南麻布エリアでマンションを選ぶ際のポイント
南麻布エリアでマンションを探す際、「朝日南麻布マンション」のような築年数の古い物件は慎重な検討が必要です。
この記事では、朝日南麻布マンションの基本情報、アクセス、周辺環境、築古物件のチェックポイントを、不動産ポータルサイトの物件情報や地域相場データを元に解説します。
南麻布エリアでの物件選びの判断材料を、正確に把握できるようになります。
この記事のポイント
- 朝日南麻布マンションは1978年築の地上12階建て、SRC造、総戸数75戸の物件で、麻布十番駅徒歩5分の好立地
- 南麻布の中古マンション相場は2025年時点で平均5,332.5万円、平米単価129.5万円と、港区の中でも高級エリア
- 1978年築のため旧耐震基準の可能性が高く、耐震診断・補強工事の実施状況の確認が必須
- 長期修繕計画があり共用部分は清掃が行き届いているが、築48年の建物診断は購入前に推奨される
- 2025年現在、南麻布では初の20階超えタワーマンション「シエリアタワー南麻布」が建設中で、今後も需要が見込まれるエリア
朝日南麻布マンションの建物概要
(1) 築年数・構造・規模
朝日南麻布マンション/東京都港区の物件情報【SUUMO】の物件情報によると、朝日南麻布マンションは1978年築の地上12階建て、総戸数75戸のSRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)マンションです。
SRC造は、鉄骨と鉄筋コンクリートを組み合わせた構造で、高層建築に多く用いられ、耐震性・耐火性に優れる特徴があります。
所在地は港区南麻布1-7-24で、麻布十番駅(東京メトロ南北線・都営大江戸線)から徒歩5分、白金高輪駅(都営三田線)から徒歩10分の好立地です。
(2) 建物設備と管理状態
朝日南麻布マンションの建物情報/東京都港区南麻布1丁目|アットホームによると、売主は旭建物、施工会社は松村組です。
オートロック、敷地内ゴミ置場が設置されており、共用部分は清掃が行き届いているとの情報があります。
築48年の建物ですが、管理状態は比較的良好とされています。ただし、築年数が古いため、給排水管の劣化、外壁の劣化、設備の老朽化等については、購入前に詳細な建物診断を実施することが推奨されます。
(3) 居住者の評判と口コミ
朝日南麻布マンション|口コミ・中古・売却・査定・賃貸によると、総合評価は3.0(マンションレビュー)で、25件の評価、10件のコメントが寄せられています。
長期修繕計画があり、安心して長く住めるという評価も見られます。ただし、個別の口コミは主観的な内容を含むため、複数の情報源を参考にすることが重要です。
アクセスと周辺環境
(1) 麻布十番駅からのアクセス
朝日南麻布マンションの最大の強みは、麻布十番駅から徒歩5分という好立地です。
麻布十番駅は東京メトロ南北線と都営大江戸線が乗り入れており、都心の主要エリアへのアクセスが非常に便利です。
| 路線 | 主要駅への所要時間(目安) |
|---|---|
| 東京メトロ南北線 | 目黒駅まで約5分、溜池山王駅まで約3分 |
| 都営大江戸線 | 六本木駅まで約3分、新宿駅まで約15分 |
南麻布エリアは大使館街や高級住宅街として知られ、閑静な住環境と都心へのアクセスを両立できるエリアです。
(2) その他の最寄り駅(白金高輪駅)
白金高輪駅(都営三田線)も徒歩10分圏内にあり、複数路線の利用が可能です。
都営三田線は目黒駅、神保町駅、大手町駅方面へのアクセスに便利で、通勤・通学の選択肢が広がります。
南麻布エリアの中古マンション市場
(1) 南麻布の価格相場(2025年)
南麻布の中古マンション購入・売却の価格相場(262棟) | IESHILによると、南麻布の中古マンション相場は2025年時点で以下の通りです。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均価格 | 5,332.5万円 |
