住宅ローン仮審査通過後の本審査通過率は?落ちる原因と対策を徹底解説

著者: Room Match編集部公開日: 2025/11/29

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住宅ローン仮審査通過後も油断禁物:本審査の重要性

住宅ローンの仮審査に通過すると、「もう大丈夫」と安心する方も多いでしょう。しかし、仮審査通過は融資確定を意味するものではなく、本審査で落ちる可能性もゼロではありません。

この記事では、仮審査通過後の本審査通過率、仮審査と本審査の違い、本審査で落ちる原因と対策を、国土交通省の調査住宅金融支援機構の公式情報を元に解説します。

仮審査通過後の注意点を理解し、本審査を無事に通過できるようになります。

この記事のポイント

  • 仮審査通過後の本審査通過率は9割以上とされるが、数パーセントは落ちる現実がある
  • 仮審査は申告内容の簡易チェック、本審査は信用情報・物件評価・団信審査を含む詳細審査
  • 審査期間中の転職・新規借り入れ・滞納はNG行為であり、審査落ちの主要原因となる
  • 本審査で落ちた場合は、他の金融機関への再申込や条件変更が選択肢となる

(1) 仮審査通過は融資確定ではない

仮審査はあくまで融資可否の見込みを判断する簡易的な審査です。仮審査通過は「融資の可能性が高い」という意味であり、融資が確定したわけではありません。

本審査では、仮審査では確認されなかった詳細な項目が審査されます。

(2) 本審査で数パーセントは落ちる現実

一般的に、仮審査通過後の本審査通過率は9割以上とされています。しかし、数パーセントは本審査で落ちているのも事実です。

本審査で落ちる理由には、審査期間中の状況変化や信用情報の問題、物件の担保価値不足などがあります。

(3) 審査期間中の行動が合否を左右する

仮審査通過後から本審査承認までの期間(1~2週間程度)の行動が、審査結果を大きく左右します。転職や新規借り入れなどのNG行為を避け、現状維持を心がけることが重要です。

仮審査と本審査の違い:審査内容・期間・必要書類

仮審査と本審査の違いを理解することで、本審査で何が審査されるのかを把握できます。

(1) 仮審査:申告内容の簡易チェック(3~4営業日)

仮審査では、以下の項目を申告内容に基づいて簡易的に審査します。

  • 年収: 年収と借入希望額のバランス
  • 勤続年数: 収入の安定性
  • 他の借り入れ: 返済負担率の計算
  • 信用情報: 簡易的なチェック

仮審査の期間は3~4営業日が一般的です。ネット銀行では申込当日に結果が判明する場合もあります。

(2) 本審査:詳細な信用調査と物件評価(1~2週間)

本審査では、仮審査より厳格な審査が行われます。

  • 信用情報機関への照会: 過去の借り入れ・返済履歴の確認
  • 収入証明書の精査: 源泉徴収票・課税証明書の確認
  • 物件の担保評価: 物件の資産価値の評価
  • 団体信用生命保険の審査: 健康状態の確認

本審査の期間は1~2週間程度です。全体で申し込みから融資実行まで1ヵ月~1ヵ月半程度を見込む必要があります。

(3) 審査項目の違い(信用情報・担保評価・団信審査)

国土交通省の調査によると、約9割の金融機関が以下の9項目を審査しています。

審査項目 仮審査 本審査
完済時年齢
健康状態(団信) -
担保評価 -
借入時年齢
年収 ○(申告ベース) ○(証明書)
勤続年数
連帯保証 -
返済負担率
雇用形態

(出典: 国土交通省「民間住宅ローンの実態に関する調査」

(4) 必要書類の違い(源泉徴収票・課税証明書・物件資料)

仮審査の必要書類:

  • 本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカード等)
  • 収入の申告(給与明細・源泉徴収票等)

本審査の必要書類:

  • 源泉徴収票(直近1~2年分)
  • 課税証明書(所得証明書)
  • 物件の売買契約書
  • 物件の重要事項説明書
  • 団体信用生命保険の告知書

書類に不備があると審査が長引いたり、落ちる原因となるため、正確な準備が必要です。

本審査で落ちる確率と主な原因

本審査で落ちる確率と主な原因を把握することで、対策を講じることができます。

(1) 本審査で落ちる確率は数パーセント程度(9割以上は通過)

仮審査通過後に本審査で落ちる確率は、一般的に数パーセント程度とされています。つまり、9割以上の方は無事に本審査を通過しています。

ただし、審査期間中の行動や状況変化によっては、落ちる可能性があるため油断は禁物です。

(2) 信用情報の問題(延滞・他ローン増加)

本審査では信用情報機関(CIC、JICC、KSC)への照会が行われます。以下のような問題があると、審査に悪影響を与えます。

  • クレジットカードの延滞: 直近2年以内の延滞履歴
  • 他のローン残高増加: 仮審査後に新規借り入れを行った場合
  • 過去の債務整理: 個人再生・自己破産の履歴

(3) 仮審査後の状況変化(転職・収入減・借入増加)

仮審査通過後に以下のような状況変化があると、本審査で落ちる可能性が高まります。

  • 転職・退職: 収入の安定性が損なわれる
  • 収入減: 年収が大幅に減少した場合
  • 新規借り入れ: カーローン・カードローンの契約

(4) 物件の担保価値不足

本審査では、物件の担保価値が評価されます。購入価格より担保評価額が低い場合、融資額に影響が出ることがあります。

特に中古物件や立地条件が悪い物件は、担保評価が低くなる傾向があります。

(5) 団体信用生命保険の審査(健康状態)

団体信用生命保険(団信)の加入審査では、健康状態が確認されます。以下のような場合、団信に加入できず、本審査で落ちる可能性があります。

  • 持病がある(高血圧・糖尿病等)
  • 過去に重大な病歴がある

ただし、ワイド団信(引受条件緩和型団信)や団信なしのフラット35などの選択肢もあります。

(6) 申告内容の相違や書類不備

仮審査時の申告内容と本審査時の提出書類に相違がある場合、信用性に疑問が持たれ、審査に落ちることがあります。

  • 年収の申告と源泉徴収票の金額が異なる
  • 勤続年数の申告が実際と異なる
  • 他の借り入れを隠していた

審査期間中に避けるべきNG行為

審査期間中は、現状維持が鉄則です。以下のNG行為を避けましょう。

(1) 転職・退職(収入の安定性が審査基準)

転職や退職は収入の安定性を損なうため、審査落ちの主要原因となります。本審査承認まで、現在の勤務先を継続することが重要です。

やむを得ず転職する場合は、事前に金融機関に相談しましょう。

(2) 新規借り入れ(カーローン・カードローン等)

審査期間中に新規借り入れを行うと、返済負担率が上昇し、審査に悪影響を与えます。

  • カーローン
  • カードローン
  • クレジットカードのキャッシング
  • 新規クレジットカードの作成

これらは本審査承認後まで控えてください。

(3) クレジットカードの滞納

クレジットカードの支払いを1日でも滞納すると、信用情報に記録され、審査に悪影響を与えます。審査期間中は特に注意が必要です。

(4) 物件価格の大幅変更

仮審査後に物件価格を大幅に変更すると、再審査が必要になる場合があります。特に物件価格を上げる場合は、融資額が増えるため、審査が厳しくなる可能性があります。

本審査通過率を高めるポイントと落ちた場合の対処法

本審査を無事に通過するためのポイントと、万が一落ちた場合の対処法を紹介します。

(1) 提出書類の正確性と不備のない準備

本審査では多くの書類を提出する必要があります。以下のポイントを押さえましょう。

  • 最新の書類を用意: 源泉徴収票・課税証明書は最新年度のもの
  • 記入漏れ・誤記入を防ぐ: 団信の告知書は正確に記入
  • コピーの鮮明さ: 書類のコピーは読みやすいものを提出

(2) 審査期間中の生活維持(現状維持が鉄則)

