文京区のマンション情報|価格相場とエリア別の特徴

著者: Room Match編集部公開日: 2025/11/17

文京区のマンション市場の魅力:都心の高級住宅地

都心での住まい探しを検討する際、「どのエリアが教育環境に優れているのか」「価格相場はいくらか」「治安はどうか」と悩む方は少なくありません。

この記事では、文京区のマンション市場の特徴、エリア別の相場と特性、治安・教育・交通などの住環境、マンション購入時のチェックポイントを解説します。公開されている市場データや不動産情報を元に、新築・中古の選び方も紹介します。

文京区でのマンション選びを検討する方が、自分に合った物件を見つけられるようになります。

この記事のポイント

  • 文京区の中古マンション相場は平均5,880万円で、直近3年で11.13%上昇している
  • 2LDKは2,500万~1億円、3-4LDKは4,000万~1億5,000万円の価格帯が中心
  • 本郷、白山・千石、春日・後楽園、茗荷谷などのエリアが人気
  • 文京区は東京23区で最も犯罪認知件数が少なく、治安が良い
  • 文教地区に指定され、教育環境が良く、小学校20校・中学校10校・幼稚園27園がある

文京区のマンション相場と価格推移

(1) 中古マンションの価格帯(平均5,880万円)

公開されている不動産市場データによると、文京区の中古マンション相場は平均5,880万円です。東京23区の中でも高水準の価格帯で、高級住宅地としての地位を確立しています。

文京区は東京の中心6区の一つで、国指定文化財17件・大学19校を有する文教エリアとして知られています。教育環境の良さと治安の良さが、高い資産価値を支えています。

(2) 間取り別の価格相場(2LDK・3-4LDK)

文京区のマンション価格は、間取りによって大きく異なります。

間取り 価格帯 想定購入層
2LDK 2,500万~1億円 夫婦・カップル
3-4LDK 4,000万~1億5,000万円 ファミリー層

具体的な物件事例として、以下のような価格帯があります。

  • 春日駅近1LDK(43.32㎡):1億5,980万円
  • 後楽園駅近2LDK(71.03㎡):1億5,980万円
  • 茗荷谷駅近3LDK(78.06㎡):2億4,800万円

エリアや駅距離、築年数により価格は大きく異なるため、複数の物件を比較検討することが重要です。

(3) 文京区の価格推移(直近3年で11.13%上昇)

文京区のマンション価格は、直近3年で11.13%上昇しています。2022年と2024年の比較で坪単価が10.7万円も上昇し、堅調な価格上昇が続いています。

2024年1月時点の住宅価格指数は197.9を記録しており、2010年を100とした場合、約2倍近い水準に達しています。建設コスト上昇・円安による外国人投資増などが価格上昇の要因とされています。

ただし、金利上昇や経済情勢の変化により価格が変動する可能性があるため、将来の価格を保証するものではありません。

(4) 東京23区全体の価格動向(2024年)

東京23区全体のマンション市場は、2023年の新築マンション平均価格が1億1,483万円(前年比+39.4%)で初の1億円超えを記録しました。

2024年(1-10月)の平均価格は1億1,291万円(前年比-1.7%)で微減傾向にあります。マンション価格は過去10年で大幅に上昇しており、今後の動向は金利政策や経済情勢に左右される見込みです。

最新の市場動向は、不動産会社や公的機関の情報でご確認ください。

文京区の人気エリア別の特徴

(1) 本郷エリア(東京大学周辺)

本郷エリアは東京大学をはじめとする教育施設が集中するエリアです。文教地区としての歴史が長く、学生や研究者が多く住む落ち着いた住環境が特徴です。

東京大学の近くには本郷三丁目駅があり、丸ノ内線・大江戸線が利用できます。都心へのアクセスが良好で、書店や図書館などの文化施設も充実しています。

教育環境を重視するファミリー層に人気のエリアです。

(2) 白山・千石エリア(小石川植物園・六義園)

白山・千石エリアは、小石川植物園や六義園などの緑豊かな環境が魅力です。文京区の中でも比較的静かな住宅街で、落ち着いた雰囲気を好む方に適しています。

都営三田線・南北線が利用でき、巣鴨駅や白山駅から都心へのアクセスも良好です。文京区の中でも比較的手頃な価格帯の物件が多く、初めてのマンション購入を検討する方にも選択肢となります。

