江戸川区で新築戸建てを検討する方へ
江戸川区は東京23区内でありながら、比較的手頃な価格で新築戸建てが購入できるエリアとして注目されています。「都心へのアクセスは確保したいが、価格は抑えたい」「子育て環境を重視したい」という方に適した選択肢です。
この記事では、江戸川区の新築戸建て価格相場、エリア別の特徴、購入時の注意点を、国土交通省の取引価格データや各種公的情報を元に解説します。
この記事のポイント
- 江戸川区の新築戸建ては2LDKで3,000万円〜5,500万円、3LDK・4LDKで3,500万円〜7,000万円が相場
- 葛西駅・船堀駅周辺は都心アクセス重視、西葛西駅・篠崎エリアは子育て環境重視の方に適している
- 荒川・中川に面しているため、購入前にハザードマップでの浸水リスク確認が必須
- 小岩エリアは夜間の治安に注意が必要
1. 江戸川区で新築戸建てが選ばれる理由
江戸川区は荒川や中川などの河川と東京湾に面し、緑豊かな住環境が特徴です。23区内でありながら、他の区と比較して土地価格が抑えられているため、新築戸建てを検討しやすいエリアといえます。
2025年時点で約384件の新築一戸建てが供給されており、2月、7月、8月、9月、11月完成予定の物件が多く見られます。船堀エリアでは江戸川区役所の移転計画があり、駅前への店舗誘致も計画されているため、今後の発展が期待されています。
2. 江戸川区の新築戸建て価格相場【2025年版】
(1) 間取り別の価格帯
江戸川区の新築戸建て価格相場は以下の通りです。
| 間取り | 価格帯 |
|---|---|
| 2LDK | 3,000万円〜5,500万円 |
| 3LDK | 3,500万円〜6,000万円 |
| 4LDK | 4,500万円〜7,000万円 |
※駅からの距離、土地面積、建物の仕様により変動します。
(2) エリアによる価格差
江戸川区内でもエリアによって価格差があります。葛西・西葛西エリアは東西線沿線で都心へのアクセスが良いため、やや高めの傾向があります。一方、篠崎・瑞江エリアは都営新宿線沿線で、比較的手頃な価格帯の物件が多く供給されています。
3. ライフスタイル別おすすめエリア
(1) 葛西駅・船堀駅周辺（都心アクセス重視）
単身やカップルの方には葛西駅・船堀駅周辺がおすすめです。駅前に飲食店やスーパーが集まっており、生活利便性が高いエリアです。東西線・都営新宿線を利用して都心へ30分圏内でアクセスできます。
(2) 西葛西駅周辺（子育てファミリー向け）
ファミリー層には西葛西駅周辺がおすすめです。わかくさ公園や総合レクリエーション公園など、子どもと遊べる場所が豊富にあります。24時間営業のスーパーもあり、共働き世帯にとって便利な環境が整っています。
(3) 篠崎エリア（静かな住環境重視）
静かな住宅街を求める方には篠崎エリアが適しています。江戸川沿いの広大な河川敷ではアウトドアやスポーツを楽しめます。緑豊かな公園が多く、落ち着いた子育て環境を重視する方に人気があります。
4. 新築戸建て購入の流れと必要書類
(1) 物件探しから契約まで
新築戸建て購入の一般的な流れは以下の通りです。
- 物件探し：希望エリア・予算・間取りを決める
- 現地見学：複数物件を比較、周辺環境を確認
- 購入申込：購入意思を示し、価格交渉を行う
- 重要事項説明：宅地建物取引士から説明を受ける
- 売買契約：契約書に署名・押印、手付金を支払う
- 住宅ローン審査：金融機関に本審査を申し込む
- 決済・引渡し：残金決済、鍵の引渡し
(2) 住宅ローンと諸費用
住宅ローンを利用する場合、国税庁が定める住宅ローン控除の適用を受けられる可能性があります。2025年時点の適用要件は、床面積50㎡以上、所得要件などがありますので、最新情報を確認してください。
諸費用の目安は物件価格の5〜10%程度です。仲介手数料（物件価格の3%+6万円+消費税が上限）、登記費用、火災保険料などが含まれます。
5. 江戸川区で購入する際の注意点
(1) 洪水・浸水リスクとハザードマップ
江戸川区は荒川・中川などの河川と東京湾に面しているため、洪水・浸水リスクがあります。購入前に必ず江戸川区が公開しているハザードマップを確認し、浸水想定区域や避難場所を把握しておくことが重要です。
地盤の高い地域を選ぶ、2階にリビングを配置する間取りを検討するなど、リスクを踏まえた物件選びが求められます。
(2) エリア別の治安と周辺環境
小岩エリアは下町風情があり、商店街や飲食店が豊富ですが、飲み屋が多く夜間の治安には注意が必要です。ファミリー層は実際に夜間の雰囲気を確認してから判断することをおすすめします。
また、中古物件を検討する場合は、1981年以前の旧耐震基準で建てられた物件が約26.7%を占めるため、耐震基準を必ず確認してください。
6. まとめ：エリアと予算のバランスで選ぶ
江戸川区は23区内で比較的手頃な価格で新築戸建てを購入できるエリアです。都心へのアクセス、子育て環境、価格帯などを総合的に検討し、ライフスタイルに合ったエリアを選ぶことが大切です。
ただし、水害リスクやエリアごとの治安には十分注意が必要です。ハザードマップの確認、現地での周辺環境チェックを怠らないようにしましょう。
具体的な物件探しや資金計画については、宅地建物取引士やファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談することをおすすめします。