戸建て外壁の種類と選び方:メンテナンス費用とリフォーム

著者: Room Match編集部公開日: 2026/1/3

PR

まどりLABO|間取り作成の無料見積もり依頼

戸建て外壁の種類と基礎知識

戸建て住宅を購入・リフォームする際、「外壁の種類は何があるのか」「メンテナンス費用はどのくらいかかるのか」と悩む方は少なくありません。

この記事では、戸建て外壁の種類、メンテナンス時期と費用相場、リフォーム工法の比較、選び方のポイントを、SUUMOLIFULL HOME'Sなどの信頼できる情報を元に解説します。

外壁材の特性とコストを把握し、長期的に見て最適な選択ができるようになります。

この記事のポイント

  • サイディングは新築戸建て住宅の90%以上で使用される主流の外壁材
  • 窯業系サイディングは76.8%の市場シェアを占め、色のバリエーションが多くコストパフォーマンスに優れる
  • 外壁メンテナンスは新築から10年が目安、10~15年ごとに100万円前後の費用が必要
  • 塗装は60~80万円、カバー工法は130~220万円、張り替えは150~300万円が相場
  • 定期的な点検とメンテナンスで損傷を早期発見し、軽微な補修で対応できる

(1) 日本の戸建て外壁の主流(新築の90%以上がサイディング)

ヌリカエによると、新築戸建て住宅の90%以上でサイディングが使用されています。

サイディングとは、工場で製造された板状の外壁材を現場で貼り付ける工法です。デザインの多様性・施工のしやすさ・コストパフォーマンスから、現代の戸建て住宅で最も選ばれています。

(2) 外壁材の市場シェア(窯業系76.8%、金属系13.3%、モルタル7.6%)

SUUMOによると、2024年時点の外壁材の市場シェアは以下の通りです。

外壁材 シェア 特徴
窯業系サイディング 76.8% セメント8割・繊維質2割、色のバリエーション豊富
金属系サイディング 13.3% ガルバリウム鋼板、防水性・防食性に優れる
モルタル 7.6% 左官職人不足で減少傾向
その他(ALC・タイル等) 2.3% 耐用年数が長いが高価格

(出典: SUUMO

窯業系サイディングが圧倒的なシェアを占める理由は、コストパフォーマンスとデザイン性のバランスが優れているためです。

(3) 外壁の役割と重要性(防水・断熱・美観)

外壁は以下の3つの重要な役割を担っています。

  • 防水性: 雨水の浸入を防ぎ、建物の構造体を守る
  • 断熱性: 室内の温度を保ち、エネルギー効率を高める
  • 美観: 住宅の外観デザインを決定し、資産価値に影響する

外壁が劣化すると、雨漏りやひび割れが発生し、建物の耐久性が大幅に低下します。定期的なメンテナンスが必須です。

外壁材別の特徴とメリット・デメリット

外壁材は種類ごとに初期費用・耐用年数・メンテナンスコストが大きく異なります。

(1) 窯業系サイディング(セメント8割・色バリエーション豊富・コスパ良好)

窯業系サイディングは、セメント8割と繊維質2割で構成される板状の外壁材です。

メリット:

  • 色・デザインのバリエーションが豊富
  • 防火性・遮音性に優れる
  • 施工が比較的容易で工期が短い
  • コストパフォーマンスが良い

デメリット:

  • サイディング自体には防水性がなく、表面に防水塗装が必要
  • 10年周期で塗装メンテナンスが必要
  • 蓄熱性が高く、夏場は外壁が熱くなる

耐用年数: 20~40年(定期メンテナンス実施時)

(2) 金属系サイディング(ガルバリウム・防水性・防食性)

金属系サイディングは、特殊なメッキ加工を施した金属製の外壁材です。主にガルバリウム鋼板が使用されます。

メリット:

  • 防水性・防食性に優れる
  • 軽量で建物への負担が少ない
  • 断熱性が高い(断熱材と一体成型)

デメリット:

  • デザインのバリエーションが少ない
  • 傷がつきやすく、サビのリスクがある
  • 窯業系サイディングより初期費用が高い

耐用年数: 20~30年

(3) モルタル(左官職人不足で減少傾向)

モルタルは、セメントと砂と水を現場で混ぜた外壁材です。

メリット:

  • デザインの自由度が高い(塗り壁の風合い)
  • 継ぎ目がなく、一体感がある

デメリット:

  • ひび割れが発生しやすい
  • 左官職人の技術に品質が左右される
  • 左官職人不足で施工できる業者が減少

耐用年数: 20~30年

SUUMOによると、モルタルのシェアは7.6%まで減少しており、サイディングに置き換わっています。

(4) ALC・タイル(耐用年数30~60年・高価格)