| 平均坪単価 | 428.1万円 |
| 平米単価 | 129.5万円 |
| 平均築年数 | 17.1年 |
| 平均駅距離 | 7.1分 |
| 平均専有面積 | 40.8㎡ |
南麻布エリアは港区の中でも高級住宅地に位置し、価格相場は高水準です。朝日南麻布マンションは1978年築のため、この平均価格よりも低めの価格帯になる可能性があります。
価格は地域・時期により大きく変動するため、最新のデータは不動産会社や不動産ポータルサイトで確認することを推奨します。
(2) 南麻布の高級住宅地としての特徴
南麻布(港区)の中古マンション価格相場によると、南麻布エリアには262棟のマンションが存在し、麻布十番駅、広尾駅周辺が主要アクセスとなっています。
南麻布は港区の中でも特に高級住宅地として知られ、大使館が多く点在し、国際色豊かな環境が特徴です。有栖川宮記念公園や麻布十番商店街など、自然と商業施設のバランスが取れたエリアです。
(3) 最新動向(シエリアタワー南麻布)
2025年現在、南麻布では初の20階超えタワーマンション「シエリアタワー南麻布」が建設中です。
地上27階建、最高高さ94.67m、総戸数121戸の大型タワーマンションで、2026年7月竣工予定、10月入居開始予定です。
【公式】シエリアタワー南麻布|関電不動産開発の新築分譲マンションによると、販売価格は2LDK・3LDKで2億9,400万円~3億5,900万円と、高級物件として注目されています。
このような新築タワーマンションの建設は、南麻布エリアの不動産需要の高さを示しており、今後も注目のエリアと言えます。
築年数が古いマンションのチェックポイント
(1) 旧耐震基準と新耐震基準
朝日南麻布マンションは1978年築のため、旧耐震基準(1981年6月以前の建築基準法に基づく耐震基準)で建築されている可能性が高い点に注意が必要です。
旧耐震基準は、現行の新耐震基準(1981年6月以降)より地震に対する安全性が低いとされています。新耐震基準では、震度6強~7程度の地震でも倒壊しない性能が求められます。
購入を検討する場合は、以下の確認が必須です。
- 耐震診断の実施状況
- 耐震補強工事の実施状況と内容
- 管理組合による今後の耐震対策計画
詳細は宅地建物取引士や建築士などの専門家にご相談ください。
(2) 修繕積立金と長期修繕計画
築48年の建物のため、修繕積立金が高額になっている可能性があります。また、今後の大規模修繕で一時金が必要になるリスクもあります。
長期修繕計画(マンションの建物や設備の修繕を計画的に実施するための長期的な計画、通常30年程度)があることは評価できますが、以下の点を確認しましょう。
- 現在の修繕積立金の水準(月額)
- 今後の修繕積立金の値上げ予定
- 直近の大規模修繕の実施時期と内容
- 次回の大規模修繕の予定と費用見込み
(3) 建物診断の重要性
築48年の建物では、以下のような劣化が懸念されます。
- 給排水管の劣化(水漏れ、錆、詰まり等のリスク)
- 外壁の劣化(クラック、剥離、防水性能の低下)
- 設備の老朽化(エレベーター、電気設備等)
購入前には、専門家による建物診断(インスペクション)を実施し、劣化状況を正確に把握することを推奨します。診断結果によっては、購入を見送る、または価格交渉の材料とすることも検討しましょう。
まとめ:物件選びの判断基準
朝日南麻布マンションは、麻布十番駅徒歩5分という好立地と、SRC造の堅牢な構造が魅力の物件です。長期修繕計画があり、共用部分の管理状態も比較的良好とされています。
しかし、1978年築で築48年の建物のため、旧耐震基準の可能性、給排水管や外壁の劣化、修繕積立金の水準など、慎重な確認が必要です。
南麻布エリアは港区の中でも高級住宅地として需要が高く、今後も新築タワーマンションの建設が予定されています。エリアとしての価値は高いと言えます。
物件購入を検討する際は、宅地建物取引士、建築士などの専門家に相談し、建物診断を実施した上で、慎重に判断することをお勧めします。
