土地査定を無料で依頼する方法|一括査定サービス比較・注意点・高額査定のコツまで

著者: Room Match編集部公開日: 2026/1/1

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土地査定を無料で依頼できる理由と仕組み

「土地を売りたいけど、まずは査定額を知りたい」「無料で査定してもらえるの?」と疑問に思う土地所有者の方は少なくありません。

この記事では、土地査定を無料で依頼する方法、主要な一括査定サービスの比較、高額査定のコツ、注意点を、不動産業界の一般的な知見を元に解説します。

土地売却を検討する方が、適切な査定を受けられるようになります。

この記事のポイント

  • 土地査定は基本的に無料(営業活動の一環、有料は裁判所提出用など特殊な場合のみ)
  • 複数社(3~6社)に査定依頼すると相場を正確に把握でき、不動産会社の対応・サービス品質も比較できる
  • 一括査定サービス(HOME4U、すまいValue等)を利用すると、1回の入力で複数社に依頼できる
  • 査定価格は売出し価格の目安であり、実際の売却価格は買い手との交渉で決まる

(1) 無料査定は営業活動の一環(売却契約を見込んだサービス)

土地査定が基本的に無料で提供される理由は、不動産会社の営業活動の一環だからです。

無料査定の仕組み

  • 不動産会社は査定後に売却契約(媒介契約)を見込んでいる
  • 媒介契約を締結すると、売却成立時に仲介手数料(物件価格の3%+6万円+消費税)を得られる
  • 査定は営業活動の最初のステップであり、無料で提供される

このため、複数の不動産会社に査定を依頼しても、費用は一切かかりません。

(2) 有料査定が必要なケース(裁判所提出用など特殊な場合のみ)

一方、有料査定が必要なケースもあります。これは、公的な価値証明が必要な場合です。

有料査定が必要なケース

  • 裁判所への提出: 相続争いや離婚時の財産分与で土地の価値証明が必要な場合
  • 税務申告: 相続税や贈与税の申告で不動産鑑定士の評価が求められる場合
  • 融資審査: 金融機関が正式な評価を求める場合

有料査定は不動産鑑定士が行い、費用は20万円~40万円程度です。通常の売却を目的とした査定であれば、無料査定で十分です。

(3) 査定額と実際の売却価格の違い(買い手との交渉で変動)

重要なポイントとして、査定額と実際の売却価格は異なります。

査定額と売却価格の違い

項目 査定額 実際の売却価格
決定者 不動産会社 買い手との交渉
目的 売出し価格の設定目安 実際に取引される価格
変動要因 過去の取引事例、土地の条件 買い手の希望、交渉力、市況

査定額より低くなる可能性があるため、査定額=売却価格ではない点に注意してください。

(4) この記事で分かること(無料査定の方法・比較・高額査定のコツ)

この記事では、以下の内容を詳しく解説します。

  • 土地査定の2つの方法(自分で調べる、不動産会社に依頼)
  • 主要な無料一括査定サービスの比較と選び方
  • 査定額を高くするためのコツと準備
  • 査定依頼時の注意点とよくある失敗

土地査定の2つの方法:自分で調べる vs 不動産会社に依頼

(1) 自分で相場を調べる方法(公示地価・路線価・固定資産税評価額)

土地の相場は、公開されているデータを使って自分で調べることもできます。

自分で相場を調べる方法

  • 公示地価: 国土交通省が毎年3月に公表する標準地の1月1日時点の価格(全国2万6,000箇所)
  • 路線価(相続税路線価): 道路に面する土地の1㎡あたりの価格(公示地価の8割程度、国税庁が公表)
  • 固定資産税評価額: 固定資産税の課税標準額(公示地価の7割程度)

これらのデータは、国土交通省の「土地総合情報システム」や国税庁の「路線価図」で確認できます。

(2) 固定資産税評価額から売却相場を計算(評価額÷0.7×1.1)

固定資産税評価額を使って、おおよその売却相場を計算できます。

固定資産税評価額からの計算方法

売却相場 = 固定資産税評価額 ÷ 0.7 × 1.1

計算例

固定資産税評価額が3,000万円の土地の場合:

売却相場 = 3,000万円 ÷ 0.7 × 1.1 = 約4,700万円

この計算により、おおよその売却相場を把握できます。ただし、個別の土地の条件(形状、接道状況等)により実際の価格は変動します。

(3) 路線価から売却相場を計算(路線価×面積÷0.8×1.1)

