朝日九段マンションとは?物件概要・特徴・周辺環境を解説

著者: Room Match編集部公開日: 2025/11/19

朝日九段マンションが注目される理由

都心のマンション購入を検討する際、「朝日九段マンション」という物件名を目にする方は少なくありません。

この記事では、朝日九段マンションの物件概要、価格相場、周辺環境、築古・ヴィンテージマンション購入時のポイントを解説します。

この記事のポイント

  • 1978年竣工・総戸数234戸の大規模ヴィンテージマンション。九段下駅徒歩1分の好立地
  • 売買価格相場は4,980万円〜10,980万円で、過去3年で24.9%上昇。千代田区内では比較的手頃な価格帯
  • 九段下エリアは複数路線(都営新宿線・東西線・半蔵門線)が利用でき、交通利便性が高い
  • デモ集会・街宣車の騒音問題、買い物環境の限定性が注意点
  • 築古マンション購入時は、耐震性能・大規模修繕計画・修繕積立金の値上げ状況を必ず確認

(1) ヴィンテージマンションとしての魅力

ヴィンテージマンションとは、築10年以上で、年数が経つごとに味わいが増し、資産価値が落ちていないか上昇しているマンションです。立地の良さ、デザイン性、管理状態が良好であることが特徴です。

朝日九段マンションは1978年竣工で築47年(2025年時点)ですが、過去3年で24.9%価格上昇しており、ヴィンテージマンションとしての資産価値安定性を示しています。

(2) 九段下駅徒歩1分の好立地

朝日九段マンションは九段下駅から徒歩1分の好立地にあり、複数路線(都営新宿線・東西線・半蔵門線)が利用できます。

ターミナル駅とは、複数の路線が乗り入れる主要駅で、九段下駅は交通利便性が非常に高いため、資産価値が低下しにくい傾向があります。

朝日九段マンションの物件概要

朝日九段マンションの基本情報は以下の通りです。

(1) 建物情報(1978年竣工、SRC13階建、総戸数234戸)

項目 内容
竣工年 1978年
構造 SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)13階建
総戸数 234戸
所在地 東京都千代田区、九段下駅徒歩1分、目白通り沿い

**SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)**とは、鉄骨と鉄筋コンクリートを組み合わせた構造で、RC造より強度が高く、高層マンションで採用されます。

(2) 設備(オートロック、宅配ボックス、24時間ゴミ出し可)

主な設備

  • オートロック: エントランスに設置された自動施錠装置。防犯性が高い
  • 宅配ボックス: 不在時でも宅配便を受け取れる設備
  • 24時間ゴミ出し可: ゴミ出し時間を気にせず便利

(3) 管理体制(常駐管理、防犯カメラ)

常駐管理とは、マンションの管理人が常時駐在して管理業務を行う体制で、日勤管理や巡回管理に比べて防犯性・対応力が高いです。

朝日九段マンションは常駐管理体制で、防犯カメラも設置されており、セキュリティ面が充実しています。

朝日九段マンションの価格相場と資産価値

マンション価格相場は市況・時期・個別物件により変動するため、執筆時点(2025年)の目安として以下の情報を参考にしてください。

(1) 売買価格相場(4,980万円〜10,980万円)

朝日九段マンションの売買価格相場は4,980万円〜10,980万円です。

千代田区内のマンションとしては比較的手頃な価格帯で、初めての都心マンション購入や投資用物件として検討しやすい価格帯です。

(2) 価格推移(3年で24.9%上昇、1年で4.4%上昇)

朝日九段マンションの価格は、過去3年で24.9%上昇、過去1年で4.4%上昇しています(2024年データ)。

この価格推移は、ヴィンテージマンションの資産価値安定性を示しており、九段下エリアの資産価値が堅調に推移していることを裏付けています。

(3) 賃貸相場(1R・18.69㎡で68,000円)

朝日九段マンションの賃貸相場は、1R・18.69㎡で68,000円です。

都心の駅近物件としては妥当な賃料水準で、投資用物件として購入する場合の利回り計算の参考にしてください。

(4) 九段下エリアの不動産市場と資産価値

九段下エリアの中古マンション価格帯は以下の通りです。

間取り 平均価格
1K〜1LDK 3,462万円
3K〜3LDK 7,039万円

九段下エリアは東京都23区全域と比べ、築年数経過による資産価値低下が少ない傾向があります(2024年市場動向)。

九段下エリアの周辺環境と生活利便性

九段下エリアの周辺環境は以下の通りです。

(1) 交通アクセス(複数路線利用可:都営新宿線・東西線・半蔵門線)

九段下駅は、都営新宿線・東西線・半蔵門線の3路線が乗り入れるターミナル駅です。

主要駅へのアクセス

  • 大手町駅まで2駅(約4分)
  • 新宿駅まで約15分
  • 渋谷駅まで約20分

都心各所へのアクセスが良好で、通勤・通学に便利です。

(2) 買い物環境(成城石井、まいばすけっと)

九段下駅周辺のスーパーは成城石井とまいばすけっとが中心です。

注意点

  • 物件によってはスーパーまで徒歩10分以上かかる場合がある
  • 大型スーパーが少ないため、買い物環境は限定的

(3) 周辺環境(北の丸公園、皇居外苑)

