土地面積計算アプリとは|GPS型・図面入力型・AR型の3種類
土地購入を検討する際、「この土地の正確な面積はどれくらいか」を事前に把握したいと考える方は多いでしょう。
本記事では、土地面積計算アプリの種類、おすすめアプリ、使い方、手動計算との比較、精度と注意点を詳しく解説します。SmartLogやツクノビ等の情報を元に、下見や概算用途でアプリを活用する方法を提供します。
この記事のポイント
- 土地面積計算アプリはGPS型・図面入力型・AR型の3種類があり、無料で使える
- GPS型アプリは外周を歩くだけで自動計算、㎡・ha・坪など単位切り替え可能
- GPS精度は端末に依存し、実測との誤差(48㎡の報告例)があり、あくまで概算・下見用途
- 手動計算は三斜求積法(誤差あり)と座標求積法(正確)の2種類
- 正式な売買契約には測量士による実測が必要、アプリは参考用途として活用
(1) GPS型アプリの特徴(外周を歩いて自動計算、下見補助用途)
GPS型アプリは、スマートフォンのGPS機能を使って土地の外周を歩き、面積を自動計算するタイプです。
主な特徴:
- 外周を歩いてマーカーを設定するだけで自動計算
- ㎡・ha・坪など、単位切り替えが可能
- KML・PDF・Excel形式での書き出しに対応(アプリにより異なる)
- 無料で使えるものが多い
(出典: SmartLog)
下見補助用途: GPS精度は端末・受信状況に依存するため、あくまで下見や概算用途として活用します。正式な売買契約には測量士による実測が必要です。
(2) 図面入力型アプリの特徴(地図上にピン打ち、Google Mapsベース)
図面入力型アプリは、Google Mapsなどの地図上にピンを打って面積を計算するタイプです。
主な特徴:
- 地図上にピンを打つだけで面積計算
- 現地に行かなくても計算可能
- Google Mapsベースが多く、衛星写真と重ね合わせて確認できる
注意点: 地図の精度や衛星写真の更新日により、実測との誤差が生じる可能性があります。
(3) AR型アプリの特徴(LiDAR搭載端末で高精度、屋外には不向き)
AR型アプリは、ARカメラで室内や小規模エリアの面積を測定するタイプです。
主な特徴:
- LiDAR搭載端末(iPhone Pro等)で高精度測定が可能
- 室内や小規模エリアに適している
- 屋外の広い土地には不向き
(出典: SmartLog)
LiDAR(Light Detection and Ranging): レーザー測量技術で、iPhone Pro等に搭載されています。高精度な測定が可能ですが、広い土地の測量には向いていません。
おすすめの土地面積計算アプリ6選|GPS精度と機能で比較
(1) GLand(GPS型、無料、㎡・ha・坪切り替え対応)
GLandは、GPS型の土地面積計算アプリで、無料で使えます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイプ | GPS型 |
| 料金 | 無料 |
| 単位切り替え | ㎡・ha・坪対応 |
| 書き出し | KML・PDF・Excel対応(要確認) |
(出典: SmartLog)
(2) 面積&距離(GPS型、KML・PDF・Excel書き出し対応)
面積&距離は、GPS型アプリで、KML・PDF・Excel形式での書き出しに対応しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイプ | GPS型 |
| 料金 | 無料(一部有料機能あり、要確認) |
| 書き出し | KML・PDF・Excel対応 |
| 共有機能 | LINE・Facebook共有可能 |
(出典: SmartLog)
(3) GPSで面積(GPS精度は端末依存、高精度モード推奨)
GPSで面積は、GPS型アプリで、高精度モードを搭載しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイプ | GPS型 |
| 料金 | 無料 |
| 精度 | GPS精度は端末に依存、高精度モード推奨 |
| 注意点 | 実測との差48㎡の報告例あり |
(出典: 寺田製作所)
GPS精度の注意点: GPS精度は端末の性能やGPS受信状況に依存します。マーカーのずれにより、実測との差48㎡が生じた報告があります。高精度モード・屋外測定・複数回測定で精度を向上できます。
(4) その他のアプリ(寸法測定アプリ、ARカメラ測量等)
その他、寸法測定アプリ(AR型、LiDAR搭載端末で高精度)やARカメラ測量(室内向け)などがあります。
(出典: SmartLog)
土地面積計算アプリの使い方|実際の測定手順と精度向上のコツ
(1) GPS型アプリの測定手順(外周を歩く、マーカー設定、自動計算)
GPS型アプリの基本的な測定手順は以下の通りです。
測定手順:
- アプリを起動し、測定モードを選択
- 土地の外周を歩く(スタート地点からゴール地点まで)
- マーカーを設定(角ごとにタップ、またはGPSで自動記録)
- 自動計算(外周の座標から面積を計算)
