JA住宅ローンの本審査で落ちる確率と対策|審査基準と通過のポイント

著者: Room Match編集部公開日: 2025/12/18

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JA住宅ローンの本審査で落ちる確率と仮審査との違い

JA住宅ローンの仮審査を通過し、本審査を控えている方にとって、「本審査で落ちる確率はどれくらいか」「落ちる理由は何か」「事前に対策できることはあるか」といった不安は大きいものです。

この記事では、JA住宅ローンの本審査について、落ちる確率・落ちる主な理由・NG行為・事前対策を、三井住友銀行JAバンクの公式情報を元に解説します。

初めて住宅ローンを組む方でも、本審査の仕組みを理解し、失敗しない対策ができるようになります。

この記事のポイント

  • JA住宅ローンの本審査で落ちる確率は約5%、仮審査通過後は高確率で通過
  • 本審査期間中の転職・新規借入・クレジットカード分割払いは絶対に避けるべき
  • JA住宅ローンの年収要件は200万円以上(農業者は150万円以上)で比較的緩やか
  • 信用情報の問題(61日以上の延滞記録)があるとほぼ自動的に審査落ち
  • 本審査に落ちた場合は、他の金融機関や専門家(ファイナンシャルプランナー等)への相談を推奨

JA住宅ローンの本審査で落ちる確率と仮審査との違い

(1) 本審査で落ちる確率は約5%:仮審査通過後は高確率で通過

一般的な統計によると、住宅ローンの本審査で落ちる確率は約5%程度です。仮審査通過後は高確率で通過しますが、仮審査から本審査までの間に信用情報や雇用状況に変化があると、落ちる可能性があります。

本審査とは、住宅ローンの正式な審査で、仮審査通過後に実施され、提出書類の正確性や物件の担保評価等を詳細に審査します。

**仮審査(事前審査)**とは、本審査の前段階で行われる簡易的な審査で、通常1〜3日で完了し、通過率は約90%です。

(2) 仮審査と本審査の違い:提出書類の精査と物件担保評価

仮審査では、申告内容を元に簡易的な審査が行われますが、本審査では提出書類(源泉徴収票、確定申告書、住民票等)の正確性を精査し、物件の担保評価も行われます。

担保評価とは、融資対象の不動産が担保としてどの程度の価値があるかを評価することです。違法建築物や再建築不可物件は評価が低くなります。

(3) JAの審査は地域密着型:信用金庫や地銀と同様に仮審査で徹底審査

一般的な傾向として、信用金庫・地方銀行・労金・JAは仮審査で徹底的に審査を行うため、仮審査通過後の本審査通過率が高い傾向があります。

JA住宅ローンは地域密着型の金融機関であり、仮審査段階で信用情報・年収・勤務先を詳細に確認しているため、本審査で落ちるケースは少ないと言えます。

本審査で落ちる主な理由6つ

(1) 信用情報の問題:過去61日以上の延滞記録

一般的な審査基準では、過去61日以上の延滞記録がある場合、ほぼ自動的に審査落ちとなります。

信用情報とは、個人のローンやクレジットカードの利用履歴・返済状況を記録した情報で、CIC・JICC・KSCなどの信用情報機関で管理されています。

仮審査時に信用情報を確認していても、本審査時に新たな延滞が発生すると審査落ちの原因になります。

(2) 収入・雇用形態の変化:仮審査後の転職・退職

仮審査通過後に転職・退職すると、雇用状況の変化として審査落ちの主因となります。転職により年収が下がったり、試用期間中と見なされて審査が厳しくなる可能性があります。

(3) 新たな借入:返済比率の悪化

返済比率とは、年収に占める年間返済額の割合で、金融機関は通常30〜40%を審査基準としますが、理想は20〜25%です。

仮審査通過後に新たな借入(車のローン、教育ローン等)を行うと、返済比率が悪化し、審査落ちの原因になります。

(4) 健康状態の問題:団体信用生命保険への加入条件

**団体信用生命保険(団信)**とは、住宅ローン契約者が死亡・高度障害状態になった場合、残債が保険金で完済される保険です。加入が融資条件となるケースが多いです。

仮審査時には健康状態が良好でも、本審査時に健康診断で異常が見つかると、団信に加入できず、審査落ちの原因になります。

(5) 物件の担保評価:違法建築物や再建築不可物件

融資対象の物件が違法建築物(建築確認なしで建てられた建物)や再建築不可物件(法律上、建て替えができない物件)の場合、担保評価が低く、審査落ちの原因になります。

(6) 申告内容の不備:収入・勤務先の齟齬

仮審査時の申告内容と本審査時の提出書類(源泉徴収票、確定申告書等)に齟齬があると、審査落ちの原因になります。最悪の場合、虚偽申告として詐欺罪に問われるリスクもあります。

本審査期間中に絶対してはいけないNG行為

(1) 転職・退職:雇用状況の変化は審査落ちの主因

本審査期間中のNG行為として、転職・退職は最も避けるべき行為です。仮審査通過から本審査完了まで、転職は我慢してください。

(2) 新規借入とクレジットカード分割払い:返済比率が変わる

本審査期間中は、新規借入(車のローン、教育ローン、カードローン等)やクレジットカードの分割払いを絶対に避けてください。返済比率が変わり、審査落ちの原因になります。

