日土地横浜西口第二ビルの基本情報
横浜駅西口周辺でオフィスを探している方にとって、「日土地横浜西口第二ビル」は候補の一つとなるでしょう。
この記事では、日土地横浜西口第二ビルの建物スペック、アクセス、周辺環境、オフィス市場動向を、中央日本土地建物グループ公式サイトや横浜市の公式データを元に解説します。
オフィス選びの判断材料として、客観的な情報を提供します。
この記事のポイント
- 1977年竣工、地上9階建て、基準階面積約87坪、駐車場30台を備える
- 横浜駅西口から徒歩3分の好立地で、交通利便性が高い
- L字型レイアウトで水回りが室外にあり、レイアウトの自由度が高い
- 8階にフレキシブルオフィス(QUICK横浜)を併設し、短期契約にも対応
- 横浜駅西口エリアの空室率は3.63%(2024年4月時点)だが、今後の新規供給により賃料下落リスクがある
(1) 建物概要(1977年竣工、地上9階建て)
日土地横浜西口第二ビルは、1977年に竣工した地上9階建てのオフィスビルです。
中央日本土地建物グループが管理しており、横浜駅西口エリアの主要オフィスビルの一つとして位置づけられています。
竣工から約48年が経過していますが、耐震補強が実施されており、安全性が確保されている点は評価できます。
(2) 基準階面積と駐車場
基準階面積は約87坪(約287㎡)で、中小規模のオフィスに適したサイズです。
駐車場は30台分が確保されており、車でのアクセスにも対応しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 竣工年 | 1977年 |
| 階数 | 地上9階建て |
| 基準階面積 | 約87坪(約287㎡) |
| 駐車場 | 30台 |
(出典: 中央日本土地建物グループ)
(3) 耐震補強の実施状況
1981年以前に建てられたビルは旧耐震基準で建設されていますが、日土地横浜西口第二ビルは耐震補強が実施されています。
テナント企業にとって、安全性は重要な選定基準の一つです。耐震補強済みである点は、入居検討時の安心材料となるでしょう。
アクセスと交通利便性
(1) 横浜駅からの徒歩アクセス(徒歩3分)
日土地横浜西口第二ビルは、横浜駅西口から徒歩3分の好立地です。
JR線、京急線、東急東横線、みなとみらい線、相鉄線、横浜市営地下鉄ブルーラインが乗り入れる横浜駅から徒歩圏内であり、通勤アクセスは非常に良好です。
駅近のオフィスビルは、従業員の通勤負担を軽減し、採用活動でもアピールポイントになります。
(2) 周辺の商業施設・飲食店
横浜駅西口周辺は商業施設や飲食店が充実しており、ビジネスランチや打ち合わせに便利です。
高島屋、ジョイナス、ビブレなどの商業施設が徒歩圏内にあり、仕事帰りの買い物にも対応できます。
(3) 横浜駅西口エリアの特性
横浜駅西口エリアは、横浜市の主要なビジネス拠点の一つです。
オフィスビルが集積しており、周辺企業との連携や取引先訪問にも便利な立地です。
ビルの特徴と設備
(1) L字型レイアウトとレイアウト自由度
日土地横浜西口第二ビルの基準階は、L字型レイアウトを採用しています。
水回り(トイレ、給湯室)が室外に配置されているため、オフィス内のレイアウト自由度が高いのが特徴です。
執務スペースを効率的に配置したり、会議室やミーティングスペースを柔軟に設計したりできる点は、テナント企業にとってメリットとなります。
(2) フレキシブルオフィス(QUICK横浜)の提供
8階には、フレキシブルオフィス「QUICK横浜」が併設されています。
フレキシブルオフィスとは、短期契約や時間貸しなど柔軟な利用形態が可能なオフィススペースです。
スタートアップ企業や、横浜エリアで短期的に拠点を構えたい企業にとって、検討候補となるでしょう。
(3) 短期契約・時間貸しオプション
QUICK横浜では、最短3ヶ月からの短期契約や、時間貸しオプションが用意されています。
従来のオフィスビル契約は2年契約が一般的ですが、短期ニーズに対応している点は、フレキシブルオフィスの強みです。
プロジェクト単位での利用や、テストマーケティング拠点としての活用も考えられます。
横浜駅西口エリアのオフィス市場動向
(1) 空室率の推移(2024年4月時点3.63%)
横浜市の公式レポートによると、横浜駅西口・きた西口地区の空室率は3.63%(2024年4月時点)です。
前回調査(3.75%)から改善しており、テナント需要は底堅い状況です。
ただし、この数値は今後の新規供給により変動する可能性があります。
(2) 2024年・2026年の新規供給と影響
ニッセイ基礎研究所のレポートによると、2024年と2026年に約3万坪の新規オフィスビルが供給される予定です。
新規供給が増えると、空室率が上昇し、賃料下落圧力が強まる可能性があります。
テナント側にとっては賃料交渉の余地が生まれる一方、オーナー側は空室リスクに注意が必要です。
(3) 賃料動向と今後の見通し(2029年まで約5%下落予測)
同じくニッセイ基礎研究所のレポートでは、2029年までに横浜オフィス市場の賃料が約5%下落する見通しが示されています(2024年比)。
これは、新規供給の増加とオフィスワーカー数の増加ペースの鈍化が背景です。
オフィス選びの際は、中長期的な賃料動向も考慮することが重要です。
オフィス選びのポイントと注意点
(1) 立地の重要性(駅近、商業地域)
オフィスビル投資や入居検討において、立地は最も重要な要素です。
Vシェアマガジンの記事によると、駅近で商業地域に位置するオフィスビルは、坪賃料が高い=需要が高い傾向があります。
日土地横浜西口第二ビルは横浜駅徒歩3分という好立地であり、この点は評価できます。
(2) テナントの安定性(平均入居期間9.6年)
オフィステナントの平均入居期間は9.6年と、住宅用賃貸(約4年)と比べて長期入居が期待できます。
長期入居は、オーナー側にとって安定した収益源となる一方、テナント側にとっては移転コストの抑制につながります。
(3) 経済状況によるオフィス需要の変動
オフィス市場は経済状況に大きく影響されます。
Vシェアマガジンの別記事によると、コロナショック時には東京23区のオフィス空室率が1.7%(2020年1月)から6%超(2021年末)へ急増しました。
2025年Q1時点では2.26%まで回復していますが、経済低迷時には空室率上昇や賃料下落のリスクがあることを認識しておく必要があります。
(4) 在宅勤務の定着とオフィス需要への影響
在宅勤務の定着により、オフィス需要の構造が変化しています。
フリーアドレス制やフレキシブルオフィスの導入が進む一方、従来型の固定席オフィスは縮小傾向にあります。
ただし、ザイマックス総研の調査によると、東京都心部の一部エリア(丸の内・大手町)では空室率1%前後と低水準を保っており、立地の良いオフィスビルは依然として需要があります。
まとめ:日土地横浜西口第二ビルの評価
日土地横浜西口第二ビルは、横浜駅西口から徒歩3分の好立地、L字型レイアウトによる高い自由度、フレキシブルオフィスの併設など、オフィスビルとしての基本スペックを備えています。
横浜駅西口エリアの空室率は3.63%(2024年4月時点)で改善傾向にありますが、2024年・2026年の新規供給により空室率上昇や賃料下落(2029年まで約5%減)のリスクがあります。
オフィス選びの際は、立地、設備、賃料動向、経済状況、在宅勤務の影響などを総合的に検討することが重要です。
詳細な条件や最新の空室状況については、中央日本土地建物グループ公式サイトや不動産会社にご確認ください。
