富士不動産とは?会社概要・特徴・エリア・評判を徹底解説

著者: Room Match編集部公開日: 2025/11/20

富士エリアの不動産市場:静岡県富士市・富士宮市・富士山周辺の特徴

「富士 不動産」と検索すると、静岡県富士市、富士宮市、富士山周辺の不動産情報が表示されます。

本記事では、富士エリアの不動産市場の特性、エリア別の価格相場、地価推移、人口動態を、国土交通省の公式データや富士市公式サイトの情報を元に解説します。

初めて富士エリアで不動産購入や売却を検討する方でも、市場の現実を正確に把握し、無理のない判断ができるようになります。

この記事のポイント

  • 富士市の地価は1991年のピークから43年間継続的に下落、現在はピーク時の約41%の水準
  • 2024年の土地相場は坪単価28.6万円、一戸建て平均2,721万円、マンション平均1,867万円
  • 14年連続で人口減少中(2050年には19万人予測)で、今後も地価下落が続く見込み
  • 富士五湖エリアはリゾート物件・別荘需要があるが、売却時の流動性リスクに注意
  • 投資目的での購入には慎重な判断が必要、複数の地域密着型不動産会社への相談を推奨

富士エリアの不動産市場の現状(地価下落・人口減少)

富士エリアの不動産市場は、地価の長期的な下落傾向と人口減少が続いています。

富士市の地価は、1991年のピーク(15万9176円/m²)から43年間継続的に下落し、2025年の公示地価は6万3165円/m²(前年比-0.17%)と、ピーク時の約41%の水準です。

エリア別の特徴(富士市の住宅地・富士宮市・富士五湖のリゾート)

富士エリアは、大きく分けて以下の3つのエリアに分類されます。

  1. 富士市: 住宅地中心、工業都市としても発展(製紙・化学工業等)
  2. 富士宮市: 富士山の南麓、観光地としての側面も持つ住宅地
  3. 富士五湖(山中湖・河口湖等): リゾート物件・別荘が多く、都心から1〜2時間のアクセス

富士エリアの不動産会社の選び方(地域密着型が多い)

富士エリアには、地域密着型の不動産会社が多数存在します。複数の会社に相談し、物件情報、サービス内容、仲介手数料を比較して選ぶことが重要です。

富士市の不動産相場:土地・一戸建て・マンションの価格データ

富士市の不動産相場は、国土交通省の不動産取引価格データに基づくと、以下の通りです。

2024年の土地取引相場:坪単価28.6万円、平均2,194万円

2024年第1四半期の土地取引相場は、坪単価28万6243円、平均取引価格2,194万円(平均面積572㎡、211件)です。

前年比+78.71%と大幅増ですが、これは一時的な変動の可能性が高く、長期的なトレンドとは異なります。

一戸建ての相場:平均2,721万円(平均築28年)

一戸建ての平均取引価格は2,721万円(278件、平均築28年)です。

マンションの相場:平均1,867万円(平均66㎡、築28年)

マンションの平均取引価格は1,867万円(47件、平均66㎡、築28年)です。

富士宮市の相場:新築2,390万円〜2,780万円、中古1,712万円

富士宮市の新築一戸建ては2,390万円〜2,780万円、中古住宅は1,712万円が相場です。

物件種別 富士市の相場 富士宮市の相場
土地 坪単価28.6万円、平均2,194万円 エリアにより価格差大
一戸建て 平均2,721万円(築28年) 新築2,390万円〜2,780万円、中古1,712万円
マンション 平均1,867万円(66㎡、築28年) データ少ない

(出典: 国土交通省

富士市の地価推移:43年間継続的に下落している背景と将来予測

富士市の地価は、長期的に下落傾向にあります。

2025年公示地価:6万3165円/m²(前年比-0.17%)

2025年の公示地価は、平均6万3165円/m²(坪単価20万8811円)で、前年比-0.17%です。

1991年のピーク(15万9176円/m²)から約41%の水準に下落

1991年のピーク(15万9176円/m²)から43年間継続的に下落し、現在はピーク時の約41%の水準です。この下落は、バブル崩壊、人口減少、産業構造の変化が主な要因です。

人口減少の影響:14年連続減少、2050年には19万人予測

富士市公式サイトによると、富士市の人口は14年連続で減少しています。2024年1月時点で24.1万人(前年比-0.8%)で、2050年には約19万人規模(現在の約79%)に縮小予測です。

人口減少は、不動産需要の減少につながり、地価下落の要因となります。

高齢化率の上昇:2020年の28.4%から2050年には39.7%へ

富士市の高齢化率は、2020年の28.4%から2050年には39.7%に達する見込みで、10人に4人が65歳以上となります。

さらに、1世帯あたりの人数が2.6人から2.3人に縮小し、核家族化・単独世帯増加が進んでいます。この傾向は、物件需要の構造変化(広い物件より小規模物件のニーズ増加)をもたらす可能性があります。

富士宮市・富士山周辺の不動産市場:リゾート物件と別荘需要の特徴

富士山周辺の不動産市場は、住宅地とは異なる特性があります。

富士五湖エリアのリゾート物件(山中湖・河口湖等)

