戸建て・一戸建てにおすすめのWi-Fi:選び方・プロバイダ比較・費用を徹底解説

著者: Room Match編集部公開日: 2025/11/20

戸建てでWi-Fiを選ぶ意義と重要性

戸建て住宅でインターネット環境を整える際、「光回線とホームルーターはどう違うのか」「月額費用はどれくらいか」と迷う方は少なくありません。

この記事では、戸建て向けWi-Fiの選び方、光回線・ホームルーター・モバイルルーターの比較、主要プロバイダのプラン比較、工事の流れと費用を、2025年の最新情報を元に解説します。

初めてインターネット環境を構築する方でも、自分の状況に合った最適な選択ができるようになります。

この記事のポイント

  • 戸建てではマンションと異なり光回線を専有できるため、より高速で安定した通信が可能
  • 光回線の月額料金相場は約5,000円、工事費は2〜4.5万円が一般的
  • IPv6オプションで混雑を回避し高速通信が可能、スマホセット割で月額料金を削減できる
  • Wi-Fi 6以上の規格対応ルーターが推奨、メッシュ機能搭載モデルで2階建て・3階建てにも対応
  • 光回線の工事は申し込みから完了まで2週間〜1ヶ月、繁忙期は最大6ヶ月かかる場合がある

戸建て向けWi-Fiの基礎知識(光回線・ホームルーター・モバイルルーター)

(1) 光回線の特徴(専有回線・高速・安定)

光回線は、光ファイバーケーブルを使用した高速インターネット回線です。戸建てではマンションと異なり光回線を専有できるため、より高速で安定した通信が可能です。

光回線の主な特徴は以下の通りです。

  • 高速・安定: 専有回線のため通信速度が速く、複数デバイス接続時も安定
  • 無制限利用: データ容量制限なし、動画・音楽・ゲームも快適
  • 工事が必要: 外壁への配線・穴あけ工事が必要な場合がある

(2) ホームルーターの特徴(工事不要・即日利用可)

ホームルーターは、コンセントに挿すだけで使えるWi-Fi機器です。工事不要で即日利用可能なため、すぐにインターネット環境を整えたい方に適しています。

ホームルーターの主な特徴は以下の通りです。

  • 工事不要: コンセントに挿すだけで即日利用可能
  • 引っ越し対応: 住所変更手続きで新居でもすぐに使える
  • 速度制限の可能性: 大容量通信時に速度制限がかかる場合がある

代表的なホームルーターは、ドコモ home 5G、SoftBank Air(2024年11月24日より最大2.7Gbpsの新端末「Air Terminal 6」提供開始)などです。

(3) モバイルルーターの特徴(持ち運び可能)

モバイルルーターは、持ち運び可能な小型Wi-Fi機器です。外出先でも利用可能なため、在宅勤務と外出先での利用を両立したい方に適しています。

モバイルルーターの主な特徴は以下の通りです。

  • 持ち運び可: 外出先でもインターネット利用可能
  • 工事不要: 即日利用可能
  • 速度・安定性: 光回線やホームルーターより劣る場合がある

代表的なモバイルルーターは、WiMAXなどです。

(4) 各方式のメリット・デメリット比較

光回線・ホームルーター・モバイルルーターの比較は以下の通りです。

項目 光回線 ホームルーター モバイルルーター
速度 最速(専有回線) 高速(5G対応) 中速
安定性 最高 高い 中程度
工事 必要 不要 不要
月額料金 約5,000円 約4,000〜5,000円 約3,000〜5,000円
データ容量 無制限 ほぼ無制限 プランにより異なる
利用開始 2週間〜1ヶ月 即日 即日

戸建て向け光回線・プロバイダの選び方と比較

(1) 光回線選びの3つの基準(エリア・料金・速度)

光回線選びでは、「エリア」「料金」「速度」の3つの基準で比較することが重要です。

エリア:

  • NURO光、auひかりは提供エリアが限定される
  • NTT東日本・西日本のフレッツ光回線(ドコモ光、ソフトバンク光等)は全国対応

料金:

  • 月額料金に加え、初期費用・キャッシュバック・セット割を含めた「実質料金」で比較

速度:

  • 最大速度(理論値)だけでなく、口コミや実測データ(みんなのネット回線速度等)も確認

(2) 月額料金相場と実質料金の計算方法

戸建て向け光回線の月額料金相場は約5,000円です。

実質料金は、月額料金に加え、初期費用・キャッシュバック・セット割を含めた総額から算出されます。

実質料金の計算例(2年契約の場合):

実質料金 = (月額料金 × 24ヶ月 + 初期費用 - キャッシュバック) ÷ 24

例えば、月額5,000円、初期費用40,000円、キャッシュバック30,000円の場合:

(5,000円 × 24 + 40,000円 - 30,000円) ÷ 24 = 5,417円/月

(3) IPv6(IPoE)オプションで混雑回避

IPv6(IPoE)は、インターネット接続方式の新規格です。従来のIPv4(PPPoE)より混雑に強く、高速通信が可能になります。

多くのプロバイダでIPv6オプションを提供しているため、申し込み時に確認することをお勧めします。

(4) スマホセット割の活用(ドコモ光セット割・auスマートバリュー等)

スマホセット割は、光回線とスマホをセット契約することで月額料金が割引される制度です。

主なスマホセット割は以下の通りです。

  • ドコモ光セット割: ドコモスマホ利用者が対象、月額最大1,100円割引
  • auスマートバリュー: auスマホ利用者が対象、月額最大1,100円割引
  • ソフトバンク おうち割 光セット: ソフトバンク・ワイモバイルスマホ利用者が対象、月額最大1,188円割引

スマホキャリアに応じて光回線を選ぶことで、月額料金を削減できます。

(5) 主要光回線サービスの比較(NURO光・auひかり・GMOとくとくBB光等)

主要光回線サービスの比較は以下の通りです。

サービス 最大速度 月額料金(戸建て) 提供エリア 特徴
NURO光 2Gbps〜10Gbps 5,200円 関東・関西・東海等 独自回線で高速
auひかり 1Gbps〜10Gbps 約5,600円 全国(一部除く) 独自回線で安定
GMOとくとくBB光 1Gbps 4,818円 全国 業界最安級・縛りなし
ドコモ光 1Gbps 約5,700円 全国 ドコモスマホセット割
ソフトバンク光 1Gbps 約5,700円 全国 ソフトバンクスマホセット割

(出典: 価格.com、各プロバイダ公式サイト)

Wi-Fiルーターの選び方(規格・メッシュ機能・2階建て対応)

(1) Wi-Fi 6以上の規格推奨(Wi-Fi 7対応製品も登場)

Wi-Fiルーターの規格は、Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)以上を推奨します。

Wi-Fi 6は2019年登場の無線LAN規格で、従来のWi-Fi 5より高速・多端末接続に強い特徴があります。2024年にはWi-Fi 7(IEEE 802.11be)対応製品も登場し、Wi-Fi 6の約2.4倍の速度を実現しています。

(2) メッシュWi-Fiで広範囲カバー(2階建て・3階建て向け)

メッシュWi-Fiは、複数のルーターを連携させて広範囲をカバーするWi-Fi技術です。2階建て・3階建ての戸建てに最適です。

メッシュWi-Fi対応ルーターの利点は以下の通りです。

  • 広範囲カバー: 複数ルーターで家全体をカバー
  • 安定した通信: ルーター間で自動切り替え、電波の弱い場所でも快適
  • 簡単設定: 専用アプリで設定が簡単

(3) 人気メーカー・モデル(バッファロー・NEC・ASUS・TP-Link)

人気のWi-Fiルーターメーカーは、バッファロー、NEC、ASUS、TP-Linkなどです。

2階建て・3階建て向けの代表的なモデルは以下の通りです。

  • バッファロー WNR-5400XE6P: メッシュ対応、Wi-Fi 6対応
  • ASUS RT-BE14000: Wi-Fi 7対応、広範囲カバー
  • NEC Aterm WX5400HP: Wi-Fi 6対応、安定した通信
  • TP-Link Deco X60: メッシュWi-Fi専用、設定簡単