路線価からも、おおよその売却相場を計算できます。

路線価からの計算方法

売却相場 = 路線価 × 面積 ÷ 0.8 × 1.1

計算例

路線価が20万円/㎡、面積が150㎡の土地の場合:

売却相場 = 20万円 × 150㎡ ÷ 0.8 × 1.1 = 約4,100万円

路線価は公示地価の8割程度に設定されているため、0.8で割り戻し、さらに実勢価格が公示地価の1.1倍程度とされるため1.1を乗じます。

(4) 不動産会社に依頼する方法(机上査定と訪問査定)

不動産会社に査定を依頼する方法は、大きく2つに分かれます。

机上査定(簡易査定)

  • 登記簿謄本や権利書などの情報のみで査定
  • 現地調査なし
  • 精度は低め(実際の売却時に価格が下がる可能性)
  • オンライン査定は多くが机上査定

訪問査定

  • 不動産会社が現地を訪問して詳細に査定
  • 土地の形状、接道状況、日当たり、周辺環境等を確認
  • 精度が高い
  • 売却を本気で検討する場合に推奨

机上査定で概算を把握し、訪問査定で正確な査定額を知る、という使い分けが一般的です。

(5) 取引事例比較法(土地査定で一般的に利用される方法)

不動産会社が土地を査定する際、取引事例比較法が一般的に利用されます。

取引事例比較法とは

  • 類似した過去の成約事例を基に査定額を算出する方法
  • 同じエリア、同じような面積・形状の土地の取引価格を参考にする
  • 個別の土地の条件(駅からの距離、接道状況、建ぺい率・容積率等)を考慮して調整

この方法により、市場の実勢価格を反映した査定額が算出されます。

主要な無料一括査定サービスの比較と選び方

(1) HOME4U(NTTデータグループ、大手~地域密着型)

HOME4Uは、NTTデータグループが運営する土地の無料一括査定サービスです。

HOME4Uの特徴

  • 運営: NTTデータグループ(セキュリティ・信頼性が高い)
  • 提携社数: 約2,100社(大手から地域密着型まで幅広い)
  • 対応エリア: 全国
  • 査定依頼数: 最大6社
  • サービス開始: 2001年(日本初の不動産一括査定サービス)

HOME4Uは、大手から地域密着型まで幅広い不動産会社を網羅しており、地方の土地でも対応可能です。

(2) すまいValue(大手6社のみ、2024年度11万件以上の成約)

すまいValueは、大手不動産会社6社のみが参加する一括査定サービスです。

すまいValueの特徴

  • 参加企業: 大手6社のみ(三井のリハウス、住友不動産販売、東急リバブル、野村の仲介+、三菱地所の住まいリレー、小田急不動産)
  • 2024年4月~2025年3月の成約数: 11万件以上
  • 大手のブランド力とネットワーク
  • 全国主要都市に対応

すまいValueは、大手不動産会社のブランド力を活かした高額査定や、広範囲の顧客ネットワークが強みです。

(3) LIFULL HOME'S(匿名査定可能)

LIFULL HOME'Sは、匿名で査定依頼できる一括査定サービスです。

LIFULL HOME'Sの特徴

  • 運営: 株式会社LIFULL(東証プライム上場)
  • 匿名査定可能: 個人情報を明かさずに査定額を知ることができる
  • 提携社数: 約3,700社(業界最大級)
  • 対応エリア: 全国

匿名査定は、「まだ売却を決めていないが、概算を知りたい」という方に適しています。

(4) SUUMO(リクルート運営、幅広い提携社数)

SUUMOは、リクルートが運営する一括査定サービスです。

SUUMOの特徴

  • 運営: 株式会社リクルート
  • 提携社数: 約2,000社
  • 対応エリア: 全国
  • SUUMO不動産売却との連携

SUUMOは、知名度が高く、初めて一括査定を利用する方でも安心して利用できます。

(5) 一括査定のメリット(1回の入力で複数社比較、営業時間外も利用可能)

一括査定サービスには、以下のようなメリットがあります。

一括査定のメリット

  • 1回の情報入力で複数社に依頼: 個別に不動産会社を探して依頼する手間が省ける
  • 営業時間外でも利用可能: 24時間いつでも申し込み可能
  • 複数社の査定額を比較: 相場を正確に把握できる
  • 不動産会社の対応・サービス品質を比較: 担当者の質、レスポンスの早さを確認できる

