戸建て向け光回線比較ガイド:速度・料金・選び方のポイント

著者: Room Match編集部公開日: 2025/12/30

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戸建て向け光回線を選ぶ前に知っておきたい基礎知識

戸建て住宅でインターネット回線を契約する際、光回線は速度と安定性で有力な選択肢です。しかし、サービスが多く「どれを選べばいいのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。

この記事では、戸建て向け光回線の料金相場、主要サービスの比較、目的別の選び方、契約時の注意点を解説します(2025年時点の情報)。

この記事のポイント

  • 戸建てタイプの月額相場は5,500〜6,000円、実質料金での比較が重要
  • GMOとくとくBB光が実質月額2,247円で最安クラス
  • NURO光は最大2Gbpsで高速だが提供エリアが限定的
  • スマホセット割で月額1,100〜1,650円割引(年間13,200〜19,800円節約)

(1) 戸建てタイプの料金相場(月額5,500〜6,000円)

戸建て向け光回線の月額料金は、一般的に5,500〜6,000円程度が相場です。

サービス例 月額料金(戸建て)
ドコモ光 5,720円(タイプA)
ソフトバンク光 5,720円
NURO光 5,200円
GMOとくとくBB光 4,818円

集合住宅(マンションタイプ)は月額4,000〜5,000円程度のため、戸建てタイプは約1,000円高くなります。これは、戸建ては1軒で回線を占有するためです。

(2) 実質料金と月額料金の違い

光回線を比較する際は、月額料金だけでなく「実質料金」で比較することが重要です。

実質料金の計算方法:

実質料金 =(月額料金 × 契約期間)+ 工事費 + 事務手数料 − キャッシュバック − 割引

例えば、月額5,500円で36ヶ月契約の場合:

  • 月額料金のみ:5,500円 × 36ヶ月 = 198,000円
  • 実質料金(キャッシュバック3万円、工事費無料):168,000円 ÷ 36ヶ月 = 4,667円/月

キャッシュバックや工事費無料キャンペーンを考慮すると、見た目の月額料金と実質料金に差が出ます。

(3) 光コラボと独自回線の違い

光回線サービスは大きく「光コラボ」と「独自回線」の2種類に分かれます。

種別 特徴 代表サービス
光コラボ NTT回線を卸売り、全国エリア対応 ドコモ光、ソフトバンク光、ビッグローブ光
独自回線 自社回線で混雑に強い、エリア限定 NURO光、auひかり

光コラボはNTTのフレッツ光回線を各事業者が卸売りして提供するサービスです。全国をカバーしていますが、回線を共有するため、利用者が多い時間帯は速度が低下する場合があります。

独自回線はNURO光(ソニー)やauひかり(KDDI)など、独自の光ファイバー網を使用します。混雑に強い傾向がありますが、提供エリアが限定されています。

戸建て向け光回線の主要サービス比較

(1) 料金で比較(GMOとくとくBB光・ビッグローブ光等)

料金を重視する場合、実質料金で比較することが重要です。

サービス 月額料金 実質料金(目安) 特徴
GMOとくとくBB光 4,818円 2,247円/月 最安クラス、縛りなし
ビッグローブ光 5,478円 3,500円/月程度 auスマホ割対応
楽天ひかり 5,280円 4,000円/月程度 楽天ポイント連携

※実質料金はキャッシュバック・工事費無料等を含めた試算であり、申込時期・条件により変動します。

GMOとくとくBB光は、契約期間の縛りがなく、キャッシュバックを含めた実質料金が最安クラスです。

(2) 速度で比較(NURO光・auひかり等)

通信速度を重視する場合、最大通信速度と回線の種類を確認してください。

サービス 最大速度 回線種別 提供エリア
NURO光 2Gbps 独自回線 関東・東海・関西・九州・北海道(一部)
auひかり 1Gbps/10Gbps 独自回線 一部エリア除く全国
ドコモ光 1Gbps/10Gbps 光コラボ 全国