- 結果を確認(㎡・ha・坪など単位切り替え可能)
(2) 精度向上のコツ(高精度モード、屋外測定、複数回測定、障害物を避ける)
GPS精度を向上させるためのコツは以下の通りです。
精度向上のコツ:
- 高精度モードを使用(アプリの設定で選択)
- 屋外で測定(建物内ではGPS受信が悪化)
- 複数回測定(平均値を取る)
- 障害物を避ける(高い建物や樹木の近くを避ける)
(3) 測定結果の活用(KML・PDF・Excel書き出し、LINE・Facebook共有)
測定結果は、以下の形式で書き出し・共有できます(アプリにより異なる)。
| 形式 | 用途 |
|---|---|
| KML | Google Earthで開ける |
| 印刷や共有に便利 | |
| Excel | データ管理・分析 |
| LINE・Facebook | 家族や関係者と共有 |
手動計算との比較|三斜求積法・座標求積法とアプリの違い
(1) 三斜求積法(三角形分割、昭和後期まで主流、誤差あり、小学生程度の算数で可能)
三斜求積法は、土地を三角形に分割して面積を計算する方法です。
特徴:
- 昭和後期まで測量現場で主流だった
- 土地を三角形に分割し、各三角形の面積を合計
- 小学生程度の算数知識(三角形の面積公式)で計算可能
- 誤差が生じやすい(三角形分割の方法により結果が変わる)
(出典: 間取りLABO、河野翔行政書士事務所)
(2) 座標求積法(座標値計算、昭和52年以降主流、小数点第3位で管理、正確)
座標求積法は、境界点の座標値で面積を計算する方法です。
特徴:
- 昭和52年(1977年)以降、測量現場で主流
- 境界点の座標値(X、Y座標)を元に計算
- 小数点第3位(ミリ単位)まで管理し、高精度
- 三斜求積法よりも正確
(出典: 間取りLABO、三井住友トラスト不動産)
(3) アプリとの違い(手動計算は精度高いが時間がかかる、アプリは概算・下見用途)
手動計算とアプリの比較:
| 項目 | 三斜求積法 | 座標求積法 | アプリ(GPS型) |
|---|---|---|---|
| 精度 | 誤差あり | 高精度 | 端末依存 |
| 計算時間 | やや時間がかかる | やや時間がかかる | 迅速 |
| 必要な知識 | 小学生程度の算数 | 座標値の理解 | 不要 |
| 用途 | 簡易計算 | 正式な測量 | 下見・概算 |
使い分け:
- 下見・概算: アプリ(GPS型)
- 正式な取引: 測量士による実測(座標求積法)
土地面積計算アプリの注意点|精度・公簿面積との違い・測量士の必要性
(1) GPS精度の限界(端末・受信状況に依存、実測との差48㎡の報告例)
GPS精度には限界があります。
GPS精度の限界:
- GPS精度は端末の性能に依存(高性能端末ほど正確)
- GPS受信状況に依存(建物や樹木の近くでは精度が悪化)
- マーカーのずれにより、実測との差48㎡が生じた報告例がある
(出典: 寺田製作所)
アプリの計算結果は過信せず、あくまで概算・参考用途として活用しましょう。
(2) 公簿面積と実測面積の違い(縄伸び・縄縮み現象、明治時代の測量技術の限界)
土地の面積には、公簿面積と実測面積の違いがあります。
| 項目 | 公簿面積 | 実測面積 |
|---|---|---|
| 定義 | 登記簿に記載された面積 | 測量士による実測で算出した面積 |
| 精度 | 明治時代の測量技術により誤差がある可能性 | 正確 |
| 現象 | 縄伸び・縄縮み現象が生じる | 正確な測量 |
(出典: マルニ、三井住友トラスト不動産)
縄伸び・縄縮み現象:
- 縄伸び: 実測面積が公簿面積より大きい現象
- 縄縮み: 実測面積が公簿面積より小さい現象
明治時代の測量技術の限界により、公簿面積と実測面積に誤差が生じることがあります。
(3) 正式な取引には測量士の実測が必要(アプリはあくまで概算・参考用途)
土地の売買契約では、実測売買が推奨されます。
公簿売買と実測売買の違い:
- 公簿売買: 登記簿の面積で取引(面積差が生じるリスクあり)
- 実測売買: 測量士の実測面積で取引(正確、トラブル回避)
(出典: イエイ)
アプリの計算結果はあくまで概算・参考用途であり、正式な売買契約には測量士による実測が必要です。
まとめ|土地面積計算アプリを使う際のポイント
土地面積計算アプリは、GPS型・図面入力型・AR型の3種類があり、無料で使えるものが多く、下見や概算用途に便利です。GPS型アプリは外周を歩くだけで自動計算でき、㎡・ha・坪など単位切り替えも可能です。
ただし、GPS精度は端末・受信状況に依存し、実測との誤差(48㎡の報告例)があるため、結果を過信せず、あくまで概算・参考用途として活用しましょう。手動計算(三斜求積法・座標求積法)は精度が高いですが時間がかかります。
正式な売買契約には、測量士による実測が必要です。公簿面積と実測面積の違い(縄伸び・縄縮み現象)により、取引時に面積差が生じるトラブルもあるため、実測売買を推奨します。アプリで下見・概算を行い、最終的には測量士に相談して正確な面積を把握することが重要です。