(出典: マイベストPicky's

光回線工事の流れ・費用・注意点

(1) 工事の内容(外壁配線・穴あけ)

戸建ての光回線工事では、以下の作業が行われます。

  1. 電柱から光ファイバーを引き込み: 電柱から住宅まで光ファイバーケーブルを引く
  2. 外壁に光回線を通す穴あけ: 既存の配管を利用できない場合、外壁に穴をあける
  3. 光コンセント設置: 室内に光コンセントを設置
  4. 光回線終端装置(ONU)設置: ONUを設置し、ルーターと接続

(2) 工事時間(1〜2時間)と費用(2〜4.5万円)

光回線工事の時間は1〜2時間が目安です。工事費は2〜4.5万円が一般的で、契約事務手数料約3,300円が別途必要です。

多くのプロバイダでは、工事費無料キャンペーンを実施している場合があるため、申し込み時に確認することをお勧めします。

(3) 申し込みから工事完了までの期間(2週間〜1ヶ月、繁忙期は最大6ヶ月)

光回線の工事は、申し込みから完了まで2週間〜1ヶ月が目安です。繁忙期(3〜4月)は最大6ヶ月かかる場合があるため、余裕を持った申し込みが必要です。

(4) 賃貸物件での注意点(管理会社の許可)

賃貸物件では、外壁への穴あけ工事に管理会社の許可が必要な場合があります。申し込み前に管理会社に確認し、許可を得ることが重要です。

工事不要のホームルーターやモバイルルーターを選ぶことも選択肢の一つです。

まとめ:状況別のWi-Fi選択と次のアクション

戸建て向けWi-Fiは、光回線・ホームルーター・モバイルルーターの3つの選択肢があります。光回線は高速・安定で無制限利用可能、ホームルーターは工事不要で即日利用可能です。

光回線の月額料金相場は約5,000円、工事費は2〜4.5万円が一般的です。IPv6オプションで混雑を回避し、スマホセット割で月額料金を削減できます。

Wi-Fiルーターは、Wi-Fi 6以上の規格対応、メッシュ機能搭載モデルが2階建て・3階建て戸建てに最適です。

複数のプロバイダのプランを比較し、エリア・料金・速度の3つの基準で選択することをお勧めします。光回線の工事は余裕を持って申し込みましょう。

よくある質問

Q1光回線とホームルーターのどちらを選ぶべきですか?

A1光回線は高速・安定で無制限利用可能、ホームルーターは工事不要で即日利用可能です。動画・ゲームなど大容量通信が多い場合は光回線、すぐに使いたい場合はホームルーターが適しています。また、光回線は工事に2週間〜1ヶ月かかるため、引っ越し直後などすぐにインターネット環境が必要な場合はホームルーターが便利です。

Q2光回線の工事にどれくらいの期間と費用がかかりますか?

A2申し込みから工事完了まで2週間〜1ヶ月、繁忙期(3〜4月)は最大6ヶ月かかる場合があります。工事費は2〜4.5万円、契約事務手数料約3,300円が一般的です。工事時間は1〜2時間が目安です。多くのプロバイダで工事費無料キャンペーンを実施しているため、申し込み時に確認することをお勧めします。

Q3戸建ての月額料金相場はいくらですか?

A3戸建て向け光回線の月額料金相場は約5,000円です。NURO光は月額5,200円(最大2Gbps)、GMOとくとくBB光は月額4,818円(契約期間縛りなし)など、プロバイダにより異なります。月額料金に加え、初期費用・キャッシュバック・セット割を含めた「実質料金」で比較することが重要です。

Q42階建て・3階建ての戸建てで全フロアにWi-Fiを届かせるにはどうすればよいですか?

A4メッシュWi-Fi対応ルーターの利用が最適です。Wi-Fi 6以上の規格対応モデルを選び、複数のルーターを連携させることで広範囲をカバーできます。バッファロー WNR-5400XE6P(メッシュ対応)、ASUS RT-BE14000(Wi-Fi 7対応)などが2階建て・3階建て向けに適しています。専用アプリで設定も簡単です。

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Room Match編集部

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