神戸市のマンション市場動向と選び方|価格相場・人気エリア・購入のポイントを解説

著者: Room Match編集部公開日: 2025/11/30

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神戸市マンション市場の最新動向|過去12年で77%上昇・2024-2025年の新築ラッシュ

神戸市のマンション市場は、過去12年で大きく変化しています。家売り隊によると、兵庫県全体のマンション価格は2012年34.44万円から2024年60.13万円(70m²単位)へと75%上昇しました。特に中央区は神戸市中央区マンション価格相場によると、9年で50.5%上昇(+21.2万円/㎡)、3年前比でも22.4%上昇と、顕著な価格上昇が見られます。

2024年は新築マンション供給が活発で、東京建物のプレスリリースによると、10月に神戸旧居留地で14年ぶりの分譲マンション「Brillia 神戸旧居留地」がモデルルームをオープンしました。また、リビオシティ神戸名谷は2024年1〜7月の契約件数ランキングで1位を獲得し、神戸市最大級の駅前複合開発として注目されています。

この記事では、神戸市のマンション価格推移、エリア別価格相場、人気エリアの特徴、購入時のチェックポイント、最新の規制動向を、国土交通省の公式データや信頼できる不動産情報サイトのデータを元に詳しく解説します。

この記事のポイント

  • 神戸市のマンション価格は過去12年で77%上昇、中央区は9年で50.5%上昇
  • 2025年6月時点の平均価格は2,601万円(平米単価38.68万円)だが、区により大きく異なる
  • 中央区・東灘区が高額、西区・北区・垂水区・須磨区が比較的安価
  • 2024年は神戸旧居留地・神戸名谷等で新築マンションが相次いで供給
  • タワーマンション空室税(2025年検討中)・管理適正化法等の規制動向に要注意

神戸市マンションの価格推移と相場|2025年6月時点で平均2,601万円

2025年6月時点の平均価格:2,601万円(平米単価38.68万円)

HOME4Uによると、2025年6月時点の神戸市のマンション平均価格は2,601万円(平米単価38.68万円)です。ただし、区・駅・築年数により価格が大きく異なるため、この平均価格はあくまで参考値です。

項目 金額
平均価格 2,601万円
平米単価 38.68万円
データ時点 2025年6月

(出典: HOME4U

アットホームのデータ:中古マンション平均39.8百万円(間取り別相場あり)

アットホームによると、神戸市の中古マンション平均価格は39.8百万円です。間取り別の価格相場も確認できるため、具体的な予算計画を立てる際に役立ちます。

過去12年で77%上昇という長期的な上昇トレンド

家売り隊によると、兵庫県のマンション価格は過去12年で77%上昇しました(2012年34.44万円→2024年60.13万円、70m²単位)。長期的な上昇トレンドが継続していることが分かります。

新生活シーズン(2〜3月)は購入需要が高く、売却にも有利なタイミング

不動産市場では、新生活シーズン(2〜3月)に購入需要が高まる傾向があります。このタイミングは売却にも有利なため、購入を検討する場合は競争が激しくなる点に注意が必要です。

エリア別価格相場|9区と主要駅の詳細データ・中央区と東灘区が高額

高額エリア:中央区(三宮・元町駅周辺)・東灘区

HowMaマガジンによると、神戸市のマンション価格は区によって大きく異なります。中央区と東灘区が高額で、特に三宮・元町駅周辺は都心アクセスが良好で商業施設も充実しているため、高値が期待できます。

比較的安価なエリア:西区・北区・垂水区・須磨区

一方、西区・北区・垂水区・須磨区は比較的安価です。予算を抑えてマンション購入を検討する場合、これらのエリアを候補に入れることも選択肢の一つです。

エリア 価格帯 特徴
中央区(三宮・元町) 高額 都心アクセス良好、商業施設充実
東灘区 高額 文教地区、高級住宅街
西区・北区 比較的安価 郊外エリア、広めの物件が多い
垂水区・須磨区 比較的安価 海側エリア、ファミリー向け

