横須賀市の中古マンションが注目される理由
神奈川県横須賀市でマンション購入を検討する際、「価格はどれくらいか」「どのエリアを選ぶべきか」「中古マンション特有の注意点は何か」といった疑問を抱く方は多いでしょう。
この記事では、横須賀市の中古マンション価格相場、エリア別の特徴、購入時のチェックポイントを、最新の市場データを元に解説します。
初めて中古マンションを購入する方でも、エリア選びや資金計画を具体的に立てられるようになります。
この記事のポイント
- 横須賀市の中古マンション価格は2LDKで800~3,000万円、平均売却価格は2,080万円(2024年11月時点)
- 横須賀駅から横浜駅まで約45分、東京駅まで約1時間15分と東京・横浜へのアクセスが良好
- 1981年6月以降の新耐震基準物件が望ましい。築25年以上は価値が安定
- 管理費・修繕積立金の滞納金は買主が引き継ぐため、必ず確認
- 諸費用は物件価格の5-10%、手付金は5-10%を現金で用意
横須賀市の中古マンション価格相場
横須賀市の中古マンション価格は、間取りや築年数により大きく異なります。以下、間取り別の価格相場と資金計画について解説します。
(1) 間取り別の価格相場(2LDK:800~3,000万円)
横須賀市の中古マンション価格相場は、以下の通りです(2024年時点)。
間取り別の価格帯:
| 間取り | 価格帯 | 特徴 |
|---|---|---|
| 2LDK | 800~3,000万円 | 単身・DINKS・小家族向け |
| 3-4LDK | 600~4,000万円 | ファミリー層向け |
価格は立地(駅からの距離、周辺環境)、築年数、管理状態により変動します。
(2) 平均売却価格の推移(2024年11月:2,080万円)
2024年11月時点の横須賀市の平均売却価格は2,080万円です。
この価格は市場全体の平均であり、駅近物件や築浅物件はより高価格、駅から遠い物件や築古物件はより安価になる傾向があります。
(3) 必要な年収の目安と資金計画
住宅ローンの借入可能額は、一般的に「年収の6倍以内」が目安とされています。
年収の目安:
- 物件価格2,000万円:年収330万円程度
- 物件価格3,000万円:年収500万円程度
資金計画で必要な費用:
| 項目 | 金額の目安 |
|---|---|
| 物件価格 | 例:2,000万円 |
| 諸費用(5-10%) | 100-200万円 |
| 手付金(5-10%) | 100-200万円 |
| 合計 | 2,200-2,400万円 |
諸費用には、登記費用、仲介手数料、各種税金(印紙税、不動産取得税)が含まれます。手付金は契約時に現金で支払う必要があります。
エリア別の特徴と人気マンション
横須賀市内は、エリアにより交通アクセスや住環境が異なります。主要エリアの特徴を解説します。
(1) 横須賀中央エリアの特徴と人気物件
特徴:
- 横須賀市の中心地
- 京急本線で横浜駅まで約45分、東京駅まで約1時間15分
- 商業施設、飲食店、病院が充実
- 横須賀市役所、図書館等の公共施設へのアクセスが良好
人気物件:
- サンコリーヌタワー横須賀中央駅前(2015年竣工、280戸):駅直結のタワーマンション
- バウス横須賀中央(2020年竣工、214戸):築浅の人気物件
(2) 汐入・追浜エリアの特徴と人気物件
汐入エリア:
- 横須賀中央駅の隣駅
- ベイエリアで海が近い
- 比較的静かな住環境
追浜エリア:
- 京急本線で横浜方面へのアクセスが良好
- 工業地帯に近く、通勤に便利
- 大型スーパー、商業施設が充実
人気物件:
- 京急シティ追浜L-ウイング(397戸):大規模マンション
(3) 久里浜エリアの特徴と交通アクセス
特徴:
- 横須賀市の南部
- 京急久里浜駅、JR久里浜駅の2路線利用可能
- 大型商業施設(イオン久里浜)があり、買い物に便利
- 比較的価格が安い
久里浜エリアは横須賀中央エリアよりも価格が安く、広い間取りを希望する方に適しています。
横須賀で中古マンションを購入するメリット・デメリット
