不動産業界の仕事内容を徹底解説!職種・やりがい・キャリアパス

著者: Room Match編集部公開日: 2025/12/30

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不動産業界の仕事とは

不動産業界への就職・転職を検討している方は、「どのような仕事があるのか」「自分に向いているか」と疑問を持つことが多いでしょう。

この記事では、不動産業界の職種、具体的な仕事内容、やりがいと大変さ、キャリアパスについて詳しく解説します。業界選びの参考にしてください。

この記事のポイント

  • 不動産業界は開発・流通・賃貸・管理の4つの分野に大別される
  • 営業職が最も人数が多く、賃貸仲介・売買仲介・販売営業・土地活用営業がある
  • 宅地建物取引士(宅建士)は不動産業界で最も重要な資格
  • 管理職で年収1,000万円以上も珍しくなく、独立開業の道もある

不動産業界の4つの分野と職種

日本には37万社以上の不動産会社が存在し、業界は大きく4つの分野に分かれています。

開発(デベロッパー)

デベロッパーは土地を購入し、都市開発、商業施設、高層ビル、マンション等を建設する企業です。

項目 内容
主な業務 土地取得、開発企画、建設プロジェクト管理
代表的な企業 大手不動産会社(総合デベロッパー)
特徴 大規模プロジェクト、長期的な視点が必要

流通・仲介

不動産の売買や賃貸を仲介する業務です。売主と買主、または貸主と借主をつなぎ、契約成立時に仲介手数料を受け取ります。

項目 内容
主な業務 物件紹介、内見案内、契約書作成、重要事項説明
収益構造 仲介手数料(売買価格の3%+6万円+消費税が上限)
特徴 成果報酬型、営業力が問われる

賃貸

賃貸物件のオーナーと入居者をつなぐ業務です。物件の管理や入居者募集も行います。

項目 内容
主な業務 入居者募集、契約手続き、家賃集金、退去対応
特徴 安定した業務量、顧客対応力が重要

管理(プロパティマネジメント)

不動産のメンテナンス、空室対策、入居者対応等を行います。

項目 内容
主な業務 建物保守、修繕手配、クレーム対応、収益最大化
特徴 長期的な関係構築、オーナーとの信頼関係が重要

不動産営業の具体的な仕事内容

不動産業界で最も人数が多いのは営業職です。営業の種類によって業務内容が異なります。

賃貸仲介営業(物件提案・内見・契約)

賃貸物件を探している顧客に物件を紹介し、契約までサポートする業務です。

主な業務フロー

  1. 顧客のヒアリング(希望条件、予算、入居時期)
  2. 物件提案(条件に合う物件をピックアップ)
  3. 内見案内(物件見学の同行)
  4. 契約手続き(契約書作成、重要事項説明)
  5. 入居までのフォロー

入居者の生活を左右する仕事であり、やりがいを感じやすい職種です。

売買仲介営業(査定・契約書作成・重要事項説明)

不動産の売買を仲介する業務です。賃貸仲介と比較して取引金額が大きく、専門知識が求められます。

主な業務フロー

  1. 売却査定(物件の市場価値を評価)
  2. 売却活動(広告、内見対応)
  3. 購入希望者とのマッチング
  4. 価格交渉のサポート
  5. 契約書作成、重要事項説明(宅建士資格が必要)
  6. 決済・引渡し

1件あたりの取引金額が大きいため、成約時の報酬も高くなる傾向があります。

不動産販売営業と土地活用営業

不動産販売営業は、自社が開発・所有する物件を個人顧客に販売する業務です。モデルルームでの接客が主な仕事となります。

土地活用営業は、土地所有者に対して有効活用方法(アパート建設、駐車場経営等)を提案する業務です。

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やりがいと大変さ

不動産業界で働くメリットとデメリットを正直に解説します。

やりがい(高収入・成果が見える)

不動産業界のやりがいは以下の点にあります。

  • 高収入の可能性: 成果報酬型の給与体系で、営業成績次第で高収入が狙える
  • 成果が見える: 契約成立という明確な成果があり、達成感を得やすい
  • 顧客の人生に関わる: 住まいは人生の大きな決断であり、感謝されることが多い
  • 専門知識の習得: 法律、税金、建築等の幅広い知識が身につく

