中央土地とは|全国に複数存在する同名不動産会社の概要
「中央土地」という名称の不動産会社は、全国に複数存在します。主なものとして、みずほフィナンシャルグループ傘下の「中央日本土地建物グループ」、東京都中央区日本橋の「中央土地株式会社」、新潟県三条市や石川県金沢市にも同名の会社があります。
この記事では、各社の違い、地域密着型と大手不動産会社の選び方、不動産会社を選ぶ際の基本ポイントを解説します。
この記事のポイント
- 中央日本土地建物グループと各地の「中央土地株式会社」は別法人
- 地域密着型は地元情報・大家との人脈が強み、大手は物件数・広域カバーが強み
- レインズにより物件情報は各社共通のため、対応力・信頼性で選ぶ
- 免許番号のカッコ内の数字が大きいほど長期営業の証拠
中央日本土地建物グループ|みずほ系の大手不動産会社
(1) 設立経緯(2020年合併・2021年社名変更)とみずほFG傘下の位置づけ
中央日本土地建物グループは、2020年4月に日本土地建物と中央不動産の共同株式移転により設立された持株会社です。2021年4月に中央不動産と合併し、現在の社名に変更されました。
みずほフィナンシャルグループ傘下に位置づけられ、金融グループとの連携を活かした不動産事業を展開しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 設立 | 2020年4月(持株会社設立) |
| 社名変更 | 2021年4月 |
| 親会社 | みずほフィナンシャルグループ |
(2) 事業内容(都市開発・不動産ソリューション・住宅事業・アセットマネジメント)
中央日本土地建物グループは、以下の4つの事業領域で事業展開しています。
- 都市開発事業: オフィスビル・商業施設の開発
- 不動産ソリューション事業: 企業の不動産戦略支援
- 住宅事業: マンション分譲・リノベーション
- アセットマネジメント事業: 不動産投資運用
大手金融グループ傘下のため、法人向けの大規模案件や投資物件に強みがあります。個人の住宅売買は子会社を通じて対応しています。
地域の「中央土地」各社|東京・新潟・石川の事例
(1) 中央土地株式会社(東京・日本橋)の賃貸ビル・マンション事業
中央土地株式会社(東京・日本橋)は、東京都中央区日本橋に本社を置く不動産会社です。中央日本土地建物グループとは別法人です。
主な事業内容は以下の通りです。
- 八重洲・日本橋エリアの賃貸ビル運営
- 麻布・赤坂エリアの賃貸マンション運営
- 不動産賃貸管理業
(2) 中央土地株式会社(新潟県三条市)の地域密着型不動産
中央土地株式会社(新潟県三条市)は、新潟県三条市・燕市を中心とした地域密着型の不動産会社です。
地域密着型のため、地元の詳しい生活情報(学校の評判、病院、交通利便性等)や、大家さんとの人脈を持っている点が強みです。
(3) 中央土地建物株式会社(石川県金沢市)の戸建分譲住宅事業
中央土地建物株式会社(石川県金沢市)は、石川県・富山県内で高品質な戸建分譲住宅を販売している会社です。
協力不動産業者を通じて販売しており、注文住宅ではなく分譲住宅(建売住宅)を取り扱っています。
重要: 「中央土地」という名称だけで検索すると、これらの別法人が混在して表示されます。所在地・連絡先・免許番号を必ず確認し、目的に合った会社を選んでください。
地域密着型 vs 大手不動産会社|どちらを選ぶべきか
(1) 地域密着型のメリット(地元情報・大家との人脈・柔軟な交渉)
地域密着型不動産会社のメリットによると、地域密着型不動産会社には以下の強みがあります。
| メリット | 具体例 |
|---|---|
| 地元情報の豊富さ | 学校・病院の評判、交通利便性、地元の治安情報 |
| 大家との人脈 | 交渉がスムーズ、有利な条件を引き出しやすい |
| 柔軟な対応 | 個別の事情に応じた対応が可能 |
| マイナス情報も提供 | 地域のデメリットも正直に教えてくれる |
ただし、物件数は大手より限られる場合があり、希望条件に合う物件が少ない可能性もあります。
(2) 大手不動産会社のメリット(物件数・広域カバー・ブランド力)
大手不動産会社と地域密着型の比較によると、大手不動産会社には以下の強みがあります。
| メリット | 具体例 |
|---|---|
| 物件数の多さ | 広範囲の物件を取り扱い |
| 広域カバー | 複数エリアでの物件探しが可能 |
| ブランド力 | 知名度・信頼性が高い |
| システム整備 | IT活用による効率的な対応 |
一方、地域の細かい情報(地元の評判、マイナス情報等)は地域密着型に劣る場合があります。
選び方の目安:
- 特定エリアで長く住む予定 → 地域密着型
- 複数エリアを比較検討したい → 大手
- 地元の詳しい情報が欲しい → 地域密着型
- 引っ越しを急いでいる → 物件数の多い大手
不動産会社選びの基本ポイント|免許番号・レインズ・複数社比較
(1) 免許番号の見方と更新回数による信頼性の判断
不動産会社の免許番号のカッコ内の数字は、免許の更新回数を示しています。
| 数字 | 更新回数 | 営業年数の目安 |
|---|---|---|
| (1) | 0回(初回) | 5年未満 |
| (3) | 2回 | 約10年 |
| (5) | 4回 | 約20年 |
| (10) | 9回 | 約45年以上 |
※2006年以前は3年ごとの更新だったため、実際の営業年数は数字から推測
数字が大きいほど長期間営業しており、一定の信頼性の目安になります。ただし、サービス品質を直接示すものではないため、他の要素と併せて判断してください。
(2) レインズ(REINS)による物件情報共有と対応力の重要性
不動産業界では、レインズ(REINS:不動産流通標準情報システム)により物件情報が共有されています。そのため、どの不動産会社に依頼しても、基本的には同じ物件情報にアクセス可能です。
不動産会社選びでは、物件情報の多さよりも以下の点を重視してください。
- 丁寧なヒアリングをしてくれるか
- 物件のリスク・デメリットも説明してくれるか
- 問い合わせへの回答が迅速か
- 契約を急がせず、検討時間を与えてくれるか
必ず複数社を比較検討し、対応の良い会社を選びましょう。
まとめ|中央土地を利用する際の確認事項
「中央土地」という名称の不動産会社は全国に複数存在し、中央日本土地建物グループ(みずほ系)と各地域の中央土地株式会社は別法人です。目的に合った会社を選ぶため、所在地・免許番号を必ず確認してください。
不動産会社選びの確認事項
- 「中央土地」で検索する際は、所在地・免許番号で目的の会社か確認
- 地域密着型は地元情報・人脈が強み、大手は物件数・広域カバーが強み
- 免許番号のカッコ内の数字で営業年数を確認(目安として活用)
- レインズにより物件情報は各社共通のため、対応力で選ぶ
- 必ず複数社に問い合わせて比較検討
不動産取引は大きな買い物です。1社だけで決めず、複数の不動産会社に相談して比較検討することを推奨します。


