かんべ土地建物とは|創業90年の地域密着型不動産会社
「かんべ土地建物ってどんな会社?」「地域密着型の不動産会社って大手と何が違うの?」と疑問に思う方は少なくありません。
この記事では、かんべ土地建物株式会社の会社概要、地域密着型不動産会社のメリット・デメリット、不動産会社を選ぶ際のポイントを、公式情報と業界の一般的な知見を元に解説します。
不動産取引を検討する方が、自分に合った不動産会社を選べるようになります。
この記事のポイント
- かんべ土地建物は創業90年の実績を持つ地域密着型不動産会社(国土交通大臣免許(16)第326号)
- 地域密着型のメリットは地元情報力と柔軟な対応、デメリットはブランド力の弱さ
- 不動産会社選びでは物件情報よりも担当者の質が重要(希望条件を丁寧に聞く、デメリットも教える)
- レインズにより多くの物件はどの会社でも紹介可能なため、3社程度を比較すると効果的
かんべ土地建物の会社概要と事業内容
(1) 会社概要と免許番号(国土交通大臣免許(16)第326号)
かんべ土地建物株式会社は、創業90年の実績を持つ不動産会社です。国土交通大臣免許(16)第326号を保有しており、2つ以上の都道府県に事務所を設置する事業者として国の認可を受けています。
国土交通大臣免許とは、複数の都道府県にまたがって営業する不動産会社に必要な免許です。括弧内の番号(かんべ土地建物の場合は「16」)は、免許の更新回数を示しており、数字が大きいほど長期間営業していることを意味します。更新は5年ごとに行われるため、「16」は約80年の営業実績を示します。
(出典: かんべ土地建物株式会社公式サイト)
(2) 対応エリアと事業内容(事業用物件・居住用物件)
かんべ土地建物は、大井町・新橋・横浜エリアを中心に、事業用物件(オフィス、店舗等)と居住用物件(マンション、戸建て等)の両方を取り扱っています。
主な事業内容
- 売買仲介(土地、建物、マンション等の購入・売却サポート)
- 賃貸仲介(事業用物件、居住用物件の賃貸借サポート)
- 不動産コンサルティング(資産活用、相続対策等)
地域密着型の強みを活かし、地元ならではの情報や長年のネットワークを活用したサービスを提供しています。
地域密着型不動産会社のメリット・デメリット
(1) 地域密着型のメリット(地元情報、柔軟な対応)
地域密着型不動産会社には、以下のようなメリットがあります。
地域密着型のメリット
- 地元ならではの情報力: 大手には出回らない未公開物件、エリアの特性(治安、利便性、将来の開発計画等)を把握している
- 柔軟な対応: 大手と比べ組織がフラットなため、価格交渉や契約条件の調整に柔軟に対応できる場合が多い
- 長年の地域ネットワーク: 地元の金融機関、司法書士、税理士等との連携がスムーズで、手続きが円滑に進む
- きめ細やかなサポート: 顧客一人ひとりに対して、大手よりも時間をかけた丁寧な対応が期待できる
地域密着型は、「この地域で長く暮らしたい」「地元の特性を詳しく知りたい」という方に適しています。
(2) 大手不動産会社との違い(ブランド力vs地域情報力)
大手不動産会社と地域密着型の主な違いは以下の通りです。
| 項目 | 大手不動産会社 | 地域密着型 |
|---|---|---|
| ブランド力 | 高い(全国展開、知名度) | 低い(地域限定) |
| 物件情報量 | 多い(全国ネットワーク) | 地域内は同等(レインズ活用) |
| 地域情報力 | 一般的 | 高い(地元ならでは) |
| 価格・条件交渉 | 柔軟性低い | 柔軟性高い |
| サポート体制 | マニュアル化 | 個別対応 |
レインズ(REINS)とは
レインズは不動産流通標準情報システムで、不動産会社間で物件情報を共有するシステムです。このため、ほとんどの物件はどの不動産会社でも紹介可能です。重要なのは物件情報そのものよりも、担当者の質(希望条件を丁寧に聞く、デメリットも教える等)です。
(出典: 三井のリハウス - 不動産会社のよい選び方)
不動産会社を選ぶ際のポイント|大手vs地域密着型
