土地選びで失敗しないために最初に知るべきこと
注文住宅を建てるための土地を探している方にとって、「どのような基準で土地を選ぶべきか」を理解することが最初の一歩です。土地選びは、立地・価格・法規制の3軸で評価する必要があります。
この記事では、土地選びのポイント、チェックリスト、注意点を国土交通省の都市計画情報や国土地理院のハザードマップポータルサイトの情報を元に解説します。
初めて土地を購入する方でも、必要なチェックポイントを正確に把握できるようになります。
この記事のポイント
- 土地選びは立地(駅距離・学校・商業施設)、価格、法規制(用途地域・建ぺい率・容積率)の3軸で評価
- 用途地域により建築可能な建物種別が決まるため、購入前に自治体で確認が必須
- 接道義務(幅員4m以上の道路に2m以上接する)を満たさない土地は再建築不可
- ハザードマップで洪水・土砂災害・津波リスクを確認し、災害リスクの低いエリアを選ぶ
土地選びは立地・価格・法規制の3軸で評価
土地選びは、立地条件(駅距離、学校、商業施設)、価格(予算との整合性)、法規制(用途地域、建ぺい率、容積率、接道義務)の3軸で評価してください。
いずれか一つでも見落とすと、希望の建物が建築できない、または将来の売却が困難になる可能性があります。
よくある失敗パターン(用途地域の未確認・災害リスクの見落とし)
よくある失敗パターンは、用途地域・建ぺい率・容積率を確認せずに購入し、希望の建物が建築できなかったケースです。
また、ハザードマップで災害リスクを確認せず、洪水・土砂災害リスクの高いエリアを購入してしまうケースもあります。
専門家(宅建士・土地家屋調査士・FP)への相談の重要性
土地購入は高額な買い物のため、専門家(宅地建物取引士、土地家屋調査士、ファイナンシャルプランナー等)への相談を推奨します。
専門家は、法規制の確認、資金計画の立案、将来の売却可能性の評価等をサポートしてくれます。
立地条件のチェックリスト(駅距離・学校・商業施設)
立地条件は、日常生活の利便性と将来の売却可能性に直結します。
駅距離(通勤・通学の利便性)
駅距離は、通勤・通学の利便性に大きく影響します。駅徒歩10分以内の物件は、将来の売却可能性が高い傾向があります。
通勤時間が長すぎる場合、ライフスタイルの変化で住み続けられなくなる可能性があります。
学校・保育園(子育て環境)
子育て世帯にとって、学校・保育園が近いかどうかは重要なポイントです。通学路の安全性も確認してください。
学校の評判や教育環境も、事前にリサーチすることを推奨します。
商業施設・病院(生活利便性)
スーパー、コンビニ、病院等の生活利便施設が近いかどうかも確認してください。日常生活の利便性が高いエリアは、将来の売却可能性も高い傾向があります。
将来の売却可能性を考慮した立地選び
将来的に売却する可能性を考慮し、駅近・人気エリアの物件を選ぶことを推奨します。売却しやすい物件は、資産価値が安定しやすい傾向があります。
価格・予算の考え方と資金計画
土地価格は、エリアと用途地域により大きく異なります。
土地価格の相場確認(地価公示・取引価格情報)
国土交通省の地価公示で、エリアごとの土地価格相場を確認してください。取引価格情報では、実際の取引事例を確認できます。
相場を把握することで、適正価格かどうかを判断できます。
建築費用・諸費用の見積もり
土地代以外に、建築費用(本体工事費、付帯工事費)、諸費用(登記費用、仲介手数料、税金等)がかかります。
総額を事前に見積もり、予算内に収まるか確認してください。地盤改良が必要な場合、50-150万円の追加費用がかかります。
住宅ローンの利用(土地購入時のつなぎ融資)
土地購入時に住宅ローンを利用する場合、つなぎ融資が必要になる場合があります。住宅金融支援機構で、住宅ローンの利用条件を確認してください。
ファイナンシャルプランナーへの相談も推奨します。
法規制の確認(用途地域・建ぺい率・容積率・接道義務)
法規制は、建築可能な建物の種別と大きさを決定します。
用途地域の種類と建築可能な建物
国土交通省の都市計画情報によると、用途地域は13種類に分類されています。第一種低層住居専用地域では、低層住宅のみが建築可能です。
商業系・工業系の用途地域では、住宅以外の建物も建築可能です。購入前に自治体の都市計画課で確認してください。
建ぺい率・容積率の計算方法
建ぺい率は、敷地面積に対する建築面積の割合の上限です(例: 60%なら100㎡の土地に60㎡まで建築可能)。
容積率は、敷地面積に対する延床面積の割合の上限です(例: 200%なら100㎡の土地に200㎡まで建築可能)。
建ぺい率・容積率は、用途地域により異なります。購入前に確認してください。
接道義務(幅員4m以上の道路に2m以上接する)
国土交通省の建築基準法によると、建築基準法では幅員4m以上の道路に2m以上接する必要があります(接道義務)。
接道義務を満たさない土地は、原則として再建築不可となります。
再建築不可物件のリスク
再建築不可物件は、建て替えができないため、資産価値が著しく低下します。購入前に接道義務を必ず確認してください。
例外措置もありますが、専門家(宅建士等)への相談が必須です。
災害リスクの確認(ハザードマップ・地盤調査)
災害リスクの確認は、将来の資産価値と生命の安全に直結します。
ハザードマップの見方(洪水・土砂災害・津波リスク)
国土地理院のハザードマップポータルサイトで、全国のハザードマップ(洪水、土砂災害、津波等)を一元的に確認できます。
災害リスクが高いエリアは、将来的に資産価値が下落する可能性があります。専門家(宅建士等)への相談を推奨します。
地盤調査の種類と費用相場(50-150万円)
地盤調査は、土地の地盤強度を確認するために実施します。費用は50-150万円程度です。
地盤改良が必要な場合、追加費用が発生します。地盤調査費用を予算に組み込むことを推奨します。
災害リスクが高いエリアの保険料・資産価値
ハザードマップで災害リスクが高いエリアは、火災保険・地震保険の保険料が高額になる、または加入できない場合があります。
将来的に資産価値が下落する可能性があるため、購入前に慎重に検討してください。
まとめ:土地選びを成功させる5つのポイント
土地選びを成功させるためには、以下の5つのポイントを押さえてください。
- 立地条件のチェック:駅距離、学校、商業施設、将来の売却可能性を評価
- 価格・予算の確認:地価公示で相場を確認し、建築費用・諸費用を含めた総額を見積もる
- 法規制の確認:用途地域、建ぺい率、容積率、接道義務を自治体で確認
- 災害リスクの確認:ハザードマップで洪水・土砂災害リスクを確認し、地盤調査を実施
- 専門家への相談:宅建士、土地家屋調査士、ファイナンシャルプランナーに相談
信頼できる専門家に相談しながら、無理のない購入計画を立てましょう。