NURO光は最大2Gbpsの高速通信が特徴ですが、提供エリアが限定されています。契約前に公式サイトでエリア確認が必須です。

※最大速度はベストエフォート値であり、実測速度は環境により異なります。

(3) スマホセット割で比較(ドコモ光・ソフトバンク光等)

スマホとのセット割を活用すると、月額1,100〜1,650円の割引が受けられます。

キャリア 対応光回線 割引額(1回線あたり)
ドコモ ドコモ光 最大1,100円/月
au auひかり、ビッグローブ光等 最大1,100円/月
ソフトバンク ソフトバンク光、NURO光 最大1,100円/月

家族で同じキャリアを使っている場合、複数回線に割引が適用されるため、年間の節約額が大きくなります(例:4人家族で年間52,800円節約)。

光回線の選び方【目的別ガイド】

(1) 料金重視ならGMOとくとくBB光(実質月額2,247円)

月々のコストを抑えたい方には、GMOとくとくBB光が選択肢になります。

GMOとくとくBB光の特徴:

  • 月額4,818円(戸建て)
  • 契約期間の縛りなし(違約金なし)
  • キャッシュバック・工事費無料キャンペーン(時期により変動)
  • 実質料金2,247円/月(条件による)

格安SIMを利用しており、スマホセット割が適用されない方にも適しています。

(2) 速度重視ならNURO光(最大2Gbps)

動画配信、オンラインゲーム、テレワークでの大容量ファイル転送など、速度を重視する方にはNURO光が選択肢になります。

NURO光の特徴:

  • 最大2Gbpsの高速通信
  • 月額5,200円(3年契約)
  • 独自回線で混雑に強い
  • 2025年10月から工事回数が1回に削減

注意点:

  • 提供エリアが限定的(関東・東海・関西・九州・北海道の一部)
  • 引越し先がエリア外の場合、継続できない

転勤が多い方は、全国対応の光コラボを検討することも推奨します。

(3) スマホ割重視ならキャリア対応の光コラボ

同じキャリアで家族全員がスマホを契約している場合、スマホセット割の活用が有効です。

スマホキャリア おすすめ光回線 年間節約額(4人家族)
ドコモ ドコモ光 最大52,800円
au auひかり、ビッグローブ光 最大52,800円
ソフトバンク ソフトバンク光、NURO光 最大52,800円

格安SIMを利用している場合は、スマホセット割が適用されないため、月額料金の安いサービス(GMOとくとくBB光等)を検討してください。

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戸建てで光回線を契約する際の注意点

(1) 提供エリアの事前確認

光回線サービスは、提供エリアが限られているものがあります。

エリアが限定されるサービス例:

  • NURO光:関東・東海・関西・九州・北海道の一部
  • auひかり:一部エリア(東海・関西の一部は非対応)
  • コミュファ光:東海地方限定

契約前に、各サービスの公式サイトでエリア確認を行ってください。提供エリア外の場合は、全国対応の光コラボ(ドコモ光、ソフトバンク光等)を検討してください。

(2) 光コンセントの設置場所(1件につき1ヶ所まで)

光回線を引き込む際、光コンセント(接続端子)を設置します。

注意点:

  • 住宅1件につき1ヶ所までという規定がある
  • 設置場所は後から変更しにくい
  • 2階にルーターを置きたい場合は、配線計画が必要

光コンセントの設置場所は、ルーターの配置やWi-Fiの電波範囲を考慮して決めてください。新築戸建ての場合は、設計段階で相談しておくことを推奨します。

(3) 工事費「実質無料」の仕組みと解約時の注意

多くの光回線サービスでは「工事費実質無料」キャンペーンを実施しています。

「実質無料」の仕組み:

  • 工事費を分割払い(例:36回払い)
  • 毎月の工事費分と同額を割引
  • 契約期間中は実質0円

注意点: 途中解約すると、工事費の残債が一括請求されます。

例:工事費22,000円(36回払い)で12ヶ月後に解約した場合

  • 残り24ヶ月分:約14,700円が一括請求

契約期間の縛りがあるサービスでは、違約金+工事費残債が発生する可能性があるため、事前に確認してください。

光回線の申込から開通までの流れ

(1) 申込から工事までの期間(2週間〜2ヶ月)

