平屋の戸建てを建てる前に知っておくべきこと
平屋の戸建てを建てたいと検討する際、「建築費はどれくらいか」「必要な土地面積は」「防犯やプライバシーは大丈夫か」と不安に感じる方は少なくありません。
この記事では、平屋のメリット・デメリット、必要な土地面積と建築費、間取りプランのポイントを、トヨタホームやSUUMO等の公的情報を元に解説します。
平屋を建てるかどうか、自分のライフスタイルに合っているかを正確に判断できるようになります。
この記事のポイント
- 平屋は2022年着工棟数57,022件で2012年の約2倍に増加、高齢者だけでなく若者からも人気
- メリットは階段なし・バリアフリー・家事効率・家族の一体感・地震に強い構造
- デメリットは広い土地が必要・坪単価が2階建てより1-2割割高・防犯対策必須
- 建築費は坪単価40万-70万円、総額2,000万-3,000万円が相場
- 最低60坪以上の土地が必要で、防犯・日当たり・収納の工夫が重要
平屋ブーム到来:2022年着工棟数は2012年の約2倍
矢嶋工務店によると、2022年の平屋着工棟数は57,022件で、2012年(30,604件)の約2倍に増加しています。トヨタホームによると、2023年の新築戸建てで平屋が占める割合は15.2%(2013年は7.3%)で、10年で2倍に増加しました。
高齢者だけでなく若者夫婦・子育て世帯からも人気
住友林業の契約者では41.7%が平屋を選択、うち52.7%が20-40歳未満の若年層です。高齢者だけでなく若者夫婦・子育て世帯からも人気が高まり「平屋ブーム」が到来しています。
住友林業契約者の41.7%が平屋を選択
住友林業では契約者の約4割が平屋を選択しており、平屋の人気の高さがわかります。
平屋のメリット:階段なし・家族の一体感・構造的に強い
生活動線・家事動線が効率的
平屋は階段がなく、ワンフロアで生活が完結するため、生活動線・家事動線が効率的です。洗濯物を2階に運ぶ手間がなく、掃除機の持ち運びも楽です。
階段がなくバリアフリー対応しやすい
階段がないため、高齢者や障害者が生活しやすく、バリアフリー対応しやすいです。将来的な老後の生活を見据えた設計が可能です。
家族コミュニケーションがとりやすい
ワンフロアで家族全員が同じ空間にいるため、コミュニケーションがとりやすく、家族の一体感が生まれます。子育て世帯では子供の様子を見守りやすいです。
地震・台風に強い構造
平屋は2階部分の重量がないため、重心が低く、地震・台風に対して構造的に強いです。建物の耐震性が高まります。
平屋のデメリットと注意点:広い土地・坪単価高・防犯
同じ延床面積なら2階建てより広い敷地が必要
ダイワハウスによると、同じ延床面積の場合、2階建てよりも広い敷地が必要です。30坪の延床面積なら、建ぺい率60%でも50坪の土地が必要で、駐車場・庭を含めると60坪以上が現実的です。
都市部では土地取得費が高額になります。
坪単価は2階建てより1-2割割高
HOME4Uによると、平屋の坪単価は40万-70万円が目安で、2階建てより1-2割割高です。基礎面積と屋根面積が広いためです。
30坪の場合、1,500万-2,400万円が目安です。
防犯・プライバシー対策が必須
1階のみの構造のため、窓が多く外部からアクセスしやすいです。防犯ガラス、防犯仕様の玄関ドア、防犯システムの導入が重要です。
プライバシー確保のため、中庭や高い塀、目隠しフェンスの設置も検討してください。
日当たり・採光の問題
隣地に高い建物が建つと日当たり・採光が悪化するリスクがあります。購入前に隣地の建物高さや将来的な建築計画を調査してください。
水害リスク
1階のみの構造のため、水害リスクがある地域では浸水対策(土地のかさ上げ等)が必要です。ハザードマップで浸水想定区域を確認してください。
必要な土地面積と建築費の目安
最低60坪以上の土地が必要なケースが多い
平屋を建てるには、最低60坪以上の土地が必要なケースが多いです。30坪の延床面積+駐車場+庭を考慮すると、60坪以上が現実的です。
坪単価40万-70万円が目安
坪単価は木造で40万-70万円、一般的に50万-80万円が目安です。2階建てより1-2割割高です。
総額相場2,000万-3,000万円
SUUMOによると、総額相場は2,000万-3,000万円程度です。予算帯別の目安は以下の通りです。
| 予算帯 | 坪数 | 間取り |
|---|---|---|
| 1,000万円台 | 20坪前後 | 1LDK-2LDK |
| 2,000万円台 | 30坪前後 | 2LDK-3LDK |
| 3,000万円以上 | 40坪前後 | 3LDK-4LDK |
(出典: SUUMO)
2階建てとの建築費比較
同じ延床面積の場合、平屋は2階建てより1-2割割高です。基礎面積と屋根面積が広いためです。長期的にはメンテナンス費用が抑えられます。
間取りプランのポイントと世代別の実例
中庭・ロの字型・コの字型で採光・通風確保
中庭を設けたロの字型・コの字型の間取りで、採光・通風を確保できます。隣地の建物が高くても、中庭から光を取り入れられます。
ロフト・小屋裏収納・床下収納で収納確保
平屋は収納スペース確保が難しいため、ロフト・小屋裏収納・床下収納を活用してください。勾配天井を生かしたロフトは開放感も生まれます。
シニア向け:バリアフリー・1LDK-2LDK
シニア向けはバリアフリーを重視した1LDK-2LDKが人気です。階段がなく、段差もない設計で、老後の生活を快適に過ごせます。
子育て向け:家族の一体感・3LDK-4LDK
子育て向けは家族の一体感を重視した3LDK-4LDKが人気です。子供の様子を見守りやすく、家族コミュニケーションが活発になります。
まとめ:平屋に向いている人・向いていない人
平屋は2022年着工棟数57,022件で2012年の約2倍に増加、高齢者だけでなく若者からも人気です。メリットは階段なし・バリアフリー・家事効率・家族の一体感・地震に強い構造です。
デメリットは広い土地が必要・坪単価が2階建てより1-2割割高・防犯対策必須です。建築費は坪単価40万-70万円、総額2,000万-3,000万円が相場で、最低60坪以上の土地が必要です。
向いている人は広い土地がある、バリアフリー重視、家族の一体感重視です。向いていない人は土地が狭い、予算が限定的、プライバシー重視です。
防犯対策(防犯ガラス、防犯システム)、日当たり確保(隣地調査)、収納確保(ロフト・小屋裏収納)、水害リスク(ハザードマップ確認)が重要です。建築士やハウスメーカーに相談しながら、自分のライフスタイルに合った平屋を建てましょう。


