平屋一戸建ての選び方ガイド|メリット・デメリット・費用・間取りのポイント

著者: Room Match編集部公開日: 2026/1/7

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平屋一戸建てが注目される理由と人気の背景

平屋一戸建ての購入や建築を検討されている方の中には、「平屋のメリット・デメリットは何か」「建築費用はどれくらいかかるのか」と疑問を感じている方も多いのではないでしょうか。

平屋は、階段がなくワンフロアで生活できるため、バリアフリー性や生活動線の短さが魅力です。国土交通省の統計によると、平屋の着工棟数は10年で2倍近く増加しており、若い世代や子育て世帯からも注目されています。この記事では、平屋のメリット・デメリット、建築費用と坪単価、間取り設計のポイント、土地選びの注意点を解説します。

この記事のポイント

  • 平屋の着工棟数は2012年30,604件→2022年57,022件と10年で2倍近く増加
  • 平屋のメリットはバリアフリー性・生活動線の短さ・家族とのコミュニケーション
  • デメリットは広い土地が必要、坪単価が高い(40万~60万円)、収納不足(理想12~15%)
  • 新築費用相場は土地代除いて2,000万円前後、1,000万円台からも可能
  • 間取り設計では水回りを一か所にまとめ、中庭・トップライトで採光を確保

(1) 平屋の着工棟数が10年で2倍に増加

国土交通省の建築物着工統計によると、平屋の着工棟数は近年急速に増加しています。

着工棟数の推移:

  • 2012年: 30,604件
  • 2022年: 57,022件
  • 10年間の増加率: 約86%(ほぼ2倍)

平屋率の推移:

  • 2013年: 新築の戸建てで平屋が占める割合は約7.3%
  • 2023年: 約15.2%
  • 10年間で2倍以上に増加

この背景には、シニア世代のセカンドライフ需要だけでなく、若い世代や子育て世帯の関心も高まっていることがあります。

(2) 若い世代や子育て世帯からも注目される理由

従来、平屋はシニア世代向けのイメージが強かったですが、2025年現在では若い世代や子育て世帯からも注目されています。

若い世代が平屋を選ぶ理由:

  • 家事動線の効率: 階段の上り下りがなく、洗濯物を干す・片付けるなどの家事が楽
  • 子どもの見守り: リビングから全体を見渡せるため、子どもの様子を把握しやすい
  • 将来のバリアフリー: 老後も住み続けられるため、長期的な住まいとして選ばれる

子育て世帯のニーズ:

  • 子どもが階段から転落するリスクがない
  • 家族とのコミュニケーションが取りやすい
  • 庭やウッドデッキとの一体感があり、開放的な生活

(3) シニア世代のセカンドライフに最適

シニア世代にとって、平屋はセカンドライフに最適な住まいです。

シニア世代が平屋を選ぶ理由:

  • バリアフリー性: 階段がなく、つまずきや転倒のリスクが低い
  • メンテナンスのしやすさ: 屋根・外壁の修繕時に足場が不要または簡易で済む
  • 生活のしやすさ: 全ての部屋がワンフロアにあるため、移動が楽

子育てが終わり、夫婦2人または単身でゆったり暮らしたいというニーズに応えるため、平屋が選ばれています。

平屋のメリット7つ

(1) バリアフリー性と生活動線の短さ

平屋の最大のメリットは、階段がなくワンフロアで生活できることです。

バリアフリー性:

  • 高齢者や障がい者が生活しやすい
  • 車椅子での移動が容易
  • 階段からの転落リスクがゼロ

生活動線の短さ:

  • 各部屋への移動距離が短い
  • 家事動線が効率的(洗濯物を干す、片付ける等)
  • 重い荷物の運搬が楽(階段の上り下りがない)

(2) 家族とのコミュニケーションの取りやすさ

平屋は各部屋の距離が近く、家族とのコミュニケーションが取りやすいです。

コミュニケーションのメリット:

  • リビングから全体を見渡せる(子どもの見守りに最適)
  • 家族の気配を感じやすい
  • 食事の声かけや呼びかけが楽

注意点:

  • プライバシーが確保しにくい場合もある
  • 主寝室を離して配置する等の間取りの工夫が必要

(3) メンテナンス費用の抑制

平屋は、長期的なメンテナンス費用を抑えられます。

メンテナンス費用が安い理由:

  • 屋根・外壁の修繕時に足場が不要または簡易で済む
  • 高所作業が少なく、修繕費用が抑えられる
  • 雨樋の清掃等も脚立で対応可能

2階建てとの比較:

項目 平屋 2階建て
外壁塗装の足場代 不要または簡易 必要(20万円~50万円)
屋根修繕の足場代 簡易 必要(20万円~50万円)
合計メンテナンス費用(10年ごと) 50万円~100万円 100万円~200万円

平屋のデメリット5つと後悔しやすいポイント

(1) 広い土地が必要(建築面積が2階建ての2倍)

平屋は、同じ延床面積でも2階建てより広い土地が必要です。

建築面積の比較:

  • 延床面積30坪の2階建て: 建築面積15坪(1階15坪、2階15坪)
  • 延床面積30坪の平屋: 建築面積30坪(全てが1階)

土地取得費用の増加:

  • 都市部では土地代が高いため、平屋を建てる土地の確保が困難
  • 郊外では土地代が安いため、平屋が建てやすい

建ぺい率の制約:

  • 建ぺい率(敷地面積に対する建築面積の割合)の上限により、希望する延床面積の平屋を建てられない場合がある

(2) 坪単価が高くなりやすい(基礎と屋根の面積が広い)

平屋は、同じ延床面積でも2階建てより坪単価が高くなる傾向があります。

坪単価が高い理由:

  • 基礎の面積が2倍(全ての床が地面に接する)
  • 屋根の面積が2倍(全ての部屋の上に屋根が必要)
  • 基礎と屋根の工事費用が増加

坪単価の比較:

タイプ 坪単価
平屋 40万円~60万円
2階建て 30万円~50万円

(3) 収納不足(理想は12~15%)

平屋は、収納スペースが不足しやすいです。

収納率の重要性:

  • 収納率: 延床面積に対する収納スペースの割合
  • 理想の収納率: 12~15%
  • 12%を下回ると使い勝手が悪化し、物が溢れる

収納が不足する理由:

  • 平屋は階段下や小屋裏の収納スペースがない
  • 延床面積が広いため、収納を後回しにしがち

対策:

  • 玄関・土間・脱衣所・トイレの4カ所に収納を確保
  • ウォークインクローゼット・パントリーを設ける
  • ミサワホームの「蔵のある家」のように、床下や小屋裏を活用した大収納空間を検討

(4) 日当たり・採光問題(延床面積が広いと中心が暗い)

延床面積が広い平屋は、中心部が窓から遠くなり暗くなりやすいです。

採光不足の原因:

  • 壁面の窓からの光が中心部まで届かない
  • LDKや寝室以外の場所(廊下、洗面所等)が暗い

対策:

  • 中庭: 建物に囲まれた庭を設け、中心部まで採光を確保
  • トップライト(天窓): 屋根に設置する窓、壁面の窓の3倍の採光効果
  • 吹き抜け: 天井を高くして、光を取り込む

(5) プライバシー・防犯・水害リスク

平屋は、プライバシー確保や防犯、水害リスクに注意が必要です。

プライバシーの問題:

  • 各部屋の距離が近く、家族の生活音や会話が気になる
  • 通りから室内が見えやすい

防犯リスク:

  • 窓が多く、侵入経路が増える
  • 対策: 防犯ガラス、面格子、シャッター、センサーライト、防犯砂利

水害リスク:

  • 2階に避難できないため、浸水時のリスクが高い
  • 対策: ハザードマップで浸水想定区域を確認、盛り土で基礎を高くする

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平屋の建築費用と坪単価の目安

(1) 新築費用相場(土地代除いて2,000万円前後)

平屋の新築費用相場は、土地代を除いて2,000万円前後です。

費用の内訳:

項目 費用
建物本体工事 1,500万円~2,500万円
付帯工事(外構、電気・ガス等) 200万円~500万円
諸費用(登記、住宅ローン手数料等) 100万円~200万円
合計 1,800万円~3,200万円

坪数別の費用目安:

延床面積 費用目安
20坪(約66㎡) 1,000万円~1,500万円
25坪(約83㎡) 1,500万円~2,000万円
30坪(約100㎡) 2,000万円~2,500万円
35坪(約116㎡) 2,500万円~3,000万円

(2) 坪単価40万~60万円の内訳

坪単価は、建物本体工事費用を延床面積で割った金額です。

坪単価の内訳:

項目 割合 金額(坪単価50万円の場合)
基礎工事 15% 7.5万円
躯体工事 20% 10万円
屋根・外壁工事 20% 10万円
内装工事 20% 10万円
設備工事(キッチン、浴室等) 20% 10万円
その他 5% 2.5万円
合計 100% 50万円

(3) 費用を抑えるポイント

平屋の建築費用を抑えるには、以下のポイントがあります。

費用削減のポイント:

  • シンプルな形状: 複雑な形状は工事費用が増加、四角形や長方形がコスト効率が良い
  • 設備のグレードを抑える: キッチン・浴室等の設備はグレードを下げることで費用削減
  • 外構工事を後回しにしない: 建物と外構の費用バランスを見ながら調整(後回しにすると防犯性が低下)
  • ローコスト住宅メーカーを検討: 1,000万円台から平屋を建てられるメーカーもある

間取り設計のポイントと失敗事例

(1) 収納率12~15%を確保する方法

収納率12~15%を確保することで、使い勝手の良い平屋になります。

収納確保の方法:

  • 玄関収納: シューズクローク、土間収納(靴・傘・アウトドア用品等)
  • 脱衣所収納: リネン庫、洗濯用品・タオル等の収納
  • トイレ収納: トイレットペーパー・掃除用具の収納
  • ウォークインクローゼット: 主寝室や子供部屋に設置
  • パントリー: キッチン横に食品・調理器具の収納スペース

収納率の計算例:

  • 延床面積30坪(約100㎡)の場合: 収納スペース12~15㎡(約3.6~4.5坪)が必要

(2) 水回りを一か所にまとめる家事動線

水回り(キッチン・洗濯機・物干し場)を一か所にまとめると、家事動線が短くなります。

家事動線の例:

  1. キッチン → 料理
  2. 洗濯機 → 洗濯(キッチンから2~3歩の距離)
  3. 物干し場(ウッドデッキや庭) → 洗濯物を干す(洗濯機から2~3歩の距離)
  4. 収納(脱衣所やクローゼット) → 片付ける

メリット:

  • 移動距離が短く、家事の効率が上がる
  • 配管工事を集約でき、建築費用が抑えられる

(3) 中庭・トップライトで採光を確保

延床面積が広い平屋は、中庭やトップライトで採光を確保します。

中庭のメリット:

  • 建物に囲まれた庭を設けることで、中心部まで光が届く
  • プライバシーが確保された屋外スペース(通りから見えない)
  • 子どもの遊び場や、植物を育てるスペースとして活用

トップライト(天窓)のメリット:

  • 壁面の窓の3倍の採光効果
  • 暗くなりがちな廊下・洗面所・トイレ等に設置
  • 開閉式にすれば、換気も可能

注意点:

  • 中庭は建築面積が増えるため、建ぺい率に注意
  • トップライトは雨漏りリスクがあるため、信頼できる施工業者に依頼

土地選びの注意点とライフステージ別の適性

(1) ハザードマップで浸水リスクを確認

平屋は2階に避難できないため、浸水リスクの確認が必須です。

確認方法:

  • 自治体のハザードマップで浸水想定区域を確認
  • 過去の水害履歴を自治体に問い合わせ
  • 近隣住民に水害の経験を聞く

浸水リスクが高い場合の対策:

  • 盛り土で基礎を高くする(50cm~1m程度)
  • 浸水想定区域を避けて土地を探す
  • 2階建てを検討する

(2) 防犯対策(防犯ガラス・センサーライト等)

平屋は窓が多く、侵入経路が増えるため、防犯対策が重要です。

防犯対策の方法:

項目 方法 費用
防犯ガラス 割れにくいガラスを窓に設置 1万円~3万円/㎡
面格子 窓に金属製の格子を設置 1万円~3万円/箇所
シャッター 窓にシャッターを設置 5万円~10万円/箇所
センサーライト 人が近づくと点灯 5千円~2万円/個
防犯砂利 歩くと音が鳴る砂利 1万円~3万円/㎡