(参考: HowMaマガジン

駅別の詳細な相場データ(HowMaマガジン等で確認可能)

HowMaマガジンでは、神戸市9区と主要駅別の詳細な相場データが公開されています。具体的なエリアの相場を確認する際に活用できます。

国土交通省「不動産情報ライブラリ」で実取引価格(約547万件)を無料確認可能

国土交通省「不動産情報ライブラリ」では、2025年3月時点で約547万件の不動産取引価格を無料で検索できます。四半期ごとに更新されるため、最新の相場確認に必須のツールです。

ただし、取引価格は個人が回答したアンケートをもとに作成されており、個別物件の特定を防ぐため一部加工されています。あくまで参考情報として活用してください。

人気エリアと選び方のポイント|三宮・元町・御影・神戸名谷の特徴比較

三宮・元町駅周辺(中央区):都心アクセス良好、商業施設充実、高値が期待できる

三宮・元町駅周辺(中央区)は、神戸市の中心部で都心へのアクセスが良好です。商業施設・飲食店・文化施設が充実しており、利便性の高さが魅力です。資産価値の維持・上昇が期待できる一方、価格は高額です。

御影駅周辺(東灘区):文教地区、高級住宅街、子育て世帯に人気

御影駅周辺(東灘区)は、文教地区として知られる高級住宅街です。教育環境が整っており、子育て世帯に人気のエリアです。落ち着いた雰囲気と利便性のバランスが良い点が特徴です。

神戸名谷駅周辺:神戸市最大級の駅前複合開発、ファミリー向け

リビオシティ神戸名谷は、神戸市最大級の駅前複合開発プロジェクトです。ファミリー向けの大規模マンションで、2024年1〜7月の契約件数ランキング1位を獲得しました。駅前の利便性と広めの間取りが魅力です。

海側vs山側の違い:景観・利便性・災害リスクの違いを比較

神戸市のマンション選びでは、海側と山側の違いも重要なポイントです。

項目 海側 山側
景観 海の眺望 山の景観、夜景
利便性 駅・商業施設が近い 閑静な住宅街
災害リスク 津波・高潮のリスク 土砂災害のリスク

ライフスタイル・優先事項に応じて選択してください。

子育て環境・交通利便性・将来性を多角的に評価

マンション選びでは、以下の3点を多角的に評価することが重要です。

  • 子育て環境: 学区の評判、保育園・幼稚園の充実度、公園の有無
  • 交通利便性: 駅からの距離、複数路線の利用可否、通勤時間
  • 将来性: 開発計画、人口動態、再開発の予定

購入時のチェックポイントと規制動向|タワーマンション空室税・管理適正化法

タワーマンション空室税の検討(2025年):投資目的購入・空室問題への対策

サンテレビニュースによると、神戸市は2025年にタワーマンション向けの「空室税」導入を検討しています。投資目的の購入や空室問題への対策として導入される見込みです。

ただし、2025年時点で検討段階であり、導入が確定したわけではありません。最新情報は神戸市の公式発表を確認してください。

タワーマンション規制条例改正(2020年):中央区の都市機能誘導区域で大規模住宅建設を制限

神戸市は2020年にタワーマンション規制条例を改正し、中央区の都市機能誘導区域でタワーマンション等の大規模住宅建設を制限しました。将来的な供給動向に影響する可能性があるため、中央区でマンション購入を検討する場合は注意が必要です。

マンション管理適正化法:6戸以上のマンションは5年ごとに管理状況を神戸市に届出が必要

神戸市「マンション管理状況の届出・情報開示」によると、6戸以上のマンションは5年ごとに管理状況を神戸市に届出する義務があります(マンション管理適正化法)。購入後の管理組合運営に関わる重要な制度です。

複数の不動産会社(3〜5社)に査定を依頼し、対応の質や説明の丁寧さで比較検討

マンション購入では、複数の不動産会社(3〜5社)に査定を依頼し、対応の質や説明の丁寧さで比較検討することが重要です。相場感を正確に把握し、信頼できる不動産会社を選ぶことで、購入後のトラブルを回避できます。

