住友不動産のリフォーム「新築そっくりさん」とは
戸建てやマンションのリフォームを検討する際、「どの業者に依頼すればいいのか」「費用はどのくらいかかるのか」「大手と中小の違いは何か」と悩む方は少なくありません。特に大規模なリフォームでは、業者選びが満足度を大きく左右します。
この記事では、住友不動産のリフォームサービス「新築そっくりさん」の特徴、費用相場、メリット・デメリット、他社との比較ポイントを、公式サイトやSUUMOの口コミデータを元に解説します。
はじめてリフォームを検討する方でも、住友不動産のサービス内容と選び方が理解でき、自分に合った業者選びができるようになります。
この記事のポイント
- 住友不動産「新築そっくりさん」は完全定価制で、工事中の追加費用(顧客の追加要望を除く)が発生しない
- マンションリフォーム売上高で6年連続No.1、工事実績16万件超の大手企業(2024年時点)
- リフォーム費用は建て替えの50-70%程度で、価格帯は969万円~7,300万円と高額
- SUUMO口コミ平均4.2点(213件)で、担当者の対応や工事の速さが高評価
- 大規模リフォーム(500万円以上)向けのサービスで、小規模工事には不向きな場合がある
(1) 新築そっくりさんのサービス概要
「新築そっくりさん」は、住友不動産のリフォームブランド名で、既存住宅を新築同様に改修するサービスです。スケルトンリフォーム(既存の内装・設備を全て撤去し、構造体から新築同様に改修する工法)を得意としています。
戸建て・マンション両方に対応し、間取り変更、設備交換、断熱性能向上など、大規模な改修を一括で行えます。
(2) 戸建て・マンション両方に対応
住友不動産のリフォームは、戸建てとマンションの両方に対応しています。
- 戸建てリフォーム: 外壁・屋根・内装・設備の全面改修、耐震補強、断熱性能向上
- マンションリフォーム: 間取り変更、水回り設備の交換、内装のフルリノベーション
マンションリフォームでは、管理組合の規約に準拠した工事計画を提案し、スムーズな施工を実現しています。
(3) 工事実績16万件超の実績
住友不動産のリフォーム事業は、工事実績16万件超(2023年4月時点)を誇ります。大手不動産会社としての信頼性と、長年培ったノウハウが強みです。
2024年には、「新築そっくりさん」事業が第30回日本不動産学会業績賞「国土交通大臣賞」を受賞し、既存住宅ストックの課題解決に貢献していると評価されました。
住友不動産リフォームの特徴と実績
(1) 完全定価制で追加費用が発生しない安心システム
住友不動産の最大の特徴は「完全定価制」です。事前に総工事費用を確定し、工事中の追加費用(顧客の追加要望を除く)が発生しない料金システムを採用しています。
契約時に総額が決まるため、予算オーバーの心配がなく、安心して工事を進められます。ただし、工事開始後に顧客が追加要望を出した場合は別途費用が発生する点に注意が必要です。
(2) マンションリフォーム売上高6年連続No.1
住友不動産は、マンションリフォーム売上高で6年連続No.1を獲得しています(2024年時点)。業界トップクラスの実績と、安定したサービス提供が評価されています。
2024年には、リフォーム産業新聞の調査で、500万円以上の改修工事受注数が全国第1位(6,279件)を記録しました。
(3) 2024年国土交通大臣賞受賞の実績
2024年6月、「新築そっくりさん」事業が第30回日本不動産学会業績賞「国土交通大臣賞」を受賞しました。既存住宅の長寿命化と資産価値向上に貢献していると評価されています。
また、高断熱リフォームプランが全体の65%を占め、省エネ・快適性向上が主流となっています(2024年)。
リフォーム費用の相場と料金システム
(1) リフォーム費用は建て替えの50-70%
住友不動産のリフォーム費用は、建て替えの50-70%程度が目安です。新築同様の仕上がりを実現しながら、建て替えよりも費用を抑えられる点がメリットです。
| 項目 | 建て替え | リフォーム |
|---|---|---|
| 費用 | 100% | 50-70% |
| 工事期間 | 6-12ヶ月 | 3-6ヶ月 |
| 仕上がり | 新築 | 新築同様 |
(2) 価格帯は969万円~7,300万円
