近くの不動産会社の探し方と優良業者の見分け方

著者: Room Match編集部公開日: 2025/11/19

近くの不動産会社を探す方法

不動産の売却・購入・賃貸を検討する際、「自宅や職場の近くで信頼できる不動産会社はどこか」「地域密着型と大手のどちらが良いのか」と悩む方は多いのではないでしょうか。

この記事では、近くの不動産会社の探し方(インターネット検索、GoogleMap、不動産ポータルサイトの活用)、地域密着型と大手不動産会社の違い、優良業者の見分け方を解説します。

不動産取引を検討する方が、自分に合った不動産会社を見つけられるようになります。

この記事のポイント

  • 近くの不動産会社は、SUUMO・LIFULL HOME'S・アットホーム等のポータルサイトで地域・駅名・路線から検索できる
  • GoogleMapの「不動産」検索機能を使えば、地図上で視覚的に近くの不動産屋を探せる
  • 地域密着型は地域情報に詳しく、大手は広告力・ブランド力が強いという特徴がある
  • 仲介手数料は不動産会社によって異なる(0.5ヶ月分~1ヶ月分)ため、事前確認が重要
  • 複数の不動産会社を訪問して、担当者との相性や対応を比較することを推奨

(1) 住みたい場所の近くの不動産会社を訪問するメリット

住みたい場所の近くの不動産会社を訪問すると、以下のようなメリットがあります。

  • 地域密着型の詳細な情報: 地元の相場、周辺環境、交通の便、学区などの詳細な情報が得られる
  • 地元ネットワーク: 地元の貸主や売主とのつながりがあり、未公開物件の情報を持っている場合がある
  • 親身な対応: 地域に根ざした営業マンが、親身に対応してくれる可能性が高い

地域密着型の不動産会社は、地元の情報に精通しているため、住みたい場所の近くを訪問するメリットは大きいと言えます。

(2) インターネット検索の活用

近くの不動産会社を探す最も簡単な方法は、インターネット検索です。以下のような方法があります。

  • Google検索: 「不動産会社 [地域名]」で検索すると、近くの不動産会社が表示される
  • 不動産ポータルサイト: SUUMO、LIFULL HOME'S、アットホーム等で不動産会社を検索できる
  • GoogleMap: 地図上で「不動産」を検索すると、視覚的に近くの不動産屋を探せる

インターネット検索を活用することで、自宅や職場の近くの不動産会社を効率的に見つけられます。

(3) 地域・沿線・駅名から検索する方法

不動産ポータルサイトでは、地域・沿線・駅名から不動産会社を検索できます。

アットホームの検索機能:

  • 地域から検索(都道府県 → 市区町村)
  • 沿線・駅から検索(路線 → 駅名)
  • 地図から検索(地図上で視覚的に探す)
  • 路線図から検索(路線図を見ながら探す)

これらの複数の検索方法を活用することで、自分の希望するエリアの不動産会社を効率的に見つけられます。

(4) 遠方の場合の対応ポイント

遠方に引っ越す場合でも、REINSで物件情報が共有されているため、どの不動産会社でも同じ物件を扱える場合があります。

遠方の場合の対応:

  • オンライン内見やバーチャル内見を活用する
  • 地元の不動産会社に問い合わせて、遠隔対応が可能か確認する
  • 複数の不動産会社に査定を依頼し、対応を比較する

遠方でも、インターネットやオンラインツールを活用することで、物件探しを進めることができます。

不動産ポータルサイトの活用法

不動産ポータルサイトは、近くの不動産会社や物件を探すために非常に便利なツールです。

(1) SUUMO・LIFULL HOME'S・アットホームの大手3強

2025年の不動産ポータルサイトは、SUUMO・LIFULL HOME'S・アットホームが大手3強として君臨しています。

サイト名 特徴
SUUMO 豊富な物件情報、全国カバー
LIFULL HOME'S 総物件掲載数が多い
アットホーム 地域密着型の情報が強み

これらのポータルサイトを併用することで、より多くの物件情報や不動産会社にアクセスできます。

(2) 各ポータルサイトの特徴と強み

それぞれのポータルサイトには、以下のような特徴と強みがあります。

SUUMO:

  • リクルート運営で豊富な物件情報
  • 全国の売買・賃貸物件を網羅
  • 初めての物件探しに最適

LIFULL HOME'S:

  • 総物件掲載数がトップクラス
  • 地図検索機能が充実
  • 賃貸だけでなく売買物件も豊富

アットホーム:

  • 地域密着型の不動産会社が多数加盟
  • 地元の詳しい情報が得られる
  • 地域・沿線・駅名・地図・路線図から検索可能

(3) 地図検索機能の使い方

LIFULL HOME'Sやアットホームでは、地図検索機能を活用することで、視覚的に物件を探せます。

地図検索のメリット:

