武蔵小山の中古戸建て購入ガイド:価格相場・エリア特性・選び方のポイント

著者: Room Match編集部公開日: 2025/12/18

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武蔵小山で中古戸建てを購入する理由:再開発による地価上昇と都心アクセス

武蔵小山エリアで中古戸建ての購入を検討する際、「価格相場はどれくらいか」「再開発の影響はどうか」「災害リスクは大丈夫か」といった不安を感じる方は少なくありません。

この記事では、武蔵小山の中古戸建て市場について、2025年最新の価格相場・エリア別の特徴・購入時の注意点を、国土交通省品川区の公式情報を元に解説します。

初めて中古戸建てを購入する方でも、武蔵小山エリアの特性を理解し、失敗しない物件選びができるようになります。

この記事のポイント

  • 武蔵小山の中古戸建て相場は2,980万円~1億4,999万円、平均約1億1,414万円(100㎡建物)
  • 過去10年で坪単価が238万円→331万円(1.4倍)に上昇、2029年着工の39階建てタワマン計画が進行中
  • 線路北側は住居地域で環境良好、南側は準工業地域のため用途制限に注意が必要
  • 小山2丁目は危険度ランク4以上、ハザードマップの確認は購入前の必須チェック項目

武蔵小山で中古戸建てを購入する理由:再開発による地価上昇と都心アクセス

(1) 東急目黒線で渋谷・目黒・大手町にアクセス良好

武蔵小山駅は東急目黒線に位置し、渋谷まで約10分、目黒まで約3分、東京メトロ南北線との相互直通運転で大手町にも直通アクセスが可能です。都心主要エリアへの通勤・通学に便利な立地です。

(2) 大規模再開発の進行:過去10年で坪単価1.4倍(238万円→331万円)

不動産投資の健美家によると、武蔵小山駅前では大規模再開発が進行しており、過去10年で坪単価が238万円から331万円へと1.4倍に上昇しています。

駅周辺の商業施設整備や都市機能の向上により、住環境の改善と地価上昇が同時に進んでいます。

(3) 2029年着工予定の39階建てタワマン計画

現在、武蔵小山駅前では39階建て・高さ約145mのタワーマンション建設計画が進行中です。2029年度着工、2033年竣工の予定で、完成後はエリアの資産価値にさらなる影響を与える可能性があります。

ただし、工事期間中は工事音や混雑が続く可能性があるため、物件選びの際には周辺環境の変化も考慮が必要です。

(4) 2025年の品川区地価:前年比+12.00%の大幅上昇

国土交通省の公示地価データによると、2025年の品川区平均地価は156.4万円/㎡(前年比+12.00%)、住宅地は108.6万円/㎡(+11.92%)と大幅に上昇しています。

武蔵小山エリアも再開発の影響で地価が上昇傾向にあり、中古戸建ての価格にも反映されています。

武蔵小山の中古戸建て価格相場:2025年最新データと築年数別の価格帯

(1) 2025年の価格帯:2,980万円~1億4,999万円

SUUMOの2025年最新データによると、武蔵小山駅周辺の中古戸建て物件は35件が掲載されており、価格帯は2,980万円~1億4,999万円と幅広い設定です。

(2) 平均価格:約1億1,414万円(100㎡建物)

100㎡建物の平均価格は約1億1,414万円です。築年数・立地・建物の状態により価格は大きく変動します。

(3) 駅徒歩8分・土地45㎡前後が取引の中心層

取引の中心層は、駅から徒歩8分程度、土地面積45㎡前後の物件です。都心に近い立地のため、土地面積は比較的コンパクトな物件が多い傾向です。

(4) 築年数別の価格推移:新築同様(2025年築)から築古物件まで

アットホームの物件例では、2025年3月築の新築同様物件が6,900万円、2019年4月築の物件が8,980万円など、築年数や立地条件により価格が異なります。

物件所在地 築年 価格
品川区中延1丁目 2025年3月 6,900万円
目黒区目黒本町3丁目 2019年4月 8,980万円

(出典: アットホーム

(5) 品川区住宅地の公示地価:108.6万円/㎡(前年比+11.92%)