区・駅・築年数により価格が大きく異なるため、平均価格だけで判断しない

神戸市のマンション価格は、区・駅・築年数により大きく異なります。平均価格はあくまで参考値であり、個別の物件を必ず査定し、専門家(宅建士・不動産鑑定士)の意見を聞いた上で判断してください。

まとめ|国土交通省の不動産情報ライブラリで最新相場を確認・専門家への相談

神戸市のマンション市場は、過去12年で77%上昇し、中央区は9年で50.5%上昇という長期的な上昇トレンドが見られます。2025年6月時点の平均価格は2,601万円(平米単価38.68万円)ですが、区により大きく異なります。

中央区・東灘区が高額で、三宮・元町駅周辺(中央区)は都心アクセス良好・商業施設充実、御影駅周辺(東灘区)は文教地区・高級住宅街として人気です。一方、西区・北区・垂水区・須磨区は比較的安価で、予算を抑えた購入を検討する場合の候補となります。

購入時には、以下の3点を必ず確認してください。

  1. 国土交通省「不動産情報ライブラリ」で実取引価格を確認: 約547万件の取引価格を四半期ごとに更新。最新相場の確認に必須
  2. タワーマンション空室税(2025年検討中)等の規制動向に注意: 投資目的購入や空室問題への対策として導入される可能性
  3. マンション管理適正化法の届出義務を確認: 6戸以上のマンションは5年ごとに管理状況の届出が必要

最新の住宅政策やマンション管理適正化の情報は、神戸市公式サイトで確認し、専門家(宅建士・不動産鑑定士)への相談を推奨します。

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よくある質問

Q1神戸市のマンション相場はいくら?

A12025年6月時点で平均2,601万円(平米単価38.68万円)ですが、区により大きく異なります。中央区・東灘区が高額で、西区・北区・垂水区・須磨区が比較的安価です。国土交通省の「不動産情報ライブラリ」で約547万件の実取引価格を無料で検索できるため、具体的なエリアの相場を確認することを推奨します。四半期ごとに更新されており、最新相場の確認に必須です。

Q2神戸市でマンションを買うならどの区・駅がおすすめ?

A2都心アクセス・商業施設を重視するなら中央区(三宮・元町駅周辺)、文教地区・子育て環境を重視するなら東灘区(御影駅周辺)、ファミリー向け大規模開発なら神戸名谷駅周辺がおすすめです。ただし、予算・ライフスタイル・優先事項により最適なエリアは異なるため、複数のエリアを比較検討し、専門家(宅建士)への相談を推奨します。

Q3神戸市のマンション価格は今後も上がる?

A3過去12年で77%上昇し、中央区は9年で50.5%上昇しました。今後も開発が進むエリア(神戸旧居留地、神戸名谷等)では上昇が見込まれますが、タワーマンション空室税(2025年検討中)やタワーマンション規制条例改正(2020年)等の規制動向にも注意が必要です。価格の上昇を断定することはできないため、最新の市場動向を継続的に確認してください。

Q4新築と中古、どちらを選ぶべき?

A4新築は最新設備・保証が充実していますが高額です。中古は割安ですが、築年数・設備老朽化を確認する必要があります。神戸市では2024年に「Brillia 神戸旧居留地」(14年ぶりの神戸旧居留地の分譲マンション)等の新築が登場し、選択肢が増えています。予算と優先事項(設備の新しさ、保証、立地等)を明確にした上で、複数物件を比較検討してください。

Q5神戸市のマンション購入で注意すべき規制は?

A52020年にタワーマンション規制条例を改正し、中央区の都市機能誘導区域でタワーマンション等の大規模住宅建設を制限しました。また、2025年にはタワーマンション向けの「空室税」導入を検討中です(投資目的購入・空室問題への対策)。さらに、マンション管理適正化法により、6戸以上のマンションは5年ごとに管理状況を神戸市に届出する義務があります。最新情報は神戸市公式サイトで確認してください。

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Room Match編集部

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