一括査定サービスを利用することで、効率的に複数社の査定を受けられます。

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土地の査定額を高くするためのコツと準備

(1) 複数社(3~6社)に査定依頼して相場を正確に把握

査定額を高くするための最も基本的なコツは、複数社に査定依頼することです。

複数社に依頼するメリット

  • 相場を正確に把握: 1社だけでは、その査定額が高いのか低いのか判断できない
  • 不動産会社を比較: 対応の丁寧さ、レスポンスの早さ、説明の分かりやすさを比較できる
  • 交渉の材料: 他社の査定額を示すことで、価格交渉の材料になる

推奨は3~6社への査定依頼です。1社だけでは比較基準がなく、7社以上は情報過多で混乱する可能性があります。

(2) 境界線を確定する(測量費用35~80万円がかかるが、査定額が正確に)

境界線が確定していない土地は、正しい査定額が出せません。

境界線確定の重要性

  • 正確な面積: 境界が不明確だと、実際の面積が分からない
  • トラブル防止: 隣地との境界トラブルを未然に防ぐ
  • 買い手の安心: 境界が確定していると、買い手が安心して購入できる

境界確定測量の費用は35~80万円程度かかりますが、売却価格が正確になり、トラブルを防げるため、投資する価値があります。

(3) 接道条件・建蔽率・容積率を整理

土地の査定額は、接道条件、建蔽率、容積率によって大きく変動します。

査定額を左右する要素

要素 内容 査定への影響
接道条件 道路に接している幅(2m以上が基準) 接道が広いほど高額査定
建蔽率 敷地面積に対する建築面積の割合 建蔽率が高いほど高額査定
容積率 敷地面積に対する延べ床面積の割合 容積率が高いほど高額査定
用途地域 都市計画法で定められた土地の利用目的 商業地域は高額、工業地域は低額

これらの情報を整理し、査定依頼時に提供することで、正確な査定額を得られます。

(4) 土壌汚染・埋没文化財がある場合の影響(売却価格5~30%減)

土壌汚染や埋没文化財がある土地は、売却価格が下がる可能性があります。

マイナス要因の影響

  • 土壌汚染: 工場跡地等で土壌汚染がある場合、浄化費用が必要になり、売却価格が5~30%程度下がる
  • 埋没文化財: 遺跡等がある場合、発掘調査が必要になり、売却が遅延したり、価格が下がる
  • 地盤の弱さ: 軟弱地盤の場合、地盤改良費用が必要になり、価格が下がる

これらの要因がある場合は、事前に不動産会社に伝え、正確な査定を受けることが重要です。

(5) 査定依頼時に準備する資料(登記簿謄本、測量図、固定資産税評価額等)

査定依頼時には、以下の資料を準備すると、正確な査定が受けられます。

準備する資料

  • 登記簿謄本: 土地の所有者、面積、権利関係を確認
  • 測量図: 正確な面積、境界を確認
  • 固定資産税納税通知書: 固定資産税評価額を確認
  • 建築確認済証: 建物がある場合、適法に建築されたことを確認
  • 地図: 土地の位置、周辺環境を確認

これらの資料を準備することで、不動産会社がより正確に査定できます。

土地査定を依頼する際の注意点とよくある失敗

(1) 高すぎる査定額を提示する不動産会社に注意(囲い込みの可能性)

査定額が相場より明らかに高い不動産会社には注意が必要です。

囲い込みとは

  • 他社へ仲介依頼させないために、高い査定額を提示する悪質な手法
  • 媒介契約を締結した後、「この価格では売れない」と値下げを要求される
  • 結果的に相場より低い価格で売却させられる可能性

囲い込みを避ける方法

  • 複数社の査定額を比較し、相場を把握する
  • 査定額の根拠を詳しく聞く
  • 相場より明らかに高い場合は、理由を確認する

(2) オンライン査定(机上査定)の精度は低め(現地調査なしのため)

オンライン査定は便利ですが、精度は低めです。

オンライン査定の注意点

  • 現地調査なし: 登記簿謄本等の情報のみで査定するため、実際の土地の状況を反映できない
  • 実際の売却時に価格が下がる可能性: 訪問査定で正確な査定を受けた際、価格が下がることがある
  • 概算を知る目的: オンライン査定は概算を知る目的で利用し、正確な査定は訪問査定で受ける