光回線の開通には、申込から2週間〜2ヶ月程度かかります。

一般的な流れ:

  1. 公式サイトまたは販売代理店から申込
  2. 工事日程の調整(電話またはメール)
  3. 開通工事(派遣工事の場合は立ち会い)
  4. ルーター設定・接続確認

工事の種類(派遣工事・無派遣工事)により、所要時間が異なります。既に光コンセントが設置されている場合(中古住宅等)は、無派遣工事で済むケースもあります。

(2) 混雑シーズン(年明け〜3月)の対策

年明け〜3月は引越しシーズンで、工事予約が混み合います。

対策:

  • 早めに申し込む(入居日が決まったらすぐ)
  • 複数のサービスを候補に挙げておく
  • 土日を避けて平日の工事を選択(追加料金もなし)

新築戸建ての入居に合わせる場合は、2ヶ月前には申込を開始することを推奨します。

(3) キャッシュバックの受け取り方と注意点

多くのサービスでキャッシュバックを実施していますが、受け取りには手続きが必要です。

一般的な受け取り手順:

  1. 契約後、一定期間経過(6〜12ヶ月後が多い)
  2. 案内メールに従い、申請手続き
  3. 指定口座に振込

注意点:

  • 申請期限を過ぎると受け取れない
  • 案内メールが迷惑メールフォルダに振り分けられる場合あり
  • 受取口座の登録が必要

カレンダーに申請期限をメモしておくなど、忘れないように対策してください。

まとめ:戸建てに最適な光回線を選ぶために

戸建て向け光回線は、目的に応じて選ぶことが重要です。

目的 おすすめサービス ポイント
料金重視 GMOとくとくBB光 実質月額2,247円、縛りなし
速度重視 NURO光 最大2Gbps、エリア限定
スマホ割重視 ドコモ光・ソフトバンク光等 家族で年間最大52,800円節約
エリア優先 光コラボ全般 全国対応

契約前のチェックリスト:

  • 提供エリアを公式サイトで確認
  • 実質料金(キャッシュバック・工事費含む)で比較
  • 契約期間の縛りと解約金を確認
  • 光コンセントの設置場所を検討
  • 混雑シーズンを避けて早めに申込

料金・キャンペーン内容は変更される場合があります。契約前に各サービスの公式サイトで最新情報を確認してください。

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よくある質問

Q1戸建て向け光回線で最も安いのはどれですか?

A1GMOとくとくBB光が実質月額2,247円で最安クラスです。月額料金は4,818円ですが、キャッシュバックや工事費無料キャンペーンを含めた実質料金で比較すると最も安くなります。契約期間の縛りがないため、違約金なしで解約できる点もメリットです。

Q2戸建て向け光回線の月額相場はいくらですか?

A2戸建てタイプの月額相場は5,500〜6,000円程度です(2025年時点)。集合住宅(マンションタイプ)より約1,000円高くなります。スマホセット割を活用すると月額1,100〜1,650円割引になり、年間13,200〜19,800円の節約が可能です。

Q3光回線の工事はどれくらいかかりますか?

A3契約から開通まで2週間〜2ヶ月程度かかります。年明け〜3月は引越しシーズンで混雑するため、早めの申込を推奨します。既に光コンセントが設置されている中古住宅等では、無派遣工事で済む場合もあり、工事期間が短縮されます。

Q4NURO光とフレッツ光(光コラボ)の違いは何ですか?

A4NURO光は独自回線で最大2Gbpsの高速通信が特徴ですが、提供エリアが関東・東海・関西・九州・北海道の一部に限定されます。フレッツ光(光コラボ)は全国エリアをカバーしていますが、回線を共有するため混雑の影響を受けやすい傾向があります。

Q5工事費「実質無料」とはどういう意味ですか?

A5分割払いの工事費と同額を毎月割引する仕組みです。例えば工事費22,000円を36回払いにし、毎月約611円を割引します。契約期間中は実質0円ですが、途中解約すると工事費の残債(未払い分)が一括請求されるため注意が必要です。

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