公務員が住宅ローンで有利な理由
公務員が住宅ローンを検討する際、「金利優遇はどのくらいか」「審査は通りやすいのか」と疑問に思う方は少なくありません。
この記事では、公務員向け金利優遇の実態、審査のポイント、おすすめの銀行を、SUUMOやホームズ等の公式情報を元に解説します。
公務員の方でも、住宅ローン選びに必要な情報を正確に把握できるようになります。
この記事のポイント
- 公務員向け金利優遇は0.1-0.5%程度で、35年返済で140万-614万円の節約になる
- 雇用の安定性・収入の安定性・退職金制度があるため審査で有利
- 共済貸付は保証料不要・抵当権設定不要だが限度額1,800万円
- auじぶん銀行、SBI新生銀行、PayPay銀行、三菱UFJ銀行がおすすめ
- 公務員でもクレジットカードの支払い滞納や信用情報に問題があれば審査に落ちる可能性あり
雇用の安定性(定年まで勤務保証)
公務員は法律で雇用が保証されており、定年まで勤務できる可能性が非常に高いです。民間企業と比較して解雇リスクが低く、金融機関にとって貸倒リスクが低いと判断されます。
収入の安定性(給与・ボーナスカットリスク低)
公務員の給与は法律で規定されており、民間企業と比較して給与・ボーナスカットのリスクが低いです。安定した収入が見込めるため、長期の住宅ローン返済に適していると判断されます。
退職金制度(平均2,117万1,000円)
総務省「令和5年地方公務員給与の実態」によると、公務員の退職金は平均2,117万1,000円です(2023年)。この退職金が住宅ローンの返済原資になるため、金融機関にとって安心材料となります。
公務員向け金利優遇の実態(0.1-0.5%程度)
金利優遇の仕組みと適用条件
公務員向けの金利優遇は0.1-0.5%程度です。ただし、金利優遇の具体的な条件は一般に公開されていない場合が多く、金融機関へ直接確認が必要です。
金利優遇が適用されるかは、以下の要素で判断されます。
- 勤務先(国家公務員・地方公務員・教職員等)
- 勤続年数
- 年収
- 信用情報
35年で140万-614万円の節約効果(具体例)
ファイナンシャルフィールドによると、金利優遇による節約効果は以下の通りです(2024年)。
| 金利タイプ | 金利差 | 35年間の節約額 |
|---|---|---|
| 変動金利 | 0.25% | 約140万円 |
| 35年固定金利 | 0.9% | 約614万円 |
(出典: ファイナンシャルフィールド)
例えば、三井住友銀行の2024年2月の変動金利は0.475-0.725%で、金利差0.25%で35年間約140万円の差になります。
金利優遇の確認方法(金融機関へ直接問い合わせ)
金利優遇の具体的な条件は一般に公開されていない場合が多いため、金融機関へ直接問い合わせることを推奨します。複数の金融機関を比較検討し、自身の返済計画やリスク許容度に合わせて金利タイプを絞り込みましょう。
利用できる住宅ローンの種類(共済・財形・民間)
共済貸付(限度額1,800万円、保証料不要、抵当権設定不要)
地方職員共済組合が提供する共済貸付は、以下の特徴があります。
- 限度額: 1,800万円(組合員期間1年以上が条件)
- 保証料: 不要(退職金が担保)
- 抵当権設定: 不要
- 連帯保証人: 不要
- 金利: 民間銀行より低金利
財形住宅融資(最大4,000万円、保証料不要、低金利)
財形貯蓄を行っている公務員が利用できる住宅ローンです。最大4,000万円まで融資可能で、保証料不要、民間より低金利が特徴です。
民間銀行ローン(高額融資可能、金利優遇あり)
民間銀行ローンは、共済貸付や財形住宅融資より高額融資が可能です(5,000万円以上も可能)。公務員向けの金利優遇プランを提供している銀行もあります。
3つのローンの比較と選び方