住友不動産のリフォーム価格帯は、969万円~7,300万円と幅広いです。物件の広さ、工事内容、設備のグレードにより大きく異なります。
大規模リフォーム(500万円以上)向けのサービスで、小規模な部分リフォームには不向きな場合があります。
(3) 完全定価制の仕組みと注意点
完全定価制は、以下のプロセスで総額が確定します。
- 無料見積もり: 現地調査・ヒアリングを実施
- プラン提案: 間取り・設備・仕様を確定
- 総額確定: 契約時に総工事費用が決まる
- 工事実施: 追加費用なし(顧客の追加要望を除く)
ただし、工事開始後の顧客の追加要望(間取り変更、設備グレードアップ等)は別途費用が発生します。事前にプランを十分に検討することが重要です。
メリット・デメリットの比較
(1) メリット:大手の信頼性・設計力・保証制度
住友不動産リフォームの主なメリットは以下の通りです。
- 大手の信頼性: 工事実績16万件超、マンションリフォーム売上高6年連続No.1
- 完全定価制: 工事中の追加費用が発生せず、予算管理がしやすい
- 設計力: 新築同様の仕上がりを実現する技術力
- 保証制度: 大手企業としての保証体制
(2) デメリット:費用が高め・営業スタイルへの指摘
一方で、以下のデメリットも指摘されています。
- 費用が高め: 大手のため、中小業者より費用が高い傾向
- 大規模工事向け: 小規模リフォーム(500万円未満)には不向きな場合がある
- 担当者による品質のばらつき: 一部の口コミで「仕上げが雑」「設備が安っぽい」という指摘
(3) 口コミ・評判の傾向(SUUMO平均4.2点)
SUUMOの口コミでは、平均4.2点(213件)の評価を得ています(2024年時点)。
良い口コミ:
- 担当者の対応が丁寧で、提案力が高い
- 工事の速さと仕上がりに満足
- 完全定価制で予算管理がしやすい
悪い口コミ:
- 費用が高い、他社より見積もりが高額
- 一部で仕上げ品質や設備のグレードへの不満
- 営業スタイルが積極的すぎると感じる人も
担当者やチームにより品質が異なる可能性があるため、複数社の見積もり比較と、担当者との相性確認が重要です。
他社リフォーム会社との比較ポイント
(1) 大手リフォーム会社の特徴比較
大手リフォーム会社の特徴を比較すると、以下のようになります。
| 会社名 | 特徴 | 強み |
|---|---|---|
| 住友不動産 | 完全定価制、マンションリフォームNo.1 | 大規模リフォーム、設計力 |
| 三井デザインテック | デザイン性、高級志向 | 高級マンション、デザイン重視 |
| 長谷工リフォーム | マンション専門、管理組合対応 | マンション特化、管理組合調整 |
(2) 住友不動産と三井デザインテック・長谷工リフォームの違い
- 住友不動産: 完全定価制で予算管理しやすい、戸建て・マンション両対応
- 三井デザインテック: デザイン性重視、高級志向の顧客向け
- 長谷工リフォーム: マンション専門、管理組合との調整に強い
物件タイプ(戸建て・マンション)、予算、デザインへのこだわりにより、最適な業者が異なります。
(3) 業者選びのチェックポイント
リフォーム業者を選ぶ際は、以下のポイントをチェックしましょう。
- 実績: 施工実績、受賞歴、業界での評価
- 料金システム: 完全定価制か、追加費用の有無
- 保証制度: アフターサービス、保証期間
- 口コミ・評判: 実際の利用者の評価
- 複数社の見積もり比較: 3社以上の見積もりを取る
まとめ:住友不動産リフォームの選び方
住友不動産のリフォーム「新築そっくりさん」は、完全定価制で工事中の追加費用が発生せず、マンションリフォーム売上高6年連続No.1の実績を持つ大手企業です。
リフォーム費用は建て替えの50-70%程度で、価格帯は969万円~7,300万円と高額ですが、新築同様の仕上がりが期待できます。SUUMO口コミ平均4.2点(213件)で、担当者の対応や工事の速さが高評価です。
ただし、大規模リフォーム(500万円以上)向けのサービスで、小規模工事には不向きな場合があります。費用が高めという指摘もあるため、複数社の見積もり比較を行い、自分に合った業者を選ぶことが重要です。
無料見積もりを依頼し、担当者との相性や提案内容を確認してから契約を進めましょう。
