所沢市の中古戸建て購入ガイド:価格相場・エリア特性・選び方のポイント

著者: Room Match編集部公開日: 2025/12/16

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所沢市で中古戸建てが注目される理由

所沢市で中古戸建てを購入しようと考えているものの、価格相場やエリア選び、耐震性のチェック方法がわからないという方は少なくありません。

この記事では、所沢市の中古戸建て市場の最新動向、エリア別の特性、購入時に確認すべきポイントを、国土交通省の取引価格データなどを元に解説します。

所沢市は「利便性の良さと豊かな自然を兼ね備えた住環境」が評価され、SUUMOの急上昇人気住宅地ランキングで6位を獲得しています。西武新宿線・西武池袋線の2路線が利用可能で、都心へのアクセスが良好なことも人気の理由です。

この記事のポイント

  • 2024年の所沢市中古戸建て平均取引価格は約3,261万円(前年比1.9%下落)
  • 所沢駅・新所沢駅・航空公園駅周辺がエリア選びの中心
  • 耐震基準は1981年と2000年に大きく改正、築年数による確認が重要
  • ホームインスペクション(住宅診断)は5〜10万円程度で実施可能
  • 購入費用以外に修繕費用・諸費用の準備が必要

所沢市の中古戸建て価格相場と市場動向

2024年の平均取引価格と前年比動向

2024年の所沢市における中古戸建ての平均取引価格は約3,261万円で、前年比1.9%の下落となっています。やや買い手有利な市場状況といえます。

価格帯は物件により1,000万円台から7,000万円台まで幅広く、築年数・土地面積・立地条件により大きく異なります。

間取り別・築年数別の価格帯

間取り別の目安価格は以下のとおりです。

間取り 平均価格帯
1LDK・2K・2DK 約3,560万円
2LDK・3K・3DK 約2,450万円
3LDK・4K以上 約3,029万円

(出典:国土交通省 土地総合情報システム

築年数が古い物件は価格が下がる傾向にありますが、耐震基準の確認が重要になります。

エリア別の特性と物件選びのポイント

所沢駅・新所沢駅・航空公園駅周辺の特徴

所沢市の中古戸建て市場では、主に以下の3エリアが人気です。

  • 所沢駅周辺:西武新宿線・西武池袋線の2路線利用可能、商業施設が充実
  • 新所沢駅周辺:落ち着いた住環境、駅前に商業施設あり
  • 航空公園駅周辺:所沢航空記念公園に隣接、緑豊かな環境

交通アクセスと生活利便性

所沢市は交通アクセスの良さが魅力です。

  • 所沢駅から池袋駅まで約23分(西武池袋線急行)
  • 所沢駅から西武新宿駅まで約30分(西武新宿線急行)
  • 所沢ICまで車で約10分、都心・川越方面へのアクセス良好

学校・商業施設・医療施設が徒歩圏内にある物件も多く、子育て世帯にも適した住環境といえます。

中古戸建て購入時の耐震基準チェック

1981年新耐震基準と2000年基準の違い

中古戸建て購入時に最も重要なのが耐震基準の確認です。耐震基準は以下のように変遷しています。

適用時期 基準名 特徴
1981年5月以前 旧耐震基準 震度5程度を想定
1981年6月〜2000年5月 新耐震基準 震度6〜7に耐える設計
2000年6月以降 2000年基準 接合部金物設置・壁配置バランス基準追加

(出典:国土交通省 住宅性能表示制度

建築確認済証の日付で適用基準を確認できます。完成日ではなく、設計時の基準が適用される点に注意が必要です。

ホームインスペクションの活用方法

ホームインスペクション(住宅診断)とは、建築士等の専門家が住宅の劣化状況や施工不良を調査するサービスです。

  • 費用:5〜10万円程度
  • 調査内容:構造の安全性、雨漏り、シロアリ被害、設備の劣化など
  • メリット:購入後の大規模修繕リスクを事前に把握できる

2018年4月から宅建業法改正により、売主がホームインスペクションの実施有無を買主に説明することが義務化されました。購入を検討している物件で実施されていない場合は、買主側での実施を検討することをおすすめします。

諸費用・購入後の修繕費用と注意点

仲介手数料・不動産取得税・登記費用

中古戸建て購入時には、物件価格以外に以下の諸費用が必要です。

項目 目安額
仲介手数料 物件価格の3%+6万円+消費税
不動産取得税 固定資産税評価額の3%(軽減措置あり)
登記費用 20〜50万円程度
火災保険 10〜30万円程度

諸費用の合計は物件価格の5〜10%程度を見込んでおく必要があります。

リフォーム・修繕費用の目安

中古戸建ては、購入後にリフォームや修繕が必要になるケースが多くあります。

  • 軽微な修繕:数十万円程度
  • 設備交換(キッチン・浴室等):100〜300万円程度
  • 大規模リフォーム:500万円〜

相場より大幅に安い物件は、再建築不可、違法建築、セットバック要件などの制約がある可能性があるため、重要事項説明書で詳細を確認することが重要です。

まとめ:所沢市の中古戸建て購入で失敗しないために

所沢市は都心へのアクセスと自然環境のバランスが良く、中古戸建ての需要が高いエリアです。2024年の平均取引価格は約3,261万円で、やや買い手有利な市場状況となっています。

購入時には、耐震基準(1981年新耐震基準、2000年基準)の確認とホームインスペクションの実施が重要です。また、物件価格以外に諸費用や修繕費用も予算に含めて計画を立てる必要があります。

具体的な物件の状態や価格については、宅地建物取引士や建築士などの専門家に相談しながら、慎重に判断することをおすすめします。

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よくある質問

Q1所沢市の中古戸建ての価格相場はどのくらい?

A12024年の所沢市における中古戸建ての平均取引価格は約3,261万円で、前年比1.9%の下落となっています。間取り別では、2LDK・3K・3DKで約2,450万円、3LDK・4K以上で約3,029万円が目安です。ただし、築年数や立地条件により1,000万円台から7,000万円台まで幅広い価格帯があります。

Q2中古戸建ての耐震基準はどう確認する?

A2建築確認済証の日付で確認できます。1981年6月以降が新耐震基準(震度6〜7に耐える設計)、2000年6月以降は木造住宅でさらに厳格な基準(接合部金物設置・壁配置バランス基準)が適用されています。完成日ではなく設計時の基準が適用されるため、建築確認済証の日付確認が重要です。

Q3ホームインスペクションは必要?費用は?

A3中古戸建て購入前のホームインスペクション実施をおすすめします。費用は5〜10万円程度で、建築士等の専門家が住宅の劣化状況・施工不良を調査します。2018年4月から売主の説明義務化により実施率が上昇しています。購入後の大規模修繕リスクを事前に把握できるメリットがあります。

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Room Match編集部

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