ALC(軽量気泡コンクリート):

  • 耐火性・耐震性・断熱性に優れる
  • 耐用年数60年以上
  • 初期費用が高い

タイル:

  • 耐久性が非常に高い(耐用年数30~50年)
  • メンテナンスの頻度が少ない
  • 初期費用が最も高い

ALC・タイルは耐用年数が長いですが、初期費用が窯業系サイディングの1.5~2倍かかるため、予算に余裕がある場合の選択肢となります。

外壁のメンテナンス時期と費用相場

外壁のメンテナンスは、建物の寿命を延ばすために必須です。

(1) メンテナンス時期の目安(新築から10年、その後10~15年ごと)

LIFULL HOME'Sによると、外壁メンテナンスは新築から10年、その後10~15年ごとに必要です。

以下のサインが出たら、メンテナンスを検討してください。

  • ひび割れ(クラック)が発生
  • 色褪せや変色
  • チョーキング(外壁を触ると白い粉が付く)
  • コーキング(目地)の劣化
  • カビ・苔の発生

(2) メンテナンス費用(10~15年ごとに100万円前後)

LIFULL HOME'Sによると、10~15年ごとに100万円前後のメンテナンス費用がかかります。

外壁のメンテナンスを長期的に計画することで、突発的な高額修繕を避けることができます。

(3) メンテナンスフリーの外壁は存在しない

TOTOリモデルサービスによると、全ての外壁材でメンテナンスが必要です。

タイルやALCは耐用年数が長いですが、目地のメンテナンスや定期的な点検は必須です。「メンテナンスフリー」という表現は誤解を招くため、注意してください。

(4) メンテナンスを怠るリスク(ひび割れ・雨漏り・建物耐久性低下)

メンテナンスを怠ると、以下のリスクがあります。

  • ひび割れの拡大: 小さなひびから雨水が浸入し、構造体を腐食
  • 雨漏り: 天井・壁にシミや水滴が発生
  • 建物の耐久性低下: 木材の腐食、カビの発生
  • 修繕費用の増大: 小さな修繕で済んだものが大規模工事に

定期的な点検とメンテナンスで、損傷を早期発見し、軽微な補修で対応できます。

PR

まどりLABO|間取り作成の無料見積もり依頼

外壁リフォームの工法と価格比較

外壁リフォームには、塗装・カバー工法・張り替えの3つの工法があります。

(1) 塗装(60~80万円・10年周期・色変更可能)

リショップナビによると、外壁塗装の費用相場は60~80万円です。

塗装のメリット:

  • 最も費用が安い
  • 色を変更できる(家のイメージチェンジ)
  • 工期が短い(10~14日程度)

塗装のデメリット:

  • 10年周期で繰り返し必要
  • 外壁材自体の劣化は修復できない

おすすめのケース:

  • 外壁材自体の傷みが少ない
  • 費用を抑えたい
  • 色を変更したい

(2) カバー工法(130~220万円・既存外壁の上に重ねる)

カバー工法(重ね張り)は、既存の外壁の上に新しい外壁材を重ねる工法です。

カバー工法のメリット:

  • 張り替えより費用が安い
  • 廃材処分費がかからない
  • 断熱性・遮音性が向上

カバー工法のデメリット:

  • 外壁が重くなる
  • 既存外壁の劣化が激しい場合は施工不可

費用相場: 130~220万円

(3) 張り替え(150~300万円・既存外壁を撤去)

張り替えは、既存の外壁を撤去して新しい外壁材に交換する工法です。

張り替えのメリット:

  • 外壁材を完全に新品にできる
  • 下地の状態を確認・修繕できる
  • 建物への負担が増えない

張り替えのデメリット:

  • 費用が最も高い
  • 工期が長い(2~3週間)
  • 廃材処分費がかかる

費用相場: 150~300万円

(4) 工法選びのポイント(外壁の状態・予算・耐用年数)

工法選びのポイントは以下の通りです。

工法 費用相場 適している状況
塗装 60~80万円 外壁材の傷みが少ない、費用を抑えたい
カバー工法 130~220万円 中程度の劣化、断熱性を向上させたい
張り替え 150~300万円 外壁の劣化が激しい、下地も修繕したい