大変さ(ノルマ・労働環境の課題)

一方で、以下のような課題もあります。

  • ノルマのプレッシャー: 営業目標が設定され、達成できないとストレスになる
  • 労働時間: 顧客の都合に合わせるため、土日出勤や長時間労働になる場合がある
  • 業界の転換期: 2030年までに不動産会社が約20%減少するとの予測があり、変化への対応が必要

中小企業では人手不足が深刻な問題となっており、労働環境の改善が業界全体の課題です。

必要なスキル・資格とキャリアパス

不動産業界で活躍するために必要なスキルと、キャリアアップの道筋を解説します。

宅地建物取引士(宅建士)の重要性

宅地建物取引士(宅建士)は、不動産業界で最も重要な国家資格です。

項目 内容
必要な業務 契約書作成、重要事項説明(宅建業法に基づく)
受験資格 なし(誰でも受験可能)
合格率 約15-17%(難関資格)
メリット 資格手当、転職時の評価向上、独立開業の基盤

宅建士がいないと不動産業を営むことができないため、業界では必須の資格といえます。

キャリアパス(社内昇格・転職・独立)

不動産業界のキャリアパスは大きく3つあります。

1. 社内昇格

  • 営業成績で評価され、主任→係長→課長→部長と昇進
  • 管理職になると年収1,000万円以上も珍しくない

2. 転職によるキャリアアップ

  • 賃貸仲介営業から売買仲介営業への転職が王道パターン
  • 取引金額が大きくなり、年収アップが期待できる

3. 独立開業

  • 不動産会社の開業(宅建業免許取得が必要)
  • フリーランス営業、不動産コンサルタントとしての道もある

まとめ:不動産業界で働くために

不動産業界は開発・流通・賃貸・管理の4つの分野に分かれ、営業職が最も人数の多い職種です。

不動産業界で働くためのポイントは以下の通りです。

  • 宅地建物取引士(宅建士)の資格取得を目指す
  • 自分に合った分野(開発・流通・賃貸・管理)を見極める
  • やりがいと大変さの両面を理解した上で入社を決める
  • キャリアパス(社内昇格・転職・独立)を長期的に考える

2025年時点で業界は転換期にあり、省エネ基準適合義務化や業界再編が進んでいます。変化に対応できる人材が求められる一方、37万社以上の企業が存在する成長産業でもあります。

具体的なキャリア相談は、転職エージェントやキャリアアドバイザーへの相談を推奨します。

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よくある質問

Q1不動産業界で必要な資格は?

A1宅地建物取引士(宅建士)が最も重要な資格です。契約書作成や重要事項説明に必須の国家資格で、不動産業を営むために必ず必要です。合格率は約15-17%と難関ですが、受験資格はなく誰でも挑戦できます。資格手当がつく会社も多く、転職時の評価向上や独立開業の基盤にもなります。

Q2不動産業界の年収はどのくらい?

A2不動産業界の年収は営業成績により大きく異なります。成果報酬型の給与体系が一般的で、成績次第で高収入が狙えます。管理職になると年収1,000万円以上も珍しくありません。賃貸仲介営業から売買仲介営業への転職で年収アップが期待でき、独立開業でさらなる収入増も可能です。

Q3不動産業界のキャリアパスは?

A3不動産業界のキャリアパスは主に3つあります。1つ目は社内昇格で、営業成績により主任→係長→課長→部長と昇進するルート。2つ目は転職で、賃貸仲介から売買仲介への転職が王道パターンです。3つ目は独立で、不動産会社の開業、フリーランス営業、不動産コンサルタントとしての道があります。

Q42025年の不動産業界の動向は?

A42025年は不動産業界の転換期です。海外投資家の国内不動産取引が1兆円を超え過去最高を記録。一方で2025年4月から全新築住宅の省エネ基準適合が義務化され、対応が求められています。また、国土交通省は2030年までに不動産会社が約20%減少すると予測しており、業界再編が進んでいます。

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