スーモでの土地探しが人気の理由
土地探しで不動産ポータルサイト「SUUMO(スーモ)」を利用する際、「どのように検索すれば効率的か」「他のサイトと比べてどう違うのか」といった疑問を持つ方は多いでしょう。
この記事では、スーモでの土地探しの基本的な使い方、他サイトとの比較、失敗しないための注意点を、リクルート公式の情報やSUUMOの記事を元に解説します。
注文住宅を検討している方や土地探し初心者の方でも、効率的に希望の土地を見つけられるようになります。
この記事のポイント
- SUUMOは物件掲載数No.1の不動産情報サイトで、約10万件以上の土地物件が掲載されている
- 2024年4月より新築住宅の省エネ性能表示が開始され、環境性能も確認できるようになった
- SUUMO・HOME'S・アットホームの「御三家」を併用するのが効率的
- 土地探しの期間は一般的に3ヶ月~1年、優先条件を明確にすることが重要
- 土地に予算をかけすぎて建物の予算が不足する失敗が多い
(1) 掲載物件数No.1の強み
SUUMOは、リクルート公式の発表によると、物件掲載数No.1の不動産情報サイトです(東京商工リサーチ調査、2022年7月)。
現在、約10万件以上の土地物件が掲載されており、全国の都市から地方まで幅広くカバーしています。掲載物件数が多いため、希望のエリアで複数の候補を比較検討できます。
(2) 写真・動画が豊富で情報が充実
SUUMOは写真や動画が豊富で、物件の雰囲気を把握しやすい特徴があります。特に土地物件の場合、周辺環境や土地の形状を視覚的に確認できるため、現地見学前の絞り込みに便利です。
2024年4月からは新築住宅の省エネ性能表示も開始され、環境性能も確認できるようになりました。
スーモの基本的な使い方と検索機能
(1) エリア・沿線から探す方法
SUUMOでの土地探しは、以下の方法で検索できます。
エリア検索:
- 都道府県 → 市区町村 → 町名 と絞り込む
- 地図から探す機能で視覚的にエリアを選択
沿線検索:
- 路線名 → 駅名 → 駅からの距離 で絞り込む
- 複数路線を選択して広範囲に検索可能
エリア検索は土地勘がある場合に便利で、沿線検索は通勤・通学の利便性を重視する場合に適しています。
(2) 価格・面積等の詳細条件での絞り込み
SUUMOでは、以下の詳細条件で土地を絞り込めます。
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| 価格 | 上限・下限を設定(例:1,000万円~3,000万円) |
| 面積 | 坪数または㎡数で設定(例:50坪以上) |
| 駅からの距離 | 徒歩〇分以内で設定 |
| 建築条件 | 建築条件なし・建築条件付きを選択 |
| 用途地域 | 第一種低層住居専用地域等を選択 |
優先条件を明確にし、譲れない条件で絞り込むことで、効率的に候補を見つけられます。
(3) 2024年の新機能(省エネ性能表示)
2024年4月より、SUUMOで新築住宅の省エネ性能表示が開始されました。これにより、環境性能を重視する方も、物件選びの参考にできます。
土地物件には直接適用されませんが、建築条件付き土地の場合、建物の省エネ性能も確認できる可能性があります。
他サイトとの比較と使い分け方
(1) SUUMO・HOME'S・アットホームの特徴比較
SUUMO・HOME'S・アットホームは不動産ポータルサイトの「御三家」と呼ばれ、それぞれ特徴があります。
| サイト | 特徴 | 強み |
|---|---|---|
| SUUMO | 掲載物件数No.1 | 写真・動画が豊富、全国カバー |
| HOME'S | ユーザー数・使いやすさNo.1 | タグ検索機能でライフスタイルから物件を探せる |
| アットホーム | 掲載不動産会社数が最多 | 2023年にAI技術導入、自動で最適物件を提案 |
それぞれのサイトには特色があり、1つのサイトだけでなく、複数を併用することで効率的に土地を探せます。
(2) 効率的な使い分け方(御三家の併用)
効率的な土地探しのために、以下のように3サイトを使い分けることを推奨します。
- SUUMOで広く検索: 掲載物件数が多いため、まずは全体像を把握
- HOME'Sで雰囲気確認: タグ検索機能やユーザーレビューで雰囲気を確認
- アットホームで穴場物件探し: 掲載不動産会社数が多く、他サイトにない物件が見つかる可能性
この順序で使うことで、広範囲から絞り込み、最終的に希望に合った土地を見つけられます。
(3) HOME'Sのタグ検索機能
HOME'Sの特徴は、タグ検索機能です。「ペット可」「駅近」「閑静な住宅街」といったライフスタイルに合ったタグから物件を探せます。
土地探しでも、「建築条件なし」「南向き」「角地」といったタグで絞り込めるため、こだわり条件がある方に便利です。
(4) アットホームのAI技術
アットホームは2023年にAI技術を検索機能に導入しました。検索・閲覧履歴から自動で最適物件を提案してくれるため、探している土地の傾向に合った物件を効率的に見つけられます。
