住宅ローン事前審査の日数完全ガイド:期間・流れ・審査落ちの対策まで

著者: Room Match編集部公開日: 2025/11/27

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住宅ローン事前審査の日数はどれくらい?

住宅購入を検討する際、「住宅ローンの事前審査にはどれくらいの日数がかかるのか」「早く結果が知りたい」と不安を感じる方は多いのではないでしょうか。

この記事では、住宅ローン事前審査の日数の目安、金融機関別の違い、審査の流れ、審査を早める方法、審査に落ちる原因と対策について、SBI新生銀行三井住友銀行りそな銀行などの公式情報を元に解説します。

初めて住宅ローンを申し込む方でも、審査期間の見通しを立て、スムーズに進められるようになります。

この記事のポイント

  • 住宅ローンの事前審査は一般的に1~3日程度で結果が出る
  • ネット銀行は即日~2営業日、対面申込みは1週間程度と金融機関により差がある
  • 必要書類を事前に準備すると審査期間を短縮できる
  • 個人信用情報の傷や返済負担率の高さは審査落ちの主な原因
  • 複数の金融機関に一括で申し込み、比較検討することが推奨される

1. 住宅ローン事前審査の日数の目安:金融機関別の比較

住宅ローンの事前審査(仮審査)は、自己申告に基づいて行われる予備審査で、一般的に1~3日程度で結果が出ます。ただし、金融機関や申込み方法により審査期間は異なります。

(1) 一般的な事前審査期間:1~3日程度

SBI新生銀行によると、事前審査には1~3日程度かかるとされています。りそな銀行も公式サイトで「1~3営業日」と明記しています。

ただし、申込み書類に不備がある場合や、審査が混み合う時期(年度末、大型連休前等)には期間が延びる可能性があります。

(2) オンライン申込み:即日~3日程度

オンライン申込みの場合、書類提出がスムーズに行えるため、即日~3日程度で結果が出ることが多くなっています。特にネット銀行は審査スピードが速く、即日~2営業日で結果が出るケースもあります。

(3) 店舗での対面申込み:1週間程度

店舗で対面申込みを行う場合、書類の郵送や窓口での手続きに時間がかかり、1週間程度を要する場合があります。

(4) ネット銀行:数時間~2営業日(PayPay銀行、りそな銀行等)

ネット銀行は審査の自動化が進んでおり、審査期間が短い傾向にあります。2024年時点の情報によると、PayPay銀行は当日~2営業日、りそな銀行は1~3営業日で事前審査を実施しています。

(5) メガバンク・地方銀行:3日~1週間

メガバンクや地方銀行は、審査の厳格性や手続きの関係で3日~1週間程度かかることが一般的です。

以下は金融機関別の事前審査期間の目安です。

金融機関タイプ 事前審査期間の目安 特徴
ネット銀行 即日~2営業日 オンライン完結、審査スピードが速い
メガバンク 3日~1週間 対面相談可、審査基準が厳格
地方銀行 3日~1週間 地域密着型、対面対応が手厚い

(参考: SBI新生銀行りそな銀行

2. 事前審査の流れと各ステップの所要時間

住宅ローンは「事前審査」と「本審査」の2段階で審査が行われます。ここでは事前審査の流れと所要時間を解説します。

(1) 事前審査と本審査の違い

三井住友銀行によると、事前審査は自己申告ベースで行われ、1~3日程度で結果が出ます。一方、本審査は提出書類の精査、在籍確認、担保評価などが行われ、1~4週間程度かかります。

  • 事前審査(仮審査): 自己申告によって審査が行われ、1~3日程度で結果が出る予備審査
  • 本審査: 提出書類の精査、在籍確認、担保評価、健康状態(団体信用生命保険への加入可否)等を詳しくチェックする厳密な審査。1~4週間程度かかる

事前審査に通過しても、本審査で否決される可能性があるため、注意が必要です。

(2) 申込み → 審査 → 結果通知の流れ

事前審査の基本的な流れは以下の通りです。

  1. 申込み: 金融機関のウェブサイトまたは店舗で申込み書類を提出
  2. 審査: 金融機関が自己申告内容をもとに審査を実施
  3. 結果通知: メールまたは郵送で結果が通知される

(3) 本審査の期間:1~4週間

本審査は事前審査よりも厳格で、1~4週間程度の期間を要します。在籍確認(勤務先への確認連絡)や担保評価(購入する不動産の資産価値を評価すること)などが実施されるため、時間がかかります。

