野村不動産溜池ビルの特徴と注目ポイント
オフィス移転を検討している法人・個人事業主の方にとって、立地・設備・環境配慮は重要な選定基準です。野村不動産溜池山王ビル(旧称:NOF溜池ビル)は、2023年10月に竣工した最新オフィスビルで、国内最大級の木造ハイブリッド構造を採用し、複数の賞を受賞しています。
この記事では、野村不動産溜池山王ビルの基本情報、立地・アクセスの優位性、設備・スペックの特徴、テナント情報と賃料の目安を、公式情報をもとに解説します。
オフィス選定で正確な情報をもとに判断できるようになります。
この記事のポイント
- 野村不動産溜池山王ビルは2023年10月竣工の最新オフィスビルで、地上9階・地下1階建て、総床面積約5,600㎡
- 溜池山王駅から徒歩3分、国会議事堂前駅から徒歩4分と複数路線からアクセス可能
- 木造ハイブリッド構造(シミズ ハイウッド)により約470m³の木材を活用し、環境配慮型オフィスを実現
- 21m×18mの柱なしオフィススペースで高いレイアウト自由度、2024年に内閣総理大臣賞等を受賞
(1) 2023年竣工の最新オフィスビル
野村不動産溜池山王ビルは、2023年10月31日に竣工し、2023年12月1日に入居が開始されました。旧ビル(NOF溜池ビル、1959年竣工)を建て替えた最新オフィスビルです。
竣工後の実績:
- 2024年: 木材利用推進コンクールで内閣総理大臣賞受賞
- 2024年: 日本空間デザイン賞入賞(ワークプレイススペース部門)
- 2024年: みなとモデル二酸化炭素固定認証制度で最優秀賞受賞
これらの受賞歴は、環境配慮と設計の質が評価された証です。
(2) 国内最大級の木造ハイブリッド構造
野村不動産溜池山王ビルは、木造ハイブリッド構造の賃貸オフィスビルとして国内最大級の規模を実現しています。
木造ハイブリッド構造の特徴:
- 木材と鉄骨・鉄筋コンクリートを組み合わせた建築構造
- 環境配慮(CO2削減)と耐久性を両立
- 約470m³の木材を活用
清水建設が開発した「シミズ ハイウッド」を採用し、中高層ビルへの木材活用を可能にしています。
野村不動産溜池山王ビルの概要と基本情報
(1) ビルの基本スペック(所在地・規模・竣工時期)
野村不動産溜池山王ビルの基本スペックは以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 野村不動産溜池山王ビル |
| 所在地 | 東京都港区赤坂 |
| 竣工時期 | 2023年10月31日 |
| 入居開始 | 2023年12月1日 |
| 構造 | 地上9階・地下1階建て |
| 総床面積 | 約5,600㎡ |
| 建築構造 | 木造ハイブリッド構造(シミズ ハイウッド) |
(2) 旧ビル(NOF溜池ビル)との違い
野村不動産溜池山王ビルは、旧ビル(NOF溜池ビル)を建て替えたものです。
| 項目 | 旧ビル(NOF溜池ビル) | 新ビル(野村不動産溜池山王ビル) |
|---|---|---|
| 竣工時期 | 1959年 | 2023年10月 |
| 構造 | 従来型 | 木造ハイブリッド構造 |
| 環境配慮 | - | 約470m³の木材活用 |
| 受賞歴 | - | 内閣総理大臣賞等(2024年) |
新ビルは、最新の環境配慮技術と設備を備えた現代的なオフィスビルです。
(3) 総床面積と階数構成
野村不動産溜池山王ビルは、地上9階・地下1階建てで、総床面積は約5,600㎡です。
各フロアの詳細は、野村不動産の公式サイトまたは問い合わせで確認できます。
立地・アクセスの優位性
(1) 複数路線からアクセス可能(溜池山王駅・国会議事堂前駅・虎ノ門駅)
野村不動産溜池山王ビルは、複数の地下鉄路線からアクセス可能です。
| 最寄り駅 | 路線 | 徒歩時間 |
|---|---|---|
| 溜池山王駅 | 東京メトロ銀座線・南北線 | 徒歩3分 |
| 国会議事堂前駅 | 東京メトロ丸ノ内線・千代田線 | 徒歩4分 |
| 虎ノ門駅 | 東京メトロ銀座線 | 徒歩8分 |
複数路線が利用可能なため、通勤やクライアント訪問の利便性が高いです。
(2) 各駅からの徒歩時間
最寄り駅からの徒歩時間は以下の通りです。
- 溜池山王駅: 徒歩3分(最短)
- 国会議事堂前駅: 徒歩4分
- 虎ノ門駅: 徒歩8分
溜池山王駅が最も近く、雨の日でも短時間でアクセスできます。
(3) 周辺環境と利便性
野村不動産溜池山王ビルは、国会議事堂や総理官邸に近い赤坂・溜池エリアに位置します。
周辺環境の特徴:
- ビジネス街: 官公庁や大企業のオフィスが集中
- 飲食店: ランチやディナーの選択肢が豊富
- 交通の便: 都心各エリアへのアクセスが良好
ビジネス活動に適した立地です。