  • 駅やスーパー、学校などの周辺施設との位置関係が一目でわかる
  • 複数の物件を地図上で比較できる
  • 通勤・通学経路を確認しながら探せる

地図検索を活用することで、物件の立地を直感的に理解できます。

(4) 専門特化型ポータルサイト(賃貸スモッカ・楽待等)

大手3強以外にも、特定の地域や物件タイプに特化したポータルサイトがあります。

  • 賃貸スモッカ: 賃貸物件に特化
  • 楽待: 投資用不動産に特化
  • ノムコム: 野村不動産運営で高級物件が多い

自分のニーズに合ったポータルサイトを選ぶことで、より効率的に物件探しができます。

GoogleMapで不動産を探すテクニック

GoogleMapを活用することで、視覚的に近くの不動産会社を探せます。

(1) GoogleMapの「不動産」検索機能の使い方

GoogleMapには「不動産」検索機能があり、地図上で近くの不動産屋を探せます。

使い方:

  1. GoogleMapを開く
  2. 検索窓に「不動産」と入力
  3. 現在地周辺の不動産会社が地図上に表示される
  4. 各不動産会社のアイコンをクリックすると、詳細情報が表示される

この機能は2010年に追加され、現在も有効に機能しています。

(2) 地図上で視覚的に探すメリット

GoogleMapで不動産を探すメリットは以下の通りです。

  • 視覚的にわかりやすい: 地図上で不動産会社の位置を一目で確認できる
  • 距離感が掴める: 自宅や職場からの距離を直感的に理解できる
  • 複数社を比較できる: 近くの不動産会社を地図上で比較できる

視覚的に探すことで、訪問する不動産会社を効率的に選べます。

(3) Street Viewで周辺環境を確認

GoogleMapのStreet View機能を使うと、不動産会社や物件周辺の景観を360度パノラマで確認できます。

Street Viewの活用:

  • 不動産会社の外観を確認
  • 物件周辺の街並みを確認
  • 駅からのルートを確認

Street Viewを活用することで、実際に訪問する前に周辺環境を把握できます。

(4) MEO対策と検索順位の仕組み

MEO(Map Engine Optimization)対策により、GoogleMapでの不動産会社の検索順位が向上します。

MEO対策のポイント:

  • Google Business Profileを最適化
  • 口コミ・評価を集める
  • 正確なビジネス情報を登録

消費者は「不動産会社名+地域名」で検索することが多いため、MEO対策は不動産会社にとって重要な集客手段です。

地域密着型と大手不動産会社の違い

地域密着型と大手不動産会社、それぞれの特徴を理解し、自分の状況に合った選択をしましょう。

(1) 地域密着型の特徴(地域情報に詳しい)

地域密着型の不動産会社は、以下のような特徴があります。

  • 地元の相場、周辺環境、交通の便に詳しい
  • 地元の貸主や売主とのつながりが強く、未公開物件の情報を持っている場合がある
  • 営業マンが地元出身で、親身な対応をしてくれる可能性が高い

地元の詳しい情報を活かし、地域内での売却・賃貸に強い点がメリットです。

(2) 大手の特徴(広告力・ブランド力が強い)

大手不動産会社は、以下のような特徴があります。

  • 全国に営業拠点を持ち、広範囲で買主を探せる
  • 資金力があり多額の広告費をかけられ、物件情報が広く伝わる
  • ブランド力が強く、買主が安心して取引できる
  • 研修が充実し、営業マンの経験値が高い

広範囲の買主を見つけやすく、売却がスムーズに進む可能性が高い点がメリットです。

(3) 仲介・管理兼業vs仲介専業の違い

不動産会社には、仲介・管理兼業と仲介専業があります。

比較項目 仲介・管理兼業 仲介専業
貸主とのつながり 強い(直接管理している物件がある) 弱い(仲介のみ)
物件情報 豊富(自社管理物件がある) REINSからの情報が中心
交渉力 高い(貸主と直接交渉できる) 低い(間に管理会社が入る)

仲介・管理兼業の会社は、貸主との直接つながりがあり、物件情報が豊富な点がメリットです。

(4) REINSで物件情報が共有される仕組み

REINS(レインズ)は、不動産流通標準情報システムで、宅建業者間で物件情報を共有するネットワークです。

REINSの仕組み:

  • 宅建業者は、専任媒介契約を結んだ物件をREINSに登録する義務がある
  • REINSに登録された物件は、全国の宅建業者が閲覧できる
  • どの不動産会社でも、同じ物件を扱える場合がある