AI提案を活用することで、自分では気づかなかった候補地を発見できる可能性もあります。
土地探しで失敗しないための注意点
(1) 優先条件の明確化
土地探しで最も重要なのは、優先条件を明確にすることです。
優先条件の例:
- 価格: 予算の上限を決める(土地+建物の総予算を考慮)
- 広さ: 建てたい建物の規模に合わせた坪数
- 駅距離: 通勤・通学の利便性
- 学区: 子どもの学校区
- 周辺環境: スーパー・病院等の生活施設
SUUMO記事「後悔しない土地探しのチェックポイント」によると、価格・広さ・形・駅距離等すべての希望を満たす土地は稀なため、優先条件を決めて妥協点を見極めることが重要です。
(2) よくある失敗パターン(予算配分ミス)
土地購入で最も多い失敗は、土地に予算をかけすぎて建物の予算が不足することです。
失敗を防ぐ方法:
- 土地と建物の総予算を事前に決める
- 土地価格は総予算の30~40%が目安(建物60~70%)
- 建築費用の見積もりを先に取り、残りの予算で土地を探す
予算配分を誤ると、希望の建物が建てられなくなるため、注意が必要です。
(3) 建築条件付き土地の注意点
建築条件付き土地は、土地の売主または売主が指定する建築会社で建物を建てることを条件とした土地です。
メリット:
- 土地価格が比較的安価に設定されることが多い
- 建築業者が決まっているため、スムーズに建築が進む
デメリット:
- 希望のハウスメーカーが使えない
- 建築請負契約の期限(通常3ヶ月以内)がある
- 建築費用が割高になる可能性
建築条件付き土地を購入する場合は、契約前に建築業者の実績や建築費用の見積もりを確認することを推奨します。
(4) 自分で確認すべきポイント(浸水履歴、昼夜の雰囲気)
ポータルサイトの情報だけでは分からない項目は、自分で確認する必要があります。
自分で確認すべきポイント:
- 浸水履歴: 自治体のハザードマップで確認
- 昼夜の雰囲気: 昼と夜の両方で現地を訪問し、治安や騒音を確認
- 隣地の状況: 境界線、隣家の建物、空き地の将来計画
- 交通量: 道路の交通量、歩道の有無
SUUMO記事「後悔しない土地探しのチェックポイント」でも、浸水履歴や昼夜の雰囲気は自分で確認するよう推奨されています。
スーモで見るべき物件情報のポイント
(1) 用途地域・建蔽率・容積率の確認
SUUMOの物件情報では、以下の項目を必ず確認しましょう。
- 用途地域: 都市計画法で定められた13種類の地域区分。建てられる建物の種類が異なる
- 建蔽率: 敷地面積に対する建築面積の割合。建物の占有面積の上限を定める
- 容積率: 敷地面積に対する延床面積の割合。建物の規模(階数・広さ)の上限を定める
希望の建物が建てられるか、事前に確認することが重要です。
(2) 敷地調査・現地調査
物件情報で候補を絞り込んだ後、現地調査を行いましょう。
敷地調査のポイント:
- 土地の形状(正方形・長方形が建築しやすい)
- 高低差(盛り土・切り土の有無)
- 境界線(杭の有無、隣地との境界が明確か)
- 地盤の状態(軟弱地盤の場合、地盤改良費用が必要)
現地調査のポイント:
- 周辺環境(スーパー・病院・学校等)
- 駅からのルート(実際に歩いてみる)
- 日当たり(隣地の建物による影響)
SUUMO記事「土地探しのコツ3点」でも、敷地調査・現地調査の重要性が強調されています。
(3) 役所調査の重要性
土地購入前には、役所調査を行うことを推奨します。
役所調査で確認すべき項目:
- 都市計画(市街化区域・市街化調整区域)
- 用途地域の詳細
- 建築制限(高さ制限、道路斜線制限等)
- インフラ整備(水道・ガス・電気の引き込み状況)
- 防災情報(ハザードマップ、過去の災害履歴)
役所調査は無料で行えますので、購入前に必ず確認しましょう。
まとめ:効率的な土地探しの進め方
SUUMOは物件掲載数No.1の不動産情報サイトで、約10万件以上の土地物件が掲載されています。写真・動画が豊富で、2024年4月からは省エネ性能表示も開始され、情報が充実しています。
ただし、SUUMOだけでなく、HOME'S・アットホームの「御三家」を併用することで、より効率的に土地を探せます。SUUMOで広く検索 → HOME'Sで雰囲気確認 → アットホームで穴場物件探しの順序がおすすめです。
土地探しの期間は一般的に3ヶ月~1年で、優先条件(価格・広さ・駅距離等)を明確にすることが重要です。土地に予算をかけすぎて建物の予算が不足する失敗が多いため、土地と建物の総予算を事前に決め、土地価格は総予算の30~40%を目安にしましょう。
建築条件付き土地の場合、希望のハウスメーカーが使えない可能性があるため、契約前に確認が必要です。また、浸水履歴や昼夜の雰囲気は自分で確認し、役所調査で都市計画・用途地域・建築制限を確認することを推奨します。信頼できる不動産会社や宅地建物取引士に相談しながら、無理のない購入判断を行いましょう。