審査期間中は、仮審査時の状態を維持することが重要です。

  • 転職・退職を避ける
  • 新規借り入れを控える
  • クレジットカードの支払いを遅延しない
  • 収入を減らさない

(3) 金融機関との密なコミュニケーション

審査期間中に不明点があれば、金融機関の担当者に積極的に質問しましょう。また、状況変化(転職の可能性等)がある場合は、事前に相談することで対策を講じることができます。

(4) 落ちた場合の対処:他の金融機関への再申込

本審査で落ちた場合、他の金融機関への再申込が可能です。金融機関によって審査基準が異なるため、別の金融機関では通過する可能性があります。

  • メガバンク
  • 地方銀行
  • ネット銀行
  • フラット35(住宅金融支援機構)

(5) 落ちた場合の対処:条件変更(借入額減額・頭金増額)

借入額を減額したり、頭金を増額したりすることで、審査に通りやすくなる場合があります。

  • 借入額を減額: 物件価格を下げる、または頭金を増やす
  • 返済期間を短縮: 月々の返済額は増えるが、完済時年齢が下がる
  • 連帯保証人を立てる: 配偶者や親族を連帯保証人にする

ファイナンシャルプランナーや住宅ローンアドバイザーへの相談を推奨します。

まとめ:状況別のアドバイスと専門家への相談

住宅ローンの仮審査通過後の本審査通過率は9割以上とされますが、数パーセントは落ちる現実があります。本審査では信用情報・物件評価・団信審査が詳細に行われるため、審査期間中の行動が合否を左右します。

転職・新規借り入れ・滞納などのNG行為を避け、現状維持を心がけることが重要です。提出書類の正確性を確保し、金融機関と密にコミュニケーションを取ることで、本審査通過率を高めることができます。

万が一本審査で落ちた場合は、他の金融機関への再申込や条件変更を検討しましょう。詳細はファイナンシャルプランナーや住宅ローンアドバイザーへの相談を推奨します。

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よくある質問

Q1仮審査に通れば本審査も通る確率はどれくらい?

A1一般的に9割以上は通過するとされていますが、数パーセントは落ちる現実があります。仮審査はあくまで簡易審査であり、本審査では信用情報機関への照会、物件の担保評価、団体信用生命保険の加入審査が行われます。仮審査通過は融資可否の見込みを示すものであり、融資が確定したわけではないため、油断は禁物です。

Q2仮審査と本審査の違いは何?

A2仮審査は申告内容に基づく簡易的なチェックで、3~4営業日で結果が判明します。本審査は信用情報機関への照会、源泉徴収票・課税証明書の確認、物件の担保評価、団体信用生命保険の審査を含む詳細審査で、1~2週間程度かかります。全体で申し込みから融資実行まで1ヵ月~1ヵ月半程度を見込む必要があります。

Q3審査期間中にやってはいけないことは?

A3転職・退職、新規借り入れ(カーローン・カードローン等)、クレジットカードの滞納、物件価格の大幅変更が主なNG行為です。転職は収入の安定性を損ない、新規借り入れは返済負担率を上昇させ、滞納は信用情報に記録されます。審査期間中は現状維持が鉄則です。やむを得ず状況が変わる場合は、事前に金融機関に相談しましょう。

Q4本審査で落ちる主な理由は?

A4信用情報の問題(クレジットカード延滞・他ローン増加)、仮審査後の状況変化(転職・収入減・借入増加)、物件の担保価値不足、団体信用生命保険の加入不可(健康状態)、申告内容と提出書類の相違や書類不備が主な理由です。特に審査期間中の転職や新規借り入れは、審査落ちの主要原因となります。

Q5本審査で落ちたらどうする?

A5他の金融機関への再申込が可能です。金融機関によって審査基準が異なるため、別の金融機関では通過する可能性があります。また、借入額の減額や頭金の増額、返済期間の短縮、連帯保証人を立てるなどの条件変更も選択肢です。ファイナンシャルプランナーや住宅ローンアドバイザーへの相談を推奨します。

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Room Match編集部

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