一括払いであれば問題ありませんが、分割払いは新規借入と見なされます。

(3) 仮審査時の申告内容と異なる書類提出:齟齬は審査落ちの原因

仮審査時に申告した収入・勤務先と、本審査時に提出する書類の内容が異なると、審査落ちの原因になります。事前に書類を確認し、齟齬がないようにしてください。

JA住宅ローンの審査基準と他行との違い

(1) 年収要件:200万円以上(農業者は150万円以上)

JAバンク住宅ローンの年収要件は、一般的には200万円以上、農業者は150万円以上が目安です。

他のメガバンクやネット銀行と比較して、年収要件が低めに設定されており、比較的緩やかな審査基準と言えます。

JAバンクとは、農業協同組合(JA)が運営する金融機関で、住宅ローンの審査基準は比較的緩やかで、年収200万円以上(農業者は150万円以上)が目安です。

(2) 返済比率:年収の25〜30%程度が目安

三井住友銀行の一般的な基準では、返済比率は30〜40%が審査基準ですが、JAの場合は25〜30%程度が目安です。

理想的な返済比率は20〜25%で、この範囲内であれば審査に通りやすくなります。

(3) 審査期間:通常1〜3週間、田舎のJAは2〜3日で完了することも

一般的な審査期間は1〜3週間ですが、田舎のJAでは2〜3日で審査が完了するケースもあります。

オンライン申込の普及により、仮審査は1〜3日で完了するケースが増加しています。

(4) 組合員優遇:JAの組合員は金利優遇や審査基準が緩やかなケースあり

JAの組合員(出資金を支払い、組合員となった方)は、金利優遇や審査基準が緩やかになるケースがあります。組合員加入には出資金(1,000円〜1万円程度)が必要ですが、住宅ローンを利用する際にはメリットがあります。

本審査通過のための事前対策と必要書類

(1) 信用情報の事前確認:CIC・JICC・KSCで開示請求

本審査前に、自分の信用情報を確認してください。CIC・JICC・KSCなどの信用情報機関で開示請求(1,000円程度)を行い、過去の延滞記録がないかを確認します。

(2) 返済比率の計算:年収に対する返済比率を事前に確認

自分の年収と希望借入額から、返済比率を事前に計算してください。返済比率が30%を超える場合は、借入額を減らすか、頭金を増やすことを検討してください。

(3) 必要書類の正確な準備:源泉徴収票・確定申告書・住民票等

本審査に必要な書類を事前に準備し、記載内容に誤りがないか確認してください。

  • 源泉徴収票(給与所得者)
  • 確定申告書(自営業者)
  • 住民票
  • 本人確認書類(運転免許証等)
  • 物件の売買契約書

(4) 健康状態の維持:団体信用生命保険加入のため

団体信用生命保険への加入が融資条件となるため、本審査前に健康状態を維持してください。持病がある場合は、事前にJAの担当者に相談することを推奨します。

まとめ:本審査に落ちた場合の対処法と次のアクション

JA住宅ローンの本審査で落ちる確率は約5%程度で、仮審査通過後は高確率で通過します。本審査期間中は、転職・新規借入・クレジットカード分割払いを絶対に避け、申告内容と提出書類に齟齬がないよう注意してください。

JA住宅ローンの年収要件は200万円以上(農業者は150万円以上)で、比較的緩やかな審査基準です。組合員は金利優遇や審査基準の優遇もあるため、検討する価値があります。

本審査に落ちた場合は、他の金融機関への申し込みや、専門家(ファイナンシャルプランナー、住宅ローンアドバイザー等)への相談を推奨します。信用情報の改善や返済比率の見直しを行い、次の審査に備えましょう。

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よくある質問

Q1JA住宅ローンの本審査で落ちる確率はどのくらいですか?

A1一般的に約5%程度です。仮審査通過後は高確率で通過しますが、仮審査から本審査までの間に信用情報や雇用状況に変化があると、落ちる可能性があります。特に転職・新規借入・クレジットカード分割払いは審査落ちの主因となるため、本審査完了まで絶対に避けてください。

Q2仮審査通過後に転職しても大丈夫ですか?

A2絶対に避けるべきです。転職・退職は雇用状況の変化として審査落ちの最大の原因となります。転職により年収が下がったり、試用期間中と見なされて審査が厳しくなる可能性があります。本審査完了まで転職は我慢してください。どうしても転職が必要な場合は、本審査完了後に行ってください。

Q3本審査期間中にクレジットカードで買い物をしても大丈夫ですか?

A3一括払いなら問題ありませんが、分割払いは新規借入と見なされ、返済比率が悪化するため絶対に避けてください。本審査期間中は、クレジットカードの利用を一括払いのみに限定し、新規借入(車のローン、教育ローン、カードローン等)も控えてください。

Q4JA住宅ローンの審査は他の銀行より厳しいですか?

A4比較的緩やかです。年収要件は200万円以上(農業者は150万円以上)が目安で、他のメガバンクやネット銀行と比較して低めに設定されています。審査がそこまで厳しくないとの口コミが多く、組合員は金利優遇や審査基準の優遇もあるため、検討する価値があります。

Q5本審査にはどれくらいの期間がかかりますか?

A5通常1〜3週間です。田舎のJAでは2〜3日で審査が完了するケースもあります。オンライン申込の普及により、仮審査は1〜3日で完了するケースが増加しています。本審査期間中は、転職・新規借入・クレジットカード分割払いを絶対に避け、申告内容と提出書類に齟齬がないよう注意してください。

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Room Match編集部

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