港区の不動産相場とエリア別の特徴・選び方ガイド

著者: Room Match編集部公開日: 2025/12/4

広告

無料査定依頼キャンペーン 【ノムコム】

港区の不動産市場の特徴

港区で不動産購入を検討する際、「価格相場はどのくらいなのか」「どのエリアを選べばいいのか」と悩む方は少なくありません。

この記事では、港区の不動産価格相場をエリア別に整理し、高級住宅地としての特徴や物件種別ごとの価格帯を解説します。国土交通省や不動産流通推進センター等の公的データに基づき、正確な情報を提供します。

初めて港区で不動産を購入する方でも、適切なエリアと予算を判断できるようになります。

この記事のポイント

  • 港区の坪単価は178.29万円/坪で、東京23区平均の約1.7倍と最高級エリア
  • マンション平均は約1億2,533万円、戸建て平均は4億1,888万円(2024年)
  • 2024年のマンション価格は前年比+38.0%上昇、2014年比で約2.2倍に
  • 高級住宅地(麻布・青山・白金台・赤坂)、オフィス街(虎ノ門・新橋・芝)、複合エリア(六本木・お台場)が混在
  • 16路線が走り、新橋駅では8路線が利用可能で通勤利便性が非常に高い

(1) 東京23区でも最高級エリア(坪単価23区平均の約1.7倍)

SUMiTASによると、港区の坪単価は178.29万円で、東京23区平均の約1.7倍に達します。

港区の不動産市場の主な特徴は以下の通りです。

  • 高級住宅地の集積: 麻布、青山、白金台、赤坂など日本を代表する高級住宅地
  • ビジネスエリア: 虎ノ門、新橋、芝など東京の主要オフィス街
  • 国際性: 外国人居住者が多く、インターナショナルスクールや外国人向けサービスが充実
  • 交通利便性: 16路線が走り、都心各所へのアクセスが良好
  • 文化・商業施設: 六本木ヒルズ、東京タワー、お台場など観光・商業施設が充実

これらの要因により、港区は国内外の富裕層に人気の高いエリアとなっています。

(2) 2024年の価格動向(前年比+38.0%上昇)

不動産価格相場データによると、2024年の港区の土地価格は前年比+38.0%(+459.1万円/坪)と大幅に上昇しました。

価格上昇の要因:

  • 高所得層の需要増: 国内の富裕層による購入需要が堅調
  • 外国人投資家の参入: 日本の不動産市場への海外投資が増加
  • 供給不足: 新規供給が限られている一方、需要が高止まり
  • 再開発: 虎ノ門・新橋周辺等で大規模再開発が進行中
  • 金融緩和政策: 低金利環境が続き、高額物件の購入を後押し

オープンハウスによると、2024年のマンション平均売却価格は1億2,980万円と過去最高を記録し、2014年比で約2.2倍に達しました。

港区全体の価格相場

港区の不動産価格は物件種別によって大きく異なります。ここでは2024年時点の最新データをもとに、価格相場を整理します。

(1) マンションの平均価格

アットホームによると、港区のマンション平均価格は約1億2,533万円(70㎡換算)です。

マンション平均価格 坪単価 前年比
2014年 5,797万円 112万円/坪 -
2024年 1億2,980万円 243万円/坪 +38.0%

(出典: オープンハウス

10年間で約2.2倍の価格上昇を記録しています。

(2) 戸建ての平均価格

オープンハウスによると、2024年の戸建て平均売却価格は4億1,888万円です。

項目 内容
平均売却価格 4億1,888万円
平均面積 139.1m²(約42坪)
坪単価 301万円/坪

戸建ては土地面積が広いため、マンションよりも高額になる傾向があります。

(3) 土地の坪単価・公示地価

土地代データによると、港区の2025年公示地価平均は以下の通りです。

項目 価格 前年比
全体平均 4,876,790円/m²(坪単価16,121,620円) +11.59%
住宅地平均 2,577,333円/m²(坪単価8,520,000円) +12.66%
商業地平均 6,229,411円/m²(坪単価20,590,000円) +10.97%

商業地の価格が住宅地の約2.4倍と高額です。

エリア別の価格相場と特徴

港区は多様なエリアで構成されており、それぞれ異なる特性があります。

(1) 高級住宅地(麻布・青山・白金台・赤坂)

SUUMOによると、麻布、青山、白金台、赤坂は日本を代表する高級住宅地です。

麻布の特徴:

  • 外国人居住者が多く、インターナショナルスクールが充実
  • 閑静な住宅街で、プライバシーが守られた環境
  • 高級マンション・戸建てが中心

青山の特徴:

  • ファッション・アート・グルメの最先端エリア
  • 表参道、青山一丁目周辺に商業施設が集積
  • 都心の利便性と落ち着いた住環境を両立

白金台の特徴:

  • 「シロガネーゼ」の愛称で知られる高級住宅街
  • 自然教育園、庭園美術館など緑と文化施設が充実
  • ファミリー層に人気

赤坂の特徴:

  • 赤坂御用地に隣接し、治安が良好
  • 高級ホテル・レストランが多く、国際色豊か
  • ビジネスと住宅が混在

価格帯: 高級マンションは2-3LDKで3-5億円が多いです。

(2) オフィス街(虎ノ門・新橋・芝)

ホームズによると、虎ノ門、新橋、芝は東京の主要オフィス街です。

虎ノ門の特徴:

  • 大規模再開発が進行中(虎ノ門ヒルズ等)
  • 外資系企業・大使館が多い
  • タワーマンションが増加中

新橋の特徴:

  • ターミナル駅(JR線・地下鉄8路線利用可能)
  • オフィス街だが、居酒屋等の飲食店も充実
  • 交通利便性は港区内でもトップクラス

芝の特徴:

  • 東京タワーを擁する観光エリア
  • オフィス・住宅・観光施設が混在
  • 増上寺など歴史的建造物も多い

価格帯: オフィス街の住宅は利便性重視で、駅近物件が高額です。

(3) 複合エリア(六本木・お台場)

六本木の特徴:

  • 六本木ヒルズ、東京ミッドタウン等の大型複合施設
  • 外国人居住者が多く、国際色豊か
  • ナイトライフ・アート・文化の中心地

お台場の特徴:

  • 臨海副都心として開発されたエリア
  • ショッピングモール、レジャー施設が充実
  • ファミリー向けのタワーマンションが多い

価格帯: 六本木は高額、お台場は港区内では比較的購入しやすい価格帯です。

物件種別ごとの価格帯

港区の不動産を物件種別ごとに整理します。

(1) マンション(2LDK-4LDK別)

SUUMOによると、港区の中古マンション価格帯は以下の通りです。

間取り 価格帯 推奨ターゲット
2LDK 約3,000万〜3億円 カップル・小家族
3LDK 約4,000万〜3.5億円 ファミリー
4LDK 約4,000万〜3.5億円 大家族

高級マンションでは2-3LDKで3-5億円の物件も多く、エリアや築年数、設備により価格が大きく異なります。

(2) 戸建て

戸建ての平均売却価格は4億1,888万円(平均面積139.1m²、坪単価301万円)です。

戸建ての特徴:

  • 土地面積が広く、マンションより高額
  • 高級住宅地(麻布・青山・白金台等)では5億円以上の物件も多い
  • プライバシーが守られた環境を求める層に人気

(3) タワーマンション

タワーマンション(高さ60m以上、おおむね20階建て以上)は、虎ノ門・新橋・お台場等に集中しています。

タワーマンションの特徴:

  • 眺望・セキュリティ・共用施設が充実
  • コンシェルジュサービス等のホテルライクなサービス
  • 外国人居住者・富裕層に人気
  • 価格帯は1億円〜5億円以上と幅広い

2024年11月には浜松町駅直結の46階建てタワーレジデンスが竣工し、未入居の新築物件として販売されています。

港区で不動産を購入・売却する際のポイント

港区で不動産を購入・売却する際は、以下のポイントを確認しましょう。

(1) 交通利便性(16路線、新橋駅8路線利用可能)

SUUMOによると、港区には16路線が走り、新橋駅では8路線が利用可能です。

主要駅 利用可能路線 主要駅へのアクセス
新橋駅 JR線、東京メトロ3線、都営地下鉄2線、ゆりかもめ 東京駅5分、品川駅8分
六本木駅 東京メトロ2線 渋谷駅9分、新宿駅14分
麻布十番駅 東京メトロ2線 新橋駅10分、渋谷駅15分
赤坂見附駅 東京メトロ2線 永田町・国会議事堂前直結

通勤・通学に非常に便利な立地です。

(2) 売却期間の目安(仲介3-6ヶ月、買取約1ヶ月)

SUMiTASによると、港区での不動産売却期間の目安は以下の通りです。

売却方法 期間 メリット デメリット
仲介売却 3-6ヶ月 高値売却が期待できる 時間がかかる、買主が見つからないリスク
買取 約1ヶ月(最短1週間) 短期間で確実に売却できる 仲介より価格が低い(70-80%程度)

