東急リバブルとは:大手不動産仲介会社の特徴
中古マンションの売買を検討していて、「東急リバブルってどうなの?」「手数料は高いの?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。
この記事では、東急リバブルで中古マンションを売買するメリット・デメリット、仲介手数料、評判・口コミを、公式サイトやメディア分析を元に詳しく解説します。
大手不動産仲介会社の利用を検討している方が、東急リバブルの特徴を正確に理解し、自分に合った選択ができるようになります。
この記事のポイント
- 東急リバブルは従業員の97%が宅建士資格を保有し、専門的なアドバイスを受けられる
- お引渡しから一定期間の建物補修費用・設備保証があり、中古マンション購入時の不安を軽減できる
- 両手取引率29.1%(2024年度)と高く、囲い込みのリスクが指摘されている
- 仲介手数料は物件価格の3%+6万円+消費税が上限、原則割引しない方針
- 不動産レビューサイト「おうちの語り部」での総合評価は4.2点/5点
(1) 東急リバブルの企業概要と業界内での位置づけ
東急リバブルは、東急不動産ホールディングスグループの大手不動産仲介会社です。中古マンション・中古一戸建て・土地の取り扱いに強く、業界内でも高いシェアを誇ります。
(2) 従業員の97%が宅地建物取引士の資格を保有
東急リバブルの大きな特徴は、従業員の97%が宅地建物取引士(宅建士)の資格を保有していることです。宅建士は不動産取引の専門家であり、重要事項説明など一定の業務に必須の資格です。この高い資格保有率により、専門的なアドバイスを受けられる点が強みです。
(3) 中古マンション・中古一戸建て・土地の取り扱いに強い
東急リバブルは、中古マンション、中古一戸建て、土地の取り扱いに特に強みがあります。公式サイトでは、価格・エリア・間取り・設備・駅距離など、様々な検索条件で物件の絞り込みが可能です。
(4) 新卒採用が多く約3,000人の営業体制
東急リバブルは新卒採用を積極的に行っており、約3,000人の営業体制を構築しています。大規模な営業体制により、多数の物件情報を扱える一方、担当者によってサービス品質にばらつきがある可能性も指摘されています。
東急リバブルで中古マンションを購入するメリット
(1) 豊富な物件検索機能(価格・エリア・間取り・設備・駅距離)
東急リバブルの物件検索ツール「マンションライブラリー」では、価格、エリア、間取り、設備、最寄り駅までの距離など、様々な条件で物件を絞り込めます。ファミリー向け間取り、駅近物件などの特集ページもあり、効率的な物件探しが可能です。
(2) お引渡しから一定期間の建物補修費用・設備保証
東急リバブルでは、お引渡しから一定期間、建物の補修費用や設備等を保証するサービスを提供しています。中古マンション購入時の不安(引渡し後の設備故障等)を軽減できる点が大きなメリットです。
(3) リフォームシミュレーター・シニア向けサポートサロン等の支援サービス
東急リバブルは、リフォームシミュレーター、シニア向けサポートサロンなど、購入後のサポートサービスも充実しています。中古マンション購入後のリフォーム計画を立てやすい環境が整っています。
(4) 専門的なアドバイスと大手ならではの安心感
従業員の97%が宅建士資格を保有しており、専門的なアドバイスを受けられます。大手企業グループのバックボーンにより、取引の安全性・信頼性が高い点も魅力です。
東急リバブルで中古マンションを購入するデメリット
(1) 両手取引率29.1%(2024年度)と高く、囲い込みのリスク
東急リバブルは、**両手取引率が29.1%(2024年度)**と比較的高いことが指摘されています。両手取引とは、不動産会社が売主と買主の双方を仲介し、双方から仲介手数料を受け取る取引形態です。両手取引率が高いと、囲い込み(売主・買主双方から仲介手数料を得るために物件情報を他社に公開しない行為)のリスクが指摘されます。
専任媒介契約を結ぶ場合は、レインズ(不動産流通標準情報システム)への登録証明書を確認することが重要です。
(2) 新卒採用が多く、担当者によってサービス品質にばらつきがある
東急リバブルは新卒採用を積極的に行っており、約3,000人の営業体制を持っています。そのため、担当者によってサービス品質にばらつきがある可能性があります。担当者選びが成功の鍵となります。