国土交通省の公示地価によると、品川区住宅地の平均地価は108.6万円/㎡で前年比+11.92%の上昇です。地価の上昇は今後も続く可能性があります。

エリア別の特徴:線路北側・南側・再開発エリアの比較と選び方

(1) 線路北側:住居地域で環境良好、物件数も豊富

不動産投資の健美家によると、線路北側は住居地域に指定されており、南側の準工業地域と比べて住環境が良好です。物件数も豊富で、選択肢が多いエリアです。

(2) 線路南側:準工業地域、用途制限に注意

線路南側は準工業地域に指定されており、軽工業の工場等が混在する可能性があります。住宅も建築可能ですが、騒音等の環境面に注意が必要です。

準工業地域とは、主に軽工業の工場等が混在する地域で、住宅も建築可能ですが、用途制限や環境面の配慮が必要です。

(3) 再開発エリア:地価上昇が見込めるが工事音や混雑に注意

再開発エリアは、今後も地価上昇が見込まれる一方で、工事音や混雑が続く可能性があります。朝早くから工事音がする日もあるため、現地見学時に周辺環境を確認してください。

(4) 商店街周辺:買い物環境が充実、生活利便性が高い

武蔵小山には全長約800mのアーケード商店街「パルム」があり、日常の買い物に便利です。商店街周辺は生活利便性が高く、ファミリー層に人気のエリアです。

失敗しない中古戸建て選びのポイント:築年数・ハザードマップ・用途地域・耐震性

(1) 築年数の確認:1981年6月以降の新耐震基準を満たすか

1981年6月1日以降に建築確認を受けた物件は、新耐震基準を満たしています。新耐震基準では、震度6強~7の地震でも倒壊しないことが求められており、安全性が高まります。

築古物件を検討する場合は、新耐震基準を満たしているかを必ず確認してください。

(2) ハザードマップの確認(必須):小山2丁目は危険度ランク4以上

品川区の公式ハザードマップによると、小山2丁目は危険度ランク4以上に指定されています。

2020年8月から、不動産取引時のハザードマップ説明が義務化されています。購入前に必ず最新のハザードマップを確認し、洪水・地震等の災害リスクを把握してください。

ハザードマップとは、洪水・地震等の災害リスクを地図上に示したもので、不動産取引時の説明が義務化されています。

(3) 木造密集地・旗竿地のリスク:災害時の避難に不利

木造住宅密集地や旗竿地は、災害時の避難に不利な場合があります。

旗竿地とは、道路に接する部分が細長く、奥に敷地が広がる形状の土地で、災害時の避難経路が限られるためリスクが高まります。

(4) 用途地域による建築制限:住居地域か準工業地域か

用途地域により、建築可能な建物の種類や高さ制限が異なります。住居地域は住環境が良好ですが、準工業地域は工場等が混在する可能性があるため、確認が必要です。

用途地域とは、都市計画法で定められた土地利用の区分で、住居系・商業系・工業系など13種類があり、建築制限が異なります。

(5) 建物の劣化状況:屋根・外壁・水回りのチェック

中古戸建ては、築年数に応じて建物の劣化が進みます。屋根・外壁・水回り(キッチン・浴室・トイレ)の状態を確認し、リフォーム費用を見積もってください。

(6) リフォーム費用の見積もり:築古物件は大規模修繕が必要な場合も

築古物件の場合、屋根の葺き替え・外壁塗装・水回りのリフォーム等、大規模修繕が必要な場合があります。購入前にリフォーム業者に見積もりを依頼し、総費用を把握してください。

中古戸建て購入の流れと注意点:契約・ローン・リフォーム計画

(1) 物件探しから契約までのステップ

  1. 物件探し:SUUMO、HOME'S、アットホーム等の不動産ポータルサイトで比較検討
  2. 内覧:現地で建物の状態・周辺環境を確認
  3. 購入申込:購入意思を売主に伝える
  4. 売買契約:重要事項説明を受け、契約書に署名・押印