港区は取引件数1,619件、平均売却価格8,466万円と市場は活発で、売却しやすい環境です。

(3) 高額物件の購入時の注意点

港区の不動産は高額のため、以下の点に注意が必要です。

住宅ローン審査:

  • 高額物件のため、住宅ローン審査が厳格
  • 頭金として物件価格の20-30%(数千万円〜1億円以上)が必要な場合が多い
  • 年収・勤務先・勤続年数等が審査のポイント

価格変動リスク:

  • 高額物件は市場環境の変化により大幅な価格変動リスクがある
  • 2024年は前年比+38.0%上昇しているが、今後の動向は不透明
  • 専門家(宅建士、不動産鑑定士、税理士等)への相談を推奨

維持費:

  • マンションは管理費・修繕積立金が高額(月10万円以上も)
  • 戸建ては固定資産税・都市計画税が高額
  • ランニングコストを含めた総合的な判断が必要

まとめ:港区で不動産を選ぶために

港区の坪単価は178.29万円/坪で、東京23区平均の約1.7倍と最高級エリアです。マンション平均は約1億2,533万円、戸建て平均は4億1,888万円(2024年)で、2014年比で約2.2倍に価格が上昇しています。

高級住宅地(麻布・青山・白金台・赤坂)、オフィス街(虎ノ門・新橋・芝)、複合エリア(六本木・お台場)が混在し、それぞれ異なる特性があります。16路線が走り、新橋駅では8路線が利用可能で通勤利便性が非常に高いです。

マンションは2LDKで約3,000万〜3億円、3-4LDKで約4,000万〜3.5億円が目安で、高級マンションでは2-3LDKで3-5億円の物件も多いです。売却期間は仲介で3-6ヶ月、買取で約1ヶ月が目安です。

高額物件のため、住宅ローン審査が厳格で頭金も多額になる可能性があります。価格変動リスクも大きいため、市場動向を慎重に見極め、専門家(宅建士、不動産鑑定士、税理士等)への相談をおすすめします。

広告

無料査定依頼キャンペーン 【ノムコム】

広告

よくある質問

Q1港区の不動産価格の相場はいくらですか?

A1港区の不動産価格相場は、マンション平均が約1億2,533万円(70㎡換算)、戸建て平均が4億1,888万円(2024年)です。坪単価は178.29万円/坪で、東京23区平均の約1.7倍に達します。2024年のマンション平均売却価格は1億2,980万円と過去最高を記録し、2014年比で約2.2倍に上昇しています。

Q2港区で人気のエリアはどこですか?

A2高級住宅地としては麻布、青山、白金台、赤坂が人気です。麻布は外国人居住者が多く国際色豊か、青山はファッション・アートの最先端、白金台は「シロガネーゼ」の愛称で知られるファミリー層に人気のエリアです。オフィス街としては虎ノ門、新橋、芝が主要エリアで、六本木やお台場はショッピングエリアとしても人気があります。

Q3港区の不動産価格は今後も上昇しますか?

A32024年のマンション平均売却価格は1億2,980万円と過去最高を記録し、2024年は前年比+38.0%上昇しています。高所得層・外国人投資家の需要増と供給減により価格上昇が続いていますが、高額物件は市場環境の変化により大幅な価格変動リスクがあります。将来の価格動向は経済情勢や金利政策により変動するため、専門家への相談をおすすめします。

Q4港区でマンションを購入する際の価格帯はどのくらいですか?

A4港区の中古マンション価格帯は、2LDKが約3,000万〜3億円、3-4LDKが約4,000万〜3.5億円が目安です。高級マンションでは2-3LDKで3-5億円の物件も多く、エリアや築年数、設備により価格が大きく異なります。港区は東京23区でも最高級エリアのため、予算に応じた慎重な検討が必要です。

Q5港区で不動産を売却する際の期間はどのくらいですか?

A5港区での不動産売却期間の目安は、仲介売却の場合は完了まで3-6ヶ月かかりますが、買取であれば約1ヶ月、早ければ1週間で完了可能です。港区は取引件数1,619件、平均売却価格8,466万円と市場は活発で、売却しやすい環境です。仲介は高値売却が期待できますが時間がかかり、買取は短期間で確実に売却できますが価格は仲介より低くなります(70-80%程度)。

R

Room Match編集部

Room Matchは、不動産の購入・売却・賃貸に関する実践的な情報を提供するメディアです。住宅ローン、物件選び、不動産会社の選び方など、実務担当者に役立つ情報を分かりやすく解説しています。

関連記事