近くの不動産屋を探す方法と選び方|失敗しない業者選びのポイント

著者: Room Match編集部公開日: 2025/12/1

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近くの不動産屋を探す必要があるのか

不動産の購入・売却・賃貸を検討する際、「近くの不動産屋を選ぶべきか」「どうやって信頼できる業者を見つけるか」と悩む方は少なくありません。

この記事では、近くの不動産屋を探す方法、選び方のポイント、確認すべき点、避けるべき業者の特徴を、不動産業界の情報を元に解説します。

初めて不動産取引をする方でも、失敗しない業者選びができるようになります。

この記事のポイント

  • REINS等のデータベースで全国の物件情報の8割以上が共有されているため、必ずしも近くの不動産屋である必要はない
  • 近くの不動産屋は地域情報に詳しいメリットがあるが、遠方でも対応可能
  • 複数社(3~5社)を比較し、対応・提案内容を見極めることが重要
  • 宅地建物取引業免許番号のカッコ内の数字が大きいほど営業年数が長く、信頼性の目安になる
  • おとり物件(実際には契約できない物件を広告に掲載)は宅建業法違反であり、避けるべき

(1) REINS等で物件情報は共有されている

REINS(レインズ)やATBBなどの業界データベースで、全国の賃貸・売買物件情報の8割以上が共有されています(不動産業界の一般的な実態として)。

そのため、必ずしも住みたい場所の近くの不動産屋である必要はありません。遠方の不動産会社でも、広範囲のエリアの物件を紹介できるようになっています。

用語解説:

  • REINS(レインズ): Real Estate Information Network Systemの略で、不動産流通標準情報システム。全国の賃貸・売買物件情報が共有されるデータベース

(2) 近くの不動産屋のメリット(地域情報に詳しい)

近くの不動産屋を選ぶメリットもあります。

近くの不動産屋のメリット:

  • 地域の相場や物件の特徴に詳しい
  • 周辺環境(スーパー、学校、治安等)の情報を持っている
  • 内見時の移動がスムーズ
  • 地域特有の物件情報を持っている場合がある

地域情報の詳しさを重視する方は、近くの不動産屋を選ぶと良いでしょう。

(3) 遠方の不動産屋でも対応可能

2024年現在、オンライン内見や遠隔契約手続きなど、非対面でのサービスが増えています。

そのため、遠方の不動産会社でも、問題なく対応できるケースが多くなっています。ただし、現地の確認が必要な場合は、近くの不動産屋の方が便利です。

近くの不動産屋を探す方法

(1) Google検索・地図アプリで探す

Google検索や地図アプリで「近くの不動産屋」「〇〇市 不動産屋」などのキーワードで検索できます。

検索時のポイント:

  • 営業時間を確認(20時頃まで営業している業者は仕事帰りでも相談しやすい)
  • 口コミ・評価を確認(Googleマップの口コミは参考になる)
  • 店舗の写真で店内の清潔さを確認

(2) 不動産ポータルサイト(SUUMO、HOME'S等)で探す

不動産ポータルサイト(SUUMO、HOME'S、アットホーム等)で、エリア別に不動産会社を検索できます。

ポータルサイトのメリット:

  • 物件情報と一緒に不動産会社の情報が見られる
  • 複数の会社を比較しやすい
  • 実績や対応エリアを確認できる

(3) 大手不動産会社vs地域密着型の違い

不動産会社は大きく分けて、大手と地域密着型の2種類があります。

大手不動産会社と地域密着型の比較:

項目 大手不動産会社 地域密着型
物件数 多い 限られる場合がある
ブランド力 高い 地域によって異なる
地域情報 広範囲をカバー 特定地域に詳しい
仲介手数料 高い傾向 交渉の余地がある場合も
独自物件 少ない 持っている場合がある

それぞれメリット・デメリットがあるため、複数社を比較することを推奨します。

信頼できる不動産屋の選び方

(1) 複数社を比較する(3-5社が目安)

複数の不動産会社(3~5社)を訪問し、同じ条件を伝えて紹介される物件数や対応スピードを比較することが重要です。

比較のポイント:

  • 紹介される物件の数
  • 対応の早さ(メール・電話の返信)
  • 物件の説明の丁寧さ
  • 提案の質(希望に合った物件を紹介してくれるか)

1社だけで決めるのはリスクが高いため、必ず複数社を比較しましょう。

(2) 良い面・悪い面を正直に説明してくれるか

信頼できる不動産会社は、物件の良い面だけでなく、悪い面(デメリット、リスク)も正直に説明してくれます。

正直な説明の例:

  • 「駅から遠いため、バス利用が必要です」
  • 「築年数が古く、設備の更新が必要かもしれません」
  • 「周辺に大きな道路があり、騒音が気になる可能性があります」

メリットだけを強調する業者は、契約後にトラブルになるリスクがあります。

(3) メール・電話のレスポンスが早いか

メールや電話の返信が早い不動産会社は、物件の下見日程調整がスムーズで、希望物件が他の人に契約される前に対応できます。

対応が遅い不動産会社は、希望物件が契約済みになったり、日程調整が難しかったりするトラブルにつながる可能性があります。

(4) 営業時間が長い(20時頃まで)業者がおすすめ

営業時間が20時頃まで営業している不動産屋は、仕事帰りでも相談しやすく、おすすめです。

平日の日中しか営業していない業者は、働いている方にとって相談しづらい場合があります。

不動産屋選びで確認すべきポイント

(1) 宅地建物取引業免許の確認方法(カッコ内の数字で営業年数がわかる)