(3) 春日・後楽園エリア(買い物利便性)

春日・後楽園エリアは、東京ドームシティや後楽園駅周辺の商業施設が充実しています。買い物や外食の利便性が高く、生活しやすいエリアです。

丸ノ内線・南北線・大江戸線が利用でき、都心へのアクセスが非常に良好です。東京ドームでのイベントやショッピング施設を楽しめる一方、住宅街は静かで治安も良好です。

ファミリー層からシングル層まで、幅広い層に人気があります。

(4) 茗荷谷エリア(高級物件)

茗荷谷エリアは、文京区の中でも高級物件が多いエリアです。閑静な住宅街で、大使館や高級マンションが立ち並びます。

丸ノ内線茗荷谷駅から徒歩圏内に、筑波大学附属小学校・中学校・高校などの名門校があり、教育環境を重視する層に人気です。物件価格は高めですが、資産価値の維持が期待できるエリアとされています。

文京区の住環境:治安・教育・交通

(1) 治安の良さ(23区で犯罪認知件数最少)

文京区は東京23区で最も犯罪認知件数が少なく、治安が良いエリアです。繁華街がなく、警察のパトロールが頻繁に行われています。

地域の防犯パトロールも活発で、住民同士の見守り活動が盛んです。ファミリー層や女性の一人暮らしでも安心して生活できる環境が整っています。

(2) 教育環境(文教地区、小学校20校・中学校10校)

文京区は「文教地区」に指定され、パチンコ店や風俗店の建設が制限されています。教育環境保護のための規制が厳しく、子育てに適した環境が維持されています。

文京区内には小学校20校・中学校10校・幼稚園27園があり、教育施設が充実しています。筑波大学附属小学校・中学校・高校、お茶の水女子大学附属小学校・中学校などの名門校も多く、教育意識の高い家庭が集まります。

(3) 交通アクセス(地下鉄6路線、都心へのアクセス良好)

文京区には地下鉄6路線(丸ノ内線、南北線、有楽町線、千代田線、三田線、大江戸線)が通り、都心へのアクセスが非常に良好です。

ただし、文京区にはJR路線が通っていません(区境にJR駅はあります)。地下鉄が主な交通手段となるため、JR沿線を希望する方は注意が必要です。

複数の地下鉄路線が利用できるため、通勤・通学の選択肢は豊富です。

(4) 生活利便性(国指定文化財17件・大学19校)

文京区には国指定文化財17件・大学19校があり、文化・教育施設が充実しています。東京大学、お茶の水女子大学、順天堂大学など、国内有数の大学が集まります。

図書館、美術館、公園なども豊富で、文化的な生活を楽しめる環境が整っています。都心でありながら緑も多く、住みやすさと利便性を兼ね備えたエリアです。

マンション購入時のチェックポイント

(1) 新築vs中古の選び方(価格差、設備、保証)

新築マンションと中古マンションには、それぞれメリット・デメリットがあります。

項目 新築マンション 中古マンション
価格 高い(平均1億円超) 比較的安い(平均5,880万円)
設備 最新設備・デザイン 築年数により異なる
保証 充実(10年保証等) 保証なし・限定的
即入居 建築中の場合、数年待つ 即入居可能な物件が多い
資産価値 新築プレミアムがある 築年数により減価

新築は最新設備・保証が充実している一方、価格が高めです。中古は価格が抑えられますが、築年数や管理状態を慎重に確認する必要があります。

(2) 築年数と管理状態の確認

中古マンションを購入する際、築年数と管理状態の確認が重要です。

  • 築年数: 築20年以上の物件は、配管・設備の老朽化リスクがある
  • 管理状態: 共用部分の清掃状況、設備の保守状況を確認
  • 修繕履歴: 大規模修繕の実施状況、次回修繕計画の有無