(4) 事前審査は物件を決める前に実施可能

2024年のトレンドとして、物件を決める前に事前審査を受けることが推奨されるようになっています。事前に借入可能額を把握しておくことで、資金計画が明確になり、物件探しがスムーズに進みます。

3. 審査を早めるための方法と必要書類の準備

事前審査を早めるためには、必要書類を事前に準備しておくことが重要です。書類の提出漏れや不備は審査期間に影響します。

(1) 本人確認書類(運転免許証、健康保険証等)

事前審査には本人確認書類が必須です。運転免許証、健康保険証、パスポート等が該当します。

(2) 収入証明書類(源泉徴収票、確定申告書等)

給与所得者は源泉徴収票、個人事業主は確定申告書(直近3年分)を提出します。住信SBIネット銀行の公式情報によると、個人事業主は確定申告書直近3年分が必要とされています。

(3) 物件資料(新築・中古で異なる)

物件が決まっている場合、物件資料(売買契約書、重要事項説明書等)の提出が必要です。新築と中古で必要書類が異なる場合があるため、金融機関に確認しましょう。

(4) 書類の事前準備で審査期間短縮

書類を事前に準備し、申込み時に一括で提出することで審査期間を短縮できます。オンライン申込みの場合、書類をスキャンまたは撮影してアップロードするため、余裕をもって準備しておくとスムーズです。

(5) 不備・漏れは審査遅延の原因

書類の不備や漏れがあると、金融機関から再提出を求められ、審査期間が延びる原因になります。申込み前にチェックリストを作成し、漏れがないか確認しましょう。

以下は事前審査に必要な書類の一覧です。

書類の種類 給与所得者 個人事業主
本人確認書類 運転免許証、健康保険証等 運転免許証、健康保険証等
収入証明書類 源泉徴収票 確定申告書(直近3年分)
物件資料 売買契約書、重要事項説明書等 売買契約書、重要事項説明書等

(参考: 住信SBIネット銀行

4. 事前審査に落ちる主な原因と対策

事前審査に落ちる原因はいくつかあります。ここでは主な原因と対策を解説します。

(1) 個人信用情報の傷(ローン・クレジットカードの延滞履歴)

個人信用情報とは、過去のローン返済・クレジットカード支払いの履歴で、CIC、JICC、全国銀行個人信用情報センターで管理されています。

SUUMOによると、個人信用情報に傷がある(ローン・クレジットカードの延滞履歴がある)と審査に落ちやすいとされています。

対策:

  • 事前審査の前に個人信用情報を確認(CIC、JICC、全国銀行個人信用情報センターで開示請求可能)
  • 延滞がある場合は完済してから申込み

(2) 返済負担率が高い(既存ローン・クレジット債務も含む)

返済負担率(年収負担率)とは、年収に占める年間返済額の割合です。住宅ローン以外の既存ローン(自動車ローン、教育ローン、クレジットカード債務等)も全て含めて計算されます。

一般的に、返済負担率が35%を超えると審査に通りにくくなります。

対策:

  • 既存ローンを完済または繰上返済し、返済負担率を下げる
  • クレジットカードのリボ払い・キャッシング枠も見直す

(3) 勤続年数が短い、収入が不安定

勤続年数が1年未満の場合や、収入が不安定な場合は審査に落ちやすくなります。金融機関は長期間の安定収入を重視します。

対策:

  • 勤続年数が1年以上になってから申込み
  • フリーランス・個人事業主は直近3年分の確定申告書で安定収入を証明

(4) 健康状態(団体信用生命保険の加入条件)

団体信用生命保険(団信)とは、住宅ローン契約者が死亡・高度障害時にローン残債が保険で完済される保険です。多くの金融機関で加入が必須条件となっています。

健康状態に問題がある場合、団信に加入できず、審査に落ちることがあります。

対策:

  • 健康状態に不安がある場合、団信加入が任意のフラット35を検討
  • ワイド団信(引受基準緩和型)の利用を検討

(5) 事前審査と本審査で提出書類の内容が異なる

事前審査時と本審査時で提出書類の内容が異なると、審査に落ちる可能性があります。例えば、事前審査では源泉徴収票を提出し、本審査では直近の給与明細を提出した際、収入が大きく減少していると否決される場合があります。

対策:

  • 事前審査と本審査で同じ内容の書類を提出
  • 転職や収入変動がある場合は事前に金融機関に相談

(6) 審査落ち後は最低半年空けて再申込み推奨

事前審査に落ちた場合、最低でも半年ほど期間を空けてから再申込みすることが推奨されます。短期間に複数の金融機関に申し込むと、「審査に落ち続けている」と判断され、さらに審査が厳しくなる可能性があります。

