報の集約、査定サービス)。実際の取引や契約は提携先の不動産会社が担当
  • ACN不動産: 不動産販売会社(自社で物件を仕入れ、販売・管理を提供)

OCN不動産自体は情報集約サイトであり、実際の取引や契約は提携先の不動産会社が担当するため、各社の評判やサービス内容を個別に確認する必要があります。

(3) 混同を避けるための確認方法

OCN不動産とACN不動産を混同しないために、以下の点を確認しましょう。

  • 運営会社: OCN不動産はNTTドコモ、ACN不動産はACNグループ
  • サービス形態: OCNは情報サイト、ACNは販売会社
  • 公式サイトのURL: OCNは「NTTドコモ」のドメイン、ACNは「acn-fudosan.co.jp」

不動産サービスを利用する際は、運営会社とサービス内容を確認し、混同を避けることが重要です。

不動産ポータルサイト・査定サービスの選び方

(1) 物件情報の網羅性(提携ポータルサイト数、掲載件数)

不動産ポータルサイトを選ぶ際は、物件情報の網羅性が重要です。提携ポータルサイト数や掲載件数が多いほど、選択肢が広がります。

  • OCN不動産: 6大ポータルサイト、約800万件
  • LIFULL HOME'S: 独自の物件情報、掲載件数は業界最大級
  • SUUMO: リクルート運営、掲載件数・知名度ともにトップクラス

(2) 査定サービスの提携会社数と対応地域

査定サービスを利用する場合、提携会社数と対応地域を確認しましょう。

  • OCN不動産: 約900社登録、最大6社一括査定
  • LIFULL HOME'S: 約4,500社登録、最大10社一括査定
  • すまいValue: 大手6社のみ(三井不動産リアルティ、住友不動産販売、東急リバブル等)

地域によっては選択肢が限られる可能性があるため、複数のサービスを併用することを推奨します。

(3) 検索機能の使いやすさ(条件絞り込みの詳細度)

検索機能の使いやすさも重要なポイントです。収益物件を探す場合は、表面利回り・築年数・駅距離など詳細な条件で絞り込めるサービスを選びましょう。

OCN不動産の収益物件検索は10種類の条件で詳細検索が可能であり、投資家にとって有用な機能を提供しています。

(4) 複数サービスの併用による比較検討の重要性

不動産ポータルサイトや査定サービスは、複数を併用することで、より多くの選択肢を得られます。

推奨する併用方法:

  1. OCN不動産: 6大ポータルサイトの物件を一括検索
  2. LIFULL HOME'S: 独自の物件情報と最大10社一括査定
  3. SUUMO: 業界最大級の掲載件数

この方法により、物件情報の見落としを減らし、適切な査定を受けやすくなります。

(5) 専門家(不動産仲介業者、ファイナンシャルプランナー)への相談

不動産ポータルサイトや査定サービスを利用する際は、専門家への相談も重要です。

  • 不動産仲介業者: 物件選定、契約条件の交渉
  • ファイナンシャルプランナー: 資金計画、税金対策、ライフプラン

専門家のアドバイスを受けることで、無理のない資金計画と、満足度の高い物件選びができます。

まとめ:複数サービスの比較検討の重要性

OCN不動産はNTTドコモが運営する不動産情報ポータルサイトで、6大ポータルサイトの物件情報を集約し、約800万件前後の物件を網羅しています。査定サービスは全国約2,500社登録で、最大6社に一括査定依頼が可能です。

一方、ACN不動産はACNグループの不動産販売企業で、投資用不動産の売買・管理に特化したサービスを提供しています。OCN不動産が「情報ポータルサイト」であるのに対し、ACN不動産は「不動産販売会社」であり、全く別の企業・サービスです。

OCN不動産の特徴は、検索のしやすさと情報量の豊富さです。収益物件検索では表面利回り・築年数・駅距離など10種類の条件で詳細検索が可能で、不動産投資家向けの教育コンテンツも充実しています。

一方で、査定サービスの登録会社数(約900社)は競合のLIFULL HOME'S(約4,500社)に比べて少なく、一括査定の依頼社数も最大6社と限られています。複数のサービスを併用することで、より多くの選択肢を得られます。

不動産ポータルサイトや査定サービスを利用する際は、物件情報の網羅性、査定サービスの提携会社数、検索機能の使いやすさを確認し、複数サービスを比較検討することを推奨します。専門家(不動産仲介業者、ファイナンシャルプランナー)への相談も、満足度の高い物件選びに役立ちます。

よくある質問

Q1OCN不動産とACN不動産の違いは?

A1OCN不動産はNTTドコモが運営する不動産情報ポータルサイトで、6大ポータルサイト(SUUMO・at home・アパマンショップ等)の物件情報を集約しています。一方、ACN不動産はACNグループの不動産販売企業で、投資用不動産の売買・管理に特化したサービスを提供しています。OCN不動産が「情報ポータルサイト」であるのに対し、ACN不動産は「不動産販売会社」であり、全く別の企業・サービスです。

Q2OCN不動産の査定サービスは信頼できる?

A2全国約2,500社の不動産会社と提携しており、野村不動産ソリューションズや大成有楽不動産販売など大手企業も参加しています。最大6社に一括査定依頼が可能です。ただし、査定サービスは宅地建物取引業法に基づく正式な査定ではなく、概算評価であり、正式な査定は各社と直接契約が必要です。複数のサービスを併用することで、より正確な査定を受けやすくなります。

Q3物件情報はどこから取得している?

A3SUUMO・at home・アパマンショップなど6大ポータルサイトと提携し、約800万件前後の物件情報を集約しています。各ポータルサイトを個別に検索する手間を省き、一括で検索できる利便性があります。ただし、物件情報は提携サイトからの集約のため、最新情報や詳細情報は各ポータルサイトで再確認することが推奨されます。

Q4競合のLIFULL HOME'Sとの違いは?

A4OCN不動産は約900社登録で最大6社一括査定、LIFULL HOME'Sは約4,500社登録で最大10社一括査定が可能です(2025年4月時点)。提携会社数ではLIFULL HOME'Sが優位ですが、OCN不動産は検索のしやすさと情報量の豊富さが評価されています。複数のサービスを併用することで、より多くの選択肢を得られます。

Q5収益物件検索の精度は高い?

A5表面利回り・築年数・駅距離など10種類の条件で詳細検索が可能です。投資物件約110,000件、売買物件約700,000件を掲載しており(2020年10月時点)、不動産投資家向けの教育コンテンツ(「シリーズ どっちがおトク?」等)も充実しています。初心者にもわかりやすいコンテンツが評価されており、不動産投資の基礎知識を学びながら物件を探せる仕組みです。

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Room Match編集部

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