実家の名義変更の流れ|必要書類から期間まで完全ガイド

PR
公開日: 2026/1/14

結論:実家の名義変更の全体の流れと最短ルート

親が亡くなり、実家の名義変更(相続登記)が必要になったとき、多くの方が「何から始めればいいのか」「どのくらい時間がかかるのか」と不安を感じるものです。

実家の名義変更は、大きく分けて以下の4ステップで進めていきます。

  1. 必要書類の収集(戸籍謄本、印鑑証明書、固定資産評価証明書など)
  2. 登記申請書の作成(法務省のひな形を参考に作成)
  3. 法務局への登記申請(窓口・郵送・オンライン)
  4. 登記完了後の書類受領(登記識別情報通知など)

2024年4月から相続登記が義務化され、相続開始を知ってから3年以内に登記しないと、正当な理由がない場合は10万円以下の過料が科される可能性があります。そのため、早めの着手が重要です。

まず最初にやること3つ

実家の名義変更を始めるにあたり、まず以下の3つに取り組んでください。

Step1: 実家の登記事項証明書を取得(法務局)
実家がどのように登記されているかを確認するため、法務局で登記事項証明書(登記簿謄本)を取得します。これにより、現在の名義人や不動産の表示(地番・家屋番号など)を正確に把握できます。

Step2: 被相続人の戸籍謄本の収集を開始(出生から死亡まで)
相続人を確定するため、亡くなった方の出生から死亡までのすべての戸籍謄本が必要です。本籍地の市区町村役場に請求しますが、転籍があると複数の役場に請求することになり、時間がかかります。

Step3: 相続開始日から3年の期限を確認
相続登記義務化により、相続開始を知った日から3年以内に登記する必要があります。期限を確認し、逆算してスケジュールを組みましょう。

かかる時間の目安

実家の名義変更にかかる時間は、以下のように段階ごとに異なります。

  • 書類収集: 1〜2ヶ月(戸籍収集に最も時間がかかります)
  • 遺産分割協議書作成: 2週間〜数ヶ月(相続人全員の合意が必要)
  • 登記申請書作成: 1〜2週間
  • 法務局での審査: 1〜2週間

全体で最短2ヶ月、通常は3〜6ヶ月程度を見込んでください。相続人が多数いる場合や、遠方に住んでいる場合はさらに時間がかかることがあります。

戸籍収集や遺産分割協議書の作成に時間がかかる場合、オンラインで完結できる代行サービスを利用すると、自宅にいながら手続きを進められます。平日に何度も役所や銀行に行く時間が取れない方には、こうしたサービスが便利です。

自宅にいながら相続手続き【相続ナビ】

ステップ別の手順

Step1: 必要書類を集める

実家の名義変更には、以下の書類が必要です。

  • 被相続人の戸籍謄本(出生から死亡まで): 本籍地の市区町村役場で取得します。転籍があると、転籍前の市区町村にも請求が必要です。
  • 相続人全員の戸籍謄本: 各自の本籍地の市区町村役場で取得します。
  • 遺産分割協議書: 相続人全員が実印で押印したものが必要です。不動産の表示は登記事項証明書の通りに正確に記載します。
  • 相続人全員の印鑑証明書: 発行から3ヶ月以内のものが求められることが一般的です。
  • 固定資産評価証明書: 実家の所在地の市区町村役場で取得します。登録免許税の計算に使用します。

これらの書類を揃えるだけで1〜2ヶ月かかることが多いため、早めに着手することが大切です。

Step2: 登記申請書を作成する

登記申請書は、法務省のホームページに掲載されているひな形や記載例を参考に作成します。

作成時のポイントは以下の通りです。

  • 不動産の表示は登記事項証明書の通りに正確に記載します。地番や家屋番号を間違えると補正指示が来ます。
  • 登録免許税の計算を行います。固定資産評価額の0.4%が登録免許税です。
  • 法務局の相談窓口で事前に確認してもらうと安心です。書類に不備があると補正指示が来て再提出となるため、事前チェックは有効です。

登記申請書の作成が難しいと感じる場合は、司法書士やオンライン代行サービスに依頼する方法もあります。

Step3: 法務局に登記申請する

登記申請書と必要書類が揃ったら、実家の所在地を管轄する法務局に申請します。

申請方法は以下の3つです。

  • 窓口: 法務局に直接持参します。
  • 郵送: 書留や簡易書留で郵送します。
  • オンライン: 登記・供託オンライン申請システムを利用します。

登録免許税は現金または収入印紙で納付します。申請後、1〜2週間で審査が完了します。書類に不備があると補正指示が来るため、事前確認が重要です。

Step4: 登記完了後の書類を受領する

登記が完了すると、法務局から以下の書類を受領します。

  • 登記識別情報通知(権利証): 新たな権利証として発行されます。
  • 登記事項証明書: 名義変更が正しく完了しているかを確認するため、取得しておくと安心です。
  • 原本還付を申請していた書類: 戸籍謄本などの原本が返却されます。

これで実家の名義変更は完了です。

よくある詰まりポイントと回避策

戸籍収集で起きがちなミス

被相続人の出生から死亡までの全ての戸籍謄本が必要ですが、転籍があると複数の市区町村役場に請求しなければなりません。

  • 転籍前の本籍地が遠方だと、郵送請求になり1箇所あたり最短1週間かかります。
  • 戸籍の記載内容から次の転籍先を追っていく必要があり、漏れがあると再請求となります。
  • 戸籍収集だけで1〜2ヶ月かかることが多いため、早めに着手することが重要です。