外構工事の重要性:

  • 外構工事を後回しにすると、防犯性が低下
  • 建物と外構の費用バランスを見ながら調整

(3) シニア・子育て世帯それぞれに適した間取り

平屋は、ライフステージに応じて適した間取りがあります。

シニア世帯向けの間取り:

  • 主寝室をLDK近くに配置: 移動距離を短くし、生活しやすく
  • トイレを2カ所設置: 夜間のトイレへの移動を楽に
  • 段差をなくす: 完全バリアフリー化

子育て世帯向けの間取り:

  • 子供部屋をLDKから見渡せる配置: 子どもの見守りがしやすい
  • リビングを中心に各部屋を配置: 家族のコミュニケーションが取りやすい
  • 庭やウッドデッキと一体化: 子どもの遊び場として活用

まとめ

平屋一戸建ては、階段がなくワンフロアで生活できるため、バリアフリー性や生活動線の短さが魅力です。国土交通省の統計によると、平屋の着工棟数は2012年30,604件→2022年57,022件と10年で2倍近く増加しており、若い世代や子育て世帯からも注目されています。

メリットは、バリアフリー性、家族とのコミュニケーションの取りやすさ、メンテナンス費用の抑制です。デメリットは、広い土地が必要、坪単価が高い(40万~60万円)、収納不足(理想12~15%)です。新築費用相場は土地代除いて2,000万円前後で、1,000万円台からも可能です。

間取り設計では、収納率12~15%を確保し、水回りを一か所にまとめ、中庭・トップライトで採光を確保することが重要です。土地選びでは、ハザードマップで浸水リスクを確認し、防犯対策(防犯ガラス・センサーライト等)を行い、ライフステージに応じた間取りを検討してください。

平屋は、シニア世代のセカンドライフだけでなく、若い世代や子育て世帯にも適した住まいです。建築を検討する際は、ハウスメーカーや建築士に相談し、自分のライフスタイルに合った平屋を実現してください。

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よくある質問

Q1平屋の新築費用はいくら?

A1土地代を除いて2,000万円前後が相場です。坪単価は40万~60万円で、延床面積や設備のグレードにより変動します。1,000万円台から平屋を建てられるローコスト住宅メーカーもあります。付帯工事(外構、電気・ガス等)や諸費用(登記、住宅ローン手数料等)を含めると、総額1,800万円~3,200万円程度が目安です。

Q2平屋は2階建てより高い?

A2同じ延床面積なら、平屋の方が坪単価が高くなりやすいです。平屋は基礎と屋根の面積が2階建ての2倍になるため、工事費用が増加します。坪単価の比較では、平屋が40万~60万円、2階建てが30万~50万円程度です。ただし、長期的なメンテナンス費用は平屋の方が抑えられる傾向があります。

Q3平屋で失敗しやすいポイントは?

A3収納不足(理想12~15%)、家事動線が長くなる、日当たり・採光問題、プライバシー確保難、防犯・水害リスクの5つが失敗しやすいポイントです。収納は玄関・土間・脱衣所・トイレの4カ所に確保し、水回りを一か所にまとめることで家事動線を短くできます。中庭やトップライト(天窓)で採光を確保し、防犯ガラスやセンサーライトで防犯対策を行ってください。

Q4なぜ今、平屋が人気?

A4国土交通省の建築物着工統計によると、平屋の着工棟数は2012年30,604件→2022年57,022件と10年で2倍近く増加しています。新築の戸建てで平屋が占める割合も2013年約7.3%→2023年約15.2%と2倍以上に増加しました。若い世代や子育て世帯からも注目され、家事動線の効率、子どもの見守り、将来のバリアフリーといったメリットが評価されています。

Q5平屋のメンテナンス費用は?

A52階建てより抑えられる傾向があります。屋根・外壁の修繕時に足場が不要または簡易で済むため、長期的なメンテナンスコストが低くなります。外壁塗装や屋根修繕の足場代(各20万円~50万円)が削減でき、10年ごとのメンテナンス費用は平屋が50万円~100万円、2階建てが100万円~200万円程度が目安です。

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