富士五湖エリア(山中湖、河口湖、西湖、精進湖、本栖湖)では、リゾート物件・別荘の需要があります。

都心から1〜2時間のアクセスの魅力

富士五湖エリアは、都心から1〜2時間のアクセスが魅力で、週末の別荘利用や移住先として人気があります。

別荘・リゾート物件の需要と流動性のリスク

ただし、別荘・リゾート物件は、居住用物件と比べて需要が限定的です。売却時の流動性が低く、希望通りの価格で売却できない可能性があります。

富士エリアの不動産購入・売却の注意点:人口減少と資産価値の関係

富士エリアで不動産を購入・売却する際は、以下の点に注意してください。

長期的な資産価値の維持が難しい可能性(人口減少・地価下落)

富士市の地価は43年間継続的に下落しており、人口減少も14年連続で続いています。2050年には19万人規模に縮小予測のため、長期的な資産価値の維持が難しい可能性があります。

投資目的での購入には慎重な判断が必要

投資目的で購入する場合、賃貸需要の見込み、売却時の流動性リスクを十分に検討してください。地価下落が続く中で、キャピタルゲイン(売却益)を期待するのは難しい状況です。

売却時の流動性リスク(特にリゾート物件)

リゾート物件・別荘は、需要が限定的であり、売却に時間がかかる傾向があります。購入前に、将来の売却リスクも考慮してください。

複数の不動産会社への相談(地域密着型を中心に)

富士エリアには地域密着型の不動産会社が多数あります。複数の会社に相談し、物件情報、サービス内容、仲介手数料を比較して、信頼できる会社を選びましょう。

不動産会社を選ぶポイント

  • 宅建業免許番号を確認: 国土交通省または都道府県知事の免許を持つ会社
  • 地域密着型の実績: 富士エリアの物件に詳しい会社
  • 複数社への相談: 1社だけでなく、複数社に相談して比較
  • Google Maps・SNS等の口コミ確認: 第三者評価も参考に

まとめ:富士エリアの不動産で失敗しないための判断基準

富士エリアの不動産市場は、地価の長期的な下落傾向と人口減少が続いています。富士市の地価は1991年のピークから43年間継続的に下落し、2025年の公示地価は前年比-0.17%で、現在はピーク時の約41%の水準です。

2024年の土地相場は坪単価28.6万円、一戸建て平均2,721万円、マンション平均1,867万円ですが、人口減少(2050年に19万人予測)により、今後も地価下落が続く見込みです。

富士五湖エリアはリゾート物件・別荘需要がありますが、売却時の流動性リスクに注意が必要です。

投資目的での購入には慎重な判断が必要で、複数の地域密着型不動産会社への相談を推奨します。信頼できる不動産会社や宅地建物取引士に相談しながら、長期的な資産価値の見通しを踏まえて判断しましょう。

よくある質問

Q1富士市の不動産相場はいくらですか?

A1国土交通省の不動産取引価格データによると、2024年の土地は坪単価28万6243円、平均取引価格2,194万円です。一戸建ての平均は2,721万円(平均築28年)、マンションの平均は1,867万円(平均66㎡、築28年)です。富士宮市では、新築一戸建ては2,390万円〜2,780万円、中古住宅は1,712万円が相場です。ただし、地価は長期的に下落傾向にあるため、最新データの確認が必要です。

Q2富士市の地価は上がっていますか?

A2いいえ、富士市の地価は1991年のピーク(15万9176円/m²)から43年間継続的に下落しています。2025年の公示地価は6万3165円/m²(前年比-0.17%)で、現在はピーク時の約41%の水準です。富士市公式サイトによると、人口は14年連続で減少中(2024年24.1万人、前年比-0.8%)で、2050年には19万人に縮小予測のため、今後も地価下落が続く見込みです。

Q3富士山周辺の不動産の特徴は何ですか?

A3富士五湖エリア(山中湖、河口湖、西湖、精進湖、本栖湖)では、リゾート物件・別荘の需要があります。都心から1〜2時間のアクセスが魅力で、週末の別荘利用や移住先として人気があります。ただし、別荘・リゾート物件は居住用物件と比べて需要が限定的で、売却時の流動性が低く、希望通りの価格で売却できない可能性があります。購入前に、将来の売却リスクも考慮することが重要です。

Q4富士市の人口減少は不動産にどう影響しますか?

A4富士市公式サイトによると、人口は14年連続で減少中(2024年1月時点で24.1万人、前年比-0.8%)で、2050年には約19万人規模(現在の約79%)に縮小予測です。高齢化率も2020年の28.4%から2050年には39.7%に達する見込みです。人口減少は不動産需要の減少につながり、地価下落の要因となるため、長期的な資産価値の維持が難しい可能性があります。投資目的での購入には慎重な判断が必要です。

Q5富士エリアで不動産を購入する際の注意点は?

A5地価の長期的な下落傾向(43年間継続)と人口減少(2050年に19万人予測)を踏まえ、投資目的での購入には慎重な判断が必要です。リゾート物件・別荘は売却時の流動性リスクにも注意してください。複数の地域密着型不動産会社に相談し、物件情報、サービス内容、仲介手数料を比較することをお勧めします。宅建業免許番号の確認、Google Maps・SNS等の口コミも参考にしましょう。

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Room Match編集部

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