マンション購入のメリット10選|戸建てとの比較で徹底解説

著者: Room Match編集部公開日: 2025/12/11

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マンション購入のメリットとは

住宅購入を検討する際、「マンションと戸建てのどちらを選ぶべきか」と悩む方は少なくありません。それぞれにメリット・デメリットがあり、ライフスタイルや優先順位により最適な選択は異なります。

この記事では、マンション購入の主なメリットを、セキュリティ・立地・資産価値・コストの観点から解説します。また、デメリットも公平に紹介し、マンションが向いている人の特徴も示します。

マンションと戸建てのメリット・デメリットを客観的に理解し、自分に合った住まい選びの判断材料を得られるようになります。

この記事のポイント

  • マンションは駅近や商業施設が近い立地が多く、通勤・買い物・病院など生活利便性が高い
  • オートロック・防犯カメラ・管理人常駐などセキュリティ面で戸建てより優れている物件が多い
  • 共用部のメンテナンスは管理会社が行うため、維持管理の手間が大幅に軽減される
  • 気密性・断熱性が高く冷暖房効率が良いため、光熱費を抑えやすい傾向がある
  • 管理費・修繕積立金などランニングコストが継続的に発生するが、戸建ても同様の費用が必要

マンション購入のメリット概要

戸建てとの比較でマンションが選ばれる理由

マンションが戸建てと比較して選ばれる主な理由は以下の通りです。

立地の良さ:

  • 駅近や都市部の好立地に建設されることが多い
  • 通勤・通学・買い物・病院など生活利便性が高い

セキュリティの充実:

  • オートロック、防犯カメラ、管理人常駐など
  • 女性やシニア世帯でも安心して暮らせる

管理のしやすさ:

  • 共用部のメンテナンスは管理会社が担当
  • 戸建てのように自分で業者を手配する手間がない

気密性・断熱性:

  • 上下左右を住戸に囲まれているため、温度が安定しやすい
  • 冷暖房効率が良く、光熱費を抑えやすい

マンション購入を検討すべき人

以下のような方は、マンション購入を優先的に検討すると良いでしょう。

  • 立地を重視する方: 駅近や都市部の好立地で暮らしたい
  • セキュリティを重視する方: 安全性を最優先したい
  • 維持管理の手間を減らしたい方: 外壁塗装や庭の手入れが面倒
  • 高齢者・バリアフリーを求める方: ワンフロアで生活できる
  • 共働き世帯: 通勤時間を短縮したい

セキュリティ・管理面のメリット

オートロック・防犯カメラ・管理人常駐

マンションのセキュリティ面の主なメリットは以下の通りです。

オートロック:

  • エントランスで訪問者を確認してから解錠できる
  • 不審者の侵入を防ぐ第一のバリア
  • ほとんどの新築マンションで標準装備

防犯カメラ:

  • エントランス、エレベーター、廊下など共用部に設置
  • 24時間録画で万が一の際の証拠となる
  • 犯罪抑止効果が高い

管理人常駐:

  • 平日日中に管理人が常駐する物件が多い
  • 不審者の発見、住民の相談対応など
  • セキュリティと利便性を兼ね備える

トリプルセキュリティの安全性

高級マンションでは、トリプルセキュリティ(エントランス・エレベーター・玄関の3箇所に鍵を設置)を採用している物件もあります。

トリプルセキュリティの仕組み:

  1. エントランス: オートロックで訪問者を確認
  2. エレベーター: 住戸階に行くには鍵が必要
  3. 玄関: 各住戸の玄関ドア

3箇所のバリアにより、不審者の侵入リスクを大幅に低減できます。

共用部のメンテナンスは管理会社が担当

マンションの共用部(エントランス、廊下、エレベーター、外壁等)のメンテナンスは、管理会社が担当します。

管理会社が行う主な業務:

  • 共用部の清掃(週2〜3回程度)
  • エレベーター、機械式駐車場の定期点検
  • 共用部の電球交換、設備修理
  • 大規模修繕の計画・実施

住民は管理費を支払うことで、これらのサービスを受けられます。

維持管理の手間が大幅に軽減

戸建ての場合、外壁塗装、屋根の補修、庭の手入れなどを自分で業者を手配して行う必要があります。一方、マンションはこれらの手間が大幅に軽減されます。

項目 マンション 戸建て
外壁塗装 管理組合が計画・実施 自分で業者を手配(10〜15年ごと、100万〜200万円)
屋根補修 管理組合が計画・実施 自分で業者を手配(15〜20年ごと、50万〜100万円)
共用部清掃 管理会社が週2〜3回実施 自分で行う
庭の手入れ 不要(バルコニーのみ) 自分で行う

マンションは修繕積立金を支払うことで、計画的にメンテナンスが行われます。

立地・利便性のメリット

駅近や商業施設が近い立地の多さ

マンションは、駅近や商業施設が近い立地に建設されることが多いです。

理由:

  • 限られた土地を有効活用できる(中高層化)
  • 交通利便性の高い立地は需要が高い
  • デベロッパーが好立地を優先的に確保する

一方、戸建ては郊外や駅から離れた住宅地に建設されることが多く、立地で選ぶならマンションが有利です。

通勤・買い物・病院などの生活利便性

マンションの立地の良さは、生活利便性の高さに直結します。

通勤・通学:

  • 駅徒歩10分以内の物件が多い
  • 通勤時間を大幅に短縮できる
  • 雨の日も駅まで近く、負担が少ない

買い物:

  • スーパー、コンビニ、商業施設が徒歩圏内
  • 重い荷物を持って長距離歩く必要がない

病院・公共施設:

  • 医療機関、銀行、郵便局が近い
  • 急な体調不良時も安心

ワンフロアで生活できるバリアフリー性

マンションは、ワンフロアで生活できるため、階段の上り下りがなく、バリアフリー的な暮らしやすさがあります。

メリット:

  • 高齢者や小さな子どもがいる家庭でも安全
  • 洗濯物を干す、掃除をする際も階段移動が不要
  • 将来的にバリアフリーリフォームが不要

一方、戸建ては2階建て・3階建てが多く、階段の上り下りが日常的に発生します。

資産価値・コスト面のメリット

立地が資産価値を維持しやすい

マンションは立地が良い物件が多く、資産価値を維持しやすい傾向があります。

国土交通省「不動産価格指数」によると、2024年の首都圏マンション価格は過去最高を更新しており、2010年比で2倍以上に高騰しています。

資産価値を維持するマンションの特徴:

  • 駅徒歩10分以内: 最も重要な条件
  • 都市部・人気エリア: 需要が高く価格が下がりにくい
  • 管理状態が良好: 修繕積立金が十分、計画的に大規模修繕が実施されている

一方、戸建ては建物の価値が20年でゼロになるとされており、土地の価値のみが資産価値となります。

気密性・断熱性が高く光熱費を抑えやすい

マンションは、上下左右を住戸に囲まれているため、気密性・断熱性が高く、冷暖房効率が良い傾向があります。

冬の暖房:

  • 上下左右の住戸の暖房熱が伝わり、温度が安定しやすい
  • 戸建てより暖房費を抑えられる

夏の冷房:

  • 外壁に接する面積が少ない(中住戸の場合)
  • 冷房効率が良く、光熱費を抑えやすい

ただし、最上階や角部屋は外気の影響を受けやすく、冷暖房費が高くなる傾向があります。

購入時の諸費用が戸建てより安い

マンション購入時の諸費用は、戸建てより安い傾向があります。

項目 マンション 戸建て
諸費用の目安 物件価格の3〜5% 物件価格の6〜10%
主な内訳 仲介手数料、登記費用、火災保険 仲介手数料、登記費用、火災保険、外構工事

例えば、3,000万円の物件を購入する場合:

  • マンション: 90万〜150万円
  • 戸建て: 180万〜300万円

戸建ては、外構工事(門、塀、駐車場等)の費用が別途必要なため、諸費用が高くなります。

住宅ローン控除の税制優遇

マンションも戸建ても、住宅ローン控除の対象となります。国税庁「住宅ローン控除の概要」によると、2025年度税制大綱で子育て世帯・若者夫婦世帯への借入限度額優遇が継続されています。

住宅ローン控除の要件(2025年時点):

  • 返済期間10年以上の住宅ローン
  • 床面積50㎡以上(合計所得1,000万円以下なら40㎡以上)
  • 自己居住用の住宅

控除額は年末ローン残高の0.7%で、最大13年間控除されます。

マンションのデメリットと注意点

騒音トラブルのリスク

マンションは壁を隔てて隣接しているため、生活音で近隣トラブルが発生する可能性があります。

よくある騒音トラブル:

  • 上階の足音(特に小さな子どもがいる家庭)
  • 隣戸の生活音(テレビ、音楽、話し声)
  • 夜間の洗濯機、掃除機の音

対策:

  • 購入前に壁の厚さや防音性能を確認する
  • 管理規約で騒音に関するルールを確認する
  • 床にカーペットやコルクマットを敷く

管理費・修繕積立金のランニングコスト

マンションは、管理費・修繕積立金・駐車場代など、戸建てにはないランニングコストが継続的に発生します。

項目 月額目安 年額目安
管理費 1万〜2万円 12万〜24万円
修繕積立金 1万〜2万円 12万〜24万円
駐車場代 1万〜3万円(都市部) 12万〜36万円
合計 3万〜7万円 36万〜84万円

ただし、戸建ても同様の維持費(外壁塗装、屋根補修等)が発生するため、一概にマンションが高いとは言えません。マンションは計画的に管理される点がメリットです。

建て替えの困難性(5分の4以上の賛成必要)

マンションの建て替えには、区分所有者の5分の4以上の賛成が必要で、実現のハードルが非常に高いです。

理由:

  • 所有者の合意形成が困難
  • 建て替え費用の負担が大きい
  • 仮住まいの手配が必要

築年数が経過したマンションは、建て替えではなく大規模修繕を繰り返すケースがほとんどです。

ペット飼育や駐車場の制約

マンションには、管理規約によりペット飼育や駐車場に制約がある場合があります。

ペット飼育:

  • 「ペット不可」の物件が多い
  • 「ペット可」でも、犬・猫のみ、体重制限等の条件がある

駐車場:

  • 駐車場が不足している場合、空き待ちになる
  • 駐車場代が月額1万〜3万円(都市部)と高額

購入前に、管理規約を確認し、自分のライフスタイルに合っているか確認してください。

まとめ:マンションが向いている人の特徴

マンション購入のメリットは、立地の良さ、セキュリティの充実、管理のしやすさ、気密性・断熱性の高さなどです。駅近や都市部の好立地で、通勤・買い物・病院など生活利便性が高い点が最大の魅力です。

オートロック・防犯カメラ・管理人常駐などセキュリティ面で戸建てより優れており、共用部のメンテナンスは管理会社が行うため、維持管理の手間が大幅に軽減されます。気密性・断熱性が高く、冷暖房効率が良いため、光熱費を抑えやすい傾向もあります。

一方、管理費・修繕積立金・駐車場代などランニングコストが継続的に発生し、騒音トラブルのリスクや建て替えの困難性などのデメリットもあります。ただし、戸建ても同様の維持費が発生するため、計画的に管理されるマンションの方が安心できる面もあります。

マンションが向いている人:

  • 立地を重視する方(駅近や都市部で暮らしたい)
  • セキュリティを重視する方(安全性を最優先)
  • 維持管理の手間を減らしたい方(外壁塗装や庭の手入れが面倒)
  • 高齢者・バリアフリーを求める方(ワンフロアで生活したい)
  • 共働き世帯(通勤時間を短縮したい)

マンションが向いていない人:

  • 広い庭や駐車スペースを求める方
  • ペットを自由に飼いたい方
  • 管理費・修繕積立金の支払いに抵抗がある方
  • 騒音に敏感で、隣人との距離を保ちたい方

マンションと戸建てのメリット・デメリットを総合的に判断し、自分のライフスタイル、予算、優先順位に合った選択をしましょう。信頼できる不動産会社や宅地建物取引士に相談しながら、後悔のない住まい選びを進めてください。

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よくある質問

Q1マンションと戸建てではどちらがお得ですか?

A1購入時の諸費用はマンションが安く(物件価格の3〜5%)、戸建ては6〜10%程度です。マンションは維持管理の手間が少ないですが、管理費・修繕積立金のランニングコスト(月額2〜4万円)が継続的に発生します。一方、戸建ても外壁塗装(10〜15年ごとに100万〜200万円)や屋根補修(15〜20年ごとに50万〜100万円)が必要で、総コストでは大きな差はありません。資産価値は立地により二極化しており、駅近マンションは価値を維持しやすい傾向があります。

Q2管理費・修繕積立金は無駄な出費ですか?

A2無駄ではありません。管理費は共用部の清掃、エレベーター点検、管理人人件費などに使われ、修繕積立金は大規模修繕に備えた積立です。戸建ても外壁塗装や屋根補修などで同様の費用が発生しますが、自分で業者を手配する必要があります。マンションは管理会社が計画的にメンテナンスを行うため、突発的な出費が少なく、安心できる面もあります。月額目安は管理費1万〜2万円、修繕積立金1万〜2万円です。

Q3マンションの資産価値は下がりますか?

A3立地が最重要です。駅徒歩10分以内や都市部の人気エリアのマンションは資産価値を維持しやすく、国土交通省「不動産価格指数」によると、2024年の首都圏マンション価格は過去最高を更新しています(2010年比で2倍以上に高騰)。また、管理状態も資産価値に大きく影響し、修繕積立金が十分で計画的に大規模修繕が実施されている物件は価値を維持しやすいです。一方、戸建ては建物の価値が20年でゼロになるとされ、土地の価値のみが資産価値となります。

Q4騒音トラブルはどの程度気をつけるべきですか?

A4マンションは壁を隔てて隣接しているため、生活音で近隣トラブルが発生する可能性があります。特に上階の足音(小さな子どもがいる家庭)、隣戸の生活音(テレビ、音楽、話し声)、夜間の洗濯機・掃除機の音などが問題になりやすいです。購入前に壁の厚さや防音性能を確認し、管理規約で騒音に関するルール(楽器演奏の時間帯制限等)を確認することが重要です。また、床にカーペットやコルクマットを敷く、夜間の洗濯は避けるなどの配慮も必要です。

Q5固定資産税はマンションと戸建てでどちらが高いですか?

A5物件価格により異なりますが、一般的に同じ価格帯ならマンションの方がやや高い傾向があります。これは、マンションの建物評価額が戸建てより高く設定されるためです。ただし、マンションは土地の評価額が戸建てより低い(土地を区分所有者で分け合うため)ため、築年数が経過して建物の評価額が下がると、マンションの方が安くなる場合もあります。具体的な固定資産税額は、物件の所在地、築年数、専有面積により大きく異なります。

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Room Match編集部

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