八ヶ岳エリアの不動産相場と物件選びのポイント|別荘・移住向け情報を解説

著者: Room Match編集部公開日: 2025/12/3

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八ヶ岳エリアの不動産が注目される理由

八ヶ岳エリアは、都心から約2時間のアクセスの良さと、標高900-1,800mの高原地帯ならではの自然環境が魅力のリゾート地です。別荘・セカンドハウスとしての利用だけでなく、リタイア後の移住や二地域居住の拠点として注目されています。

この記事では、八ヶ岳エリアの不動産相場、南麓・北麓の違い、物件種別、不動産会社の選び方、購入時の注意点を整理します。地元密着型不動産会社や大手リゾート会社の情報を元に解説しますので、物件探しや移住検討の参考にしてください。

この記事のポイント

  • 八ヶ岳エリアは山梨県北杜市(南麓)と長野県茅野市・原村・富士見町(北麓)の2つに分かれ、気候・利便性が異なる
  • 土地の価格は坪単価2-3万円程度から、中古別荘は数百万円から数千万円まで幅広い
  • 地元密着型不動産会社と大手リゾート会社の両方があり、用途により使い分けができる
  • 別荘地は管理費・組合費が必要な場合があり、購入後のランニングコストを確認する必要がある
  • インフラ整備状況、冬季の積雪・凍結対策、医療機関へのアクセスを事前に確認すべき

八ヶ岳エリアの基礎知識(南麓・北麓の違いと特性)

(1) 八ヶ岳南麓(山梨県北杜市側)の特徴

八ヶ岳南麓は、山梨県北西部の北杜市を中心とするエリアです。標高900-1,800mの範囲に別荘地や住宅地が点在しています。

主な特徴:

  • 日照時間が長い:南向き斜面のため、年間を通して日当たりが良い
  • 冬も比較的温暖:標高による寒さはあるが、北麓に比べると穏やかな気候
  • 都心からのアクセス:中央自動車道を利用し、都心から約2時間
  • 代表的な不動産会社八ヶ岳不動産八ヶ岳総合不動産など

南麓は日当たりを重視する方や、冬季の寒さを抑えたい方に適しています。

(2) 八ヶ岳北麓(長野県茅野市・原村・富士見町側)の特徴

八ヶ岳北麓は、長野県南西部の茅野市、原村、富士見町を中心とするエリアです。南麓より標高が高く、冷涼な気候が特徴です。

主な特徴:

  • 標高が高く冷涼:夏でも涼しく、避暑地として人気
  • 冬季の積雪が多い:南麓に比べて積雪量が多く、除雪や暖房費用がかかる
  • 都心からのアクセス:中央自動車道諏訪ICから約30分
  • 代表的な不動産会社八ヶ岳ライフ八ケ岳に暮らすなど

北麓は涼しさを重視する方や、避暑地としての別荘利用を考えている方に適しています。

(3) 標高による気候・利便性の違い

八ヶ岳エリアの物件は、標高900-1,800mの範囲に点在しており、標高によって気候や生活利便性が大きく異なります。

標高 気候 利便性 適した用途
900-1,200m 比較的温暖、積雪少なめ 商業施設・医療機関に近い 移住・定住向け
1,200-1,500m 冷涼、夏でも涼しい 中程度 別荘・二地域居住
1,500-1,800m 寒冷、冬季積雪多い やや不便 別荘・週末利用

標高が高いほど夏は涼しく快適ですが、冬季の積雪・凍結の影響が大きくなります。移住を検討する場合は、標高900-1,200mの比較的低いエリアが生活しやすいでしょう。

八ヶ岳不動産の相場と物件種別

(1) 土地の価格相場(坪単価2-3万円程度から)

八ヶ岳エリアの土地価格は、立地、インフラ整備状況、眺望により大きく変動します。一般的な価格帯は以下の通りです。

土地価格の目安:

  • 坪単価2-3万円程度:インフラ未整備の山林・原野
  • 坪単価5-10万円程度:上下水道整備済みの別荘地
  • 坪単価15-30万円程度:眺望が良く、利便性の高いエリア

(北杜市長坂エリア):

  • 土地面積841m²(約254坪):380万円(坪単価約1.5万円)

土地価格は、インフラ整備(上下水道、電気、ガス)の有無で大きく変わります。未整備の場合、追加費用が数百万円かかる可能性があるため、購入前に確認が必要です。

(2) 別荘・セカンドハウスの価格帯

八ヶ岳エリアの別荘・セカンドハウスは、築年数、広さ、立地により価格帯が幅広いです。

別荘・セカンドハウスの価格目安:

  • 数百万円台:築古の中古別荘、リフォーム前提
  • 1,000-3,000万円:築15-30年程度、リフォーム済み
  • 3,000-5,000万円以上:新築同等、リゾートマンション、眺望良好な物件

東急リゾート泉郷など、大手リゾート会社が多数の別荘物件を扱っています。泉郷では208件、東急リゾートでは71件の物件が掲載されており(2024年時点)、選択肢は豊富です。

(3) 移住向け中古住宅の価格帯

移住・定住を前提とした中古住宅は、別荘よりも生活利便性を重視した物件が多く、価格帯も比較的手頃です。

移住向け中古住宅の価格目安:

  • 500-800万円程度:築古物件、リフォーム前提
  • 1,000-2,000万円程度:築15-30年、居住可能な状態
  • 2,000万円以上:新築同等、設備充実

移住向け物件は、上下水道、冬季の暖房設備、医療機関・商業施設へのアクセスが整っているかを重点的に確認しましょう。

八ヶ岳エリアの不動産会社の選び方

(1) 地元密着型不動産会社の特徴(八ヶ岳総合不動産、八ヶ岳ライフ等)

地元密着型の不動産会社は、長年の地域実績とネットワークを持ち、移住・定住向けの物件探しに強みがあります。

代表的な地元密着型不動産会社:

  • 八ヶ岳総合不動産:創業36年、北杜市を中心に土地・中古住宅・別荘を扱う
  • 八ヶ岳不動産:甲斐大泉駅近くに拠点、八ヶ岳南麓・北杜市の土地・別荘専門
  • 八ヶ岳ライフ:原村・茅野市エリアで子育て・別荘・移住向け物件を扱う

メリット:

  • 地域の詳細情報(学校、医療機関、商業施設等)に詳しい
  • 移住後の生活相談にも対応してくれる場合がある
  • 地元の人脈を活用した物件紹介

移住・定住を考えている方は、地元密着型の不動産会社を優先的に検討すると良いでしょう。

(2) 大手リゾート会社の特徴(東急リゾート、泉郷等)

大手リゾート会社は、別荘・セカンドハウスの開発・販売に特化しており、管理サービスも充実しています。

代表的な大手リゾート会社:

  • 東急リゾート:蓼科・八ヶ岳エリアで71件の物件を扱う
  • 泉郷:八ヶ岳エリアで208件の物件を掲載、別荘・セカンドハウス専門

メリット:

  • 別荘地の管理サービスが充実(除雪、清掃、警備等)
  • リゾートマンション等、管理がしやすい物件が多い
  • 週末利用を前提とした物件が豊富

別荘・セカンドハウスとして週末利用を考えている方は、大手リゾート会社が提供する管理付き物件が便利です。

(3) 移住支援サービスを提供する不動産会社

八ヶ岳エリアでは、移住・二地域居住の支援サービスを提供する不動産会社もあります。

代表例:

サービス内容:

  • 物件探しだけでなく、生活相談、学校情報、医療機関の紹介
  • 移住前の現地案内、体験滞在のサポート
  • 移住後のコミュニティ紹介

移住を本格的に検討している方は、移住支援サービスを提供する不動産会社に相談すると、スムーズに進めやすいでしょう。

別荘・移住時の注意点とリスク

(1) インフラ整備状況の確認(上下水道、電気、ガス)

八ヶ岳エリアの物件は、インフラ整備状況が大きく異なります。

確認すべき項目:

インフラ 確認ポイント 未整備の場合の追加費用
上水道 公営水道or井戸or簡易水道 井戸掘削:50-100万円以上
下水道 公共下水道or浄化槽or汲み取り 浄化槽設置:80-150万円
電気 引き込み状況 電柱設置:数十万円〜
ガス 都市ガスorプロパンor灯油 プロパンガス設置:数万円

インフラが未整備の場合、数百万円の追加費用が発生する可能性があるため、購入前に詳細を確認してください。

(2) 冬季の積雪・凍結対策と暖房費用

八ヶ岳エリアは標高が高く、冬季の積雪・凍結の影響があります。

冬季対策の必要事項:

  • 除雪:別荘地によっては管理組合が対応するが、個別対応が必要な場合もある
  • 凍結防止:水道管の凍結防止ヒーター設置が必須
  • 暖房:薪ストーブ、石油ストーブ、床暖房等、暖房費用が都市部より高くなる

暖房費用の目安:

  • 灯油暖房:月3-5万円程度(冬季3-4ヶ月)
  • 電気暖房:月5-10万円程度(冬季3-4ヶ月)

冬季の積雪・凍結対策と暖房費用は、移住・定住を検討する際の重要なポイントです。

(3) 別荘地管理費・組合費のランニングコスト

別荘地によっては、管理費や組合費が必要な場合があります。

管理費・組合費の目安:

  • 年間数万円:簡易的な管理(道路の除雪、草刈り程度)
  • 年間十数万円:充実した管理(警備、清掃、共用施設の維持等)

管理費は物件の購入後も継続的に発生するため、年間のランニングコストを事前に確認してください。

(4) 医療機関・商業施設へのアクセス

八ヶ岳エリアはリゾート地のため、医療機関や商業施設へのアクセスが都市部より不便な場合があります。

確認すべき項目:

  • 医療機関:救急対応可能な病院まで車で何分か
  • 商業施設:スーパー、ホームセンターまでの距離
  • 冬季アクセス:積雪時も安全に移動できるか

移住・定住を検討する場合は、日常生活に必要な施設へのアクセスを重視しましょう。

(5) 野生動物による被害対策

八ヶ岳エリアは自然豊かな環境のため、野生動物(鹿、イノシシ、猿など)による被害が発生する場合があります。

対策例:

  • 柵の設置:庭や菜園を守るため
  • 生ゴミの管理:動物を寄せ付けない
  • 電気柵:農作物を守るため

野生動物による被害は、地域や立地により異なるため、不動産会社や地元住民に事前に確認することをおすすめします。

まとめ:八ヶ岳不動産で後悔しないための次のアクション

八ヶ岳エリアの不動産は、南麓(山梨県北杜市)と北麓(長野県茅野市・原村・富士見町)の2つに分かれ、気候や利便性が異なります。土地の価格は坪単価2-3万円程度から、中古別荘は数百万円から数千万円まで幅広く、用途や予算に応じて選択できます。

地元密着型不動産会社と大手リゾート会社の両方があり、移住なら地元密着型、別荘なら大手リゾート会社が一般的です。インフラ整備状況、冬季の積雪・凍結対策、別荘地管理費、医療機関へのアクセスを事前に確認することが重要です。

複数の不動産会社に相談し、現地視察を行いながら、自分の用途(別荘・移住・二地域居住)に合った物件を選びましょう。信頼できる宅地建物取引士や税理士にも相談しながら、後悔しない不動産選びを進めてください。

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よくある質問

Q1八ヶ岳の南麓(山梨県側)と北麓(長野県側)のどちらが良いのか?

A1南麓(北杜市)は日照時間が長く冬も比較的温暖で、日当たりを重視する方や冬季の寒さを抑えたい方に適しています。北麓(茅野市・原村・富士見町)は標高が高く冷涼で、夏でも涼しく避暑地として人気です。日当たり重視なら南麓、涼しさ重視なら北麓を選ぶと良いでしょう。用途(別荘・移住)や気候の好みに応じて選択してください。

Q2八ヶ岳エリアの不動産価格相場はいくらか?

A2土地は坪単価2-3万円程度(インフラ未整備)から15-30万円程度(眺望良好・インフラ整備済み)まで幅広いです。中古別荘は数百万円台(築古・リフォーム前提)から3,000-5,000万円以上(新築同等・眺望良好)まであります。移住向け中古住宅は500-2,000万円程度が一般的です。インフラ整備状況や眺望により価格が大きく変動するため、複数の物件を比較検討してください。

Q3八ヶ岳の別荘地と移住向け物件の違いは?

A3別荘は週末利用を前提としており、インフラ(上下水道、暖房設備)が簡易的な場合があります。移住向け物件は定住前提のため、上下水道の整備、冬季の暖房設備、医療機関・商業施設へのアクセスが重視されます。生活利便性の要件が異なるため、用途に応じて物件を選び、インフラ整備状況を詳しく確認することが重要です。

Q4八ヶ岳エリアの不動産はどこで探せばよいのか?

A4地元密着型不動産会社(八ヶ岳総合不動産、八ヶ岳ライフ、八ヶ岳不動産など)と大手リゾート会社(東急リゾート、泉郷など)の両方があります。移住・定住を考えている方は地元密着型、別荘・セカンドハウスとして週末利用を考えている方は大手リゾート会社が一般的です。複数の不動産会社に相談し、サービス内容や担当者の対応を比較検討してください。

Q5八ヶ岳エリアの別荘購入で注意すべき点は?

A5①標高による積雪・凍結の影響(標高1,500m以上は冬季積雪が多い)、②インフラ整備状況(上下水道・電気・ガスの有無、未整備の場合は数百万円の追加費用)、③別荘地管理費・組合費のランニングコスト(年間数万円〜十数万円)、④医療機関・商業施設へのアクセス(車で何分か)を事前に確認してください。現地視察を行い、冬季の状況も確認することをおすすめします。

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Room Match編集部

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