設備・スペック(木造ハイブリッド構造の特徴)
(1) 木造ハイブリッド構造とは(シミズ ハイウッドの採用)
木造ハイブリッド構造は、木材と鉄骨・鉄筋コンクリートを組み合わせた建築構造です。
シミズ ハイウッドの特徴:
- 清水建設が開発した木造ハイブリッド構造技術
- 中高層ビルへの木材活用を可能にする
- 環境配慮(CO2削減)と耐久性を両立
野村不動産溜池山王ビルは、この技術を採用した国内最大級の賃貸オフィスビルです。
(2) 約470m³の木材活用による環境配慮
野村不動産溜池山王ビルは、約470m³の木材を活用しています。
環境配慮の効果:
- CO2固定: 木材によるCO2固定量の増加
- みなとモデル二酸化炭素固定認証制度で最優秀賞: 港区が実施する制度で、建築物への木材利用によるCO2固定量を認証
- 木材利用推進コンクールで内閣総理大臣賞: 木材活用による環境配慮が評価
環境配慮を重視する企業にとって、ESG経営の観点からも魅力的なオフィスです。
(3) 21m×18mの柱なしオフィススペースの特徴
野村不動産溜池山王ビルは、21m×18mの柱なしオフィススペースを実現しています。
柱なしスペースのメリット:
- レイアウトの自由度: 柱がないため、フリーアドレスやオープンスペース等の自由な配置が可能
- 開放感: 視界を遮る柱がなく、広々とした空間
- 効率的な空間利用: デッドスペースを最小化
企業の働き方改革やフレキシブルなオフィス設計に対応できます。
(4) テナントラウンジやウェブブースなどの共用設備
野村不動産溜池山王ビルは、共用設備が充実しています。
主な共用設備:
- テナントラウンジ: テナント企業が利用できる共用スペース(打ち合わせ・休憩等)
- ウェブブース: オンライン会議用の個室ブース
- その他: エレベーター、共用トイレ等
共用設備の充実により、テナント企業の利便性が向上します。
(5) 受賞歴(内閣総理大臣賞・日本空間デザイン賞等)
野村不動産溜池山王ビルは、2024年に複数の賞を受賞しています。
| 賞名 | 主催 | 受賞年 |
|---|---|---|
| 木材利用推進コンクール 内閣総理大臣賞 | 木材利用推進中央協議会 | 2024年 |
| 日本空間デザイン賞 | 日本空間デザイン協会 | 2024年 |
| みなとモデル二酸化炭素固定認証制度 最優秀賞 | 港区 | 2024年 |
これらの受賞歴は、建築技術・環境配慮・デザインの質が評価された証です。
テナント情報と賃料の目安
(1) テナント企業の傾向
テナント情報は公開されていない場合があります。具体的な入居企業名は、野村不動産への問い合わせが必要です。
一般的に、赤坂・溜池エリアのオフィスビルには、以下のような企業が入居する傾向があります。
- 中小企業: スタートアップ、コンサルティング、IT企業等
- 大企業の支社・営業所: 都心拠点としての利用
- 専門サービス業: 法律事務所、会計事務所、税理士事務所等
(2) 賃料水準と諸費用
賃料や空室状況は時期・市況により変動するため、最新情報は野村不動産への問い合わせが必要です。
一般的な赤坂・溜池エリアの賃料水準(不動産業界の相場情報):
- 坪単価: 2万円前後が目安
- 諸費用: 共益費・管理費、敷金(賃料の数ヶ月分)、仲介手数料等
注意:
- ビルのグレード・設備・フロア面積により賃料は異なります
- 上記は一般的な目安であり、野村不動産溜池山王ビルの実際の賃料とは異なる場合があります
(3) 空室状況の確認方法
空室状況は、以下の方法で確認できます。
- 野村不動産の公式サイト: 野村不動産溜池山王ビル公式サイト
- 不動産仲介会社: 賃貸オフィス専門の仲介会社に問い合わせ
- 直接問い合わせ: 野村不動産へ電話またはメールで問い合わせ
複数の方法で情報を収集し、最新の空室状況を確認してください。
まとめ:野村不動産溜池ビルを選ぶ際のポイント
野村不動産溜池山王ビルは、2023年10月竣工の最新オフィスビルで、溜池山王駅から徒歩3分、国会議事堂前駅から徒歩4分と複数路線からアクセス可能です。
国内最大級の木造ハイブリッド構造(シミズ ハイウッド)により約470m³の木材を活用し、環境配慮型オフィスを実現しています。21m×18mの柱なしオフィススペースで高いレイアウト自由度があり、テナントラウンジやウェブブースなど共用設備が充実しています。
2024年には木材利用推進コンクールで内閣総理大臣賞、日本空間デザイン賞等を受賞し、建築技術・環境配慮・デザインの質が評価されています。
オフィス移転を検討している法人・個人事業主の方は、野村不動産の公式サイトまたは不動産仲介会社を通じて、最新の賃料・空室状況を確認し、複数のオフィスビルを比較検討してください。