(3) 仲介手数料は原則割引しない方針(約3%+6万円+消費税)
東急リバブルは、仲介手数料を原則として割引しない方針です。約3,000人の営業体制を維持するため、仲介手数料を割引すると大きな損失になるためとされています。費用重視の場合は、複数の不動産会社で査定・比較することを推奨します。
(4) 他社と比較して割高に感じる場合がある
仲介手数料が原則割引されないため、他社(特に仲介手数料を割引する業者)と比較して割高に感じる場合があります。ただし、大手ならではの安心感や専門的なサポートを重視する場合は、その価値があると考えることもできます。
東急リバブルの仲介手数料と割引制度
(1) 仲介手数料の計算方法:物件価格の3%+6万円+消費税
仲介手数料は、法律で上限が定められており、物件価格の3%+6万円+消費税が目安です。例えば、5,000万円の物件の場合、仲介手数料は約171万円(税込)となります。
| 物件価格 | 仲介手数料(税込) |
|---|---|
| 3,000万円 | 約105万円 |
| 5,000万円 | 約171万円 |
| 7,000万円 | 約238万円 |
(2) 東急リバブルが売主の物件は仲介手数料が不要
東急リバブルが売主の物件は、仲介手数料が不要です。通常は物件価格の約3%の仲介手数料が発生しますが、売主物件であれば諸費用を大幅に抑えられます。
(3) 紹介・リピート・家族間取引での割引制度
東急リバブルでは、紹介・リピート・家族間取引の場合、仲介手数料の割引制度があります。該当する場合は、事前に確認することをおすすめします。
(4) 仲介手数料以外の初期費用:登記費用、ローン諸費用、修繕積立金
中古マンション購入時は、仲介手数料以外にも以下の初期費用が発生します。
- 登記費用:登録免許税、司法書士報酬
- ローン諸費用:融資手数料、保証料、印紙税
- 修繕積立金:マンションの共用部分の修繕のために毎月積み立てる費用(初期費用として一定額の支払いが必要な場合がある)
総コストを確認し、無理のない資金計画を立てることが重要です。
東急リバブルの評判・口コミ分析
(1) 不動産レビューサイト「おうちの語り部」での総合評価4.2点/5点
不動産レビューサイト「おうちの語り部」での東急リバブルの総合評価は4.2点/5点です。業界内でも比較的高い評価を得ています。
(2) 良い評価:宅建士資格保有率の高さ、保証サービスの充実
良い評価として、以下の点が挙げられます。
- 従業員の97%が宅建士資格を保有し、専門的なアドバイスを受けられる
- お引渡しから一定期間の建物補修費用・設備保証があり、安心感がある
- 物件検索機能が豊富で、効率的に物件を探せる
- 大手企業グループのバックボーンにより、取引の安全性が高い
(3) 悪い評価:コミュニケーション不足、価格交渉の難しさ
一方で、以下のような悪い評価も見られます。
- 担当者とのコミュニケーション不足を感じる場合がある
- 価格交渉が難しいと感じる声がある
- 仲介手数料が割引されず、割高に感じる場合がある
(4) 担当者選びが成功の鍵
東急リバブルは約3,000人の営業体制を持つため、担当者によってサービス品質にばらつきがあります。担当者の対応に不満がある場合は、早めに担当者変更を申し出ることも一つの方法です。
まとめ:東急リバブルを利用すべきケース・他社と比較すべきケース
東急リバブルは、従業員の97%が宅建士資格を保有し、お引渡しから一定期間の建物補修費用・設備保証があるなど、大手ならではの安心感と専門的なサポートが魅力です。
一方で、両手取引率29.1%(2024年度)と高く囲い込みのリスクが指摘される点、仲介手数料を原則割引しない方針である点には注意が必要です。
東急リバブルを利用すべきケース:
- 大手企業の安心感を重視する方
- 専門的なアドバイスを受けたい方
- 保証サービスを重視する方
- 東急リバブルが売主の物件(仲介手数料不要)を検討している方
他社と比較すべきケース:
- 仲介手数料を重視する方
- 複数の不動産会社で査定・比較したい方
- 両手取引のリスクを避けたい方
中古マンションの売買は、物件価格だけでなく、仲介手数料、登記費用、ローン諸費用、修繕積立金などの総コストを確認し、無理のない資金計画を立てることが重要です。
複数の不動産会社で査定・比較し、自分に合った業者を選びましょう。詳細は宅建士やファイナンシャルプランナー等の専門家への相談を推奨します。