対策:

  • 審査落ちの原因を特定し、改善してから再申込み
  • ファイナンシャルプランナーや住宅ローンアドバイザーに相談

5. 複数の金融機関への申込みと比較検討のポイント

事前審査は複数の金融機関に一括で申し込むことが可能です。むしろ、比較検討するために複数申込みが推奨されます。

(1) 複数の金融機関に一括申込みが可能

事前審査は何度でも申込み可能であり、複数の金融機関に同時に申し込んでも問題ありません。金利や手数料、審査基準は金融機関により異なるため、複数社を比較することで、自分に合った金融機関を選ぶことができます。

(2) 金利・手数料・審査基準の比較

金融機関を選ぶ際は、以下のポイントを比較しましょう。

  • 金利: 固定金利・変動金利のどちらを選ぶか、金利水準はどうか
  • 手数料: 事務手数料、保証料、繰上返済手数料等
  • 審査基準: 勤続年数、返済負担率、団信加入条件等

(3) 事前審査承認後も本審査で否決される可能性

事前審査に通過しても、本審査で否決される可能性があります。auじぶん銀行によると、事前審査は自己申告ベースであるため、本審査で提出書類を精査した結果、否決されるケースがあります。

(4) 専門家(ファイナンシャルプランナー)への相談推奨

住宅ローン選びに不安がある場合、ファイナンシャルプランナーや住宅ローンアドバイザーへの相談を推奨します。専門家は金融機関の特徴や審査基準に詳しく、最適なローンを提案してくれます。

6. まとめ:スムーズな事前審査のための準備と心構え

住宅ローンの事前審査は、一般的に1~3日程度で結果が出ます。ネット銀行は即日~2営業日、対面申込みは1週間程度と金融機関により差があるため、自分に合った金融機関を選ぶことが重要です。

審査をスムーズに進めるためには、必要書類を事前に準備し、不備がないようにチェックしましょう。個人信用情報の傷や返済負担率の高さは審査落ちの主な原因であるため、事前に確認し、必要に応じて改善してから申込むことが推奨されます。

複数の金融機関に一括で申し込み、金利・手数料・審査基準を比較検討することで、最適な住宅ローンを選ぶことができます。

信頼できる金融機関や専門家(ファイナンシャルプランナー、住宅ローンアドバイザー等)に相談しながら、無理のない資金計画を立てましょう。

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よくある質問

Q1住宅ローンの事前審査にはどれくらいの日数がかかる?

A1一般的に1~3日程度で結果が出ます。ネット銀行(PayPay銀行、りそな銀行等)は即日~2営業日、店舗での対面申込みは1週間程度かかる場合があります。書類に不備がある場合や審査が混み合う時期(年度末、大型連休前等)には期間が延びる可能性があるため、余裕をもって申込むことが推奨されます。

Q2複数の金融機関に同時に申し込んでも良い?

A2可能です。むしろ複数の金融機関に一括で申し込み、金利・手数料・審査基準を比較検討することが推奨されます。事前審査は何度でも申込み可能であり、複数社を比較することで、自分に合った金融機関を選ぶことができます。ただし、短期間に多数の金融機関に申し込むと審査に影響する可能性があるため、3~5社程度に絞ることをおすすめします。

Q3事前審査に必要な書類は?

A3本人確認書類(運転免許証、健康保険証等)、収入証明書類(源泉徴収票、確定申告書等)、物件資料(売買契約書、重要事項説明書等)が必要です。給与所得者は源泉徴収票、個人事業主は確定申告書の直近3年分を提出します。書類の不備や漏れは審査期間に影響するため、事前にチェックリストを作成し、漏れがないか確認しましょう。

Q4事前審査に落ちた場合はどうすればいい?

A4まず審査落ちの原因を特定することが重要です。個人信用情報の確認(CIC、JICC、全国銀行個人信用情報センターで開示請求可能)、既存ローンの完済、収入証明の見直し等を行いましょう。審査落ち後は最低でも半年ほど期間を空けてから再申込みすることが推奨されます。ファイナンシャルプランナーや住宅ローンアドバイザーへの相談も有効です。

Q5事前審査と本審査の違いは?

A5事前審査は自己申告ベースで行われ、1~3日程度で結果が出る予備審査です。本審査は提出書類の精査、在籍確認、担保評価、健康状態(団体信用生命保険への加入可否)等を詳しくチェックする厳密な審査で、1~4週間程度かかります。事前審査に通過しても本審査で否決される可能性があるため、注意が必要です。

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Room Match編集部

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