管理会社や管理組合の運営状況も確認し、長期的な資産価値の維持が見込めるかを判断してください。

(3) 修繕積立金と管理費の確認

マンション購入後は、毎月の修繕積立金と管理費がかかります。

  • 修繕積立金: マンションの大規模修繕に備えて積み立てる費用
  • 管理費: 共用部分の清掃・設備保守などに使われる月額費用

購入時に修繕積立金の積立状況を確認し、将来的な負担増のリスクを把握することが重要です。修繕積立金が不足している場合、将来的に一時金の追加徴収が発生する可能性があります。

(4) 資金計画と住宅ローンの検討

文京区のマンションは高額なため、住宅ローンの活用が一般的です。

  • 自己資金の準備: 物件価格の20-30%を自己資金で用意することが推奨される
  • 住宅ローンの審査: 年収、勤続年数、返済負担率(30-35%が目安)を確認
  • 金利タイプの選択: 変動金利・固定金利のメリット・デメリットを理解

金融機関や不動産会社に相談し、無理のない返済計画を立ててください。住宅ローン控除などの税制優遇も活用できます。

(5) 複数物件・複数社の比較検討

マンション購入は大きな決断です。複数の物件を実際に見学し、複数の不動産会社に相談することをおすすめします。

  • 物件の比較: 同じ条件でも、エリアや築年数により価格が大きく異なる
  • 不動産会社の比較: 仲介手数料、サービス内容、担当者の対応を比較
  • 専門家への相談: 宅建士、ファイナンシャルプランナーに相談し、客観的なアドバイスを受ける

焦らずに、納得のいく物件を見つけましょう。

まとめ:文京区でのマンション選びの判断基準

文京区のマンション相場は平均5,880万円で、直近3年で11.13%上昇しています。2LDKは2,500万~1億円、3-4LDKは4,000万~1億5,000万円の価格帯が中心です。

本郷、白山・千石、春日・後楽園、茗荷谷などのエリアが人気で、それぞれ異なる特性を持ちます。文京区は東京23区で最も犯罪認知件数が少なく、治安が良く、文教地区に指定され教育環境が良いため、ファミリー層に人気です。

マンション購入時は、新築vs中古の選び方、築年数と管理状態、修繕積立金と管理費、資金計画を慎重に検討してください。最終的な判断は複数の物件を実際に見学し、複数の不動産会社に相談の上、ご自身で行ってください。

よくある質問

Q1文京区のマンション相場はいくら?

A1文京区の中古マンション相場は平均5,880万円です。2LDKは2,500万~1億円、3-4LDKは4,000万~1億5,000万円の価格帯が中心です。直近3年で11.13%上昇しており、2022年と2024年の比較で坪単価が10.7万円も上昇しています。エリアや駅距離、築年数により価格は大きく異なるため、複数の物件を比較検討してください。

Q2文京区で人気のエリアはどこ?

A2本郷(東京大学周辺)、白山(小石川植物園)、千石(六義園)、春日・後楽園(買い物便利)、茗荷谷(高級物件)が人気です。本郷は教育施設が充実、白山・千石は緑豊か、春日・後楽園は生活利便性が高く、茗荷谷は高級住宅街です。エリアごとに特性が異なるため、希望に合わせて選ぶことを推奨します。

Q3文京区の治安はどう?

A3文京区は東京23区で最も犯罪認知件数が少なく、治安が良いエリアです。繁華街がなく、警察のパトロールが頻繁に行われています。「文教地区」に指定され、パチンコ店や風俗店の建設が制限されているため、子育てに適した環境が維持されています。地域の防犯パトロールも活発です。

Q4文京区はファミリー向け?

A4文京区は教育環境が良く、小学校20校・中学校10校・幼稚園27園があり、ファミリーに人気です。文教地区に指定され、教育施設・文化施設が充実しています。筑波大学附属小学校・中学校・高校、お茶の水女子大学附属小学校・中学校などの名門校も多く、教育意識の高い家庭が集まります。

Q5文京区のマンション価格は今後どうなる?

A52024年1月時点で住宅価格指数197.9を記録し、直近3年で11.13%上昇しています。建設コスト上昇・円安による外国人投資増などが価格上昇の要因です。ただし、金利上昇や経済情勢の変化により価格が変動する可能性があり、将来の価格を保証するものではありません。最新情報は不動産会社・公的機関に確認してください。

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Room Match編集部

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