(1) 信頼できる担当者の見分け方(希望条件を丁寧に聞く、デメリットも教える)
不動産会社選びで最も重要なのは、担当者の質です。以下のポイントで見極めましょう。
信頼できる担当者の特徴
- 希望条件を丁寧に聞いてくれる: 家族構成、ライフスタイル、将来計画まで踏み込んで質問してくる
- 物件のデメリットも教えてくれる: メリットだけでなく、騒音、日当たり、築年数等の不利な点も正直に説明する
- レスポンスが早い: 問い合わせに迅速に対応し、情報提供のスピードが速い
- 契約を急かさない: むやみに申し込みや契約を急かすことなく、検討時間を尊重する
複数の不動産会社を比較する場合は、3社程度まわると効果的です。1社だけでは比較基準がなく、4社以上は情報過多で混乱する可能性があります。
(出典: 三井のリハウス - 不動産会社のよい選び方)
(2) おとり物件に注意(条件が魅力的すぎる場合は要確認)
おとり物件とは、集客目的で掲載される実際には取引できない物件のことです。条件が魅力的すぎる場合(相場より極端に安い、好立地なのに賃料が低い等)は注意が必要です。
おとり物件の見分け方
- 価格が相場より20-30%以上安い
- 掲載期間が異常に長い(数ヶ月以上)
- 問い合わせると「先ほど埋まった」と言われ、別の物件を勧められる
- 写真と実物が大きく異なる
おとり物件を避けるには、複数の不動産会社で同じ物件の情報を確認したり、公式サイトで免許番号を確認したりすることが有効です。
土地建物取引の流れ|査定から引渡しまで
(1) 売却の流れ(7ステップ:査定→媒介契約→売却開始→売買契約→引渡し)
土地建物を売却する際の一般的な流れは以下の通りです。
| ステップ | 内容 | 期間目安 |
|---|---|---|
| 1. 相場調査 | 周辺の取引価格を調べる | 1-2週間 |
| 2. 査定依頼 | 複数社に査定を依頼 | 1-2週間 |
| 3. 媒介契約締結 | 不動産会社と仲介契約を結ぶ | 1日 |
| 4. 売却開始 | 広告掲載、内覧対応 | 1-3ヶ月 |
| 5. 売買契約 | 買主と契約締結 | 1日 |
| 6. 決済・引渡し | 残金受領、鍵の引渡し | 1ヶ月後 |
| 7. 確定申告 | 譲渡所得税の申告 | 翌年2-3月 |
媒介契約の種類
- 専属専任媒介契約: 1社のみに依頼、自己発見取引不可
- 専任媒介契約: 1社のみに依頼、自己発見取引可
- 一般媒介契約: 複数社に依頼可
売却期間は物件の条件や市場環境により異なりますが、3-6ヶ月が一般的です。
(出典: SUUMO - 不動産売却の流れ)
(2) 購入の流れ(買付証明書→契約→決済)
土地建物を購入する際の流れは以下の通りです。
購入の主な流れ
- 物件探し: 希望条件を整理し、不動産会社に相談(1-3ヶ月)
- 内覧: 気になる物件を実際に見学(複数回)
- 買付証明書提出: 購入意思を示す書面を提出
- 住宅ローン事前審査: 金融機関に借入可能額を確認(1-2週間)
- 売買契約: 重要事項説明を受け、契約書に署名・捺印(1日)
- 住宅ローン本審査: 正式な融資審査(2-3週間)
- 決済・引渡し: 残金支払い、鍵の受領(1ヶ月後)
買付証明書提出から契約まで通常1週間~10日しか時間がないため、事前に必要書類(身分証明書、印鑑証明書、住民票等)を準備しておくことが重要です。
売買契約書は署名・捺印前に、物件情報が登記簿と一致しているか必ず確認しましょう。
まとめ|自分に合った不動産会社の選び方
かんべ土地建物は創業90年の実績を持つ地域密着型不動産会社で、大井町・新橋・横浜エリアを中心に事業用物件・居住用物件を取り扱っています。地域密着型のメリットは地元情報力と柔軟な対応ですが、大手と比べブランド力は劣ります。
不動産会社を選ぶ際は、レインズにより多くの物件が共有されるため、物件情報そのものよりも担当者の質(希望条件を丁寧に聞く、デメリットも教える)が重要です。3社程度を比較し、信頼できる担当者を見つけましょう。
複数の不動産会社に相談しながら、自分に合った会社を選ぶことで、満足のいく不動産取引が実現できます。