(出典: リショップナビ

外壁の状態により最適な工法が異なるため、複数の業者から見積もりを取得し、比較検討することを推奨します。

外壁選びのポイントと失敗しない方法

外壁選びで失敗しないためには、デザイン性・機能性・価格のバランスを考慮することが重要です。

(1) デザイン性・機能性・価格の3つのバランス

ヌリカエによると、外壁選びでは以下の3つのバランスが重要です。

  • デザイン性: 住宅の外観イメージに合った色・質感
  • 機能性: 防水性・断熱性・耐久性
  • 価格: 初期費用とメンテナンスコストの合計

「デザインだけ」で選ぶと、メンテナンスコストが高くなる可能性があります。「価格だけ」で選ぶと、イメージと違う仕上がりになるリスクがあります。

(2) 地域の気候・環境に合わせた選択

地域の気候・環境に応じた外壁材の選択が重要です。

  • 寒冷地: 凍害に強い金属系サイディング
  • 沿岸部: 塩害に強いタイル・ALC
  • 都市部: 防火性に優れる窯業系サイディング

(3) 窯業系サイディング自体には防水性がなく表面塗装が必要

SUUMOによると、窯業系サイディング自体には防水性がなく、表面に防水塗装が必要です。

10年周期での再塗装を計画に入れておくことが重要です。

(4) メンテナンスコストを含めた長期的な費用計算

外壁選びでは、初期費用だけでなく、メンテナンスコストを含めた長期的な費用計算が必要です。

計算例(30年間):

外壁材 初期費用 メンテナンス(10年×3回) 合計
窯業系サイディング 150万円 100万円×3回=300万円 450万円
タイル 250万円 50万円×3回=150万円 400万円

初期費用が高くても、メンテナンスコストが低い外壁材の方が、長期的には安くなる場合があります。

まとめ:状況別のおすすめ外壁材

戸建て外壁は、サイディング・モルタル・ALC・タイルなど複数の種類があり、それぞれ初期費用・耐用年数・メンテナンスコストが異なります。

新築戸建て住宅の90%以上で使用される窯業系サイディングは、76.8%の市場シェアを占め、色のバリエーションが多くコストパフォーマンスに優れています。

外壁メンテナンスは新築から10年、その後10~15年ごとに100万円前後の費用が必要です。外壁リフォームは、塗装(60~80万円)、カバー工法(130~220万円)、張り替え(150~300万円)の3つの工法があり、外壁の状態・予算・耐用年数に応じて選択します。

外壁選びでは、デザイン性・機能性・価格のバランス、地域の気候・環境、メンテナンスコストを含めた長期的な費用計算が重要です。

複数の業者から見積もりを取得し、建築士や工務店などの専門家に相談しながら、最適な外壁を選びましょう。

PR

まどりLABO|間取り作成の無料見積もり依頼

よくある質問

Q1戸建て外壁の種類は何がありますか?

A1主な外壁材は窯業系サイディング(シェア76.8%)、金属系サイディング(13.3%)、モルタル(7.6%)、ALC、タイルです。SUUMOによると、新築戸建て住宅の90%以上でサイディングが使用されており、色のバリエーションが多くコストパフォーマンスに優れています。窯業系サイディングはセメント8割と繊維質2割で構成され、防火性・遮音性に優れますが、サイディング自体には防水性がなく表面に防水塗装が必要です。

Q2外壁のメンテナンス時期はいつですか?

A2LIFULL HOME'Sによると、新築から10年、その後10~15年ごとにメンテナンスが必要です。10~15年ごとに100万円前後の費用がかかります。メンテナンスを怠るとひび割れや雨漏りが発生し、建物の耐久性が低下するため、定期的な点検が重要です。ひび割れ(クラック)、色褪せ、チョーキング(外壁を触ると白い粉が付く)、コーキング(目地)の劣化、カビ・苔の発生などがサインです。

Q3外壁リフォームの費用はどのくらいですか?

A3リショップナビによると、塗装は60~80万円、カバー工法は130~220万円、張り替えは150~300万円が相場です。外壁塗装は約10年に1回必要で、家のカラーチェンジができるチャンスでもあります。費用は住宅の状況・外壁の面積・使用する材料により大きく変動するため、複数業者からの見積もり取得を推奨します。外壁材の傷みが少ない場合は塗装、中程度の劣化ではカバー工法、外壁の劣化が激しい場合は張り替えが適しています。

Q4メンテナンスフリーの外壁はありますか?

A4全ての素材でメンテナンスが必要です。TOTOリモデルサービスによると、耐用年数が長いタイル(30~50年)やALC(60年以上)でも、目地のメンテナンスや定期的な点検は必須です。窯業系サイディング自体には防水性がなく、表面に防水塗装が必要であることも注意してください。定期的な点検とメンテナンスで損傷を早期発見し、軽微な補修で対応することが、長期的なコスト削減につながります。

関連記事