不動産会社は宅地建物取引業免許を持っている必要があります。

免許番号の見方:

  • 免許番号: 「〇〇県知事(3)第12345号」など
  • カッコ内の数字: 免許の更新回数(5年ごとに更新)
  • 数字が大きいほど営業年数が長い

例:

  • (1): 5年未満
  • (3): 10年以上15年未満
  • (5): 20年以上25年未満

カッコ内の数字が大きいほど、長く営業している業者であり、信頼性の目安になります。

用語解説:

  • 宅地建物取引業免許: 不動産業を営むために必要な免許。5年ごとに更新され、カッコ内の数字が大きいほど営業年数が長い

(2) 店内の清潔さと整理整頓

店内や店前が清潔に保たれているかどうかも、個人情報管理の丁寧さを判断する基準になります。

チェックポイント:

  • 店内が整理整頓されているか
  • 書類が積まれていないか
  • 掲示物(チラシ等)が古くないか

店内が乱雑で書類が積まれている不動産屋は、個人情報管理が杜撰な可能性があり、情報漏洩のリスクがあります。

(3) 営業車の有無(内見時の利便性)

営業車を持ち、車で内見に連れて行ってくれる不動産屋を選ぶと、複数の物件を効率よく見られます。

徒歩や公共交通機関での移動が必要な業者は、内見の移動に時間がかかる可能性があります。

(4) 仲介手数料の内訳

仲介手数料は宅建業法で上限が定められています。

仲介手数料の上限:

  • 賃貸: 家賃の1ヶ月分+消費税
  • 売買: 物件価格の3%+6万円+消費税

内訳を確認せずに契約すると、想定外の費用が発生することがあります。必ず事前に確認しましょう。

用語解説:

  • 仲介手数料: 不動産会社に支払う手数料。賃貸では家賃の1ヶ月分+消費税、売買では物件価格の3%+6万円+消費税が上限

避けるべき不動産屋の特徴

(1) おとり物件を掲載している(宅建業法違反)

おとり物件とは、実際には契約できない物件を広告に掲載して集客する違法行為(宅地建物取引業法違反)です。

おとり物件の見分け方:

  • 相場より極端に安い物件
  • 「安い!」などギラギラした広告
  • 来店後に「その物件は契約済みです」と別の物件を紹介される

おとり物件を掲載している業者は、悪質な可能性が高いため避けましょう。

用語解説:

  • おとり物件: 実際には契約できない物件を広告に掲載して集客する違法行為。宅地建物取引業法違反

(2) ギラギラした広告を出している

「安い!」「なんでもあります!!」などギラギラした広告を出している不動産屋は、不当な情報操作をする傾向があります。

冷静に判断し、複数社を比較することが重要です。

(3) 対応が遅い・レスポンスが悪い

対応が遅い不動産会社は、物件の下見日程調整が難しかったり、希望物件が他の人に契約されてしまうリスクがあります。

メールや電話の返信が遅い業者は、避けることを推奨します。

(4) 店内が乱雑で書類が積まれている

店内が乱雑で書類が積まれている不動産屋は、個人情報管理が杜撰な可能性があり、情報漏洩のリスクがあります。

店内の清潔さは、業者の信頼性を判断する重要なポイントです。

まとめ:失敗しない不動産屋選びのコツ

近くの不動産屋を選ぶ必要は必ずしもありませんが、地域情報に詳しいメリットはあります。REINS等のデータベースで全国の物件情報の8割以上が共有されているため、遠方の不動産会社でも対応可能です。

信頼できる不動産屋を選ぶためには、複数社(3~5社)を比較し、対応・提案内容を見極めることが重要です。宅地建物取引業免許番号のカッコ内の数字が大きいほど営業年数が長く、信頼性の目安になります。

おとり物件を掲載している業者、対応が遅い業者、店内が乱雑な業者は避け、良い面・悪い面を正直に説明してくれる業者を選びましょう。不動産取引は大きな決断のため、慎重に業者を選ぶことが成功の鍵です。

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よくある質問

Q1住みたい場所の近くの不動産屋じゃないとダメですか?

A1必須ではありません。REINS(レインズ)等のデータベースで全国の賃貸・売買物件情報の8割以上が共有されているため、遠方の不動産会社でも広範囲のエリアの物件を紹介できます。ただし、近くの不動産屋は地域の相場や周辺環境(スーパー、学校、治安等)の情報に詳しいメリットがあります。地域情報の詳しさを重視する方は、近くの不動産屋を選ぶと良いでしょう。

Q2大手不動産会社と地域密着型の不動産屋、どちらがいいですか?

A2それぞれメリット・デメリットがあります。大手不動産会社は物件数が多くブランド力がある反面、仲介手数料が高い傾向があります。地域密着型は地域情報に詳しく独自物件を持つことがありますが、物件数が限られる場合もあります。どちらが良いかは、希望する条件や重視するポイントによります。複数社(3~5社)を比較し、対応・提案内容を見極めることを推奨します。

Q3おとり物件とは何ですか?

A3おとり物件とは、実際には契約できない物件を広告に掲載して集客する違法行為(宅地建物取引業法違反)です。「安い!」などの魅力的な広告で集客し、来店後に「その物件は契約済みです」と別の物件を紹介されるケースが多いため注意が必要です。相場より極端に安い物件やギラギラした広告を出している業者は、おとり物件を掲載している可能性があります。

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Room Match編集部

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