名古屋の不動産市場と物件探しのポイント|エリア別価格相場と特徴を解説

著者: Room Match編集部公開日: 2025/11/30

広告

無料査定依頼キャンペーン 【ノムコム】

名古屋の不動産市場の特徴|中部地方最大都市の不動産動向

名古屋での不動産購入・売却を検討している方は、「名古屋の不動産市場は今どうなっているのか?」「どのエリアが値上がりしているのか?」と気になることでしょう。

この記事では、名古屋の不動産市場動向、エリア別の価格相場、購入時の注意点、不動産会社の選び方を、中部レインズの公式データ・地価公示・業界レポートを元に解説します。

名古屋エリアで物件を探している方、不動産投資を検討している方に役立つ情報を提供します。

この記事のポイント

  • 2024年時点で名古屋市の地価は住宅地+4.5%、商業地+6.0%と上昇が続いている
  • 中古マンション価格は2015年から約46%上昇し、2,770万円が平均(中部レインズ調べ)
  • 中区・東区・熱田区は商業地の地価が+8-10%と高い上昇率を記録
  • マンションは駅徒歩10分以内、一戸建ては駅徒歩20分以内・駐車2台が名古屋の鉄則
  • 売買は三井のリハウス・ハウスドゥ等、賃貸はニッショー(6年連続顧客満足度1位)が上位

名古屋の不動産市場動向|地価推移とマンション価格の10年推移

(1) 2024年の地価上昇率(住宅地+4.5%、商業地+6.0%)

LIFULL HOME'Sの地価公示分析によると、2024年の名古屋市の地価上昇率は以下の通りです。

項目 2024年上昇率 2023年上昇率
住宅地 +4.5% +3.7%
商業地 +6.0% +5.0%

(出典: LIFULL HOME'S

前年比でさらに加速しており、名古屋の不動産市場は上昇基調が続いています。

(2) 中古マンション価格の10年推移(46%上昇)

中部レインズ(中部圏不動産流通機構)の公式データによると、名古屋市の中古マンション価格は10年間で大幅に上昇しています。

年度 平均価格 坪単価
2015年 1,903万円 170万円台
2024年 2,770万円 260万円台
上昇率 約46% 約53%

(出典: 中部レインズ

成約価格も約50%上昇しており、高値推移が続いています。

(3) 新築マンション価格の推移(平均坪単価)

新築マンションの平均価格は、以下の通りです(2025年6月時点)。

  • 70㎡物件:76.44万円/㎡
  • 50㎡物件:82.54万円/㎡

新築マンション価格は10年間で約46%上昇しており、平均年収の上昇を上回る高騰が続いています。

(4) リニア中央新幹線開通の影響と不透明性

三菱地所リアルエステートサービスの市場レポートによると、リニア中央新幹線開通(名古屋-東京間が最速40分)により、東京・大阪とのアクセス向上が期待されています。

ただし、開通時期は未定で、影響は不透明です。期待先行の価格形成には注意が必要で、専門家(宅建士、不動産鑑定士)への相談を推奨します。

エリア別の価格相場と特徴|中区・東区・熱田区・中村区の地価動向

(1) 中区の商業地(+9.9%の高い上昇率)

中区は名古屋の都心部で、栄地区や名古屋駅周辺を含みます。2024年の商業地の地価上昇率は+9.9%と高く、再開発やタワーマンション建設が相次いでいます。

人口流入と世帯増加が順調に継続しており、不動産需要が高い地域です。

(2) 東区の商業地(+8.1%の上昇率)

東区は名古屋駅の東側で、交通アクセスが良好です。2024年の商業地の地価上昇率は+8.1%で、オフィス・住宅の両需要が高い地域です。

(3) 熱田区の商業地(+9.1%の上昇率)

熱田区は名古屋駅の南側で、交通の要衝です。2024年の商業地の地価上昇率は+9.1%と高く、再開発が進んでいます。

(4) 中村区の人口流入と世帯増加

中村区は名古屋駅を含むエリアで、人口流入と世帯増加が順調に継続しています。名古屋駅周辺の再開発により、タワーマンションや商業施設の建設が相次いでいます。

名古屋で不動産購入する際の注意点|駅距離・ブランド・駐車スペースの鉄則

(1) マンション購入:最寄駅から徒歩10分以内が鉄則

不動産会社の実務者による解説によると、名古屋でマンション購入時は最寄駅から徒歩10分以内が鉄則です。

徒歩15分以上離れると売却時に苦戦する可能性が高いため、将来の売却を見据えた立地選びが重要です。

(2) ブランドマンション(三井・住友・三菱地所・野村・大京)が売れやすい

大手デベロッパーが開発したブランドマンションは、以下の理由で売却しやすい傾向にあります。

  • 建物の品質・管理体制への信頼
  • ブランド力による資産価値の維持
  • 購入希望者からの認知度が高い

主なブランド:

  • 三井不動産(パークハウス、パークコート等)
  • 住友不動産(シティハウス、シティタワー等)
  • 三菱地所(ザ・パークハウス等)
  • 野村不動産(プラウド等)
  • 大京(ライオンズマンション等)