(2) 建物インスペクション(住宅診断)の実施

建物インスペクション(住宅診断)とは、専門家(建築士等)が建物の劣化状況や欠陥の有無を診断するサービスです。中古戸建て購入時に実施することで、購入後のトラブルを防げます。

費用は5万円~10万円程度ですが、購入後の大規模修繕リスクを軽減できるため、実施を推奨します。

(3) 売買契約時の重要事項説明:ハザードマップ・用途地域の確認

売買契約時には、宅地建物取引士による重要事項説明が行われます。ハザードマップ・用途地域・建築制限・瑕疵の有無等を確認し、不明点は必ず質問してください。

(4) 住宅ローン控除の活用:2025年も継続、住民税から最大97,500円控除

品川区によると、住宅ローン控除は2025年も継続しており、住民税から最大97,500円の控除が受けられます。

住宅ローン控除とは、住宅ローンを利用した住宅購入者が受けられる税額控除で、所得税・住民税から一定額を控除されます。

ただし、省エネ基準以上を満たすことが要件となっているため、購入前に物件が基準を満たすか確認してください。

(5) リフォーム計画:購入前に見積もりを取得

リフォームが必要な場合は、購入前にリフォーム業者に見積もりを依頼し、総費用(物件価格+リフォーム費用)を把握してください。リフォーム費用は住宅ローンに含められない場合が多いため、自己資金の準備が必要です。

(6) 決済・引渡しと所有権移転登記

売買代金の決済と同時に、物件の引渡しと所有権移転登記が行われます。登記手続きは司法書士に依頼するのが一般的で、費用は5万円~10万円程度です。

まとめ:武蔵小山での中古戸建て購入を成功させるための次のステップ

武蔵小山の中古戸建て市場は、再開発による地価上昇と都心へのアクセスの良さが魅力です。2025年の価格相場は2,980万円~1億4,999万円と幅広く、駅徒歩8分・土地45㎡前後が取引の中心層です。

購入時には、ハザードマップの確認・用途地域の確認・建物インスペクションの実施が重要です。特に小山2丁目は危険度ランク4以上に指定されているため、災害リスクを十分に把握してください。

信頼できる不動産会社や宅地建物取引士、建築士等の専門家に相談しながら、無理のない資金計画を立て、納得のいく物件選びを進めましょう。

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よくある質問

Q1武蔵小山の中古戸建ての相場はいくらですか?

A12025年の価格帯は2,980万円~1億4,999万円、平均約1億1,414万円(100㎡建物)です。駅徒歩8分・土地45㎡前後が取引の中心層で、築年数や立地により大きく変動します。SUUMOやアットホーム等の不動産ポータルサイトで、複数の物件を比較検討することを推奨します。

Q2再開発の影響で地価は今後も上昇しますか?

A2過去10年で坪単価が238万円→331万円(1.4倍)に上昇しており、2029年着工の39階建てタワマン計画もあることから、今後も上昇が見込まれます。ただし、「必ず値上がりする」といった断定はできません。工事音や混雑などの影響も考慮し、専門家に相談しながら検討してください。

Q3築古の中古戸建てを購入する際の注意点は何ですか?

A31981年6月以降の新耐震基準を満たすか確認することが最優先です。また建物インスペクション(住宅診断)を実施し、屋根・外壁・水回りの劣化状況とリフォーム費用を把握してください。築古物件は大規模修繕が必要な場合もあるため、総費用(物件価格+リフォーム費用)を事前に見積もることが重要です。

Q4ハザードマップの確認は必須ですか?

A4はい、2020年8月から不動産取引時の説明が義務化されています。品川区では小山2丁目が危険度ランク4以上に指定されており、木造密集地や旗竿地は災害リスクが高いため、必ず確認してください。品川区の公式サイトで最新のハザードマップを閲覧し、洪水・地震等のリスクを把握した上で購入判断を行ってください。

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Room Match編集部

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