郵送請求の際は、定額小為替や返信用封筒を同封する必要があり、手続きが煩雑です。

遺産分割協議書の作成で詰まるケース

遺産分割協議書は、相続人全員の合意と実印での押印が必要です。

  • 不動産の表示は登記事項証明書の通りに正確に記載しないと、法務局で受理されません。
  • 印鑑証明書は発行から3ヶ月以内のものを用意します。
  • 相続人の一人が遠方に住んでいたり、連絡が取りにくかったりすると、協議が難航することがあります。

相続人全員の合意を取り付けるのに数ヶ月かかるケースもあるため、早めに話し合いを始めることが大切です。

登記申請書の作成で詰まるケース

登記申請書の作成は、法務省のひな形を参考にすればできますが、以下の点で詰まることがあります。

  • 不動産の表示や相続人の情報を正確に記載する必要があります。
  • 書類に不備があると補正指示が来て再提出となり、時間がかかります。
  • 法務局の相談窓口で事前確認すると、不備を減らせます。

自分で作成するのが難しいと感じる場合は、司法書士やオンライン代行サービスに依頼する方法もあります。

トラブル時の代替手段

自分で手続きを進めるのが難しい場合、以下の代替手段があります。

  • 司法書士に依頼: 費用は数万円〜十数万円ですが、確実に手続きを進められます。
  • オンライン代行サービス: 戸籍収集から登記まで一括で対応してもらえます。
  • 期限(3年)が迫っている場合: 専門家に依頼する方が確実です。

事前に確認しておきたいこと

期待しがちな点(実際はこうなりがち)

実家の名義変更について、以下のような誤解が多いです。

  • 誤解1: 名義変更はすぐ終わる → 実際は2〜6ヶ月かかる
  • 誤解2: 必要書類は簡単に揃う → 戸籍収集だけで1〜2ヶ月
  • 誤解3: 法務局に行けば全部教えてくれる → 書類作成は自己責任
  • 誤解4: 印鑑証明書に有効期限はない → 発行から3ヶ月以内が必要

こうしたギャップを理解しておくと、スケジュールを組みやすくなります。

ここはケースで変わる

以下のような場合は、手続きがさらに複雑になります。

  • 実家が複数県にまたがる場合: 各県の法務局に申請が必要です。
  • 相続人が多数いる場合: 全員の署名・押印が必要で、調整に時間がかかります。
  • 遺言書がある場合: 検認手続きの有無で期間が変わります。
  • 共有名義の場合: 持分の扱いが複雑です。

自分で手続きする人/代行サービスを使う人

実家の名義変更を自分で手続きするか、代行サービスを使うかは、以下の基準で判断できます。

自分で手続きが向いている人:

  • 時間に余裕がある
  • 費用を抑えたい
  • 相続人が少数で調整しやすい

代行サービスが向いている人:

  • 平日に役所や銀行に行く時間がない
  • 遠方に住んでいて何度も帰省できない
  • 期限(3年)が迫っている
  • 戸籍収集や登記申請書の作成に不安がある

まとめ:今日できる最短の一歩

実家の名義変更は、以下の手順で進めていきます。

  • 今日できること: 実家の登記事項証明書を法務局で取得、被相続人の戸籍謄本の請求を開始
  • 今週中にできること: 固定資産評価証明書の取得、相続人への連絡
  • 自分で手続きが難しい場合: オンライン代行サービスの初回相談を予約

戸籍収集や遺産分割協議書の作成に不安がある方、平日に時間が取れない方は、オンラインで完結できる代行サービスを利用すると、自宅にいながら手続きを進められます。相続登記義務化により3年以内の登記が必要なため、早めの着手が大切です。

自宅にいながら相続手続き【相続ナビ】

よくある質問

Q1実家の名義変更にはどのくらいの期間がかかりますか?

A1書類収集に1〜2ヶ月、遺産分割協議書作成に2週間〜数ヶ月、登記申請後の審査に1〜2週間が一般的です。全体で最短2ヶ月、通常3〜6ヶ月を見込んでください。戸籍収集に時間がかかることが多いため、早めに着手することが重要です。

Q2実家の名義変更に必要な書類は何ですか?

A2被相続人の戸籍謄本(出生から死亡まで)、相続人全員の戸籍謄本、遺産分割協議書、相続人全員の印鑑証明書(発行から3ヶ月以内)、固定資産評価証明書が必要です。これらを揃えるだけで1〜2ヶ月かかることが多いため、計画的に進めましょう。

Q3実家の名義変更を自分でやるのは難しいですか?

A3相続人が少数で時間に余裕がある場合は自分でも可能ですが、戸籍収集や登記申請書の作成に時間がかかります。期限が迫っている、時間が取れない場合は、司法書士やオンライン代行サービスの利用を検討してください。特に平日に役所や銀行に行く時間が取れない方には、オンライン完結のサービスが便利です。

Q4相続登記の期限(3年)を過ぎるとどうなりますか?

A42024年4月から相続登記が義務化され、相続開始を知ってから3年以内に登記しないと、正当な理由がない場合は10万円以下の過料が科される可能性があります。早めに手続きを開始することが大切です。

Q5印鑑証明書の有効期限はありますか?

A5印鑑証明書自体に法律上の有効期限はありませんが、相続登記では発行から3ヶ月以内のものを求められることが一般的です。複数の相続人がいる場合、全員分を同じタイミングで揃える必要があるため、調整が必要です。