| 項目 | 共済貸付 | 財形住宅融資 | 民間銀行ローン |
|---|---|---|---|
| 限度額 | 1,800万円 | 4,000万円 | 5,000万円以上も可 |
| 保証料 | 不要 | 不要 | 必要(0.2-0.3%程度) |
| 抵当権設定 | 不要 | 必要 | 必要 |
| 金利 | 低金利 | 低金利 | やや高め(優遇あり) |
| 柔軟性 | 低い | 中程度 | 高い |
選び方のポイント:
- 低額融資(1,800万円以下): 共済貸付がおすすめ(保証料不要・抵当権設定不要)
- 中額融資(1,800万円〜4,000万円): 財形住宅融資がおすすめ(保証料不要・低金利)
- 高額融資(4,000万円以上): 民間銀行ローンを検討(公務員向け金利優遇あり)
おすすめの金融機関比較(2024年)
auじぶん銀行(がん50%保障無料)
auじぶん銀行は、がん50%保障が無料で付帯するのが特徴です。金利も低水準で、公務員向けの金利優遇プランがあります。
SBI新生銀行(固定金利トップクラス)
SBI新生銀行は、固定金利がトップクラスの低水準です。長期固定金利を希望する公務員におすすめです。
PayPay銀行(0.78%〜、全疾病保障無料)
PayPay銀行は、変動金利0.78%〜と低金利で、全疾病保障が無料で付帯します。オンライン手続きで完結できるのも魅力です。
三菱UFJ銀行(0.5%台)
三菱UFJ銀行は、公務員向けの金利優遇プランがあり、変動金利0.5%台で利用できます。大手銀行の安心感も魅力です。
金融機関選びのポイント
金融機関選びのポイントは以下の通りです。
- 金利タイプ: 変動金利・固定金利・ミックス型から選ぶ
- 団体信用生命保険: がん保障・全疾病保障の内容を確認
- 手数料: 事務手数料・保証料の総額を比較
- 審査スピード: 事前審査・本審査の期間を確認
審査のポイントと注意点(落ちるケース含む)
審査に通りやすい理由(雇用・収入の安定性)
公務員は、雇用の安定性・収入の安定性・退職金制度があるため、住宅ローン審査に通りやすいです。返済負担率(年収に対する年間返済額の割合)が30-35%以内であれば、審査通過率は高いです。
審査に落ちるケース(信用情報、返済負担率、団信加入不可、物件の問題)
公務員でも以下のケースでは審査に落ちる可能性があります。
- 信用情報に問題: クレジットカードの支払い滞納、消費者金融の借入等
- 返済負担率が高い: 年収の30-35%を超える返済負担率
- 団体信用生命保険(団信)加入不可: 健康状態に問題がある場合
- 物件に問題: 接道義務を満たさない、違法建築等
借入限度額の目安(年収の7-8倍が上限)
借入限度額の目安は年収の7-8倍が上限です。ただし、返済負担率が30-35%以内に収まるかを確認しましょう。
共働き公務員の注意点(住宅ローン借り過ぎリスク)
夫婦共に公務員の場合、審査が通りやすい分、住宅ローンを借り過ぎてしまうリスクに注意が必要です。みずほ銀行によると、ペアローン・連帯債務の選び方も重要です。
まとめ:公務員の住宅ローン選び方
公務員向けの金利優遇は0.1-0.5%程度で、35年返済で140万-614万円の節約になります。雇用の安定性・収入の安定性・退職金制度があるため審査で有利です。
共済貸付は保証料不要・抵当権設定不要ですが限度額が1,800万円と低いため、高額融資が必要な場合は民間銀行ローンを検討しましょう。auじぶん銀行、SBI新生銀行、PayPay銀行、三菱UFJ銀行がおすすめです。
公務員でもクレジットカードの支払い滞納や信用情報に問題があれば審査に落ちる可能性があります。複数の金融機関を比較検討し、ファイナンシャルプランナー等の専門家に相談しながら、無理のない返済計画を立てることを推奨します。