九段下エリアは、北の丸公園皇居外苑に近く、自然環境に恵まれています。

休日の散歩やジョギングに適しており、都心にいながら緑豊かな環境を楽しめます。

(4) デモ集会・街宣車の騒音問題

九段下駅周辺の内堀通り・靖国通り沿いは、デモ集会や街宣車の活動が盛んで、騒音問題があります。

対策

  • 内堀通り・靖国通り沿いの物件は避ける
  • 購入前に現地確認(平日・休日両方)を推奨

築古・ヴィンテージマンション購入時のポイント

築古マンション購入時は、以下のポイントに注意しましょう。

(1) 耐震性能の確認(旧耐震基準1981年以前は要注意)

旧耐震基準とは、1981年(昭和56年)以前の建築基準法による耐震基準で、現行の新耐震基準に比べて耐震性能が低いとされます。

朝日九段マンションは1978年竣工のため旧耐震基準です。購入時は耐震診断・改修状況の確認が必須です。

新耐震基準は1981年6月以降に適用され、震度6強〜7の地震でも倒壊しない性能が求められます。

(2) 大規模修繕計画と修繕積立金の値上げ状況

大規模修繕計画とは、マンションの外壁、屋上、配管等の大規模な修繕を計画的に行うための計画で、一般的に12〜15年周期で実施されます。1戸あたり数十万円〜百万円の負担が発生します。

修繕積立金とは、マンションの共用部分の大規模修繕に備えて毎月積み立てる費用で、築年数が経つと値上げされる傾向があります。

確認ポイント

  • 次回の大規模修繕時期と予算
  • 修繕積立金の値上げ履歴と今後の見通し
  • 管理組合の財務状況

(3) 築30年前後の水回り設備交換時期と費用

築30年前後で水回り設備(キッチン、浴室、トイレ等)の交換時期を迎えるため、多額の修繕費用が必要になる可能性があります。

確認ポイント

  • 設備の交換履歴
  • 専有部分のリフォーム費用の見積もり

(4) 住宅ローン利用の注意点(融資が難しい場合がある)

築古マンションは担保価値が低く、住宅ローンが借りにくい場合があります。

注意点

  • 金融機関により融資条件が異なる
  • 複数の金融機関に事前審査を申し込む
  • 頭金を多く用意することで審査通過率が向上

まとめ:朝日九段マンション購入の判断基準

朝日九段マンションは、1978年竣工・総戸数234戸の大規模ヴィンテージマンションで、九段下駅徒歩1分の好立地が魅力です。売買価格相場は4,980万円〜10,980万円で、過去3年で24.9%上昇しており、千代田区内では比較的手頃な価格帯です。

九段下エリアは複数路線(都営新宿線・東西線・半蔵門線)が利用でき交通利便性が高い一方、デモ集会・街宣車の騒音問題や買い物環境の限定性が注意点です。

築古マンション購入時は、耐震性能(旧耐震か新耐震か)、大規模修繕計画、修繕積立金の値上げ状況、現在の建築基準への適合状況を必ず確認しましょう。築30年前後で水回り設備交換時期を迎えるため、リフォーム費用も考慮が必要です。

個別の物件状況は詳細調査が必要なため、専門家(宅建士、建築士、ファイナンシャルプランナー等)への相談を推奨します。マンション価格相場は時期により変動するため、最新の査定をお勧めします。

よくある質問

Q1朝日九段マンションの価格相場はどれくらいですか?

A14,980万円〜10,980万円で、過去3年で24.9%上昇、過去1年で4.4%上昇しています(2024年データ)。千代田区内のマンションとしては比較的手頃な価格帯です。賃貸相場は1R・18.69㎡で68,000円です。ただし、相場は市況・時期・個別物件により変動するため、執筆時点(2025年)の目安として参考にし、最新の査定を推奨します。

Q2ヴィンテージマンションとは何ですか?

A2築10年以上で、年数が経つごとに味わいが増し、資産価値が落ちていないか上昇しているマンションです。立地の良さ、デザイン性、管理状態が良好であることが共通特徴です。朝日九段マンションは1978年竣工で築47年(2025年時点)ですが、過去3年で24.9%価格上昇しており、ヴィンテージマンションとしての資産価値安定性を示しています。

Q3築古マンション購入のメリット・デメリットは?

A3メリットは、価格が手頃、好立地物件が多い、資産価値の下落リスクが少ない、高利回りが期待できることです。デメリットは、修繕積立金が高い(築年数とともに値上げ)、住宅ローンが借りにくい(担保価値が低い)、修繕費用が高額(築30年前後で水回り交換時期)、融資が難しい場合があることです。購入前に長期修繕計画を確認しましょう。

Q4九段下エリアの注意点は何ですか?

A4デモ集会や街宣車の活動が盛んで騒音問題があります。特に内堀通り・靖国通り沿いの物件は避けるべきです。また、駅近でスーパーが成城石井とまいばすけっとのみで、物件によってはスーパーまで徒歩10分以上かかる場合があり、買い物環境が限定的です。購入前に現地確認(平日・休日両方)を推奨します。

Q5築古マンション購入時に確認すべきことは?

A5耐震性能(旧耐震か新耐震か)、大規模修繕計画、修繕積立金の値上げ状況、現在の建築基準への適合状況を確認しましょう。朝日九段マンションは1978年竣工で旧耐震基準(1981年以前)のため、耐震診断・改修状況の確認が必須です。築30年前後で水回り設備交換時期を迎えるため、リフォーム費用の見積もりも必要です。専門家(宅建士、建築士)への相談を推奨します。

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Room Match編集部

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