REINSの存在により、遠方の不動産会社でも物件を紹介できるため、住みたい場所の近くの不動産会社でなくても物件探しができます。

優良な不動産会社の見分け方

優良な不動産会社を見分けるには、以下のポイントを押さえましょう。

(1) 担当者との相性を確認する

担当者との相性は、不動産取引の成否を左右します。以下のポイントをチェックしてください。

  • 丁寧な対応をしてくれるか
  • 質問に的確に答えてくれるか
  • 無理な営業をしないか
  • こちらの希望を尊重してくれるか

担当者との相性は実際に会わないと分からないため、複数の不動産会社を訪問することを推奨します。

(2) 複数の不動産会社を訪問して比較

複数の不動産会社を訪問し、以下の点を比較しましょう。

  • 担当者の対応・経験値
  • 提案される物件の質
  • 仲介手数料の金額
  • アフターサービスの内容

複数社を比較することで、自分に合った不動産会社を見つけられます。

(3) 仲介手数料の違いを確認(0.5ヶ月分~1ヶ月分)

仲介手数料は、法律で上限が定められていますが下限はないため、不動産会社によって異なります。

仲介手数料の例:

  • 一般的な不動産会社: 賃料の1ヶ月分+消費税
  • Able: 賃料の0.5ヶ月分+消費税

仲介手数料の違いを事前に確認し、総コストを比較することが重要です。

(4) 貸主とのつながりの強さ(仲介・管理兼業が有利)

仲介・管理兼業の不動産会社は、貸主との直接つながりがあり、以下のメリットがあります。

  • 物件情報が豊富
  • 貸主と直接交渉できるため、条件交渉がしやすい
  • 未公開物件の情報を持っている場合がある

貸主とのつながりの強さを確認することで、より良い物件に出会える可能性が高まります。

まとめ:複数の不動産会社を比較して選ぶ

近くの不動産会社を探すには、SUUMO・LIFULL HOME'S・アットホーム等のポータルサイトで地域・駅名・路線から検索する方法と、GoogleMapの「不動産」検索機能を活用する方法があります。

地域密着型は地域情報に詳しく、大手は広告力・ブランド力が強いという特徴があります。仲介・管理兼業の会社は、貸主との直接つながりがあり、物件情報が豊富な点がメリットです。

仲介手数料は不動産会社によって異なる(0.5ヶ月分~1ヶ月分)ため、事前に確認することが重要です。また、担当者との相性は実際に会わないと分からないため、複数の不動産会社を訪問して比較検討することを推奨します。

REINSで物件情報が共有されているため、遠方の不動産会社でも同じ物件を扱える場合があります。自分の状況に合わせて、地域密着型と大手を使い分けながら、信頼できる不動産会社を見つけてください。

よくある質問

Q1近くの不動産屋はどうやって探せばいいですか?

A1SUUMO・LIFULL HOME'S・アットホーム等の不動産ポータルサイトで、地域・駅名・路線から検索できます。また、GoogleMapの「不動産」検索機能を使えば、地図上で視覚的に近くの不動産屋を探せます。複数の方法を併用することで、自分の希望するエリアの不動産会社を効率的に見つけられます。インターネット検索で「不動産会社 [地域名]」と検索する方法もあります。

Q2住みたい場所の近くの不動産屋を訪問すべきですか?

A2住みたい場所の近くの不動産会社を訪問すると、地域密着型の詳細な情報(地元の相場、周辺環境、交通の便、学区など)が得られるメリットがあります。ただし、REINS(レインズ)で物件情報が共有されているため、遠方の不動産会社でも同じ物件を扱える場合があります。遠方でも、オンライン内見やバーチャル内見を活用することで、物件探しを進めることができます。

Q3大手不動産会社と地域密着型はどちらが良いですか?

A3大手不動産会社は全国に営業拠点を持ち、広告力・ブランド力が強く、広範囲の買主を見つけやすいメリットがあります。地域密着型は地元の相場や周辺環境に詳しく、地元の貸主や売主とのつながりが強いという特徴があります。どちらが良いかは物件の種類や立地により異なるため、複数の不動産会社を訪問して、担当者との相性や対応を比較検討することを推奨します。

Q4不動産会社によって仲介手数料は違いますか?

A4はい、仲介手数料は不動産会社によって異なります。法律で上限が定められていますが下限はないため、一般的な不動産会社は賃料の1ヶ月分+消費税、Ableは賃料の0.5ヶ月分+消費税という違いがあります。仲介手数料の違いを事前に確認し、総コストを比較することが重要です。また、売買の場合は400万円超の物件で「売却価格×3%+6万円+消費税」が上限です。

Q5GoogleMapで不動産検索はできますか?

A5はい、GoogleMapには「不動産」検索機能があり、地図上で視覚的に近くの不動産屋を探せます。検索窓に「不動産」と入力すると、現在地周辺の不動産会社が地図上に表示されます。各不動産会社のアイコンをクリックすると詳細情報が表示され、Street View機能で不動産会社や物件周辺の景観を360度パノラマで確認することもできます。

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Room Match編集部

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