(3) 査定価格は売出し価格の目安(実際の売却価格は交渉で決まる)

査定価格は、あくまで売出し価格の設定目安です。

査定価格と売却価格の違い

  • 査定価格: 不動産会社が「この価格なら売れる可能性が高い」と判断した価格
  • 売却価格: 買い手との交渉で実際に決まる価格

査定額より低くなる可能性があることを念頭に、余裕を持った資金計画を立てましょう。

(4) 買取の相場は市場価格の60~80%程度

不動産会社による買取を選択する場合、相場は市場価格の60~80%程度です。

買取のメリット・デメリット

項目 仲介 買取
売却価格 市場価格(100%) 市場価格の60~80%
売却期間 3~6ヶ月 数日~1ヶ月
仲介手数料 あり なし
適している人 高く売りたい 早く売りたい

買取は、「早く現金化したい」「仲介手数料を払いたくない」という方に適しています。

(5) しつこい営業への対処法(明確に断る、匿名査定を利用)

一括査定を利用すると、複数の不動産会社から営業電話がかかってくる場合があります。

しつこい営業への対処法

  • 明確に断る: 「他社と契約した」「売却を見送った」と明確に伝える
  • 匿名査定を利用: LIFULL HOME'Sなど匿名査定可能なサービスを利用する
  • 査定依頼数を絞る: 一度に依頼する不動産会社を3~4社に絞る
  • 電話連絡を避ける: 「メール連絡希望」と伝える

まとめ:土地査定を成功させるポイント

土地査定は基本的に無料で依頼でき、複数社(3~6社)に査定依頼すると相場を正確に把握できます。一括査定サービス(HOME4U、すまいValue、LIFULL HOME'S、SUUMO等)を利用すると、1回の情報入力で複数社に依頼できます。

査定額を高くするためには、境界線の確定、接道条件・建蔽率・容積率の整理、準備資料の用意が重要です。一方、高すぎる査定額を提示する不動産会社には注意が必要で、囲い込みの可能性があります。

査定価格は売出し価格の設定目安であり、実際の売却価格は買い手との交渉で決まります。査定額=売却価格ではない点を理解し、余裕を持った資金計画を立てましょう。

複数社を比較し、信頼できる不動産会社を選ぶことで、満足のいく土地売却が実現できます。

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よくある質問

Q1土地査定はなぜ無料でできるのですか?

A1無料査定は不動産会社の営業活動の一環です。査定後に売却契約(媒介契約)を見込んだサービスのため、基本的に無料で提供されます。媒介契約を締結すると、売却成立時に仲介手数料(物件価格の3%+6万円+消費税)を得られるため、査定自体は無料です。有料査定は裁判所提出用や税務申告用など特殊な場合のみで、通常の売却目的であれば無料査定で十分です。複数社に依頼しても費用はかかりません。

Q2複数社に査定依頼すべきですか?

A2はい、3~6社への査定依頼を強く推奨します。複数社を比較することで相場を正確に把握でき、不動産会社の対応・サービス品質(担当者の丁寧さ、レスポンスの早さ、説明の分かりやすさ)も比較できます。一括査定サービス(HOME4U、すまいValue、LIFULL HOME'S、SUUMO等)を利用すると、1回の情報入力で複数社に依頼できます。1社だけでは査定額の妥当性を判断できず、7社以上は情報過多で混乱する可能性があります。

Q3査定額と実際の売却価格は同じですか?

A3いいえ、異なります。査定価格は売出し価格の設定目安であり、実際の売却価格は買い手との交渉で決まります。査定額は不動産会社が「この価格なら売れる可能性が高い」と判断した価格ですが、市況や買い手の希望、交渉力により、査定額より低くなる可能性があります。査定額=売却価格ではない点を理解し、余裕を持った資金計画を立てることが重要です。

Q4高すぎる査定額を提示する不動産会社は信頼できますか?

A4注意が必要です。高すぎる査定額は「囲い込み」の可能性があります。これは他社へ仲介依頼させないために高い査定額を提示する悪質な手法で、媒介契約締結後に「この価格では売れない」と値下げを要求され、結果的に相場より低い価格で売却させられる可能性があります。複数社の査定額を比較し、相場より明らかに高い場合は査定額の根拠を詳しく聞いてください。理由が不明確な場合は、その不動産会社への依頼を避けることを推奨します。

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