(1) 東京・横浜へのアクセスの良さ
横須賀市は京急本線で東京・横浜にアクセスできます。
主要駅までの所要時間:
- 横須賀駅 → 横浜駅:約45分
- 横須賀駅 → 品川駅:約1時間
- 横須賀駅 → 東京駅:約1時間15分(乗り換え含む)
リモートワーク併用の方や、週数日の通勤で済む方には、横須賀市は通勤圏内として適しています。
(2) 価格の手頃さと住環境のバランス
横須賀市の中古マンション価格は、東京都内や横浜市中心部と比べて大幅に安価です。
比較例(2LDKの場合):
- 横須賀市:800~3,000万円
- 横浜市中心部:3,000~5,000万円
- 東京都23区:4,000~8,000万円
同じ予算で、より広い間取りや築浅物件を購入できる点が大きなメリットです。
(3) 築年数と管理状態の確認ポイント
中古マンションでは、築年数と管理状態の確認が重要です。
築年数の目安:
- 築浅(築10年未満):設備が新しく、大規模修繕の心配が少ない。価格は高め。
- 築10~25年:価格と設備のバランスが良い。大規模修繕の有無を確認。
- 築25年以上:価値が安定しており、購入後の資産リスクが少ない。設備の老朽化に注意。
管理状態の確認:
- 共用部分(エントランス、廊下、ゴミ置き場、駐車場)の清掃状態
- 管理費・修繕積立金の滞納の有無
- 大規模修繕の実施状況と今後の計画
中古マンション購入時のチェックポイント
(1) 耐震基準(1981年6月)と築年数の確認
中古マンションを購入する際は、耐震基準を必ず確認しましょう。
耐震基準の歴史:
- 1981年5月以前:旧耐震基準(震度5強程度を想定)
- 1981年6月以降:新耐震基準(震度6強~7程度でも倒壊しない設計)
推奨:1981年6月以降に建築確認を得た新耐震基準物件が望ましい。
旧耐震基準物件は地震リスクが高いため、購入前に耐震診断を実施し、必要に応じて耐震補強工事の見積もりを取得しましょう。
(2) 管理費・修繕積立金の滞納確認
管理費・修繕積立金の滞納金は、買主が引き継ぐため、必ず確認しましょう。
確認方法:
- 重要事項説明で滞納の有無を確認
- 売主に滞納金の有無を直接確認
滞納額が高額な場合、大規模修繕に支障が出る可能性があります。また、管理組合の運営状況が悪化している可能性もあるため、慎重に判断しましょう。
管理費の相場:
- 月1.5~2万円が一般的
- 修繕積立金は築年数が経過すると値上がりする場合がある
(3) 内覧時のチェックリスト(床・壁・水回り)
内覧時は、以下の項目を必ず確認しましょう。
チェックリスト:
| 箇所 | 確認項目 |
|---|---|
| 床 | 傷み、きしみ、傾斜(ビー玉を転がして確認) |
| 壁・天井 | ひび割れ、シミ、カビ、結露の跡 |
| 水回り | キッチン、風呂、トイレ、洗面所の劣化状況 |
| ドア・窓 | 開閉のスムーズさ、隙間風、結露 |
| 設備 | 給湯器、エアコン、換気扇の動作確認 |
| 日当たり | 午前・午後の日当たり、周辺建物の影響 |
| 臭い | カビ臭、タバコ臭、ペット臭 |
| 共用部分 | エントランス、廊下、ゴミ置き場の管理状態 |
内覧時に気づかなかった不具合が後日発覚する可能性があるため、ホームインスペクション(住宅診断)の利用も検討しましょう。
まとめ:横須賀市で中古マンションを購入する際の判断基準
横須賀市の中古マンションは、東京・横浜へのアクセスが良好で、価格も手頃なため、通勤圏内でマイホームを探す方に適しています。
価格相場は2LDKで800~3,000万円、平均売却価格は2,080万円(2024年11月時点)です。エリアは横須賀中央、汐入、追浜、久里浜から、交通アクセスと住環境のバランスで選びましょう。
購入時は、1981年6月以降の新耐震基準物件を選び、管理費・修繕積立金の滞納の有無を確認することが重要です。内覧時は床・壁・水回りの劣化状況をチェックし、必要に応じてホームインスペクションを活用しましょう。
諸費用は物件価格の5-10%、手付金は5-10%を現金で用意し、無理のない資金計画を立てることが、後悔しない購入の鍵です。