(3) 一戸建て購入:駅から徒歩20分以内、駐車スペース2台必須

名古屋は車社会のため、一戸建て購入では以下が基準となります。

  • 駅から徒歩20分以内
  • 駐車スペース2台分の確保

駐車スペースが1台しかない物件は、売却時に不利になる可能性があります。

(4) 売却を見据えた物件選びの重要性

不動産購入時は、「売却の事も頭に入れて購入」が鉄則です。以下の観点で物件を選ぶことを推奨します。

  • 交通アクセス(駅距離)
  • ブランド(デベロッパーの信頼性)
  • 駐車スペース(名古屋の場合は2台分)
  • 周辺環境(学校・商業施設・公園等)

名古屋でおすすめの不動産会社と選び方|大手vs地域密着型の違い

(1) 売買向け:三井のリハウス、ハウスドゥ、センチュリー21等

名古屋市でおすすめの不動産会社ランキングによると、売買向けでは以下の不動産会社が上位にランクインしています。

  • 三井のリハウス
  • ハウスドゥ
  • センチュリー21

大手不動産会社は、物件数が多く、全国ネットワークを活用できるのが強みです。

(2) 賃貸向け:ニッショー(6年連続オリコン顧客満足度1位)

ニッショーは、東海地区で3万件以上の賃貸物件を保有しており、2023年時点でオリコン顧客満足度調査において6年連続1位を獲得しています。

名古屋市には668社の不動産会社が登録されており、賃貸向けでは地域密着型も多数存在します。

(3) 地域密着型の特徴(大家との関係が深く価格交渉に強い)

地域密着型の不動産会社は、以下の特徴があります。

  • 大家との関係が深く、価格交渉に強い
  • 独占物件情報を持っている場合がある
  • 地域の市場動向に精通している

(4) 大手の特徴(物件数が多く、ニッショーは東海地区で3万件以上保有)

大手不動産会社は、以下の特徴があります。

  • 物件数が多く、選択肢が豊富
  • 全国ネットワークを活用できる
  • ブランド力による信頼性

不動産会社の選択は、売買・賃貸・エリア・自分のニーズに応じて、複数社を比較検討することを推奨します。

まとめ|名古屋ならではのメリット・デメリットと次のアクション

名古屋の不動産市場は、2024年時点で住宅地+4.5%、商業地+6.0%の地価上昇が続いています。中古マンション価格は10年間で約46%上昇し、平均2,770万円となっています。

中区・東区・熱田区は商業地の地価が+8-10%と高い上昇率を記録しており、再開発やタワーマンション建設が相次いでいます。

マンション購入では駅徒歩10分以内、一戸建て購入では駅徒歩20分以内・駐車2台が名古屋の鉄則です。ブランドマンション(三井・住友・三菱地所・野村・大京)は売却しやすい傾向にあります。

不動産会社の選択は、売買は三井のリハウス・ハウスドゥ等、賃貸はニッショー(6年連続顧客満足度1位)が上位ですが、複数社を比較検討することを推奨します。

名古屋の不動産市場は上昇基調が続いていますが、リニア中央新幹線開通の影響は不透明です。専門家(宅建士、不動産鑑定士)への相談や、最新データ(中部レインズ名古屋市公式サイト)の確認を推奨します。

広告

無料査定依頼キャンペーン 【ノムコム】

広告

よくある質問

Q1名古屋のマンション相場はどれくらいですか?

A12024年時点で中古マンションの平均価格は2,770万円(2015年の1,903万円から約46%上昇)です。新築マンションは70㎡で76.44万円/㎡、50㎡で82.54万円/㎡が目安です。中部レインズの公式データによると、坪単価は260万円台まで上昇しています。最新価格は中部レインズ(https://www.chubu-reins.or.jp/)や不動産会社にご確認ください。

Q2名古屋でマンションを購入する際の注意点は?

A2最寄駅から徒歩10分以内が鉄則です。15分以上離れると売却時に苦戦する可能性があります。また、三井不動産・住友不動産・三菱地所・野村不動産・大京などのブランドマンションは、建物の品質・ブランド力により売却しやすい傾向にあります。将来の売却を見据えた立地選びが重要です。

Q3名古屋で一戸建てを購入する際の注意点は?

A3駅から徒歩20分以内、駐車スペースは2台分が名古屋の基準です。名古屋は車社会のため、駐車スペースの確保が重要です。1台しかない物件は売却時に不利になる可能性があります。また、周辺環境(学校・商業施設・公園等)も考慮して、売却を見据えた立地選びを推奨します。

Q4名古屋の地価は今後も上昇しますか?

A42024年時点で住宅地+4.5%、商業地+6.0%の上昇が続いています(前年比でさらに加速)。中区・東区・熱田区は+8-10%の高い上昇率です。ただし、リニア中央新幹線開通の影響は不透明で、期待先行の価格形成には注意が必要です。不動産購入・売却は高額取引のため、専門家(宅建士、不動産鑑定士)への相談を推奨します。

Q5名古屋でおすすめの不動産会社はどこですか?

A5売買では三井のリハウス、ハウスドゥ、センチュリー21等が上位です。賃貸ではニッショーが6年連続オリコン顧客満足度1位(2023年)で、東海地区で3万件以上の物件を保有しています。地域密着型は大家との関係が深く価格交渉に強い、大手は物件数が多いという特徴があります。複数社を比較して選ぶことを推奨します。

R

Room Match編集部

Room Matchは、不動産の購入・売却・賃貸に関する実践的な情報を提供するメディアです。住宅ローン、物件選び、不動産会社の選び方など、実務担当者に役立つ情報を分かりやすく解説しています。

関連記事